太田述正コラム#8207(2016.2.10)
<皆さんとディスカッション(続x2899)>

<太田>(ツイッターより)

 「自民党の宮崎謙介衆院議員が、妻で同党の金子恵美衆院議員の出産直前に不倫していたとする記事が、10日発売の週刊文春に掲載されることが9日、わかった。…」
http://www.iza.ne.jp/kiji/politics/news/160209/plt16020915200024-n1.html
 (バツ一で浮気常習者らしい)平成の光源氏、育休を取るとの名目で雲隠れするかもね。

<太田>

 関連記事だ。

 習ちゃんが支えてくれてる点だけは違うが、結局のところ、第二次安倍内閣は第一次の時と同じコースを辿ってるね。↓

 「島尻安伊子沖縄・北方担当相・・・歯舞「えー、何だっけ」 会見で読めずに・・・」
http://mainichi.jp/articles/20160210/k00/00m/010/020000c

<太田>(ツイッターより)

 ニューハンプシャー州での米大統領予備選で、予想通り、共和党はトランプ、民主党はサンダースが勝利したようだね。
http://www.bbc.com/news/live/election-us-2016-35404043
 ひょっとして、このまま最後まで?

<dFUfYl8.>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

≫吉田は、晩年にその時の自分の判断は、・・・そもそも、この反省が本心だったとも思わない。≪(コラム#7992。太田)

 吉田茂について去年のBSフジプライムニュースにて武見敬三(自民党 総務副会長)が興味深い事言ってました。
 『武見: 吉田茂が最初から民主主義と天皇制について堅固な理解と確信があったかというと、そうではなかったのではないか。吉田は総理になってからも外務大臣公邸に住んでいた。父は主治医で一緒にいた。宮中から帰ってきた時に体がすぐれなかったので、聞いたら、宮中で陛下から新たな憲法下で、民主主義化に於ける天皇のあり方は、という質問を受けたという。陛下に納得できる説明が出来なかった、それで困っていると言った。父の武見太郎は、戦前でも民主主義と天皇のあり方を言っていた人はいた、例えば福沢諭吉だと。福沢諭吉は「帝室論」という本を書いていたと言うと、すぐに吉田はそれを持ってこいと、柏に疎開していたので柏にあるというと、今すぐ取りに行ってこいと言われて、総理の車で福沢全集を持って帰った。・・・』
http://blog.m.livedoor.jp/doorkaz/article/1026622608?guid=ON&

→吉田は日本についてもおそらく最後まで理解出来なかったと思います。

 『吉田茂は軍事力の必要性を否定しなかったが、軍事力に第一義的重要性を与えたこともなかった。その点で戦前、戦後の吉田に一貫性を認めたのが、1960年代に『宰相吉田茂』(中央公論社、1968年、中公クラシックス、2006年)を著した高坂正堯であった。軍事ではないとすれば、第一義的重要性は何に与えるのか。「商人的国際政治観」を高坂は語る。養父吉田健三を尊敬し、世界の通商に生きる日本を吉田は想ったとする。その観点を『海洋国家日本の構想』(中央公論社、1965年、中公クラシックス、2008年)において高坂は理論展開した。最近、意外なことを知った。猪木、高坂両氏が、まれなほど緊密な師弟関係で結ばれていたことは広く知られているが、実は猪木は「商人的国際政治観」をもって吉田を説明することに不満であったという。たとえ小さくとも立派な軍隊を時間をかけてつくるという吉田の再軍備の志を中軸に据えて理解すべきではないか(永澤勲雄「『評伝吉田茂』と猪木正道先生―伝記執筆に対する猪木先生の研究姿勢」、猪木正道賞基金年報『防衛と平和』第1号〔2014年〕所収)』

http://www2.jiia.or.jp/kokusaimondai_archive/2010/2015-01_001.pdf?noprint

→高坂、猪木、お二人とも見事に吉田ドリトリンに罹患されたようです。で吉田茂批判としては、岡崎久彦氏が挙げられますが(彼も又その申し子ですが)もう一人、大野勝巳という方がいるようです。

 『(吉田批判の)代表的なのは元外務次官の大野勝巳で、「吉田外相は就任後まもなく、大部屋に外務省員を集めて初訓辞を行なった。『戦争に負けたのだから潔く対処するべき。占領政策には誠意をもって協力することが肝要』という趣旨であった。吉田語録の『寄らば大樹の』の大樹とはアメリカのことである。吉田さんは占領軍当局から決して悪く思われないようにするために、極度の注意をはらったようである」(『霞ヶ関外交』日本経済新聞社)
http://app.f.m-cocolog.jp/t/typecast/1275318/1293328/90052978?page=4

 『昭和二十年九月十七日、重光葵の後を継いで吉田茂が外相となった。昭和天皇とマッカーサーの最初の会談は、マッカーサー元帥側からの発案で九月二十日にその意向が伝えられた。
 当然その際、通訳が問題となるが、吉田茂外相は、よりによって日米開戦に当たって重大な失態を犯した外務省職員奥村勝蔵を通訳に当てた。……』

↓大野氏は心底、吉田を無能と思ったでしょう。

 『(日米開戦時の電報が遅れた事の責任の所在について)「(昭和21年6月)・大野勝巳総務課長による総括意見」では

 『第二、判断
 以上の諸点に鑑み左の判断が下される。
(1)大使館首脳部が電信課員のみに依る電信非常時執務態勢を整備せしめて置かなかったということは、あの国家非常の時に際しての在外公館の事務遂行上不行届きであったという非難を免れない。〔欄外記入 三〕
(2)十二月六日深更までに解読を了していた十三本分のテキストの浄書が時を移さず着手されていたとしたら、翌七日の朝に浄書のために費やした時間と労力を省き得たものと考えられる。即ち最も好調に進行していたとしたら、翌朝は訂正電を挿入するのと十四本目の解読分を付加するのみで仕事は完成していたと思われるが、この点は直接電信課を統轄し且つ浄書の任に当った首席書記官〔欄外註記 四〕の任にあった館員の職務怠慢乃至注意不十分たるの責めを免れない。以上。
 欄外記入     三「野村大使、若杉公使、井口参事官」、四「奥村書記官」』
 『ところが、前掲の西春彦主任弁護人の書簡に“大臣の御意向として本件は此侭になし置く様にと仰せ付かり居れりとの事にて、始末書の件も況や証人問題も全く要領を得ずに引取り申候。……”と書かれているように、当時の外務大臣吉田茂は、この不始末を不問に付そうとしていたのです。』
http://members.jcom.home.ne.jp/u33/i%20think%20030719gmtyn.htm

→吉田は『反省』なんてした事ないと思います、再軍備についても、とにかく場を都合良く取り繕う事に最善を置いたのではないかと。

<太田>

 猪木もそうですが、防大校長に任命された学者達はことごとく吉田ドクトリン信奉者達です。
 そして、防大の人社系学者達・・長澤サンも元職です・・も。


 それでは、その他の記事の紹介です。

 ベッキーだけがぶっ叩かれていることを批判する記事を載せたガーディアン。
 いやなに、彼女達は、新造・・まだ水揚げの済まない見習い女郎・・の伝統に根差したところの、引込新造
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E9%80%A0
に相当する立場の高級商品だからねえ。↓

 ・・・While the 31-year-old ponders the sudden withdrawal of TV appearances, commercial endorsements and her own radio programme, she may be asking herself why she has been singled out for media vitriol while her alleged lover, a pop singer, carries on, his career apparently unaffected.
 Her crime, it appears, was to break the steadfast rule that requires young female celebrities in Japan not only to entertain, but to remain morally unimpeachable.・・・
http://www.theguardian.com/world/2016/feb/08/downfall-japan-tv-becky-industry-sexism

 今日は、中共人民の日本讃嘆の声をどーぞ。↓

 「爆買いから「爆学」へと進化し始めた、中国人の日本リスペクトぶり・・・
中国人も最初のうちは日本の見るもの、聞くものに感動して写真を撮りまくるが、そのうちに感動が薄れてくる。もともと中国人は変化が激しく、日本人よりも飽きっぽい性格のため、筆者はその点を危惧していた。
 ところが、友人の答えはとても意外なものだった。
 「そんなことないですよ。貪欲な中国人が日本に飽きるなんてことは考えられない。もちろん、飽きる人が全然いないと言っているわけではないですよ。ありとあらゆる中国人がいますから。でも、日本のことをよく知っている私ですらびっくりしたんですが、最近、日本の情報の中身がどんどん深くなっているんです。数百年前の中国と日本の関係と違って、やっぱり今の日本は中国の先生。私たちは日本から学ぶべきこと、教えてもらうことがまだたくさんあるのです」・・・
 片づけコンサルタントの近藤麻理恵さんのベストセラー『人生がときめく片づけの魔法』は中国語にも翻訳されていて、多くの中国人読者に読まれている。・・・
 「日本の美しい田園風景」も中国のSNSで話題騒然となっているというから驚く。家電などのモノはもう手に入れて、爆買いをしなくなった人々は、日本の風景に感動する。北海道などにある大きな畑や、新幹線の車窓から見る茶畑や水田などは、中国では(地域によって異なるが)めったに見られないからだ。
 「中国では珍しい田園風景をただ写真に撮るだけでなく、こういう美しい田んぼをつくれる日本の農業技術、農家の工夫、有機農法、日本のコメのおいしさについて、もっと中国人は学ぶべきだ」という声すら挙がっているというからびっくりする。・・・
 「『ラーメン』も学ぶべきもの(?)の1つだ」と語るのは、40代の別の男性だ。中国人が日本人のつくる1杯のラーメンに感動することはこれまでも触れてきており、すでに多くの日本人が知っていることだが、“学ぶ”のはラーメンを食べることではなく、ラーメン道ともいうべき哲学的なものだ。実はラーメンだけに限らないが、スープをつくるのに十数時間かけたり、何年間も出汁を研究したり、具や麺に創意工夫をしたりして、それらを1杯のラーメンの中にすべて凝縮して落とし込む、という日本人の徹底したこだわりに、中国人は感動を覚える。
 「ラーメンこそ日本人の真髄」と言い切る中国人すらいる。道を究めるというのは日本人の得意分野だが、料理や農業など、日本人がこだわり出したらきりがない業界にも、中国人は注目し始めている。日本人の徹底した仕事ぶりから、学ぶべきことが多いからである。・・・」
http://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%e7%88%86%e8%b2%b7%e3%81%84%e3%81%8b%e3%82%89%e3%80%8c%e7%88%86%e5%ad%a6%e3%80%8d%e3%81%b8%e3%81%a8%e9%80%b2%e5%8c%96%e3%81%97%e5%a7%8b%e3%82%81%e3%81%9f%e3%80%81%e4%b8%ad%e5%9b%bd%e4%ba%ba%e3%81%ae%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%83%aa%e3%82%b9%e3%83%9a%e3%82%af%e3%83%88%e3%81%b6%e3%82%8a/ar-BBpjZmI?ocid=iehp#page=2

 どうして、中共は北朝鮮を本気で咎めようとしないのか、の解答を日本人と米国人が模索。
 (「日本を再軍備させるため」、ということを考慮に入れなきゃ解答は出てこないのよ。(太田))↓

 <まず、日本人篇。↓>
 「中国は、なぜ北朝鮮の暴走にキレないのか?・・・
 <寝言だな。(太田)↓>
 <中国の専門家達>の意見は、中国にはまだ北朝鮮に“好き勝手させる”余裕があり、むしろ、いまの北朝鮮の余裕のなさなど内実をわかっているだけに焦りがなく、 むしろ対米外交的に利用できると踏んでいる、というものである。・・・
 <関係ねーだろが。(太田)↓>
 習近平の軍制改革では瀋陽軍区と北京軍区を一つにし、従来の徐才厚派将校や北朝鮮利権を持つ将校を一掃し、自分の肝いりの部下を配置し、北部戦区として、対北朝鮮、ロシア、日本の一部からの攻撃に備えたい考えなのだ<、という見方もある>。・・・
 <ヨタ話だー。(太田)↓>
 中国が国連の制裁決議案に同調しないのは、「単独制裁」の柔軟性を保つためだと見ている。国連の号令に合わせて制裁を始めたり止めたりするのは、中国としては独自の北朝鮮に対する支配力を損なうことになる。あくまで中国が願うのは、中国の北朝鮮に対する支配力強化なのだ<、という見方も>。・・・」
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/218009/020800031/?n_cid=nbpnbo_mlt&rt=nocnt
 <次に、米国人篇。↓>
 <北朝鮮に革命が起きると困るってんだが、革命(金王朝転覆)は避けられない上、核兵器だらけになってから革命が起きる方が困るだろ。(太田)↓>
 ・・・A little revolution may not be a good thing・・・
 <緩衝地帯がなくなると困るってんだが、潜在敵国たる、ロシア、インド、ベトナムとの間にだって緩衝地帯はねーで。(太田)↓>
 North Korea is a stable 'buffer'・・・
 <中共にも友好国/同盟国は必要だというんだが、北朝鮮は事実上、友好国/同盟国じゃあなくなってるで。(太田)↓>
 China still needs friends, and allies・・・
 <避難民が押し寄せて来たら困るってんだが、ドイツの爪の垢でも煎じて飲めばいいだけのこと。(太田)↓>
 No refugees and border chaos, please.・・・
 <統一朝鮮は経済的脅威になるってんだが、今でも韓国を華夷秩序に組み込んでるところ、その対象がチョイ増えるだけだろ。(太田)↓>
 A reunified Korea is an economic competitor・・・
http://www.csmonitor.com/World/Asia-Pacific/2016/0208/5-reasons-China-won-t-help-shut-down-North-Korea-s-nuclear-program

 韓国もまたまるでやる気なし。↓

 「北朝鮮がミサイル発射でも韓国はいつものお正月--北朝鮮のミサイルより、ミサイル防衛システムを巡る中国との摩擦を懸念・・・」
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/215834/020900032/?n_cid=nbpnbo_mlt

 一番イラついてるのは米国のようだな。↓

 North Korea Nuclear Effort Seen as a Top Threat to the U.S.・・・
http://www.nytimes.com/2016/02/10/world/asia/north-korea-nuclear-effort-seen-as-a-top-threat-to-the-us.html?ref=world

 まあ、これは冗談なんだろが。↓

 「北ミサイル射程延長で激怒 米軍も動き出した金正恩暗殺計画・・・」
http://news.infoseek.co.jp/article/gendainet_301376/

 アサド政権の黙認の下、Isisが支配している石油施設でロシアの技術者達が働いてるとさ。↓

 Officially, Syrian President Bashar al-Assad’s government and his Russian allies are at war against the Islamic State. But a gas facility in northern Syria under the control of the jihadi group is evidence that business links between the Syrian regime and the Islamic State persist. According to Turkish officials and Syrian rebels, it is also the site of cooperation between the Islamic State and a Russian energy company with ties to President Vladimir Putin.・・・
http://foreignpolicy.com/2016/02/09/why-are-russian-engineers-working-at-an-islamic-state-controlled-gas-plant-in-syria/

 ビアフラ分離独立運動の再燃で、ナイジェリアは内戦ないし分解の危機に直面しているとさ。↓

 Nigeria Is Coming Apart at the Seams--At best, a revitalized Biafran secessionist movement will lead to mass bloodshed. At worst, it will trigger the country's unraveling. ・・・
http://foreignpolicy.com/2016/02/08/nigeria-is-coming-apart-at-the-seamsbiafra/?wp_login_redirect=0
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太田述正コラム#8208(2016.2.10)
<矢部宏治『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』を読む(その19)>

→非公開