太田述正コラム#7012(2014.6.22)
<皆さんとディスカッション(続x2302)>

<太田>(ツイッターより)

 塩村文夏都議へのヤジ問題、CNN電子版が取り上げた。
http://edition.cnn.com/2014/06/20/world/asia/japan-assembly-sexist-outburst/index.html?hpt=hp_c3b
 このCNN記事にも言及した記事を毎日電子版が載せたね。
http://mainichi.jp/select/news/20140621k0000e010185000c.html1
 女性「差別」問題のハンドリングを誤ると捕鯨や慰安婦以上にやっかいなことになるかも。

<p7l1h.2o>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

 日本が男性差別の国というのがよー分からん。
 結婚で搾取されるのが正しいと云う前提でも結婚自体しなくなってる(※1)わけで、社会においても決定権もより多く持っている(※2)。
 平均寿命がどうであれ決定権を沢山持っているのは否定しがたいわけなのだし、搾取される立場からの離脱と決定権の集中は真逆を意味しているようにしか見えない。

※1http://www.jili.or.jp/lifeplan/lifeevent/mariage/12.html
※2 http://www.gender.go.jp/public/kyodosankaku/2009/200911/200911_06.html

<2Sjd0x8A>(同上)

>搾取される立場からの離脱と決定権の集中は真逆を意味しているようにしか見えない

 「決定権」があるってことがホントにシアワセなのか、ってとこから考えてみては?↓

 選択の自由という重荷(その1)コラム#3982
http://blog.ohtan.net/archives/51986910.html
 「個々の事案の実態(merits)いかんにかかわらず、次々に事案に結論を下すと言う精神的作業は、彼らを疲労困憊させるのだ。」(コラム#4974)
http://blog.ohtan.net/archives/52110426.html

<太田>(ツイッターより)

 イラク政府はクルド人地区が、直接外国に原油を売ることを禁じている上、他のアラブ諸国と足並みを揃えてイスラエルへの石油輸出を禁止しているが、トルコ経由のパイプラインを通ってトルコの港から積み出された石油をイスラエルが輸入した。
http://www.haaretz.com/news/diplomacy-defense/1.600206
 地殻変動!

<nOWEGPUM>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

 「リベラルは、専守防衛・・・
 憲法の文言からかけ離れた解釈は、憲法解釈として許されない。」
http://www.liberal-shirakawa.net/tsurezuregusa/index.php?itemid=1612

<太田>

 コメントつけて投稿してチョーダイ。。

<mJyyl09M>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

 「100年に1度の大洪水被害に見舞われた欧州南東部のセルビア。
 東日本大震災直後、同国から多額の寄付金が寄せられていたという逸話がネットで広まり、在京大使館に続々と寄せられる日本からの“恩返し”に、ネナド・グリシッチ駐日大使(56)は 「これほどの日本からのサポートに驚いている」と感謝を示している。」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140613/dst14061314230004-n1.htm

 「【ワシントン=共同】ニュージーランドのキー首相は19日、米首都ワシントンで講演し、環太平洋経済連携協定(TPP)交渉で日本が農業関税で高い水準の自由化に応じなければ、日本抜きで妥結すべきだと表明した。」
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM2000W_Q4A620C1EAF000/

 日本に譲歩させる心理戦ですね。
 こういう交渉の際に心理面からサポートする専門家が必要だと思います。

<shihouen>

--暴露本・書評--

 少し、前ですが「スノーデン」関連本二冊の書評。

 * 集団的安全保障・・・ ↓
 <今でもNSAとGCHQの関係は一蓮托生・・・>
 * 第4の権力の正常な存在・・・
 <・・・監視するNSAとGCHQ、そして本来、情報機関を監督すべきはずの議会も政府側に抱き込まれて機能せず、・・・状況の中、最後の砦となった報道機関が>『ガーディアン』や『ニューヨークタイムズ』
http://downing13.exblog.jp/22084224/

<太田>

 Chaseさん、<アングロサクソンの起源のスライド案を>改めて拝見したのですが、

・バスク人の右の括弧書き以下の括弧書きは全部落としてください。
(例えば、「バスク人(進取の気性)」では、バスク人の中の進取の気性を持った人々というニュアンスが出ない、ベルガエ人がゲルマン人かどうかはっきりしていない、等々から、口頭での説明の方が望ましいことから。)
・上記にも伴い、サクソン人等のところは、「サクソン人等」を「ゲルマン人」に変更した上で、「ゲルマン文化継受」も含めて落としてください。
・ノルマン人のところは、緑の矢印部分と文章の部分の色をもっと薄くしてください。(例えば、文章の部分は灰色にする。)
 (アングロサクソン時代のデーン人の侵攻を省いちゃっていることとの兼ね合い等から。)

ということで、よろしくお願いします。

 <また、>「アングロサクソン欧州対立構図」のスライド<案>の左側の表ですが、以下のような感じのものに全面的に差し替えてください。
 表示方法に若干の工夫が必要かもしれませんね。

  個人v.階級/全体
   資本主義(小さな政府)v.社会主義(大きな政府)
   議会主権v.君主/人民主権

  経験論v.合理論
判例法(形成するのはアマ)v.制定法(作成するのはプロ)
   イデオロギー嫌い(庶民感覚)v.イデオロギー好き(インテリ感覚)

 これで確定、ということにはならないかもしれません。
 実際にスライド素案に落としていただいたものを見て、「カイゼン」したくなるってことが大いにありうるからです。
 USさん、TAさんもご意見あらばどうぞ。
 用は、できるだけ分かりやすく、しかも簡潔に、ということです。
 (経験論、合理論くらいの言葉はこの機会にむしろ、覚えてもらおうという趣旨でもありますが・・。)

<TA>

>判例法(形成するのはアマ)v.制定法(作成するのはプロ)

 判例(要するに判決)を形成するのがアマであるのは、あくまで陪審制を前提としているのではないでしょうか。

⇒そうです。口頭で説明します。(レジメには書くことになりますが・・。)(太田)

 であれば、陪審制について明記する必要があるように思われます。
 (コモンローと陪審制は親和性が高い?制定法系は低い?)
 アメリカは制定法系で陪審制ですね・・。

⇒いいえ。判例法系です。(太田)

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 宗主国サマに基地を提供し、カネを払って、人を殺してもらい、殺されてもらい続けたことの恥ずかしさにオバハンは「耐え難」くないのかね?
 オバハン、それでホントに作家かよ?↓

 「作家・高村薫さん(61歳)・・・戦後69年間、日本は戦争で人を殺していないし、殺されていない。集団的自衛権を使う国になれば、その誇りを失う。私には耐え難い・・・」」   
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11203173.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_DA3S11203173

 関西の小保方嬢ありて関東の渡辺ぼんあり。↓

 「みんな・渡辺前代表、2か月半雲隠れ・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20140622-OYT1T50002.html?from=ytop_ylist

 この記事読んで目が点に。(なぜかはヒ・ミ・ツ。)↓

 「・・・日本人のバストは世界的にみても小さくない・・・A/Aカップ:23%、Bカップ:34%、Cカップ:22%、D/DDカップ:12%、Eカップ以上:9%・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/8964063/

 インパール作戦での英側の勝利は、英国じゃあ、ウォータールー、Dデーを超える、イチバンの戦いなんだね。(憐れなこっちゃ。)
 他方、インドじゃ、殆んど忘れられてるってさ。
 そう、インドは、記念するなら、インド国民軍の奮戦を記念しなくっちゃね。↓

 The Battle of Kohima and Imphal was the bloodiest of World War II in India, and it cost Japan much of its best army in Burma.
 But the battle has been largely forgotten in India as an emblem of the country’s colonial past.・・・
 The battle was voted last year as the winner of a contest by Britain’s National Army Museum, beating out Waterloo and D-Day as Britain’s greatest battle, though it was overshadowed at the time by the Normandy landings.
http://www.nytimes.com/2014/06/22/world/asia/a-largely-indian-victory-in-world-war-ii-mostly-forgotten-in-india.html?ref=world

 韓国の沈没船事故の(雲隠れ中の)会社実質オーナーの妻逮捕さる。
 (この「大」ニュース、なんで台北タイムスだけが報道してんの?)↓
http://www.taipeitimes.com/News/world/archives/2014/06/22/2003593405

 Isisもう少しでバグダードの包囲網完成。↓

 Iraq crisis: Militants 'seize more towns along Euphrates' ・・・
http://www.bbc.com/news/world-middle-east-27960142

 英米が航空攻撃の形でも、現在のイラクでの紛争に介入すべきでない理由を分かり易く説いている(少し前の)コラムだ。↓

 Why the West must ignore Iraq's pleas for military intervention・・・
http://edition.cnn.com/2014/06/20/opinion/cooper-quilliam-west-ignore-iraq-intervention-plea/index.html?hpt=hp_t4 

 ウクライナ軍が、国民の支援と叛乱勢力との戦いを通じて精強になってきたって。↓
http://www.washingtonpost.com/world/europe/ukrainian-army-fights-rebels-and-neglect/2014/06/21/8d6899ff-6f87-4281-b506-015bb3e9c8cb_story.html

 英国での世論調査で、EU脱退48%、残留37%と出た。
 (思わせぶり止めて、さっさと脱退しろってんだ。(太田))↓
http://www.theguardian.com/politics/2014/jun/21/eu-referendum-majority-leave-opinium-observer-poll

 欧州(除くイギリス)は一つで、ロシアはその欧州の外延、と単純に考えればいいだけよ。↓

 <かつては、イスラム圏が東、その後は、正教圏が東。東は文明圏外でアジア的専制圏。↓>
 ・・・If in the past the demarcation line between the east and west was Christianity and Islam (therefore the long Drang nach Osten or yearning for the east in the medieval times from our western neighbours to "civilise"us by forcing Christendom), later it was between the Roman-Catholic Church and the Eastern Orthodoxy, which in this region meant the Polish-Lithuanian Commonwealth versus Russia. So despite the deep westernisation which took place in Russia after the 17th century, after the communist revolution Russia was widely deemed by the west to have slipped back to “uncivilisation”, presented as “Asiatic despotism”.
 <冷戦時代は、東欧以東が東。↓>
 After the Iron Curtain was closed, the Soviet-ised countries fell victim to the same fate during the Cold War.・・・
http://www.theguardian.com/world/2014/jun/20/lithuania-latvia-estonia-baltics-guardian-new-east

 今や、米国でも親の元に戻って一緒に住んでる成人の子供達が増えてきているって話はお馴染みだけど、昔の米国の親子関係が紹介されててこれがスゴイだよ。
 英本国が真っ蒼になるほどの裸の個人主義の荒涼たる光景って奴だ。↓

 ・・・One in five people in their 20s and early 30s is currently living with his or her parents. And 60 percent of all young adults receive financial support from them. That’s a significant increase from a generation ago, when only one in 10 young adults moved back home and few received financial support. The common explanation for the shift is that people born in the late 1980s and early 1990s came of age amid several unfortunate and overlapping economic trends. ・・・
 <大部分は4歳から働かされ、10歳からはフルタイムで働かされた。↓>
 Childhood is a fairly recent economic innovation. For most of recorded history, a vast majority of people began working by age 4, typically on a farm, and were full time by 10. ・・・
 <それが変わり出したのはようやく1830年代になってから。↓>
 ・・・it wasn’t until the 1830s, as the U.S. economy began to shift from subsistence agriculture to industry and markets, that life began to change slowly for little kids. Parents were getting richer, family sizes fell and, by the 1850s, school attendance started to become mandatory.
 <南北戦争の終わりころになって、ようやく、13歳未満の子供は働かさないようになった。↓>
 By the end of the Civil War, much of American culture had accepted the notion that children under 13 should be protected from economic life, and child-labor laws started emerging around the turn of the century. ・・・
http://www.nytimes.com/2014/06/22/magazine/its-official-the-boomerang-kids-wont-leave.html?ref=magazine

 その米国でも、たまにはいきな計らいもある。
 戦中の日系米人で高校の卒業式直前に強制収容所入りさせられた、元大学教授を高校の卒業式に出席させたって。↓
 Former student interned in World War II gets high school honors ・・・
http://www.latimes.com/local/la-me-internment-graduate-20140622-story.html
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

太田述正コラム#7013(2014.6.22)
<第一次世界大戦がもたらしたもの(その3)>

→非公開