太田述正コラム#7871(2015.8.26)
<皆さんとディスカッション(続x2731)>

<太田>(ツイッターより)

 「安倍首相:訪中見送り…
 朝鮮半島情勢が緊迫化する中、米国首脳不在の北京で、中国の習近平国家主席や訪中を表明している韓国の朴槿恵大統領と会談することは、日米韓の連携に水を差しかねない情勢になった<ためだ>。…
 中国側の対日窓口は責任を問われそうだ…」
 媚米の外務省の操り人形の安倍首相が悪いんだから、中共の対日窓口に責任はないさ。
 それにしても、せっかく、安保法制成立に向けて頑張る安倍首相を慰労した上で、朴・プーチン両大統領との北京での会談実現まで図ってくれた中共当局の厚意を無にするとは、アホかいな。
http://mainichi.jp/shimen/news/20150825ddm002010105000c.html

 「…大会組織委員会が…世界中の商標を確認。…原案と…似たようなものがほかにあった…。そのため佐野さんの案は、元のイメージを崩さない範囲で…組織委の依頼で何度か微修正された…」
http://digital.asahi.com/articles/ASH8T5VXCH8TPLZU005.html
 中途半端な情報開示だねえ。原案こそパクリだったってことかよ。

<太田>

 理由があって、日本の禅の現状をちょっと調べてみた。
 まず、基本知識だが、「禅では、人間の本性は仏性そのものであり、それ以外に本性として認めるべき物はないという。この仏性を開き現すことを「見性成仏」という。人間に本来そなわる、本性を徹見すること。。・・・曹洞宗では・・・一時の見性に固執することなく、・・・無限の修行こそが成仏であると・・・主張し<、>・・・<日本の>臨済宗では本当に見性したのちの、「悟後の修行」である「聖胎長養」を重視する。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A6%8B%E6%80%A7
 「聖胎長養」とは、「修行が済み、ある境地を得たといっても、それを真に無碍自在に活用できるようになるがために、容易に世に出ずに、さらに心境を錬ること。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%81%96%E8%83%8E%E9%95%B7%E9%A4%8A ↓

 <日本の曹洞宗は、もともと(?)、座禅で悟ること自体を放棄してるらしいが、ある意味正直だわ。(太田)↓>
 「・・・「見性は道元禅師がしているので、我々は見性する必要はない、坐禅している姿がそのまま仏である」と主張する曹洞宗・・・
 <臨済宗は、「今は」、じゃなく、もともと、(公案付)座禅で悟ることなどできなかったはずなのに、そのことに口を拭っている印象を受けるな。(太田)↓>
 一方、臨済宗の道場では、公案体系(1,700則の公案を透る)を10年くらいかかって終えて印可証明を受けるだけで、見性する人は地を払っていなくなってしまっている」
http://zazenjp.com/soshi/haradasogaku.html
 <下掲も、臨済宗関係者の、同様の不誠実な告白。
 禅の座禅(=止瞑想(サマタ瞑想))の「底辺」を「広」げることは、墓の管理と葬式だけをやってる他の大部分の日本の仏教宗派よりはマシかもしれないが、(以前にも述べたように、)臨済宗も曹洞宗も、念的瞑想(ヴィパッサナー瞑想)を取り入れる形で教義を創造的に発展させた上で、(日本人は大部分が生来的に悟ってるんだから、逆に大部分が悟っていない)外国人への布教にあたって欲しい。(太田)↓>
 「・・・<日本で>坐禅修行の底辺が広がりつつあることは確実であるといってよい。
 しかしそれに比べて禅僧を育成する専門道場である僧堂の現状はいかがであろうか。・・・われわれの修行時代とは比較にならぬほど雲衲の質が低下している・・・」
http://rakudo.jp/%E3%80%8C%E5%83%A7%E5%A0%82%E3%81%AE%E7%8F%BE%E7%8A%B6%E3%82%92%E6%86%82%E3%81%86%E3%80%8D2013%E5%B9%B410%E6%9C%88%E3%80%90no-124%E3%80%91.html

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 誰が考えても、そういうことなら、集団的自衛権の行使なんてことに踏み込まず、あくまでも個別的自衛権の行使・・それなら、「他国からの要請や同意」が介在するワケがない・・ってことにしておくべきだった、ということになっちまうで。↓

 「中谷元・防衛相は25日の参院平和安全法制特別委員会で、集団的自衛権の行使要件となる存立危機事態に関し、武力攻撃を受けた他国からの要請や同意がなければ事態認定されないとの見解を明らかにした。21日の特別委では、要請などは「事態の認定には必要ない」と述べており、事実上修正した。・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015082501002178.html

 現在の世界同時株安についてのバランスの取れたコラムだ。↓

 「今次<の全球的な株の>浮動の概ねの原因は、中共の通貨である人民元の予期されていなかった8月10、11日の「切り下げ」にある。・・・
 それに対する、中共の諸貿易相手国<当局>の若干の言には信じ難いものがあった。
 日本の麻生太郎財務相には鉄面皮賞を受賞させるべきだ。
 <彼が、>中共政府による3%の切り下げを「危険だ」と世界に警告することを決めたからだ。
 ・・・2012年から円はドルに対して60%も減価しているというのに!・・・
 この3%の切り下げは、(中共政府の連邦準備制度委員会である)人民銀行が、人民元を<世界の準備・決済通貨になることを目指すべく、>もう少しフロートさせることを認めるというシグナルを発したところの、<微>調整だったのだ。・・・
 中共の株式市場は投機の温床であり、中共経済の先行きの余り良い指標とは言えない。
 都市人口のわずか7%しか株式を保有しておらず、そのうちの69%は自分達の諸口座に15,000ドル相当未満しか保有していない<からだ>。・・・
 最低限言えることは、株式市場がへこんだからと言って、中共がおしゃかになるとは思うな、ということだ。・・・
 <必然的に中共の経済成長の鈍化を伴うけれど、>中共が今行っているところの、投資及び輸出主導経済から消費が引っ張る経済への移行、は全球的な経済成長の観点からは良いことなのだ。・・・」
http://www.newsweek.com/calm-down-about-china-365651
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太田述正コラム#7872(2015.8.26)
<ヤーコブ・フッガー(その6)>

→非公開