太田述正コラム#6899(2014.4.26)
<2014.4.46東京オフ会次第>(2014.8.11公開)

1 始めに

 本日の東京オフ会には、(私を除き、)13名の参加がありました。
 うち、1次会出席者は12名で、2次会には延べ11名が出席された勘定です。
 ところで、朝、久しぶりに掃除をしたのですが、掃除機にかなりゴミがたまっているのが気になって、初めてゴミを捨てたところ、再組み立ての最後の所がクリアできず、マニュアルが見つからなかったことから、ネットでシャープのこの機種のマニュアルをDLしたのですが、簡単な説明しか書いてありませんでした。
 しかし、「カチッと音がするまで押し込む」という表現を頼りに、最後の所で強く押し込むことで、ようやく再組み立てに成功しました。
 はっきり道筋が見えなくても、概略の方向性が分かり、その方向に進めば必ず成功する、ということが分かっておれば、(強く押しても壊れず、うまく行くと信じることができるおかげで、)全然違う、ということが今更ながらよーく分かりました。
 何ごとによらず、初めて何かを試みて成功することの意義、つまりは先人の功、がいかに大きいか、ということですね。

2 「講演」

 日本論の例としてあげた本がいずれも、世界論や欧州・イギリス論の本であるのは、日本論的なタイトルの本には批判するに値するものすらなかったからだ、という趣旨のことを付け加えました。
 なお、「講演」原稿の最後のくだりが、舌足らずに過ぎていることに、しゃべりながら気が付いたので、明日のディスカッションで訂正しておきます。

3 主なやりとり(Oは私。順不同)

O:市民講座ではどんな話題を出せば盛り上がるだろうか。
A:中共には尖閣を奪取する軍事的能力はない、はどうか。日本の一般人は、その逆のイメージを持っている。その上で、そもそも、中共は脅威ではない、という話に持って行く。
B:『永遠の0』を例に出して、日本人の意識が戦前戦後を通じて余り変わってはいない、というのはどうか。
 これも、そんな風に思っている日本の一般人は少ないはずだ。
O:その関連で、日本は戦前から民主主義だった、という話をするのもいいかもしれないな。
F:しかし、日本が戦前から民主主義だった、という認識を持っている日本の一般人は、結構いるのではないか。
I:やはり、その時話題になっている時事的な話を持ち出すのがいいのではないか。
C:小保方批判を日本で最初に行ったのは太田さんだ。
 文系なのに、と感心した。
O:そうなのかなあ。
D:太田さんが最も早い時期にそうした、ごく少数の人のうちの1人であることは確かだ。
E:自分の両親は戦前は暗かったと言っている。しかし、祖父母はそうは言わない。
F:戦前は谷崎の『細雪』で描かれているような世界、つまりは現在と余り違わない世界だったのだ。
B:しかし、自分の両親も暗かったと言っている。
O:平時と有事は違うということが分かってない、というだけのことだ。
 お爺さんおばあさんは平時に人となったのに対し、お父さんお母さんは有事に人となったことから、それぞれが抱く戦前のイメージが異なるのだ。
E:戦争で戦った一般兵士は私的制裁等で旧軍に良い印象を持っていない人が多い。
O:過去コラムで書いたが、平時に育ったところの縄文モードの市民を徴兵して急ごしらえで兵士に仕立て上げなければならず、平時意識を脱却させるためによかれと思って、非日常的かつ理不尽な私的制裁をあえて行った、ということだろう。
 本当に効果があったのかどうかは知らないが・・。
G:(自分は自衛隊関係者だが、)私的制裁は禁じられているものの、腕立て伏せとか、とにかく、体にこたえる形で叱ることが、最も効果的であることは確かだ。
J:インテリの山本七平や司馬遼太郎も旧軍に悪い印象を持った。
O:山本はフィリピンで米軍による掃討作戦の対象となり、司馬は、本土決戦に備えさせられたわけだが、日本の敗戦が見えている中で、負けることが見えている戦闘をやらされたり負けることが見えている戦闘のための準備をさせられたことが、彼らの旧軍に対する悪印象を形成した、ということだろう。
 無意味に死傷者だけが増えていく場合、或いは増えていくことが予見できる場合に、インテリが疑問を抱くのは不思議ではない。
 ただし、対米開戦がなされた時に、日本の指導層は、敗北必至ということを知っている者でさえ快哉を叫んだわけだし、一般国民だって、敗北必至だと知らされたとしても、相当多くが開戦に賛同したはずだ。
 正義が日本側にあることを、一般国民も分かっていたからだ。
 ただし、無駄に死傷者が出るようになれば、たとえ正義の戦いであろうと、終息論議が生じて当然だろう。 
 しかし、山本、司馬両名が、そのような自分達の特殊な体験を一般化して、戦後、旧軍批判を展開したのは、おかしいと思う。
H:日本では、むしろ、女性が男性を差別している、という太田さんの最近の主張は、正しいと思う。
C:その主張を言い出すのが遅すぎたと思うくらいだ。
 日本の女性は夫を鵜飼の鵜のように操っているのだ。