太田述正コラム#7525(2015.3.6)
<皆さんとディスカッション(続x2558)>

<太田>(ツイッターより)

 『ベイマックス』の舞台のサンフランソウキョウがらみで、昨日の有料コラムで東京が総合力世界1の都市に選ばれた話を書いたんだけど、サンフランシスコ(含郊外)が2014年の全米1高パーフォーマンスの都市に選ばれてたんだね。
 初めての栄冠だとさ。
http://www.sfgate.com/business/article/San-Francisco-named-best-performing-city-of-2014-6012677.php

 「可愛らしさで観客を魅了、映像作品に登場したロボットたち…」
http://j.peopledaily.com.cn/n/2015/0306/c95952-8858491.html
 5つのロボット・・ベイマックス、ウォーリー、ロドニー、傻強、ドラえもん・・が取り上げられているが、映画『ベイマックス』に触発されたんだろ。
 中共本土のがゼロなのは当然だが・・。

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。
 まず、3月5日分の取り残し分から。

 米国の奴隷制に対応する英国の恥部がアヘン貿易だな。(太田)↓

 ・・・“It’s the guilty secret of the birth of capitalism,” says Ghosh, arguing that the British empire could not have survived without・・・opium・・・.・・・
 <19世紀前半、ある英国人アヘン商人、日記に、アヘンを売るのに忙しく、今日は聖書を読めなかった、と記す。↓>
 ・・・the wonderfully illustrative diary entry of an opium trader in China of the 1830s who noted, apparently without irony, “so busy selling opium could not read the Bible today”.
 <この話↑とか、1943年のベンガル大飢饉の話とか、英国人は忘れたふりをしている。↓>
 Like other nations, Britain has expunged much of this unpleasantness from its collective memory. Ghosh reminds me, for example, of Winston Churchill’s refusal to divert food to Bengal in 1943, a decision that contributed to the starvation of 3m people. ・・・
 <でも、日本の支那での、或いは、バングラデシュ独立の際の、残虐行為といったものは忘れられた方がいいのでは、との英国人記者の問いに、このインド人作家は、確かにそうとも言えるのであって、例えば、ベトナム人はベトナム戦争のことなど屁とも思ってない、と答えている。(日本の云々について、英国人に言いたいことは多々あれど・・。(太田))↓>
 In Asia, memories of past wrongs -- whether Japanese atrocities in China or massacres committed during Bangladesh’s independence push in the early 1970s -- poison the present. Perhaps history should not be so much remembered as quietly forgotten?
 “You make a very good point. The Middle East is completely imprisoned in the past. Nobody can let go,” he says. “The great thing about Southeast Asia is really exactly what you’re pointing out, that people are able to let go. I remember being in Vietnam and asking people what do you think about the war? And they said, ‘which war?’”・・・
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/0e63a974-bc14-11e4-b6ec-00144feab7de.html?siteedition=intl#axzz3TTiZVsvE

 日本でもかなり報道されたところの、エチオピアで、人類の直系の祖先の骨が見つかった件についての、最も詳しい解説記事だ。↓

 The human family may have evolved half a million years earlier than we thought・・・
http://www.washingtonpost.com/news/speaking-of-science/wp/2015/03/04/new-homo-fossil-has-the-genus-emerging-half-a-million-years-early/?hpid=z11

 ノルウェーでブレイヴィーク(Anders Breivik)は33歳の時に単独犯としては世界最大の大量殺人を犯したが、その「伝記」が出た。
 (なお、彼は、プレイステーションの熱狂的ユーザーだ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BB%E3%83%99%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%93%E3%82%AF )↓
http://www.theguardian.com/books/2015/feb/26/one-of-us-the-story-of-anders-breivik-massacre-norway-asne-seierstad-review
(3月5日アクセス)

 で、おもむろに3月6日分に入ろう。

 上出の欧州のドロップアウト・・少年じゃなく壮年だけどね・・によるものに比べると、上村君事件で日本のドロップアウトがしでかした犯罪規模なんて比較にもならない。
 我々は、一種、天国に住んでいる。↓

 <ちゃうでー。主犯格の少年は、上村君に逃亡の最後のチャンスを与えたのさ。
 全く主犯格を恐れず、また、依然として、殺されるなどと彼は夢にも思わなかったってこと。
 日本は安全過ぎる社会だからねえ。これで、最後の最後までバカにされたと受け止めた主犯格は、予定通り殺害することにしたんだろ。(太田)↓>
 「・・・極寒の多摩川の水に浸され、体温を奪われるなどすれば、それだけでも体の自由は大いに奪われる可能性がある。わざわざ縄などで縛らなくても、一番強く体の内側から活力の根幹を奪い去ってしまう、この上なく卑怯な手口と思います。
 週刊文春3月12日号は、主犯格の少年が「まだ小学低学年の頃、冬場の寒い日に真っ裸で家の外に出されていたんです。鍵をかけられてしまったよう で、泣きながら『ごめんなさい、ごめんなさい』と30分近くもドアを叩き続けるのを見たことがあります」(28ページ)と伝えています。
 「かつて自分が経験したのと同様のことを被害者にも強要したのでは?」といった観測もあるようです。
 それと同時に、真冬の野外に裸で放置されると、人間の体は活動の自由を失い、抵抗しようとしても、逃げようとしても、手足が言うことを利いてくれない事実を容疑者が知っていたのではないか・・・。」
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/43122

 「最高幹部」レベルじゃ、主犯格の殺人の意思を前から感じていた奴がいたってことやな。↓

 「・・・上村さんと仲がよかった無職の少年(17)が上村さんを呼び出す際に、すぐ逃げられるように上村さんの自宅の近くで会うことを提案したが、少年(18)に拒否された・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/9858101/

 ついに、主犯格が(僕が指摘してきたとおりの)ホンネを吐露したー。↓

 「・・・「カミソン(上村さんのあだ名)が慕われていることに、むかついた」。18歳少年は、・・妬みがあったことを動機として供述している。・・・
 <妬みに加えて、自分を対等視し、丸っきし恐れない上村君に、自己実存を脅かされたってこと。↓>
 18歳少年は「(上村さんが自分を)先輩として立てなかったことに不満を持っていた」とも供述。・・・
http://www.sankei.com/affairs/news/150306/afr1503060003-n1.html

 とにかく、日本の少年凶悪犯罪は激減してきてるんだからね。
 上村君事件程度で大騒ぎする日本社会って、繰り返すが、天国だよなあ。↓

 「・・・1949年から2013年のうち、殺人で検挙された刑法犯少年(刑法犯の 罪を犯した犯罪少年で、犯行時及び処理時の年齢がともに14歳以上20歳未満の少年をいう)の人数が最も多かったのは1951年の443人。・・・最新データが2013年ですが、52人。なんと8分の1以下になったんですね。・・・
 殺人事件のニュースを書いても全国ニュースにならないんです。たいていがローカルニュースで終わる。珍しくないから・・・
 東京の局であっても、北海道でも福岡でも殺人事件があれば取り上げて、全国ニュースになってしまう。それを見たら「こんなに治安が悪くなっているのか」と思いますよね。
 少年事件は大人の事件より衝撃的だから、さらに大きな扱いになります。・・・
 だから、少年事件が頻繁に起こっているような印象を受ける。それを警察は「体感治安が悪化してい る」という言い方をしています。
 少年犯罪は厳罰化の方向にあります。「体感治安の悪化」といった実態が伴わない理由で厳罰化に進むのは問題がある・・・」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20150223/277884/?P=7

 大塚家具お家騒動についての、これまでで最も詳細な、背景説明記事だ。↓

 「大塚家具、クーデター&崩壊の裏側 父娘が容赦ない潰し合い、創業家内も泥沼紛争・・・」
http://www.msn.com/ja-jp/money/news/%e5%a4%a7%e5%a1%9a%e5%ae%b6%e5%85%b7%e3%80%81%e3%82%af%e3%83%bc%e3%83%87%e3%82%bf%e3%83%bcand%e5%b4%a9%e5%a3%8a%e3%81%ae%e8%a3%8f%e5%81%b4-%e7%88%b6%e5%a8%98%e3%81%8c%e5%ae%b9%e8%b5%a6%e3%81%aa%e3%81%84%e6%bd%b0%e3%81%97%e5%90%88%e3%81%84%e3%80%81%e5%89%b5%e6%a5%ad%e5%ae%b6%e5%86%85%e3%82%82%e6%b3%a5%e6%b2%bc%e7%b4%9b%e4%ba%89/ar-BBieFX8?ocid=iehp#page=2

 高橋が三船に捨てられた理由など、一般に流布してる話は、こんなの↓も含め、全部デタラメだよ。

 「・・・三船にとって、母親の言うことは絶対なんです。新居建設をめぐる金のことで、ケチな高橋に愛想を尽かした喜多川が、娘に離婚をうながしたのでは・・・」
http://www.msn.com/ja-jp/news/entertainment/%e3%82%b8%e3%83%a7%e3%83%bc%e3%82%b8and%e7%be%8e%e4%bd%b3-%e2%80%9c%e6%b3%a5%e6%b2%bc%e5%8c%96%e2%80%9d%e3%81%ae%e5%8e%9f%e5%9b%a0%e3%81%af%e3%80%8c%e5%a4%ab%e3%81%ae%e6%9c%aa%e7%b7%b4%e3%80%8d%e3%81%a8%e3%80%8c%e7%be%a9%e6%af%8d%e3%81%ae%e5%ad%98%e5%9c%a8%e3%80%8d/ar-BBifsCV?ocid=iehp#page=2

 井戸田・安達「旧夫妻」のケースも、高橋・三船「夫妻」とほぼ同じだな。
 高橋も井戸田も、原因が分かってない点では同じでぜひ太田コラム読んで理解して欲しいが、少なくとも井戸田の方が賢明な対処をしたね。↓

 「・・・井戸田潤が、・・・元妻で女優の安達祐実との離婚<について、>・・・「何で必要とされなくなったのかが分からない」と当時の心境を語る。離婚を切りだされたのは「何の前触れもなく」だったという。
 「スキンシップもありました」「<子供を含めた>3人で出掛けたりもしてました」と普段と変わらない日常が離婚を求められる直前まで続いていたと明かし、「ある日、突然言われたんです」。相談ではなく「もう私決めたから」という報告に、井戸田は「ちょっと待って。意味が分からない」と訴えたが、その数日後に帰宅すると安達の荷物は無くなっていたという。井戸田は、その手際の良さを「鮮やかでした」と褒め、スタジオの笑いを誘った。
 また、離婚後も食事をしたり買い物に行ったりと、良好な関係が続いたことから、「復縁できるんじゃないか」と期待<していたが、>・・・安達は・・・カメラマンの桑島智輝氏と再婚した。・・・」
http://www.msn.com/ja-jp/news/entertainment/%e4%ba%95%e6%88%b8%e7%94%b0%e6%bd%a4%e3%80%81%e5%85%83%e5%a6%bb%e3%83%bb%e5%ae%89%e9%81%94%e7%a5%90%e5%ae%9f%e3%81%a8%e3%81%ae%e9%9b%a2%e5%a9%9a%e7%90%86%e7%94%b1%e3%80%8c%e6%9c%ac%e5%bd%93%e3%81%ab%e3%82%8f%e3%81%8b%e3%82%89%e3%81%aa%e3%81%84%e3%80%8d/ar-BBifpfz?ocid=iehp
( http://news.livedoor.com/article/detail/9855449/ )

 ダルビッシュ・紗栄子「旧夫妻」のケースも恐らく同じだろう。
 で、ダルビッシュ、これに懲りて、再婚相手は、慎重に選んだということだな。↓

 「・・・ダルビッシュ有・・・前夫との子供がいるバツイチで、年上の山本との堂々交際宣言・・・決め手は、「相手への信頼」<だった。>・・・」
http://www.msn.com/ja-jp/entertainment/celebrity/%e3%83%80%e3%83%ab%e3%83%93%e3%83%83%e3%82%b7%e3%83%a5%e6%9c%89%e3%81%8c%e5%b1%b1%e6%9c%ac%e8%81%96%e5%ad%90%e3%81%ab%e3%80%8c%e3%83%99%e3%82%bf%e6%83%9a%e3%82%8c%e3%80%8d%e3%81%97%e3%81%9f2%e3%81%a4%e3%81%ae%e7%90%86%e7%94%b1/ar-BBid5Jk?ocid=iehp#page=2

 とにかく、自立能力があったり、親が金持ちの女性と結婚したら、性的関係に相手が飽きた瞬間、いつ捨てられても不思議はない、と男性は自覚する必要がある。
 にもかかわらず、婚姻関係を続けるためには、相手と共同事業者になるか、親友になるか、はたまた、相手にとって金づるとして圧倒的に魅力的な存在であり続けるか、等が最低条件だな。
 日本の男性で、初等中等教育で教わったことや大学の法学部で教わる婚姻制度は、実態と乖離していることに気付いている人は少ないのに対し、女性は、実態が通い婚(妻問婚)に近いことを、直観的に知っている。
 しかも、これに、先進国の間では戦後日本にだけ見られるところの、女性は専業主婦になる権利がある、なんていう異常な社会通念も、日本の女性は最大限利用する。
 捨てられた夫に、修復や親権を目指して戦う術なんて皆無なんだよ。

 で、実態に合わせるべく、将来は、むしろ、婚姻制度を、同性パートナー条例程度のものへとグレードダウンさせるべきだろうな。↓

 「渋谷区「同性パートナー条例」に「国が分裂する」 自民政務官が鳴らした警鐘は波紋を広げるか・・・」
http://www.sankei.com/premium/news/150306/prm1503060007-n1.html

 とにかく、土地勘のないことを、評論家にしても学者にしても語っちゃあダメだよね。↓

 「古賀茂明氏がテレビから追放されたのは当たり前の話・・・」
http://blogos.com/article/107116/

 バングラデシュが急速にイスラム教「真正化」しつつあり、邪魔な人間はテロの対象になるようになっているところ、その原因が経済発展に伴い情報にアクセスできる人が増えたからだ・・私がかねてから指摘していること・・と正しく指摘しているコラムだ。↓

 ・・・Bangladesh has changed. The expansion of the garment industry and the rise of microfinance and community development banks put an end to the stereotype of Bangladesh as a “basket case.” But economic empowerment also brought mass access to information. Today the disenfranchised and disgruntled can identify themselves with extremists anywhere in the world. What is their common identity? Religion.・・・
 <女性は殆んど顔を隠して出歩くようになったとさ。↓>
  <Nowadays,> most women were covered in black burqas or hijabs -- a style that I had seen in such large numbers only in the Middle East. Many of their male companions wore long white dishdashas and skullcaps.・・・
http://www.nytimes.com/2015/03/06/opinion/end-of-a-secular-bangladesh.html?hp&action=click&pgtype=Homepage&module=c-column-top-span-region®ion=c-column-top-span-region&WT.nav=c-column-top-span-region&_r=0

 (欧州の)城10選。(『ハウル』の原作の小説の城、等、フィクション上の城も含まれている。)↓
http://www.theguardian.com/childrens-books-site/2015/mar/05/jessamy-taylors-top-10-castles-in-fiction

 要領よく勉強する8つの秘訣が紹介されている。↓

 ・・・learning more by studying less・・・
http://accredited-onlinecolleges.info/learn-study-less-efficient-way-improve-grades/

 速足だって同じことが言えるって誰か証明してくれないかなあ。↓

 「・・・脳 ひらめき、走って降臨・・・」
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11634851.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_DA3S11634851
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

太田述正コラム#7526(2015.3.6)
<映画評論45:ベイマックス(続)(その1)>

→非公開