太田述正コラム#8460(2016.7.2)
<皆さんとディスカッション(続x3026)>

<Toshi>(ツイッターより)

 太田さんの危機に際し、医者として何も出来なかった無力さを感じております。
 手術が回避され、また大事なく退院され、一安心いたしました。

<KT>

≫英国じゃ、既にサッチャーという女性首相が出てますから、また女性が首相になったとしても、どうってことないでしょうね。≪(コラム#8458。太田)

 お返事ありがとうございます。
 すみません、言葉が足りなかったです。(いつもそうなのですけど・・)
 英国の保守党党首選挙にボリス・ジョンソンが不出馬を表明した理由とか、離脱派ではなく、残留派のテリーザ・メイが最有力とされてる理由とか、
(http://mainichi.jp/articles/20160701/ddm/003/030/156000c)
英国政治のEU離脱へ向けた内情を知りたいです。

⇒(都民を含む日本人にとって、)次の英国の首相(保守党)に誰がなるかについての背景情報なんて、次の都知事に誰がなるかについての背景情報と同じくらい、どうでもいい話ですよ。
 なお、Brexit問題そのものについては、下掲の記事紹介を参照のこと。(太田)

 正直に書くと、<6月28日に>お見舞いに行った時の太田さんの肌色の青白さにショックでした。

⇒降圧剤の利き過ぎにより血圧が異常低下していた日(コラム#8457)なので、顔(頭)まで十分血液が回っていなかった、というだけのことでしょうね。(太田)

 世界情勢の探索の際は、本当にお体にお気をつけてください。

⇒担当医からは、たとえ、発症前日の6月13日に人間ドックに私が行っていたとしても、大動脈解離発症の予見はできなかっただろう、と言われています。
 今回の発症に関しては、体に気を付けるとか付けないとかいったこととは、全く関係がないんですよ。(太田)

<ow8ZU2g.>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

≫英国の離脱投票、年齢上の人たちは離脱、若い層は残留。ただ、年齢別投票率は高年齢が高い。ぶれてるのは若い層な感じするけどなぁ〜、投票結果後の後悔してる人たち。なんか年寄りはダメだみたいな報道は好かんね。ウソ情報って、そんなんこの情報社会で分かるでしょ!高年齢の人たちをそんな責めることもないということです。≪(コラム#8458。七氏)

 そもそもイギリスの話はしてないのだけど。
 残留も離脱もどっちも言い分のあることだし現時点で結果の善し悪しだってわからんのだから、どちらを選ぶこともおかしくない。
 それに若い世代がブレるというのは変化の余地が大きいということで別に悪くないんじゃないの。
 お年寄り世代が変わらないということを仰りたいのなら、特に見解に隔たりはないということになりますね。
 全員が全員そうじゃない、個人として君子豹変する方もいらっしゃるというのは、それはそうでしょう。

<七氏>(同上)

 これって天下り?「長友哲次氏は東京都出身の57歳で、昭和57年に旧大蔵省に入り、広島国税局長などを歴任して、6月30日付けで横浜税関に就任しました。」
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20160701/3632441.html

⇒税関は、財務省関税局の地方支分部局であり、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%A2%E7%A8%8E%E5%B1%80
単なる省内での異動です。(太田)

<tecQhLO2>(同上)

 退院されたとの事で、ほっとしております。
 あと30年は生きてください。

<七氏>(同上)

 「「 日本はイケてないっていう現実を突きつけられた。」椎木里佳が、18歳に伝えたいこと。」
https://cakes.mu/posts/13227
 もぉー、この情報豊富な中でこう言う狭い範囲での物の言い様。
 日本知らないねー。
 しゃーないと思いつつ、どーなってんじゃー!!の方が大きい私。

<tecQhLO2>(同上)

 こういう、手も足も出ない目に遭うと、離脱者が増えそう。イスラム国も。
http://www.independent.co.uk/news/world/middle-east/us-airstrikes-kill-at-least-250-isis-militants-in-iraq-a7110406.html

<irf9yywQ>(同上)

 太田さんはイギリスのEU離脱を肯定的に受け止めてるのかもしれないけど、イギリスの上流層である議員たちとかインテリ、金持ちは、残留が多数派だったんでしょ。
 イギリスが欧州と組んだのが間違いだったなんて、思ってないでしょう?

<6s9KaidY>(同上)

 EU離脱を覆す「まさかの再国民投票」の現実味
http://toyokeizai.net/articles/-/125057
 [FT]英離脱、最善策は何もしないこと
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO04231190Z20C16A6000000/
 やっぱり離脱できそうにないよね。

<七氏>(同上)

 これまで長期的に渡り、全体でEUへの評価は低下してきているようだ。
 「大陸ヨーロッパでは島国英国とは異なってEUは自分たちのものという意識が強い」 「(英国が)EU離脱を選んだ国民投票結果にとって、移民問題が決定的だったというより、やはり、もともとEUとの一体性の感覚が薄く、見方によってEUの不始末ともとれる社会問題がEUのそもそもの欠陥に見えてしまう傾向が英国民の中に根強かったというのが真の原因なのではなかろうか。」
http://diamond.jp/articles/-/93863

 <6s9KaidYクン、>愚かな直接民主主義=国民投票やるかねぇ〜〜。再投票署名に不正発覚。
http://news.yahoo.co.jp/pickup/6205795

<q4AAhOE6>(同上)

 お年もお年だし、後世のために太田史観の集大成として、一冊の本を作ってくださいよ。

<mDcjPzWQ>(同上)

 太田さんにやらせるんじゃなくて、読者が意見出し合って、そういうの作れたら良いのにね。
 今回、太田さんが入院したと同時にコラム等がすべてストップしちゃったけど、これも有志を募って太田さんの代わりにコラム進める事が出来たら面白いなぁと思ったんだけど。

<ow8ZU2g.>(同上)

 紙書籍もいいと思うけど一冊じゃ済まない量になりそうだし、興味のあるところだけ拾って読むみたいなのも難しそう。
 八幡市セミナーの資料みたいなのを出発点にして、「それってどういうこと?」を掘り下げて読み進められるWebコンテンツみたいなのがいいんじゃない?
 八幡市セミナーの資料は協力者の方たちの力もあって興味喚起にはとても良い内容だと思う。
 まとめたほうがいいと感じるのは典拠の山かな。
 書籍や論文はいいとして、Webのニュース記事とかもう読めないものもあるし、継続性に不安があるけど魚拓系サービスを使うしかないのかな
http://matome.naver.jp/odai/2134149723975687101

<Ml2yMNZg>(同上)

 太田史観、コラムを全部読めばいいんだろうけどなかなか、、、。
 太田さんのすぐれた見識が残らずに、このまま絶えるのは惜しい。
 (まだ元気だって!w)
 弟子を育ててください。

⇒そうおっしゃるが、「弟子」志願者すら皆無なんだもんねえ。(太田)

<K.K>

≫KK大福帳で該当会員が連続している場合は、その限りにおいてまとめてコピペできましたが・・。≪(コラム#8458。太田)

 私の方が難しく考えすぎていたようで、下記の手順で簡単に可能です。
1.[太田コラム大福帳]シートをアクティブにしてください。
2.F列([有効期限]列)であればどこでもよいので、カーソル(←緑色のセル)をF列に移動させてください。
3.[UserForm](←横長のウィンドウ)の[降順]ボタンをクリックしてください。
([有効期限]降順でソートされますので、[有効期限]が同じ会員は連続して並びます。)

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 まず、Brexit関係。↓

 <こんな話を耳タコで聞かされ続けてきたにもかかわらず、英国民はBrexitを選択したんやでー。(太田)↓>
 「・・・イギリスの国際収支の長いトレンドを見ると、貿易収支の赤字を、所得収支・サービス収支の黒字で埋めるという構造であった。
 貿易の赤字を、海外投融資がもたらす所得や金融業・保険業等が海外で生むサービス所得、つまり「大英帝国の遺産」で埋め合わせてきた。そして、経常収支の赤字が定着したということは、いわば「大英帝国の遺産」を食いつぶしたということである。
 経常収支が赤字であるということは、その分、資本収支が黒字でなければならない。言い換えると、海外からの資本の流入、つまりファイナンスが必要になる。・・・
 一人当たりの実質GDPの過去10年間(2006〜2015年)の成長率は、イギリス2.4%、フランス1.1%、オランダ2.3%、ベルギー1.5%、ドイツ11.0%、イタリア-11.1%となっており、けた違いに良好なドイツは別にして、フランス、オランダ、ベルギーを凌駕している(データはIMF統計)。
 だが、その経済成長も、EUの中にいて外国企業の直接投資があるからである。EUから離脱すれば、東欧からの移民を追い返すことができるかも知れないが、外国企業の直接投資が減って、雇用が減少するだろう。残った国民は貧しくなる。・・・」
http://webronza.asahi.com/business/articles/2016062900003.html?iref=comtop_fbox_d2_04
 ・・・The Economist Intelligence Unit projects a 6% contraction by 2020, an 8% decline in investment, rising unemployment, falling tax revenues and public debt to reach 100% of our national output.・・・
https://www.theguardian.com/commentisfree/2016/jul/01/boris-johnson-and-michael-gove-betrayed-britain-over-brexit
 <英国人(正しくはイギリス人)は、ずっと、蟠りを抱きつつEUの一員であり続けてきた。その象徴がユーロの不採用であり、シェンゲン協定への不参加だった。今回、欧州諸国との政治統合を受け入れるか、それとも、Brexitか、という究極の選択をつきつけられ、Brexitを選んだ、と。↓>
 ・・・Britain has always been a hesitant and halfhearted member of the European Union. Many Europeans quip that we invented the phrase “opt out.” We aren’t in the single currency, and we aren’t in the Schengen borderless area. The British people were never committed to the principle of European integration, even if political leaders such as former prime minister Tony Blair were.・・・
 <TPPはポシャリつつあるし、TTIPはどうせまとまらないだろうから、Brexitした英国は、米国との経済面の結びつきにおいて、(加・墨はともかく、)最も緊密な関係を樹立しうる。↓>
 The potential E.U.-U.S. Transatlantic Trade Investment Partnership (TTIP) could take years to negotiate, if an agreement is reached at all, and is in trouble on this side of the Atlantic. A Britain with an independent trade policy should be able to negotiate an agreement much faster・・・
https://www.washingtonpost.com/opinions/global-opinions/after-brexit-britain-will-not-retreat/2016/06/30/463a2b08-3eee-11e6-80bc-d06711fd2125_story.html
 <次期首相候補として、メイはゴーヴを寄せ付けない強さだと。↓>
 Support for Theresa May is surging among Conservative MPs, with almost 100 now backing her bid to become party leader as Michael Gove’s late entry into the race struggled to gain momentum.・・・
http://www.theguardian.com/politics/2016/jul/01/support-for-theresa-may-as-tory-party-leader-surges-as-gove-campaign-struggles

⇒Brexitの経済面での得失の議論は、そのほとんどが、世界がポスト資本主義時代に入っていることを無視した浅薄なものだ、というのが私の見解だが、ポスト資本主義時代について論じたコラムを、本日から始まる、有料読者向けコラム・シリーズで取り上げる予定。(太田)

 以下、米大統領選予備選関係だ。↓

 <この問題に関心のある人は精読すべし。↓>
 Trump Isn’t Entirely Wrong on Trade--Mercantilism isn’t the answer. But smarter economic nationalism could be.・・・
http://www.slate.com/articles/news_and_politics/moneybox/2016/07/trump_has_a_point_about_globalization_but_there_s_a_better_way_to_do_economic.html
 <ほんのチョイ、トランプが対クリントンで持ち直したぞー。↓>
 HILLARY CLINTON'S NATIONAL LEAD OVER DONALD TRUMP DIPS IN LATEST REUTERS/IPSOS POLL・・・
http://www.newsweek.com/clinton-trump-national-poll-476931
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太田述正コラム#8461(2016.7.2)
<入院「バカンス紀行」(その1)>

→非公開