太田述正コラム#7628(2015.4.26)
<2015.4.25東京オフ会次第(続)>(2015.8.11公開)

B:ところで、負債を巡ってギリシャとドイツが角突き合わせているが、ギリシャの蔵相がイケメンだというので、ドイツの女性達の間で大人気らしい。
A:ギリシャには一度行ったことがあるが、のんびりした人々だな、と思った。
O:ギリシャ人はプライドが高いので、額に汗して働くことができないんだろう。
 (実際には決して怠け者なんかじゃないとされているが・・。)
 まず、彼らは、欧州文明の源の全てはギリシャである、と思っている。
 大体からして、ローマだって、ギリシャを征服こそしたけれど、ギリシャには敬意を抱いており、文化的にはギリシャの方が上だと立てていた。
 ローマが東西に分かれ、やがて、西のほうが没落しても、長期にわたり、東は残ったが、その指導層はギリシャ人だった。
 オスマントルコ時代になっても、ギリシャ人は支配層の一角を占め続けた。
 しかも、正教グループの中の筆頭の地位にギリシャ正教があるところ、その首座が置かれたイスタンブール等で、ギリシャ正教を取り仕切ってきたのはギリシャ人だった。
B:大川周明に関するシリーズが、一つ終わり、もう一つが現在進行中だが、私は、太平洋戦争開戦直後に大川がやったラジオ放送は、大川が名前だけ貸して、基本的には外務省が原案を書き、陸海軍等と調整したものを、彼が読み上げただけではないか、と思っている。
 だから、太田さんが、このラジオ放送(というか、それを収録してその後戦時中に公刊された本)の内容に関して行っている大川批判は、いささか大川に対して酷なのではなかろうか。
O:せひ、もう少し膨らませて、投稿して欲しい。
B:それにしても、太田さんの外務省嫌いは徹底している。
 (昭和期以降の)外務官僚でこきおろさなかったのは一人もいないのでは?
O:芦田均、岡崎久彦、それに上田秀明(コラム#6275)、はこきおろしていない。
B:宗教の話に戻るが、ずっと前にエルサレムに行った時、シナゴーグとモスクと教会を次々に訪問したが、宗教施設として日本人の自分が一番違和感を覚えたのが教会だ。
 きらびやかだし、十字架にかけられ血を流したイエスが鎮座しているし・・。
 タイでも、建物も仏像もきんきらきんで、これでも仏教なのかね、と思ったものだ。
O:コラムに書いたことがあるが、英国防大学の研修旅行でインドを訪れた時、公式訪問先には入っていなかったが、自由時間にヒンドゥー教の神殿を参観したところ、けばけばしい室内に、象のお化けのようなガネシュ神が祀ってあってげっそりしたことがある。
A:本日の話の中で、日蓮宗系の説明がなされていたが、どうして、日蓮宗系だけが、現在もなお活発な活動を続けているのか、という疑問が解けた。
 また、オウム真理教が、あれだけの人々を惹きつけ、大事件を引き起こしながら、今なお、ごく少数ながら、オウム真理教系教団の信者になる者がいるのはどうしてか、という疑問も・・。
O:現在、あちこちの街角に「世界が平和でありますように」という標識を建てている、日本山妙法寺が、戦前、最初に寺院を設けたのは満州であり、日本に設けるより前だった、という点を補足しておく。
< http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%B1%B1%E5%A6%99%E6%B3%95%E5%AF%BA%E5%A4%A7%E5%83%A7%E4%BC%BD >
 この日本山妙法寺を含むところの、日蓮宗系はさておき、現存する日本の仏教各宗派のお坊さん達が、どうして、自分の宗派を、(観瞑想等を含む、)よりまともな仏教宗派にすべく立ち上がらないのか、かねてより不思議でならない。
 と言っておいて何だが、国内には、悟らせなければならない人が殆んどいないのだから、立ち上がるインセンティヴが容易に働かないのももっともだ。
 だから、外国での布教を念頭において、是非立ち上がって欲しいのだが・・。
B:自衛隊は軍隊にすべきだとして、太田さんは、それをどこで使うことを想定しているのか。
O:イスラム過激派問題だけとっても、いくら、中東はイランに取り仕切らせることにしたって、イランに北アフリカやサハラ以南のアフリカのイスラム過激派対処までやらせるのは無理な算段だ。
 そもそも、あんなちっぽけな北朝鮮までが核を持ったというのに、人口・石油大国のくせに、懸命に努力しながら、いまだに、イランは核が持てていない。
 (この際、イランの「敵」であるスンニ派イスラム教国の一つでその背後を扼しているパキスタンの核能力をつぶすことで、イランに心底から核開発を断念させるべきだ、と、やや極端な言説を私が唱えていることはご承知の通りだ。)
 こんな能力不足のイランに過大な期待はかけられない。
 しかも、世界には、ロシアの拡張主義とか、(海賊とか、)国際マフィアとか、国際警察機能を果たすべき軍隊の出番は多い。
 とにかく、米軍は、米国の力の相対的衰亡に伴い、引いて行くのだから、その後を日本等の先進諸大国が埋めるほかない。
B:イラン人もまた、プライドだけは高い。
 自分達も(自分達こそ?)アーリア人だと思っていて、ドイツ人に大変な親近感を抱いている。
 イランがからんでいるイエメン情勢はどうなるのだろうか。
O:恒常的紛争という状況が、今後も続くことになろう。
 現在のイエメンの前身の二つの地域を含め、紅海の出口からペルシャ湾岸まで、海沿いは、全て、かつては英国の領土か保護国であり、日本により、大英帝国の瓦解が過早に生じたことによる紛争があらゆる所で生起したところ、その典型な一つがイエメンにおける恒常的紛争なのだ。
B:大英帝国と言えば、東インド会社の配当は年30%だったそうだ。
 現在、投資信託の配当は年7%くらいなものであり、いかにボロ儲けだったか分かる。
 ところで、第3次縄文モードも長くなったので、もう弥生モードに戻るのは困難では?
O:第一次や第二次の縄文モードの長さを思い出せば、それらに比べて、まだまだ全然短いし、武士や旧軍人こそいなくなったけれど、自衛官や自衛官OBは、任期制隊員OBも含めれば、百万人以上いる。
 それに、弥生人の遺伝子を受け継ぐ人々が(一層縄文人との「混血」が進んではいるだろうが)いるわけだから、いよいよという時に。弥生モードへの切り替えを担う人々や、切り替わった弥生モードを担う人々はいくらでもいる。
 だから、心配には及ばない。