太田述正コラム#7941(2015.9.30)
<皆さんとディスカッション(続x2766)>

<太田>(ツイッターより)

 「…VWは…違法…ソフトウエアの使用を2005〜06年に決めた…引責辞任したマルティン・ヴィンターコーン…<の>前任のベルント・ピシェツリーダー社長の時代<だ>…」
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM29H1T_Z20C15A9MM0000/
、「…「欧州でも不正行為が行われていた」とドイツの運輸大臣が述べ<た。>…
 不正の対象が米国だけなら台数もたかが知れており…VWへの財務的な影響は限定的…という楽観的な見方が先週半ばまでは散見された。
 <しかし、>…状況は一変した。…」
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO92134670W5A920C1000000/?dg=1
。犯罪に手を染め、それに味をしめ、結果は破滅へ、という物語。

仏でだけはディーゼル車販売が落ちて来ていたが、今後は、全欧で、(経費が嵩んで自動車会社が利益を出せなくなる)小型ディーゼル車はなくなり、ガソリン車と電気車への移行が起きるだろうとさ。
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/7a86035e-65f6-11e5-97d0-1456a776a4f5.html#axzz3nBQR2oeo
 どっちみち、VW等は生き残れないだろうがね。

<太田>

 関連記事だ。

 2〜1日前の報道だが・・。↓

 「ボッシュは2007年、VWに対して、ソフトの違法性を文書で警告していた・・・
 米環境保護局(EPA)から違法ソフトが搭載されていたとやり玉にあげられたのは09年から15年の車だ。ボッ シュはその2年前から警告を発していたことになる。VWはそれを無視して、09年から今日まで、違法ソフトを市販車に組み込んで販売していた。・・・
 ボッシュは問題のソフトウエアについて、テスト用に開発したもので、市販車に装着しないよう警告し、装着した場合は違法になることも指摘していた・・・」
http://mainichi.jp/premier/business/entry/index.html?id=20150928biz00m010012000c

 上掲を含む多数の機会に上層部が本件を知るきっかけがあったというのに、こんな↓調子じゃ、VWのガバナンスはどーしょーもないね。↓

 <(同州が大株主の一つであることから)VWの取締役になっているところの、ニーダー・ザクセン州の経済相が、同社取締役会が不祥事のことを初めて聞かされたのは、マスコミが本件を取り上げる直前のことだった、と語る。↓>
 Olaf Lies, a Volkswagen board member and economy minister of Lower Saxony・・・ told the BBC: "Those people who allowed this to happen, or who made the decision to install this software - they acted criminally. They must take personal responsibility."
 He said: "We only found out about the problems in the last board meeting, shortly before the media did. I want to be quite open. So we need to find out why the board wasn't informed earlier about the problems when they were known about over a year ago in the United States."・・・
http://www.bbc.com/news/business-34397426

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 安倍側近、安保法制の成立は、一にかかって、習ちゃんのおかげ、と語る。
 (だから、それ、オカシイと思わんのかね。(太田))↓

 ・・・“This has nothing to do with the prime minister’s grandfather,” says one Abe adviser. “If you want to know why these bills passed in the Diet, I suggest you ask [Chinese] President Xi [Jinping].”・・・
http://www.newsweek.com/2015/10/09/shinzo-abe-critics-fear-militaristic-japan-future-377715.html

 まことにもって健全なる業界であることよ。↓

 「ギャラを親に堂々と仕送りできて嬉しい (AV女優歴3年の単体女優の場合) <親公認AV女優 裸になる娘とその親たち> ・・・」
http://blogos.com/article/136592/

 昨日、FTの記事にアクセスできなくなり、無料読者登録を追加しようとしたが、入り口が見つからず、オーナーの日経に言われてFTが全面有料化したのか、とガックリきてたが、今朝、検索をかけて入口を発見して拍子抜け。
 これ、昨日、アクセスしようとした記事の一つだ。↓

 「中国と米国を分け隔てる思想の違い・・・
 <歴史観の違い。当たり・(太田)↓>
 循環的vs直線的・・・
 <まあ当たり。(太田)↓>
 普遍主義vs個別主義・・・
 <まあ当たり。(太田)↓>
 イデオロギーvs民族性・・・
 <まあ当たり。(太田)↓>
 個人vs共同体・・・
 <まあ当たり。(太田)↓>
 権利vsヒエラルキー・・・
 <当たり。(太田)↓>
 <その一方で、>どちらの国も、ちょっとした「ミドルキングダム(中央王国)」意識を抱いている・・・
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/44884?utm_source=editor&utm_medium=mail&utm_campaign=link&utm_content=list

 タリバンによる州都クンドゥーズ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A5%E3%83%BC%E3%82%BA
陥落はアフガニスタンを震撼させている。↓

 <たとえ政府が奪回してもダメージの回復は困難。↓>
 Even if security forces pass their first test and take back the city, the damage is done -- militants have once again sparked international concern for Afghanistan・・・
 <タリバンが2001年に喪失した最後の主要都市で、爾来、奪還した最初の主要都市。↓>
 A key northern centre, Kunduz was the last city the Taliban lost in 2001 and is the first major centre they have taken since then. ・・・
 <1980年代にソ連がアフガニスタンから撤退した後に、政府が失った最初の主要都市でもあった。↓>
 ・・・when the Soviet Union cut funding and support for the Afghan military in the 1980s, the first major town lost to insurgents after the Russian retreat from Afghanistan・・・
http://www.theguardian.com/world/2015/sep/29/taliban-capture-kunduz-major-blow-afghan-government

 ソ連時代の西独のフルダ回廊に対するにロシア時代のポーランドのスヴァウキ回廊、だとさ。
 (「開戦」初頭にソ連/ロシアが真っ先に掌握を目指す軍事上の要衝。)↓

 ・・・In the new European landscape, the crucial terrain is no longer found in central Germany. The Suwalki gap, Hodges acknowledges, “that’s an important piece of geography right there.”
http://foreignpolicy.com/2015/09/29/fulda-gap-nato-russia-putin-us-army/?wp_login_redirect=0
 「スヴァウキ(Suwałki)は、ポーランドの北東部、ポドラシェ県の都市である。リトアニア国境に隣接し、ベラルーシ、ロシア(カリーニングラード州)の国境にもほど近い場所にある。人口は約69,100人(2003年)である。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%82%A6%E3%82%AD

 米国の奴隷制の諸伝説を論じたコラムだ。↓

 Slavery Myths Debunked・・・
 <年季奉公も奴隷制だった。(→違う。有期で、子孫に地位が受け継がれない。)↓>
 “The Irish Were Slaves Too”・・・
 <もともとアフリカに奴隷制があり、欧米人たる奴隷商人に黒人が協力もした。(→そうだが、欧米人が状況を悪化させた。)↓>
 “Black people enslaved each other in Africa, and black people worked with slave traders, so …”・・・
 <奴隷所有者たる黒人もいた。(→ごく少数いたが、それがどうした。)↓>
 “The first slave owner in America was black.”・・・
 <奴隷の方が、同時代の北部やイギリスの労働者より処遇はよかった。(→そんなケースもあっただろうが、だからどうした。)↓>
 “Slaves were better off than some poor people working in Northern or English factories. At least they were given food and a place to stay.”・・・
 <南部人の小数が奴隷を持っていただけだ。(→南部全体が奴隷社会だったのであり、持ってなかった白人も、みんな奴隷を持つことを夢見ていた。だから、彼らも南部のために戦ったのだ。)↓>
 “Only a small percentage of Southerners owned slaves.”・・・
 <北部だって南部の奴隷制で裨益した。(→その通りだが、とにかく、北部では奴隷制はなくなっていた。)↓>
 “The North benefited from slavery, too.”・・・
 <黒人だって南部のために戦った。(→微々たる数だったし、だからどうした。)↓>
 “Black people fought for the Confederacy.”・・・
http://www.slate.com/articles/news_and_politics/history/2015/09/slavery_myths_seven_lies_half_truths_and_irrelevancies_people_trot_out_about.html
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太田述正コラム#7942(2015.9.30)
<科学の発明(その4)>

→非公開