太田述正コラム#7435(2015.1.20)
<皆さんとディスカッション(続x2513)>

<太田>(ツイッターより)

 「中国とあまりに違う日本の農村風景に「宮崎駿のアニメと同じだ」と驚きの声…」
http://j.peopledaily.com.cn/n/2015/0119/c204149-8837860.html
「米国最大の債権国は? 中日の上位独占が続く…」
http://j.peopledaily.com.cn/n/2015/0119/c94476-8838005.html
 怒涛の日本ヨイショ攻勢。
 連携も呼び掛け?

 「日本では常識のサービスに感動する中国人 「百聞は一見にしかず」で反日教育のギャップ解消だ…」
http://www.sankei.com/world/news/150119/wor1501190017-n1.html
 「ギャップ解消」を図っているのが中共当局だ、ってどーして気ー付かないんだろねえ。
 日本の「右」はホント世話がやけると嘆く習ちゃん?

 「円安で代理購入業が大流行 中国あて郵便物の遅延発生…」
http://j.peopledaily.com.cn/n/2015/0119/c94473-8837929.html
「韓国のビール輸入1億ドル突破=日本産が4年連続販売1位…」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/01/20/2015012000977.html
 人民網と朝鮮日報の日本ヨイショ並び打ちじゃぞえ。

<JL0pLmv6>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

 <gkM3B.asクン>の話<(コラム#7423)>で思ったんだが、やはり世代の断絶というか違いというものはあるんやろうね。
 たとえば、日露戦争に従軍した将兵の世代は、日露戦争以降も、日本が対ソビエト・ロシアに頭を悩ましたことを覚えているのだろうが、1950年代には、ほとんど鬼籍に入ってしまった。
 太平洋戦争に従軍した世代の多くは、負け戦でアメリカや中国が記憶のメインになるし、戦後はソ連のことなど、気にする必要もなくなったのだから、世界観が変わってしまうのも無理はないのかも。

<Ozm9AfUc>(同上)

><gkM3B.asクン>の話<(コラム#7423)>で思ったんだが、やはり世代の断絶というか違いというものはあるんやろうね。

 その世代の溝を埋める役割を政治家が担うはずが衆愚政治のおかげで一般大衆は軍に助けを求めただけさ。
 統帥権の『独立』にしても、コラム#4594の外交権の『独立』は誰も言わないし。

<太田>

 私は、コラム#4604で「外交大権」に言及、コラム#4592、4604、4765、4970で、統帥権と外交権の並列、ないし、「外交権の独立」に言及してきた。
 太田コラムは役に立つねえ。


 それでは、その他の記事の紹介です。

 数日前のだが・・。↓

 「女子高生という価値の喪失後に 夜のオネエサンの受験論・・・
 <なーるほど。これが早稲田の凋落ってやつなのね。(太田)↓>
 何校か受験しましたが、第一志望の慶応大学に合格しました。受験が終わった2月下旬、<女友達の仮名>マドカから電話がありました。・・・「ところで私、慶応落ちたよ」と。・・・マドカは結局、早稲田大学に進学して、今はカンボジアで国連関係の仕事をしています。・・・
 <私は、>その後は、エリート女子大生でありキャバ嬢でありAV女優だった。・・・
 モラトリアム期間が欲しくて慶大から東大大学院に進み、AV業界で見聞したことを修士論文にまとめました。・・・
 大学院卒業後に、・・・日経新聞記者として昼のお姉さんに転じました。記者として東京都庁担当をしたり、編集者として紙面を製作したりしましたが、30歳という女子としての価値の暴落を目の当たりにし、文筆業に専念しようと勤続5年半で辞めました。・・・」
http://www.asahi.com/articles/ASH1J4CHSH1JUEHF009.html?iref=comtop_list_cul_n04
 <このコラムのリンクコラムを発見。彼女の友人達が言ってる通りだ。(太田)↓>
 「・・・フェミ寄りの友人たちは、「新聞記者がAV女優」ということが週刊誌の見出しになること自体が悪趣味で職業差別的で前近代的で、チンコメディアのイデオロギーに吐き気がする!そもそも何がいけないの!と、私の変わりに怒ってくれてはいる・・・
 名著と言われるフィールドワークを元にした本は、例えば『暴走族のエスノグラフィー』(佐藤郁哉/新曜社)や『ハマータウンの野郎ども』(ポール・ウィリス/筑摩書房)のように、現場に密着した研究者の記したものも、『搾取される若者たち』(阿部真大/集英社)や『ヤバい社会学』(スディール・ヴェンカテッシュ/東洋経済新報社)のように、著者自身が当事者となっている事自体を記述したものも存在するが、どれもある程度は自らの立場をはっきりとさせて出版されている。
 <ここは彼女の本心じゃあないのでは? 彼女自身が世間の「偏見」を気にしたってだけじゃないのか。回りくどい書き方をしているのがその傍証の一つだ。(太田)↓>
 『「AV女優」の社会学』の著者は、「偏見を鑑みて」などという言い訳の裏で、どこかで自分の著作を読む偉いオジサンたちを「巨乳で馬鹿っぽいAV女優が書いたって知ったらどんな顔するの?」と嘲笑するような気持ちは持っていなかったと言えるだろうか。であるとしたら、これは大いに議論・批判されてしかるべき問題である。「日経記者がAV女優」であることよりも「鈴木涼美がAV女優」であることのほうが余程大きな問題を孕んでいる、と私は思う。」
http://lite-ra.com/2014/10/post-521.html

 村上春樹「チャット」の実況中継がガーディアンに載ったね。↓

 Secrets and advice: Haruki Murakami responds to readers’ questions online・・・
http://www.theguardian.com/books/2015/jan/16/haruki-murakami-agony-uncle-fans-online-questions

 いささかコジツケ的な部分もあるが面白い。
 人口当たり自動車事故死者数も日本は先進国中最低なんだね。
 いささか米国に同情すれば、米国人の移動手段が著しく自動車に偏っているために事故死者数が多くならざるをえない点だ。
 また、フーンと思ったのは、先進各国において、自動車事故死者数がどんどん減っていることだな。↓

 「性格が出るのは運転も経営も同じ?--運転マナーの違いから読み取る日米独の経営・・・」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20150114/276224/?n_cid=nbpnbo_mlp

 ムハンマド肖像の禁止(於スンニ派)はごく最近の話だと。
 (そんなん本質的なことじゃないだろが。ムハンマドに対する風刺・侮辱はずっと禁止されてるんだからさ。(太田))↓

 ・・・ the notion of a long-standing and immutable Islamic “ban” on images of the Prophet is nothing if not a contemporary innovation, catalyzed by the mass media, accelerated by insulting cartoons, and propelled throughout the world via the seismic influence of Saudi petrodollars. ・・・
http://www.newsweek.com/how-ban-images-muhammad-came-be-300491

 世界(のカトリック国)で唯一、まだ離婚を禁止しているフィリピンについての詳細記事だ。↓

 ・・・The Philippines is now the only country in the world that denies divorce to the majority of its citizens; it is the last holdout among a group of staunchly Catholic countries where the church has fought hard to enforce its views on the sanctity of marriage.・・・
 <アキノ大統領は、カトリック教会の反対を押し切って、貧しい女性達のための避妊薬助成を認めたばかりで、離婚の合法化までは踏み込めないでいる。↓>
 Aquino ignored the bishops and their threats of excommunication three years ago when he signed a reproductive health law that provides subsidized contraceptives to poor women, but most analysts here believe that he has no appetite for another politically bruising battle with the Catholic hierarchy on another of its hot-button issues.
 <1970年のイタリアから始まり、ブラジル、スペイン、アルゼンチン、アイルランド、チリ、マルタ、が次々に離婚を合法化。↓>
 For its part, the global church has been steadily losing ground in the fight against divorce. The first big blow came in 1970 when Italy legalized divorce, despite the ferocious opposition of the Vatican. An attempt to repeal the Italian divorce law was soundly rejected in a 1974 referendum. Next came Brazil, which legalized divorce in 1977, followed by Spain (1981), Argentina (1987), Ireland (1997), and Chile (2004).
 That left only the Philippines and the tiny Mediterranean island nation of Malta (and, of course, the independent but mostly celibate Vatican city-state). In 2011, Malta held a referendum on divorce.・・・
 <フィリピンがスペイン領になるまではフィリピンでは離婚はモチできたが、米国統治下で妻の姦淫と夫の蓄妾の場合に限り離婚を認めたのを日本占領下で離婚を合法化したところ、フィリピン独立の際、完全禁止に逆戻りした。↓>
 It wasn’t always thus. Before explorer Ferdinand Magellan claimed the Philippines for the Spanish crown and began converting the natives to Catholicism in 1521, divorce was commonly practiced by the archipelago’s traditional tribes, according to anthropologists. But four centuries of Spanish rule, carried out for the most part by Catholic religious orders, effectively stamped out the custom.
Things eased up a bit when the Americans became the new colonial masters after the 1898 Spanish-American War. A 1917 law allowed divorce, but only for adultery if committed by the wife or for “concubinage” on the part of the husband. The Japanese, during their otherwise horrific World War II occupation of the Philippines, introduced modern divorce laws, but those were canceled and the old 1917 law restored when, in 1944, U.S. Gen. Douglas MacArthur famously returned. Six years later, after the Philippines had been granted independence and the church had reasserted its authority, the 1917 law was revoked and divorce was banned outright.・・・
http://foreignpolicy.com/2015/01/19/the-last-country-in-the-world-where-divorce-is-illegal-philippines-catholic-church/?wp_login_redirect=0

⇒これに限らず、日本のフィリピン占領がいかに素晴らしかったかを以前コラムに書いたこともある。
 とまれ、この記事、フィリピンでの苦肉の策の婚姻無効訴訟に伴う悲喜劇も紹介してて、読むに値するよ。(太田)