太田述正コラム#8299(2016.3.27)
<皆さんとディスカッション(続x2945)>

<太田>(ツイッターより)

 桜並木の桜は2〜3分咲きだったけど、東京オフ会、目出度く終了。
 私以外に12人出席という盛会。
 最後まで残ったのは4人。
 お疲れ様。
 幹事団の皆さん有難う。
 次回の東京オフ会は6月25日(土)だよー。

 「…OECD<諸国の>…労働時間の長<さは>…メキシコ<1位>…韓国3位 日本21位…英国…24位…米国<は>平均を若干上回り、日本よりも60時間多め←労働時間と雇用者数(正社員、パートを含む)から割りだした…」
http://news.infoseek.co.jp/article/zuuonline_101654/
 面白い。

<MH>

 オフ会お疲れ様でした。
 今回は「天皇制」と言う、非常に取り上げ難い話でしたが、若い方々が参加して盛況でした。
 感じた点
 次回からモデレーターを入れ、太田さんが1時間余りを一方的に話すのでなく、約15分毎のセンテンスで話題を区切り、質疑応答5分を入れて、4センテンス(別に3でも5でも6でもOK)で進行する様にされたら如何でしょうか。(約80〜90分で終了)
 最近のセミナーでは、聴き手が飽きない様にそのパターンが多いです。
 1時間以上話す場合は、聞き手をグループ分けして途中でワークショップをさせてます。ですから似たような物です。
 次回オフ会のご参考まで。

<太田>

 では、次回、出席、という前提で、ぜひ、ご自身でモデレーターをやってください。
 但し、モデレーターも質疑応答等に加わることができることにしましょう。

<鯨馬>

 太田さん、ご無沙汰しています。
 コラム#8297(2016.3.26)<(未公開)>にてご指名いただき驚きました。
 「日本の国際政治学者たちが中共の意図に気付いていない」というのは正しいご観察だと思います。
 専門家はおそらく「中共は一枚岩でない→分裂ぎみな対応」と考えているのでしょう。
 「一見分裂ぎみな対応だが、実は深謀遠慮」という太田テーゼとどちらが正しいのか、自分には正直わかりませんが、後者の方が圧倒的に面白いのは確かです。
 問題は、なぜそのような面白い仮説を日本の国際政治学者たちは出せないのか、ということになります。
 (語学に通じた方、頭の回転が速い方、該博な歴史知識をもつ方はそれなりにおられるとは思いますが、太田さんほどの仮説形成能力を兼ね備えた方は見当たりません。)
 その答えは自分には出せません。
 ひょっとすると、国際政治学のドグマが強すぎるのでしょうか。

 米国(ということは日本も)の国際政治学における教科書的説明では、
「日本は二次大戦終了まで一貫して拡張主義的でアジアに多大な被害を与えた。米国はこの日本の野望をくじき日本に民主化という大改造をほどこした。米国は戦後は鷹揚にも自由貿易を基調とする戦後経済秩序への日本の参加を許し、さらにはソ連の脅威から日本を守ってやった(=米国が覇権国として安保と経済の両面で国際公共財を一方的に負担したことの一環)…」
とされます。
 日本の国際政治学者たちは基本左寄りですが、たとえ右寄りでも歴代防大校長を見ればおわかりのように、こうしたドグマがあまりに染みつきすぎています。
 与えられた思考枠組から自由になれないのです。
 日本の国際政治学者たちは、自分も含め、思考枠組自体をぶちこわして大胆な仮説をひねり出せるほどの頭を持っていないということです。
 対ソ抑止史観なぞ逆立ちしても出てきません。
 もっとも、最近のスタンフォードのご学友とのやりとりにもありましたが、太田さんは世界的に見てもかなり異能の方である可能性があり、日本の国際政治学者たちに太田さんレベルを求めるのは酷かもしれません。

<太田>

 スッキリするところまではいきませんでしたが、さっそくのご回答、どうもありがとう。


 それでは、昨日のその他の記事です。

 スウェーデンにも、ユダヤ人を何百人も救った外交官がいたってオハナシ。↓

 'Raoul Wallenberg' tells the story of the bureaucrat who fooled the Nazis Wallenberg, Swedish envoy and humanitarian, saved thousands of Jews during the Holocaust.・・・
http://www.csmonitor.com/Books/Book-Reviews/2016/0324/Raoul-Wallenberg-tells-the-story-of-the-bureaucrat-who-fooled-the-Nazis

 NYタイムスのマザー・テレサの列福小特集で、それに反対してるのは4人中1人。それがこれ。↓

 ・・・Maybe her reputation influenced people to do good, but her real work doesn’t stand up to her reputation, and she certainly doesn’t deserve sainthood.
http://www.nytimes.com/roomfordebate/2016/03/25/should-mother-teresa-be-canonized/mother-teresa-doesnt-deserve-sainthood

 次に、本日のその他の記事です。

 FTがNYタイムスのトランプインタビュー記事の内容の一部を紹介。
 日韓の核武装を容認。また、駐留経費増(全額負担?)がなければ在日、在韓米軍を撤退差させる、と言明。(シビレるー!(太田))↓

 Donald Trump said he would be open to Japan and South Korea building nuclear weapons to deter North Korea, and would consider withdrawing troops from both American allies unless they paid more for their own defence.・・・
 <むしろ、日本が核武装するのは米国にとっていいことだ、と。(太田)↓>
 “If Japan had that nuclear threat, I’m not sure that would be a bad thing for us.”・・・
 <サウディアラビアは、対Isis戦に自ら乗り出すべきであり、そうしないのなら石油は買わない、とも。(その調子、その調子。(太田))↓>
 Mr Trump also said that he would stop buying oil from Saudi Arabia if the kingdom did not commit soldiers to fight Isis, adding that, "If Saudi Arabia was without the cloak of American protection...I don’t think it would be around.”・・・
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/c927017c-f398-11e5-9afe-dd2472ea263d.html#axzz43yAPOHa0
 <NYタイムスの元記事から、その他の部分の一部も引用しておこう。
 日米安保は(双務的なものへと?)改正されなければならない、と。
 (も、うれしくて死にそう!(太田))↓>
 ・・・Mr. Trump also said he would seek to renegotiate many fundamental treaties with American allies, possibly including a 56-year-old security pact with Japan, which he described as one-sided.・・・
 <自分は孤立主義者じゃなく、米国第一主義者だ、と。(エライ!(太田))↓>
 “Not isolationist, but I am America First,” he said. ・・・
 <米国の絶頂期は、セオドア・ローズベルト大統領当時だとさ。(案外鋭いこと言ってるのかもね。(太田))↓>
 Asked when he thought American power had been at its peak, Mr. Trump reached back 116 years to the turn of the 20th century, the era of another unconventional Republican, Theodore Roosevelt, who ended up leaving the party. ・・・
http://www.nytimes.com/2016/03/27/us/politics/donald-trump-foreign-policy.html?hp&action=click&pgtype=Homepage&clickSource=story-heading&module=a-lede-package-region®ion=top-news&WT.nav=top-news
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太田述正コラム#8300(2016.3.27)
<2016.3.26東京オフ会次第(続)>

→非公開