太田述正コラム#7683(2015.5.24)
<皆さんとディスカッション(続x2637)>

<太田>(ツイッターより)

 「…中国とロシアは今月初め、モスクワの赤の広場で行われた第2次世界大戦勝利70周年の閲兵式で蜜月関係をアピールした。…
 このニュースに対するインターネット上の書き込みにはロシアに友好的なものは見られなかった。
 「東北を解放すると言ってやって来て、工場や機械を根こそぎ持っていった。女性たちは怖くて通りにも出られなかった」「ウラジオストクから中国に返せ」といった書き込みはまだおとなしい方だった。
 露骨な悪口が飛び交い、「あんな国と友好国になれるのか」と習主席を批判する書き込みも見られた。…
 第2次大戦末期、1945年に日本軍の武装解除のために中国東北部に進駐したソ連軍はこの地域を恐怖に陥れた。
 民家の略奪を繰り返し、婦女子を脅した。
 中国軍の指揮官が白昼に強盗に遭い、殺害されたこともあった。
 46年に国際世論に押され撤退する際には、工場設備や機械を大量に持って帰った。
 その規模は当時の価格で100億ドル相当に上るとされる。
 そんな過去があるにもかかわらず、中ロ関係は過去2年で急接近した。…
 <韓国で>インドのモディ首相は「歴史にこだわり続けたならば、インドと英国は何も得られなかっただろう」と述べた。
 歴史問題は決してないがしろにはできないが、韓国外交が日本の挑発に乗り、戦略的なペースを失ってはならない。…」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/05/23/2015052300843.html
素晴らしい!
 最後は、「北東アジアの国際環境は今、あまりに急速に変化している。」で締め括られているが、モディ印首相も朝鮮日報も、中共が日本化戦略を取っていることにはさすがに気付いてないだろうな。
 僕の後に続くのはどの国の誰?

<太田>

 関連記事だ。

 結論はいいが、論理がひどいね。↓

 <もちろん、朝鮮半島に係る内外情勢は100年前とは様変わりしているが、韓国民の民度が、弥生性(軍事/安全保障感覚)においても縄文性(人間主義性)においても、(せっかく35年間も日本の統治を受けながら、)100年前から殆んど進歩がないことが問題なんだよ。(太田)↓>
 「韓半島(朝鮮半島)と東アジアの秩序が揺れ動いているのにもかかわらず、現代韓国の深層構造は旧韓末時代に似ているという考えが意外にも広範囲に広まっている。・・・
  しかし、韓半島歴史繰り返し説は客観的事実に合致しない感情的な主張であるだけでなく、韓国の国益をひどく阻害している。むなしく崩れ去っていった100年前の朝鮮と、急浮上中の21世紀の韓国は全く違う国であるという事実を見落としている点に、歴史繰り返し説の過ちがある。だが、無力に国権を奪われた朝鮮王朝とは全く違い、世界10大経済大国に近づこうとしているのが今の韓国だ。朝鮮王朝の自閉的経済秩序とは反対に、全地球的自由市場の秩序と連携し、発展したのが21世紀の韓国経済なのだ。
 さらに歴史繰り返し説では、自由・民権を知らなかった朝鮮王朝と違い、今日の韓国人は全面的に開かれた社会の市民であり、経済革命と民主革命を成し遂げた主体である点を無視している。地政学的構造解析においても、韓半島歴史繰り返し説は事実と一致していない。現代韓国が成し遂げた弱小国から中強国への地位上昇は、国際政治的に見ても決して過小評価されるべきものではない。国際法や、国連などの国際機関が作動する空間である21世紀の世界政治秩序は、弱肉強食を正当化していた19世紀の混乱した政治秩序とは質的に区別される。・・・
 <民度が高まってないもんだから、欧米的、就中アングロサクソン的市民倫理が文明的に日本的倫理(人間主義倫理)に比べて文明的に遜色がある、と、中共当局が認識していることなど、想像だにできないわけだ。(太田)↓>
 安倍政権の歴史修正主義は普遍的市民倫理に基づいて批判すべきだが、「現代日本が軍国主義国家に走るかもしれない」という懸念は誇張されたものだ。・・・
 <この結論だけはよろしい。(太田)↓>
 自閉的対外認識と名分論に始まった対日関係の悪化は、韓国の国益を深刻なまでに害しているため、対日関係を早急に正常化し、安倍政権に堂々と対抗するのが賢明だ。・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/05/23/2015052300430.html

 <太田>({ツイッターより)

 「「日本は訪れる価値がある国」と中国人有識者…「日本観光は理解しがたい」を伝えた中国メディアに、「中国人から高い評価を受けるのは争いようのない事実」など日本絶賛…」
http://m.news.searchina.net/id/1573810
「…習氏は「若い世代<を中心とする、日中>両国<の>…民間交流の強化が必要」<と>述べ<た。…>」
http://www.asahi.com/articles/ASH5R6RMCH5RUHBI02B.html?iref=comtop_list_int_n04 という当局の最優先国策に連日必死に応えるけなげな中共官制メディアって図式ね。

<MH>
            --AIIBとTPP問題について--

 溜池通信より
http://tameike.net/
 「特集:経済外交の最前線:AIIB vs. TPP」May 22, 2015
http://tameike.net/pdfs8/tame568.PDF

 --AIIB--

 今週20日に行われた合同会合では、経団連など経済3団体の幹部が出席して意見を述べたが、意外にも慎重姿勢ばかりだったそうである。
 合同会議は来週にも意見を集約する。もしも前向きな線でまとまれば、6月6日に3年2か月ぶりで開催される日中財務対話において、日本側がAIIB 参加を申し入れ、6月末の定款決定に向けて「滑り込み参加」の可能性が出てくる。しかし、現状ではその確率は低そうだ。筆者が出席した4月8日の第1回会合においても、出席していた議員の大勢はAIIB参加に否定的であったように感じたものである。

 最近はこの報道がありました。
 「安倍首相、アジアインフラ13兆円ADBと連携」
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDE21H07_R20C15A5MM8000/
 ↑
 この融資金額は5年間のものであり、1年間は3兆円以下、とてもインフラ事業に使えるとは思えませんが、自民党の合同会議ではAIIBはネガティブと判断した結果でしょうか?
 現段階では憶測が飛び交うので判りません。

 5月20日シンガポールでのAIIB会合では、「資本金:1000億ドル。当初の予定は「まず500億ドル、2〜3年後に1000億ドルに増資」であったが、加盟国が当初の想定の倍近くに増えたので増額することとした。ちなみ にADBの資本金は1635億ドルである。

 出資比率:アジア75%、域外25%で全体を割り振り、「各国の名目GDPと購買力平価基準のGDPを6対4の比率で計算する」。この方式で計算すると中国(30.85%)、インド(10.4%)、インドネシア(3.99%)、ドイツ(3.96%)、韓国(3.93%)の順となり、中国の出資比率は当初予定の5割から3割程度まで低下することになる。

 既に具体的融資案件も出ており、
 Option 1:バンコク=チェンマイ間の高速鉄道 中国との国境に近いチェンマイは、タイでは第2位の都市。首都バンコクから751キロの距離を、現在の鉄道では10時間かかっている。これを高速鉄道に置き換えれば、タイ経済は確実に効率化されるし、タイの南北を貫く路線だけに採算はとりやすいだろう。中国にとっては、南シナ海へのアクセスを良くするという副次効果もある。

 Option 2:中央アジア高速鉄道 新疆ウイグル地区のウルムチから、カザフスタン〜ウズベキスタン〜トルクメニスタン〜イランを経てトルコに至るルート。ただし、中国国内部分の鉄道建設にAIIBの資金を使うわけにはいかないだろうから、その分はシルクロード基金などから捻出するのであろう。ユーラシア大陸を東西につなぐ「一帯一路」の壮大なプロジェクトである。
 ↑
 記事ではOP1は日本の新幹線方式の採用が決まっており、人口も多く利用者も多く見込まれるから、金融機関としてはこちらが相応しい、のだが、現実的にはOP2が優先されそうである。とのことです。

 「一帯一路」は、中国の過剰投資体質をユーラシア大陸全体に広げてしまうかもしれな い。その場合、AIIBは巨大な不良債権を築き上げることになるのではないだろうか。
 ↑
 これが日本側のAIIB反対派の一番の論拠になっています。
 中国の鉄鋼生産量3億トン(日本の年間生産量の3倍)が過剰であり、SRFとAIIBはそれを解消する為の目的のひとつでもあるわけです。
http://n-seikei.jp/2014/12/post-25745.html


 --TPP--

 今のペースで行くと仮にTPA法案が成立し、夏場にTPP交渉が成立したとしても、米議会が条約を批准するのは相当先になることは間違いない。今年の夏を過ぎると大統領選挙が始まってしまい、オバマ政権の求心力は急速に失われていく。TPP条約の批准は、2017年1月からの次期政権の仕事となるのではないだろうか。
 オバマ大統領は今年の一般教書演説の中で、「中国が世界でもっとも成長する地域(アジア)のルールを作ろうとしている。それでは米国の労働者と企業が不利になってしまう。そんなことをさせてはいけない。われわれがルールを作るべきなのだ」と訴えて、議会に対して「だからTPAを与えてくれ」と呼び掛けている。これで TPPが不調に終わったら、米国は中国にしてやられた、ということになってしまう。
 ↑
 本来は表題にあるように、AIIBとTPPは全く別物ですが、日本は相変わらずの米事大主義ですから、米国議会はTPA協議でAIIBなんぞは話題にすらなっていませんので、日米が一緒に参加するのが一番良いシナリオだったのですが、今はTPPと抱き合わせ、しかもオバマ政権では決まるかどうかすら不透明という状況。

 従って、
一、AIIBは成功、TPPも妥結
二、AIIBは成功、TPPは不調
三、AIIBは失敗、TPPは妥結
四、AIIBは失敗、TPPも不調
 AIIBが成功か失敗かはまだまだ先の話であります。日本に一番悪いシナリオがAIIBに参加せずこのままの状態での二ですね。
 政治家は一体何をやっていたのだとなります。
 両てんびんに掛ける案件ではありませんが、TPPが不調に終わり、しかも妥結しないのが日本の責任にされたら踏んだりけったりの結果になりますが、どうなるか予断を許しません。
 私はAIIBに加盟するならする、加盟を断るならばさっさと断るのがビジネス・外交上の礼儀だと思いますが、そこが政府が米政府に翻弄されているのか、グダグダして何時までたっても決まらないのが何とももどかしい次第であります。

 太田さんのご意見を賜りたく存じます。
 太田さんは日本がAIIBにとっとと加盟したほうが良いと思いますか?

 ・・・

 タイのバンコク〜チェンマイ間の高速鉄道が台湾に続き、日本の新幹線方式になる予定と書きました。

 記事:「【バンコク=京塚環】タイが自国内で計画している高速鉄道に日本の新幹線方式を採用する見通しになった。27日に両国の運輸担当大臣が東京で会談し合意文書を交わす。総工費約4300億バーツ(約1兆5千億円)」
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO87131150S5A520C1EA2000/

 しかし既に導入済みの台湾の新幹線
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%B0%E6%B9%BE%E9%AB%98%E9%80%9F%E9%89%84%E9%81%93
に掛かったコストはタイの新幹線の見込み額とほぼ同額ですが、利用客の目論見が外れてしまい経営破たん寸前です。

 「日本輸出の台湾新幹線、「破綻」は必然だった」
http://toyokeizai.net/articles/-/58750

 「台湾新幹線の運営会社は「台湾高鉄」という名称で、2007年に運行が始まった。システムは欧州、車両と技術は日本という変則の方法での輸出だった。
 最初は欧州のみの落札だったが、土壇場で日本が李登輝総統とのパイプを使って政治力でひっくり返したとされている。首都台北と南部の主要都市・高雄との345キロメートルを1時間半で結び、従来4時間かかった移動を大幅に短縮した。台湾の交通環境、ライフ スタイルは台湾新幹線の登場の前後で一変した、と言ってもいい。順調であるかのように見える台湾新幹線だが、財務の悪化はかねて公知の事実だった。日常的には稼いでいるが、借金の返済に追いつかないのだ。」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150406-00010000-qbiz-l40
 台湾の新幹線が経営危機に陥っている。日本の新幹線技術の「輸出成功例」とされてきた台湾高速鉄道(高鉄)。当局は早急に財務状況を改善できなければ「破綻は避けられない」とまでいう。

 高速鉄道(新幹線・リニアモーターカー)という概念自身が、航空機、特にLCCとの価格競争に押されてしまい、また空港しか不要の航空機と比較して鉄道は毎日、路線、架線、車両のメンテナンスの手間とコストが掛かり、外国にユニット・システム販売するのは無理だとしか思えません。
 JRはアメリカのカリフォルニアにも営業していますが、アムトラック事故を見ればお分かりの様に、あのアメリカ人が毎晩、上記のメンテナンスなんかをやるはずがありません。
 台湾は兎も角、タイも同様でしょうし、まして中央アジアはいわんやです。
 台湾は李登輝さんが存命の間は意地でも維持するでしょうが、その後は分かりません。

 そうなると今回の中国主導のAIIBも、安倍総理が構想を出したADBのアジアインフラ事業は鉄道に限っては疑問が残ります。

<太田>

 フランスでさえ高速鉄道の運営ができていて、しかも、ドイツと違って大事故も起こしていないのですから、高速鉄道の運営が、東南アジアや、まして、台湾で、できないわけがないでしょう。

>太田さんは日本がAIIBにとっとと加盟したほうが良いと思いますか?

 前から書いてますが、(TPPにしても)AIIBにしても、それを成功させるかどうかを含め、日本が参加し、積極的貢献をすることが決定的に重要、という自負と責任感を我々は抱くべきなのです。
 (「米国の」TPP、)「中共の」AIIB、という意識を持つのではなく、名称も含め、アジア・太平洋における秩序は日本が担うくらいの気概を持って、どのようなものを作るか、日本も知恵とカネを出すべきなのです。
 中共は日本のインプットを尊重するでしょうし、米国だって、尊重せざるをえないでしょう。

 次いで、昨日の福島香織本の書評についてです。

 「デレ」の部分に注目したことには拍手を送りたいものの、この書評の限りで言うと、彼女に決定的に欠けているのは、「ツン」も「デレ」も中共当局の誘導に人民が乗せられている部分が大きい、という視点です。↓

 「・・・一言で言えば、この本の中身は、中国人の対日ツンデレ説である。上記のような理由で、ツンの部分だけが拡大して報じられるが、実体は爆買いのように、中国人の間では、日本商品に対する熱烈な支持が、想定外の商品において生じていて、日本人を驚かせ、毎日のようにメディアで報じられたことは記憶に新しい。このようなデレの部分を集めると中国人の本音の部分がはっきりと見えてくるのである。一見日本びいきに見えるその選択も、実は意識して日本を選んだことによるのではない。無意識の選択の結果が、どういうわけか日本文化や日本製品の愛好につながり集中するのである。・・・
 <以下の二つは、実は一つなのであって、中共当局が、日本化戦略を推進している、ということに尽きるのです。(太田)↓>
 中国人が日本や日本人を愛する理由は大きく言って二つある。一つは中国人が嫌いな中国のアンチテーゼである。・・・
 <(以下の2つの段落の前段は(客観的には)間違いなのであり、後段が正しい。(太田))↓>
 そして、もう一つは中国人と共有できる文化基盤を持ち、時に中国起源の文化を、中国よりも大事に保存し発展させてきたという側面である。・・・
 それは、中国人が国内において得ようとしてまだ得られないもの、あるいはかつては存在したがもうないものを映す鏡となっているのである。・・・」
http://mkamiya.jugem.jp/?eid=450
 なお、この書評の中に登場するSNH48の映像がこれだ。↓
https://www.youtube.com/watch?v=rJSjawMMxbs&feature=youtu.be

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 恥ずかしーい話なのに、大々的に前向きで報道されるなんて、なんて恵まれてることだろう。↓

 「「呪いがとけた」「歴史的瞬間」 東大勝利にOBも歓喜・・・」
http://digital.asahi.com/articles/ASH5R6DG3H5RUTQP03R.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASH5R6DG3H5RUTQP03R

 草木国土悉皆成仏とは、「『涅槃経』で説かれる言葉。草木や国土のような非情なものも,仏性を具有して成仏するという意。この思想はインドにはなく,6世紀頃,中国仏教のなかに見出されるが,特に日本で流行した。日本では空海が最初といわれ,次いで天台宗の円珍や安然らによっていわれた。」
https://kotobank.jp/word/%E8%8D%89%E6%9C%A8%E5%9B%BD%E5%9C%9F%E6%82%89%E7%9A%86%E6%88%90%E4%BB%8F-89720
言葉だが、人間以外は、人間主義の対象ではあっても主体じゃない、つまり、悟ることはできない、ということじゃないのかねえ。↓

 「・・・安然(あんねん)(841?〜915?)という学僧<は、>・・・『斟定(しんじょう)草木成仏私記』<で、>・・・「草木が自ら発心・修行し、成仏する」との理解<を記した。>・・・」
http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2015051700008.html?iref=comtop_list_cul_b01

 日本の、魚の荒焼(あらやき)の紹介だ。
 (NYタイムスは、日本の政治がらみのアホ記事を止めて、こういう記事に専念しなさい!(太田))↓
http://www.nytimes.com/2015/05/24/magazine/every-last-bit.html?rref=collection%2Fsectioncollection%2Fmagazine&_r=0

 ユーロヴィジョン・コンテスト優勝はスウェーデンで、対抗馬はロシアだったが、どっちの曲もイマイチ。
 ざっと、殆んどの曲を聴いてみたが、少し食指が動いたのは、イタリアののみ。
 それも含め、URLを付けるほどの曲は皆無。(昨年の性同一性障害者による優勝曲はよかったなあ。)
 で、気が付いたのは、フランス以西(イタリア、スペイン、ポルトガル)を除き、全参加国が英語の歌詞の曲を歌っていたこと。
 つまり、欧州の外延のロシア、及び、中東欧、更にはイスラエルまで、英語圏に「編入」されちまってるってこと。↓
http://www.bbc.com/news/entertainment-arts-32850671

 サウディアラビアは、それまで、ムスリム同胞団系支持でもって、サウディアラビアらと対立してきたところの、トルコとカタールに、シリア問題等で同一歩調をとらせることに成功した。↓

 ・・・In early March, senior regional figures had been summoned to Riyadh by the newly crowned King Salman to hear his plans for the region. The Turkish president, Recep Tayyip Erdogan, was one of the first to arrive. Qatari officials and Gulf Co-operation Council leaders soon followed.
 <その上で、米国の言うことなど気にせず、非Isisの反アサド政権勢力に、強力な武器提供を始めた。↓>
 His message was threefold: first, there was to be no more division along regional lines, which had seen the Muslim Brotherhood-aligned governments of Turkey and Qatar pour support into allied Syrian groups, while Saudi focused on more mainstream outfits. Second, Riyadh would agree to send gamechanging weaponry to northern Syria in return for guarantees of coordination and discipline. And, finally, the US would not stand in the way. “Quite frankly,” a Saudi official told the Observer, “it would not have bothered us if they had tried to.”・・・
 <2013年に化学兵器問題でオバマがアサド政権空爆をやらなかったことで、当時国防相だった、現サウディアラビア国王は米国を見限った。↓>
 Throughout the Syrian war, and the Arab revolts more generally, the Saudi relationship with its most important global ally has withered significantly. King Salman, who was formerly defence minister, is known to have railed against Barack Obama’s equivocation on Syria, especially his decision not to bomb Damascus in August 2013, after a sarin gas attack blamed on the Syrian regime. “That was the moment when we realised that our most powerful friend was no longer reliable,” the official said. “We had to step out from behind the curtain.”・・・
http://www.theguardian.com/world/2015/may/24/syria-iran-isis-battle-arab-world

 Isisは、バイジ製油所とラマディ双方に攻撃をしかけることで、イラク政府側の力を分散させ、ラマディ陥落に成功した。↓

 ・・・Islamic State fighters took up simultaneous pressure campaigns on Iraq’s largest oil refinery, north of Baghdad in Baiji, and on Ramadi. In Diyala, the group, also known as ISIS or ISIL, orchestrated a prison break, a signature operation it has carried out frequently over the years and which could help restore its capability in the eastern province.
 The broad scope of operations now seems to have been designed to wear out the Iraqi security forces and make sure they were dispersed when the Islamic State began its heaviest push against Ramadi this month・・・
 <ラマディでは、まず、車載自爆テロ攻撃を10組も決行、しかも、一つ一つが20年前に米オクラホマシティーでやったくらいの威力ある攻撃だった。↓>
 As usual, the Islamic State opened the attack with suicide bombers, but in this case on an even bigger scale: The militants sent in 10 bomb-laden vehicles, each believed to have explosive power similar to the truck bomb used in Oklahoma City two decades ago・・・. Entire city blocks were destroyed.
 <次いでIsis潜伏者達が一斉決起。↓>
 Sleeper cells of Islamic State loyalists then rose up, according to witness accounts, helping the group quickly take control as its fighters advanced into new parts of Ramadi.
 <恐怖と消耗でもって、まず、政府系スンニ派戦闘員達が撤退し、政府軍がその後を追った。↓>
 Out of fear and exhaustion, local Sunni fighters who had defended the city for nearly a year and a half left in droves last Sunday, taunted by soldiers for abandoning their land.・・・
 <Isisの支配方式は、政府的アメーバ方式。↓>
 ・・・“governmental amoeba.”・・・
 <領域ではなく、個々人のカリフに対する忠誠を重視。↓>
 “They conceptualize the caliphate as the people living on territory the caliphate controls, rather than a fixed geography,” he said, adding, “What matters to them is commitment to the caliph.”・・・
http://www.nytimes.com/2015/05/24/world/middleeast/with-victories-isis-dispels-hope-of-a-swift-decline.html?ref=world
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太田述正コラム#7684(2015.5.24)
<内藤湖南の『支那論』を読む(その17)>

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