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太田述正コラム#8526(2016.8.4)
<皆さんとディスカッション(続x3059)>

<太田>(ツイッターより)

 北朝鮮のミサイル1基の弾頭部分の日本のEEZ内落下をBBCは電子版トップで報じているが、CNNはベタ記事で北がミサイル2基発射と報じるのみ。
http://www.bbc.com/news/world-asia-36961395
http://edition.cnn.com/2016/08/02/asia/north-korea-missile/index.html
 日本の主要紙も扱い小。
 日米に呆れる習ちゃん?

<太田>

 CSMとWSJが本日朝の時点でも電子版トップ掲げていたんで、ちょっと上記の記述は米国主要メディアに厳し過ぎたね。

<太田>(ツイッターより)

 「民進党代表選-- 蓮舫氏、出馬へ…参院選での野党共闘路線を主導してきた現執行部のメンバーらが蓮舫氏を推している。…」
http://mainichi.jp/articles/20160803/dde/007/010/052000
 「…執行部の方針転換を促<している>…細野豪志元環境相は…立候補に慎重姿勢を示した。
 これが前原誠司元外相、長島昭久元副防衛相との保守系3氏の一本化につながるかが焦点だ。…
 前原氏は…憲法改正では…自民党草案のように新たな役割を自衛隊に与えるべきだとは思わない<としている。>…」
http://mainichi.jp/articles/20160803/k00/00m/010/148000c
 歴史的使命は果たした旧民主党、期待に反し名実共に消滅へ?

<yV1iqB4g>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

≫で、諸君の中の奇特な方々、出題者の意図は那辺にあるのかを見極めた上で、その意図に即したところの、太田コラム的な自由闊達な解答案を考えて欲しい。≪(コラム#8524。太田)

 (第1問と第2問が関連性を持つと仮定すれば、)「<摂関政治>のころの政治・・・と<院政>のころの政治・・・とでは、権力者はそれぞれ、どのような関係に頼って権力を維持していたかを考え、その相違を150字以内で述べよ。」との問いは、朝廷は摂関政治(時代)では権力を維持できたのに院政(時代)で維持できなくなったのはなぜか、と問うていると理解するべきということでしょうか。
 併せて「関係」とは、権力者対権力者の「関係」ではなく、権力者と民衆の「関係」を想定している、ということになりますか。

 で回答ですが、うん、わかんね。

 太田さんはこう書いてるけど↓

 「日本では、人口が増え、また、新しい田畑の開墾が次第に困難になっていくにつれ、農地や農地がらみの水利権等を巡る紛争が、全国的に多発・激化するようになったところ、国の対応・・紛争予防・解決制度の整備・・が後手に回ったため、自力救済が増え、治安が乱れ、悪党やら武士やらが暗躍し始めた結果、・・・12世紀後半に、第一次縄文モード(平安時代)から第一次弥生モード(鎌倉/室町/安土桃山時代)へと内生的に移行した、というのが私の考えなのです。」(コラム#6827)

 「国の対応・・・が後手に回った」ことと摂関政治・院政の相違との関連なんかわからんよ。
 単に院政時代に問題が多発しただけで政治システムとは無関係なんかね。

<h/GTtRmQ>(同上)

 権威と権力の変遷を明確にしつつ、天皇の立ち位置をどのように捉えるか(マクロ・ミクロ的に)、が質問の意図なのでは。

 平安中期には既に天皇は象徴化していて、権力と権威は分けられ、(非常時には天皇が前面に出てくる、例えば、朱雀天皇の時代は「富士山の噴火」「大地震」「洪水」などの天変地異が全国で頻繁に起こり、とどめの一発として「承平・天慶の乱」が起こったが、引き継いだ村上天皇は父である「醍醐天皇(だいごてんのう)」と同じく「天皇親政(天皇自らが実権を握り政治を行うこと)」を行います。)
http://step1-juku.jp/annanohen.html

 とはいえ、天皇が非常時に必ずしも登場出来るとは限らないので、弥生的人物を育て上げる必要が権威側(権力の移譲)、権力側(弥生的人物の育成)双方から出てきます。そう言う意味での天皇家との親戚関係を密にした、藤原師輔は兄、実頼より優れていてかつ民衆にも人気があって当然。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E8%97%A4%E5%8E%9F%E5%B8%AB%E8%BC%94
(天皇制コラム#8297)参考

 で、問1(1)が判れば後は、問2(2)だけで「鎌倉以降宗教家が輩出した理由」も、世が乱れると人間主義を叫ぶ人物が現れるのは古今東西どこでも同じで人間主義の実現方法については異なりがある。

<太田>

 h/GTtRmQクンは、太田コラム的には、かなりイイ線いってるね。
 (上から目線だなんてムクレないでたもれ。)

 第2問に触発され、第1問の摂関政治、院政、に関しても、日本史学者達の間で解明されていない課題があるんじゃないか、と思いめぐらすと、どうして、摂関政治が廃れて院政が始まったかについての根本的な背景、じゃないか、と想像されるんだな。
 で、この課題について、大胆に、自説を述べることが、第1問においても求められているのかもしれない、と考えるわけだ。
 多分そうなんだろう、という前提の下、私なら、次のように答えることになろう。
 (「典拠」たる過去コラム群の#は基本的に省略し、しかも、絞りに絞った要点だけ書いたのであしからず。)

 まず、摂関政治も院政も、天皇が親政をしない、天皇に親政をやらせない、という点では共通しており、それは、天皇を象徴化する、無答責にする、ことでもって天皇制の永続を図ろう、そうすることが、日本および日本の被治者達の長期的利益にも資するはずだ、という発想に基づいている、と私は考える、と。
 その上で、どうして、摂関政治が廃れて院政が始まったかについては、(私の日本史のモード転換史観の説明は略すが、)、縄文モードから弥生モードへの転換が背景にある、と考える、と。
 元々、縄文人は母系制、弥生人は父系制だったが、統治者たる皇族・貴族は、双方に配意して(?)両者の折衷的な制度の下にあったところ、縄文モードから弥生モードへの転換に伴い、母系制的折衷制から父系制的折衷制へと変わっていった、と私は見る、と。
 日本の事実上の最高権力者を、天皇の母系の実家の家長格とする摂関制から、天皇の父系の実家の家長格とする院政への転換は、こうして行われたのではないか、と。

[参考](コラム#8297で既出)

 「国政の安定に伴い政治運営がルーティーン化していき、天皇の大権を臣下へ委譲すること<(摂関政治)>が可能となった。・・・古代日本の婚姻は「妻問婚」で、夫婦は同居せず、妻の居宅に夫が訪ねる形態であった。生まれた子供は妻の家で養育され、当然ながら藤原氏を母にもつ皇子も藤原氏の家で養育され、こうして育った天皇が藤原氏の意向に従うのは当然であった。ところが平安時代中期より制度に変化があり、生まれた子供を夫の家で養育するようになった。当然ながらこうして育った天皇は、藤原氏の意向に唯々諾々と従うはずがなかった。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%91%82%E9%96%A2%E6%94%BF%E6%B2%BB

[蛇足]

 支那史をちょっと思い起こしただけでも、母系の実家と君主とは潜在的敵対関係にあって、前漢の王莽や唐の武則天のケース
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8E%8B%E8%8E%BD
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A6%E5%89%87%E5%A4%A9
に典型的に表れているように、スキあらば、君主の地位が母系の実家に簒奪されてしまうものなのであり、日本の平安期に、最高権力を掌握した母系の実家が君主位(天皇位)を簒奪することがなかった、というか、そんな恐れが皆無であったからこそ、最高権力と最高権威を分離できた当時の日本が、いかに、信頼関係に立脚した人間主義的な社会であったか、分かろうというものだ。

<七氏>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

 思いっきり踏み込んで支援したらどう??↓

 「「1%でも重くなると終わり」台湾、新型潜水艦建造で対中国抑止 「10年以内に」と総統肝いり 日本の支援期待も」
https://www.google.co.jp/amp/www.sankei.com/world/amp/160804/wor1608040003-a.html?client=ms-android-kddi-jp

<komuro>

≫なんで、日本で報じられてないんよ。↓
 「人間対AI:日本の囲碁ソフト「Zen」も人間に勝利・・・
  「Zen」は、・・・「アルファ碁」に続き、現存するAI対局プログラムのうち実力2位と評価されている。」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/08/02/2016080200634.html ≪(コラム#8522。太田)

 ↑朝鮮日報がお粗末な記事を書いたようですね。
 というのも、zenが2子のハンデキャップを貰っていることが記事から抜けているからです。

 「…むしろ、コウが苦手なのに トップレベルのプロ棋士に2子で勝つのですから Zenの棋力はトップアマレベルは確実にあると言えます。」
http://igo-info.xyz/zen-tenchounoigo/zen

 ・市販ソフト「天頂の囲碁6 zen」の特設ページ

 「…近年、囲碁ソフトはディープラーニングと呼ばれる新技術によって驚異的な進化を遂げました。…新たなステージに立った「Zen」との対局を是非お楽しみください。」
https://book.mynavi.jp/tencho6/

 zen以外の囲碁ソフトも、ディープラーニング技術で棋力アップしているようです。
 囲碁ソフトが将棋ソフトのように、数十万円のPCでプロに勝つのも目前に迫ってきたのかも知れません。

<M6ZThALu>

http://togetter.com/li/1007669
 この流れで太田さんが『シン・ゴジ』観て、ボロカス貶すことを期待。

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 まずは、中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群からよ。↓

 <習ちゃん、愛の手できたかー。↓>
 「福原選手と劉選手のリオでのツーショット ネット民「中日友好の証」・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2016/0803/c94473-9094712.html
 <そして、中共人民に対し、引き続きの訪日指令。↓>
 「・・・今日頭条はこのほど、もっと多くの中国人が日本を旅行すべきであると主張する記事を掲載。その理由とは一体どのようなものなのだろうか。
 記事は冒頭で、中国人がもっとも反感を抱き、憎んでいる国は日本だと指摘する一方で、「日本の国内総生産(GDP)は世界第3位、科学技術力も非常に高いうえに教育水準も高く、競争力の高い企業も数多く存在する」と紹介。だが、「日本の国土は中国の雲南省と同程度」であり、国土は狭いながらもこれだけ世界に立脚できているのは恐るべきことであると論じた。
 <とかなんとか言っちゃってー。↓>
 続けて、中国の思想家である孫子の「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」という言葉を引用し、中国が日本に勝つにはまず日本について理解しなければならないと主張。つまり、中国人が日本を訪れるべき理由は「日本に勝つために日本を知る必要がある」ためとの見方を示した。
 では、中国人が日本で見るべきもの、知るべきものとはなんだろうか。まず記事が挙げたのは日本人の「真面目さ」だ。中国でよく使われる表現だが、日本人の真面目さは「変態の域」と表現している。さらに、「清潔」、「誠実」、「人に迷惑をかけない」、「秩序を守る」、「礼儀正しいこと」などを挙げている。」
http://news.searchina.net/id/1615712?page=1
 <手を変え品を変え、訪日指令を繰り返す。↓>
 「・・・今日頭条は・・・ツアーでは見ることができない、個人旅行だからこそ感じられる日本の「細やかな部分」について紹介する記事を掲載した。
 記事は、東京・京都・大阪を1週間個人旅行したことで感じた「現地人のディープな生活、観光エリアの外の日本」について、事象を列挙している。挙げられたのは「日本には書店が多く、日本人は読書好きである」、「年配者がリタイアすることなく仕事をしている」、「中国とは比べ物にならないほど、目の不自由な人の点字ブロックが整備されている」、「コンビニエンスストアが本当に便利。弁当もうまい」、「街にゴミもゴミ箱もない」、「情緒ある鉄道」、「女性に対する保護意識」、「生命を重んじる姿勢」、「東大の正門」、「歩道も車道も、どこもかしこも秩序正しい」といった点だ。
 記事が挙げた内容の大半は、日本を訪れた中国人の多くが評価する点と一致している。一方で「東大の正門」というのはややオリジナリティを感じる内容だ。記事によると「いささかボロさを感じるほど素朴な校門の日本一の最高学府。しかしその構内の設備は先進的なのである」とのこと。見栄えよりも実際の部分を大切にし、力を注ごうとする姿勢を評価しているのだろう。「女性に対する保護意識」は、駅でよく見かける少女マンガ風の痴漢防止ポスターが印象に残ったようである。」
http://news.searchina.net/id/1615612?page=1
 <留学指令も発しとるだ。↓>
 「・・・日頭条はこのほど、東京五輪の開催までに日本に留学すれば、東京五輪がもたらすチャンスや変化を身を持って経験することができると説明、中国の読者に対してこの時期を考慮に入れた日本留学を勧めている。
 記事は1964年の東京五輪について、「日本政府は五輪を利用して建設事業を大々的に興し、スポーツ施設や道路、飛行場などを建設し、インフラ整備を通じて関連業種を発展させ、持続的な経済発展を創造した」と説明。「日本経済には投資が消費をもたらし、消費が投資を促進する好循環が生まれた」と論じた。
 さらに、「五輪は企業に新たな発展の機会を差し伸べる」と指摘、20年の東京五輪の前に日本政府は旅行やサービス、建築、博覧会管理、ホテル、マスメディアなどの産業発展を支援する政策を打ち出すはずと主張し、「日本留学中の中国人学生にとっては学習と就職の機会が生まれることになるだろう」と論じた。」
http://news.searchina.net/id/1615573?page=1
 <さりげなく、日本の人間主義をPR。↓>
 「・・・太平洋汽車網はこのほど、「日本の自動車市場における日本車のシェアは94%に達する」と紹介し、日本車の独特の仕様が日本人の特有のニーズを満たしていると紹介する記事を掲載した。
 記事は、日本で日本車が人気である理由について、「ハイブリッド車」と「軽自動車」の存在を紹介。ともに日本国では売れ行きが好調だが、これは「人に迷惑をかけない」ことを大切にする日本人の考え方と合致する自動車なのだと主張した。
 さらに、日本では横断歩道上の歩行者のために車は必ず停止する必要があるとし、こうした運転の場合、燃費の節約という観点において「ハイブリッド車のほうが有利なのだ」と指摘。ハイブリッド技術の高さは日本の自動車メーカーの強みの1つだが、日本でハイブリッド車が売れるのはこうした要素も理由の1つだと論じた。また軽自動車の小さなボディーは、車と人がひしめき合う日本において、やはり「人に迷惑をかけない」という日本人の信条にかなう仕様であると主張した。
 記事は「愛国主義だけで、快適でない中国車を中国人に買わせることはできない」とし、日本のように国民が魅力的に感じる車を製造しなければ中国人は中国車を愛するようにはならないと論じた。」
http://news.searchina.net/id/1615685?page=1
 <これも人間主義啓蒙記事だが、コロシ文句がいくつか利いてるねー。↓>
 「・・・天天探索・・・は、中国文化の影響を受けた日本では1300<年>あまりの間、箸が食器として利用されていると紹介。その歴史において中国とは異なる「箸文化」が培われてきたとし、「単なる食事の道具にとどまらず、そこには豊富な文化的コンテンツが含まれている。精神文化の領域においても、日本人の心に影響を与えているのだ」と解説した。
 そして、「1日3度の食事で人びとのために働いてくれる箸に感謝しよう」という民俗学者・本田總一郎氏の提唱によって毎年8月4日が「箸の日」とされ、1980年8月4日には東京の赤坂日枝神社などで「箸供養」のセレモニーが行われ、現在も続いていると説明。「箸供養」には箸のメーカーや販売者、飲食業経営者そして一般市民が参加し、儀式の最後には使用済みの大量の箸が焚き上げられ、供養が行われると伝えた。
 文章はまた、農村では種まきや収穫、誕生日、結婚といったイベントごとに新しい箸を用意し、喜びを示す風習があったと説明。また、箸をとる前の「いただきます」、箸を置いた後の「ごちそうさま」には、食べ物を作った人や大自然に感謝するという宗教的意味合いが含まれているとした。
 <ここここ。もーかなわんわー。↓>
 そして最後に、「日本はアジアで最も人文精神を重視している国であり、われわれも提唱すべきものだ」とし、「高等生物として自然をコントロール、改造することに慣れ、自然に対する畏怖の心を失ってしまったゆえに自然環境悪化を招いた。日本に学び、感謝の心を持つべきなのだ」と呼びかけて結んだ。」
http://news.searchina.net/id/1615686?page=1
 <以下、2篇なんて、感涙にむせんじゃうだわ。↓>
 「・・・中国外匯在線はこのほど、中国について「日本を超える経済大国と呼ぶにはまだ早すぎる」と論じる記事を掲載した。
 記事は中国の経済規模が日本の2倍以上に達していることについて、中国の人口は約14億人だが、日本はわずか1億人あまりであることを指摘、「一人当たりのGDP」で考えるなら「どちらが勝っているかは明らかだ」と論じた。
 さらに「たとえ中国のGDPが日本を超えていても、世界第2位の経済大国という見方は中国の現状にそぐわない」と説明、その理由について「日本の経済構造や競争力、企業のイノベーション、科学技術の発展状況などに対して、中国は依然として遅れを取っているためだ」と指摘。しかし最後にGDPの順位は重要ではなく、本当に大切なのは個人の幸福指数であり、中国はこの点で努力することが必要であると論じた。」
http://news.searchina.net/id/1615683?page=1
 「・・・今日頭条は・・・「日本を嫌いでもいいが、日本との差は知っておくべきだ」とする記事を掲載した。経済や社会のさまざまな分野において、日本が世界のトップレベルを誇っていることを紹介している。
 記事はまず、世界で初めて日本で登場したものとしてCD、計算機、クオーツ時計、ノートパソコン、ビデオレコーダー、液晶テレビなどを紹介。また、うま味調味料やインスタントラーメン、炊飯器、カラオケ、乾電池、胃カメラなどは日本人が発明したものであると説明した。
 続いて、バイク、自動車、タイヤ、電子工業、カメラ、ロボット、ゲーム、自動織機、自動車の変速機、フォークリフト、ベアリング、ファスナーなどなど、数えきれないほどの工業製品において、日本の製品が市場シェア世界一を誇っていると伝えた。
 さらに、世界をリードする新素材技術などによって飛行機メーカーや大型実験室、宇宙ステーション、著名な軍事企業などがこぞって日本との協力を求めているとしている。また、資本の輸出量、対外資産が世界一であり、20年以上にわたって世界最大の債権国であり続けていることを紹介している。記事はこの他、国連が発表した1人あたりの「包括的豊かさの指標」や、平均寿命でも世界トップクラスを誇っており、「国の実力が集中的に示されている」と説明した。」
http://news.searchina.net/id/1615644?page=1

 記者/編集者が、習ちゃんにちょっとだけすねてみせた記事。↓

 「・・・今日頭条は・・・日本を1週間自由旅行した際に感じた、日本社会の細かい部分について紹介する記事を掲載した。記事は、ポジティブな部分を多く列挙しているのだが、その一方で日本に対する「文句」も少々吐露している。その1つが「日本人の英語」なのだ。
 記事は「大阪や京都の大多数の店員は英語ができない。大阪駅の案内所のスタッフさえもができない。そして、例えできたとしても基本的に聞き取れない。RとLの区別が付けられないのだ」と解説。東京はこれよりもいささかマシであるものの、「やはり日本語で交流したほうがスムーズなのだ」としている。
 このほか、1円から500円までコインの種類が多すぎて不便という、小銭の紙幣が流通している中国ならではの不満や、果物の値段が高すぎるといった文句が見られた。また、「日本だけの問題ではないが、レストランで提供される氷水。正直、あたたかいお湯が飲みたいのだ」という注文も付けた。
 記事が紹介したのは、日本の欠点というよりも「取るに足りない程度の個人的な不満」といったレベルだ。記事は最後に「『日本のどこに欠点があるか』との質問に対して『日本に未来はない』という人がいる。それに対して『この未来がない国の現状に、わが国は100年たっても追いつけない』という人がいる」と締めくくっている。」
http://news.searchina.net/id/1615615?page=1

 必ずしも日本礼賛記事じゃないが、面白かったので・・。↓

 「・・・今日頭条は・・・神前結婚式について紹介する記事を掲載した。記事は、近代化が進んだ日本においても、結婚式のスタイルは神前式が50%を占めていると紹介。高級ホテルや高級レストランも簡易的な神殿を備えており、「広義にとらえれば、日本の結婚式は依然として神前式が主流なのである」と解説した。
 また、神前結婚式のプログラムについて紹介するとともに、新婦がおしろいで顔を白く塗り、すべて真っ白な衣装に身を包むことについて言及。中国において白は不祝儀を想起させる色だが、日本のこの習慣は「新婦が心から体まで『真っ白』であることを意味するのだ」、「空白から出発するという意味だ」と説明している。
 さらに、日本の結婚式で行われる「お色直し」の習慣についても、「単に新婦が着飾るということではなく、新たな家族の中で生まれ変わるということを象徴しているのだ」と紹介。真っ白な式服から、鶴や花など縁起物を刺繍した華やかな服に着替え、更には未婚女性が着る和服に最後の袖通しをして「少女時代の終わりを示す」と伝えた。」
http://news.searchina.net/id/1615707?page=1

 現代日本の女性論で、習ちゃんが到達してる水準からみると、全然ダメな記事2篇だが、これも、習ちゃんに対する消極的抵抗だろな。↓

 「・・・強国網はこのほど、日本人女性と結婚したという中国人男性が指摘する「日本人女性と中国人女性の違い」について紹介する記事を掲載した。見た目は似ている日本人と中国人だが、多くの違いがあることを伝えている。
 記事は「来世は二度と女性になりたくないと中国人女性が口にするのをよく耳にする」と伝える一方、「このように考える日本人女性は極めて少ない」と説明。日本人女性は女性であることの喜びを充分感じていると指摘し、これが日本人女性と中国人女性の1つ目の違いだと指摘した。
 2つ目の違いについて「日本人女性は中国人女性に比べて忍耐力がある」と指摘したほか、3つ目については「日本人女性は中国人女性に比べて性に対して開放的である」と主張。4つ目について、日本人は結婚前は自由な生活スタイルを楽しむが結婚後は良妻賢母へと大きく変化すると説明した。」
http://news.searchina.net/id/1615681?page=1
 「・・・今日頭条は・・・「日本人は本当に礼儀正しいのか」と疑問を呈する記事を掲載した。記事は、「多くの外国人が言うように、日本には確かに美しき習慣が多く存在する。礼儀正しく、つばを吐いたりゴミを捨てたりしない」とする一方で、「しかし、日本人にだって様々なタイプがあり、礼儀がなっていない日本人も多い」と説明。特に、女性への礼儀を初めとして、日本の男性はビジネスシーンにおける礼儀が良くないとした。
 そのうえで、礼儀が人間関係の潤滑剤と心得る日本人が、海外でのビジネスの場では「行き過ぎた礼儀」によって大きな致命傷を被ると解説。その例として、海外の顧客と会食する際に「日本人は相手を上座に座らせるために、自身はなかなか席に着こうとしない。あるいは、形式にこだわり過ぎるばかり、相手が先に動かない限り料理に手をつけようとしない」点を挙げ、「相手と会話しながら楽しく食事する」という会食の趣旨に反する行動を取ると論じている。
 また、中国人がよく日本人の習慣を説明する際に用いる「大男子主義」についても言及。「洋の東西を問わずレディ・ファーストの習慣があるが、日本の会社だけはエレベーターで女性がにこやかにボタンを押し、男性が堂々と先に乗り降りする」とした。さらに「飛行機内で荷物を棚に上げるのに難儀している女性を見ても、一部の日本人男性は動こうともしない」、「日本人は女性の部下にお酌をさせる」といった点について、外国人が「いつの時代だ」と訝しく思うと説明した。
 記事はこのほか、エレベーターやお酌などについて「日本では、女性さえそれがおかしいことであるとは微塵も思っていないのである」とし、この点も外国人には納得出来ないのであると解説している。」
http://news.searchina.net/id/1615577?page=1

 ムッチャクチャの日本のコラム群。
 (泣きたいくらい恥ずかしいだー。(太田))↓

 <北朝鮮の「脅威」は米国政府の陰謀だとさ。↓>
 「「北朝鮮の脅威」は八百長芝居。アメリカの台所事情に翻弄される日本・・・」
http://i.mag2.jp/r?aid=a57a2904db1201
 <北朝鮮の「脅威」は日本政府の陰謀だとさ。↓>
 「偶然か?密約か?安倍政権の支持率アップをアシストする北朝鮮の謎・・・」
http://i.mag2.jp/r?aid=a57a2904dc9c86
 <これも同様。↓>
 「安倍首相は解決を望んでいない!? 北朝鮮による日本人拉致問題の「闇」・・・
 安倍首相にとっては、常に北朝鮮を仮想敵国として据え置いておく方が、むしろ自身の政治的浮揚へ追い風となる・・・」
http://i.mag2.jp/r?aid=a57a2904de4264
 <今度は、従軍慰安婦合意は、北朝鮮崩壊を期した米国政府の陰謀だとさ。↓>
 「・・・日本と韓国といえば、昨年末に従軍慰安婦問題で電撃合意した<が、>・・・これについて、・・・日本と韓国に外交政策を転換するよう圧力をかけたのはアメリカであ<り、>・・・アメリカは北朝鮮を崩壊させる動きを開始したのかもしれない・・・」
http://i.mag2.jp/r?aid=a57a2904de2af3

 トランプ対クリントンのひどい世論調査結果が続々。
 (トランプを、心底、見損なったよ。(太田))↓

 ・・・A Fox News survey released Wednesday found Democratic nominee Hillary Clinton 10 percentage points ahead of Trump, 49% to 39%. A month ago, Clinton’s lead was 6 points, Fox News said. The Fox News poll is in line with several other surveys taken after the two parties’ conventions. A CNN/ORC poll found Clinton with a 9-point lead, while a CBS News poll found her ahead by 6 percentage points.
http://www.marketwatch.com/story/mike-pence-endorses-paul-ryan-as-trump-falls-further-behind-in-latest-poll-2016-08-03

 エルドアンとグレン師は、世俗派を装って、トルコでスンニ派イスラム教復興を行おうと手を握ったが、エルドアンはIsis的なもののシンパであるのに対し、グレンは他派、他宗教との共存志向だったので、袂を分かったんだとさ。
 (要は、イスラム教の復興なんて図っちゃダメだってことなんだよ。そんなことをすると、現代環境においては、ほぼ、必然的に、Isis化プロセスが起動しちゃうからだ。(太田))↓
http://foreignpolicy.com/2016/08/03/erdogans-purge-is-a-sectarian-war-turkey-gulen/?wp_login_redirect=0
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太田述正コラム#8527(2016.8.4)
<一財務官僚の先の大戦観(その59)>

→非公開

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