太田述正コラム#7515(2015.3.1)
<皆さんとディスカッション(続x2553)>

<コラム#7302の訂正>(ブログは訂正済)
アームストロングやブレアが正しい→ハリスやブレアが正しい
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<太田>(ツイッターより)

たーまには肩の凝らない人民網日本関係記事をどーぞ。
 眉唾チックな話もあるけどね・・。
 「中国人がわからない日本人の20の「なぜ」(一)…」
http://j.peopledaily.com.cn/n/2015/0228/c94473-8855136.html
「春節に日本で大量購入 消費喚起する4つの要因…」
http://j.peopledaily.com.cn/n/2015/0228/c94476-8854887.html
「人気日本ドラマから学ぶ「結婚の催促」への切り返し方…」
http://j.peopledaily.com.cn/n/2015/0228/c94473-8855064.html
「なぜ日本人の歯並びは悪いのか?…」
http://j.peopledaily.com.cn/n/2015/0227/c94473-8854496.html
「BYD…(比亜迪)…の電気バスが日本へ進出…」
http://j.peopledaily.com.cn/n/2015/0228/c95909-8855215.html

 「…従軍慰安婦について日本だけでなく韓国の責任も指摘している同書の内容は非常に挑発的だ。学者の研究書とは言え、民族主義的な憤怒の矢を浴びるであろうことは十分に予測可能だったはずだ。
 しかし、この騒動や波紋は朴教授という個人をめぐる騒ぎに終わるような事案ではなかった。
 表現の自由と学者の良心、その限界についての深い議論のきっかけにもできる事案だった。
 ところが、…状況は思ってもいなかった方向に転がっていった。
 「天下の悪女」「民族反逆者」など、朴教授に対する個人攻撃の場に変質してしまったのだ。…」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/02/28/2015022800613.html
 朴裕河(パク・ユハ)世宗大学教授(日本語日本文学科。女性)の本『帝国の慰安婦−植民地支配と記憶の闘争』に対するソウル東部地裁判決を取り上げたこのコラムで、朝鮮日報が慰安婦問題の再考を韓国民に改めて求めている。
 その努力は多としたいが、同紙や記者が、攻撃の対象にならないことを祈ろう。

<m5rWwCb.>(「たった一人の反乱(避難所)」より

 「帝国の慰安婦」は、出版販売禁止仮処分になって教授も裁判で戦う気がないので事実上、禁書になっている。
 だから、中身をめぐって議論しようがない。

<m5rWwCb.>

 それでも中国よりましらしいけど。
 欧米の「価値観」排除
http://stumbleon.blog.fc2.com/blog-entry-746.html

<太田>

 チミ、全然、太田コラム読んでねーな。
 最近公開したコラム#7298あたりだけでも想像は付くと思うが、「強化された中共の思想統制」シリーズ(コラム#7458、7460、7462)が公開された時点でぜひ読んでくれな。
 ポイントは、「欧米の「価値観」」の「欧米」には日本は入っていないこと、むしろ、中共当局は積極的に「日本の「価値観」」の継受に奔走していること、従って、慰安婦問題は「欧米の「価値観」」に基づいて提起されている問題だから中共当局はホンネじゃ慰安婦問題でも日本側の立場に立っているはずであること、だ。


 それでは、その他の記事の紹介です。

 10数名の「不良」グループのリーダー(18歳)のメンツが、(このグループから離脱したがっている)上村少年(13歳)ですら、10名近くの「良」年長者グループを動かしえたことで、徹底的に潰されたことが殺人の動機だな。↓

 「・・・18歳少年は1月、飲酒後に上村君に激しい暴力を振るったことがあり、捜査本部は合流後の足取りや、飲酒の事件への影響がなかったかを調べる。捜査関係者によると、18歳少年は1月に上村君に暴行を加えたことは認めているが、逮捕容疑は否認している。・・・
 上村君はこの暴行をきっかけに「グループから抜けたい」と漏らすようになり、別グループの先輩らに相談。18歳少年の近所に住む主婦によると、事件8日前の今月12日に、18歳少年の家の前に10人近い若者たちが集まり、警察まで出動する騒ぎがあった。「若者たちは少年に文句があって来たようだった」といい、上村君から相談を受けた先輩らが、18歳少年に謝罪を求めて押し掛けた可能性もある。18歳少年は“チクられた”と感じたのか、このころから上村君を恨み始めたという。・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/9837109/

 上出の出来事以降、上村少年だけではなく、彼のグループの「幹部」年長者達へのニラミも効かなくなっていたことが、容疑者(18歳)たる青年を追い詰めていたであろうことが、下掲の挿話から伺える。↓

 「・・・職業不詳の17歳の少年は2月20日未明、上村君を含む4人で河川敷に行ったが、リーダー格とされる自称無職の少年(18)に「お前は向こうへ行ってろ」と言われ、その場をいったん離れ、近くのコンビニ店にいたと説明。その後、河川敷に戻ると、上村君が首から血を流して倒れていたとしている。そばに18歳の少年が刃物を持って立っていたため、「やめろ」と駆け寄ったという。
 しかし、18歳の少年に押し倒されて馬乗りになられ、「てめえ、殺すぞ」と刃物を突きつけられたと供述。もう1人の17歳の自称無職の少年が仲裁に入って助けてくれたと話しているという。
 この場面については、17歳の2人の供述は一致しており、無職少年は「刺したのは18歳の少年で、自分は見ていただけ」と供述しているという。
 一方、18歳の少年は「当時のことは今は何も話したくない」と話している。
 また、17歳の2人が「(上村君の)衣服をトイレで燃やした」と供述している・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/9837022/

 (軍隊の運用に関して音痴の)文官による統制は、自衛隊に一切その本来の任務を遂行させない、という前提のもの。
 本来の任務を遂行させることを考えるのであれば、こんな制度は廃止する以外にない。
 それが証拠に、そんなことをやってるのは世界中で日本だけだ。
 東京新聞のこの記事のようなリクツが、まだ一部においてとはいえ生きているとは、ただただ呆れる以外にない。↓

 「・・・Q 文官統制が廃止されればどうなる。
 A 文民統制の弱体化を招き、制服組が暴走した場合に歯止めが利きにくくなると懸念される。・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015030102000124.html

 米国ワシントンタコマ市じゃ、1885年に白人市民達の自発的集団行為で、支那人達を追放し、支那人街を破壊し、それがタコマ方式として西部一円に広まったんだね。
 (何度も書いてきたように、支那人達は、米国で彼らが受けたひどい仕打ちを全く忘れちゃいない。(太田))↓

 ・・・Anti-Chinese sentiment increased following the construction of the railroad. In 1882, the United States Congress passed the Chinese Exclusion Act, prohibiting all immigration from China to the US.
 On 3 November 1885, a large group of men rounded up the 200 remaining Chinese people left in Tacoma and marched them out of town. Chinese buildings, houses and communities were destroyed in the following days. What happened became known as the "Tacoma Method", and was used as an example of how to forcibly remove Chinese populations from cities.・・・
 <タコマ市は、贖罪の公園を設けてるってんだが、それより先に、ワシントン州ならぬ首都ワシントンに奴隷制博物館を!(下出。太田)↓>
 They have also dedicated a small park to Chinese Reconciliation, to remember what happened thanks to the Tacoma Method, and to ensure it never happens again.・・・
http://www.bbc.com/news/magazine-31654231

 全米初の奴隷制博物館がルイジアナ州にできたとさ。
 (信じられんで。首都ワシントンに国立で作ってて当然だろが・・。(太田))↓

 ・・・On Dec. 7, the Whitney Plantation, in the town of Wallace, 35 miles west of New Orleans, celebrated its opening・・・
 ・・・the Whitney had been turned into a museum dedicated to telling the story of slavery — the first of its kind in the United States.・・・
 <ミシシッピ州は、最後になって、1995年にようやく米国憲法の修正第13条(奴隷制廃止)を承認。しかし、南部諸州の議会の過半は、いまだに奴隷制謝罪決議を採択していない。↓>
 The State of Mississippi did not acknowledge the 13th Amendment abolishing slavery until 1995 and formally ratified it only in 2013, when a resident was moved to galvanize lawmakers after watching Steven Spielberg’s “Lincoln.” While some Southern states have passed resolutions apologizing for slavery in the last decade, a majority, Louisiana among them, have not.
 <1996年にルイジアナ州議会で上記決議案に反対した人物が、現在、連邦下院の共和党のナンバー3。なお、彼は、2002年にクー・クラックス・クラン関係者の集会に出席。↓>
 In 1996, when Representative Steve Scalise, now the third-highest-ranking Republican in the House, was serving in the Louisiana State Legislature, he voted against such a bill. “Why are you asking me to apologize for something I didn’t do and had no part of?” he remarked at the time. This episode recently came to light amid the revelation that in 2002 he addressed a gathering of white supremacists at a conference organized by David Duke, formerly the grand wizard of the Ku Klux Klan, an organization founded the year the Civil War ended.
 <米黒人の歴史全体をテーマにした博物館はある(が、市民権運動の方がプレイアップされているのが通常)。↓>
 Slavery is by no means unmemorialized in American museums, though the subject tends to be lumped in more broadly with African-American history.・・・
http://www.nytimes.com/2015/03/01/magazine/building-the-first-slave-museum-in-america.html?ref=magazine

 日本生まれの日系英国人のカズオ・イシグロの新刊小説‘The Buried Giant’・・アングロサクソン人とブリトン人が争っていた6〜7世紀イギリスが舞台・・が英米の主要紙の書評で軒並み取り上げられ、しかも絶賛されているので、そのうちの一つを紹介しておく。
 どうやら、「犀の角のようにただ独り歩め」というフレーズが登場する『スッタニパータ』、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%83%E3%82%BF%E3%83%8B%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%BF
すなわち、仏教的無常観がテーマの小説のようだね。↓

 ・・・no matter how well we love, no matter how deeply, we will always be fallible and human, and that for every couple who are aging together, one or the other of them — of us — will always have to cross the water, and go on to the island ahead and alone.・・・
http://www.nytimes.com/2015/03/01/books/review/kazuo-ishiguros-the-buried-giant.html?hpw&rref=books&action=click&pgtype=Homepage&module=well-region®ion=bottom-well&WT.nav=bottom-well

 米国では、女性が男性に比べて(私の言葉で言えば)人間主義的なもんだから、気分がコロコロ変わり、鬱的になる頻度も高いことから、鬱病と診断され抗鬱剤を処方される割合が男性の2倍で4人に1人に達しているが、この悪習を止めるべきだ、とするコラムだ。↓

 WOMEN are moody. By evolutionary design, we are hard-wired to be sensitive to our environments, empathic to our children’s needs and intuitive of our partners’ intentions. This is basic to our survival and that of our offspring. Some research suggests that women are often better at articulating their feelings than men because as the female brain develops, more capacity is reserved for language, memory, hearing and observing emotions in others.・・・
 At least one in four women in America now takes a psychiatric medication, compared with one in seven men. Women are nearly twice as likely to receive a diagnosis of depression or anxiety disorder than men are. ・・・
 For personal growth, for a satisfying marriage and for a more peaceful world, what we need is more empathy, compassion, receptivity, emotionality and vulnerability, not less.
 We need to stop labeling our sadness and anxiety as uncomfortable symptoms, and to appreciate them as a healthy, adaptive part of our biology.・・・
http://www.nytimes.com/2015/03/01/opinion/sunday/medicating-womens-feelings.html?hp&action=click&pgtype=Homepage&module=c-column-top-span-region®ion=c-column-top-span-region&WT.nav=c-column-top-span-region
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太田述正コラム#7516(2015.3.1)
<映画評論45:ベイマックス(その4)>

→非公開