太田述正コラム#6914(2014.5.4)
<皆さんとディスカッション(続x2253)>

<太田>(ツイッターより)

 「…韓国が本当に先進国になろうとするなら、…平気で<下掲のような>うそを言い広める人間たちが、大手を振って活動できないようにしなければならないだろう。…「東海(日本海)に生息する赤いホヤが(西海〈黄海〉で「天安」を沈没させた)魚雷の中から発見された」・・・」→日本海は東海だが黄海は西海ではない、なーんて非論理的な二枚舌を使うことに対する自己批判なくして、「」内のような「うそ」を評論家的に批判してたって始まらないぜ、「後進国」の一流紙の朝鮮日報サン。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/05/03/2014050300690.html

 「 ソウル地下鉄事故:追突の原因はATS故障?…」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/05/03/2014050300792.html
、「…避難放送なかった…」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/05/03/2014050300793.html
、「… このまま手をこまねいているだけでは、国全体が本当に崩壊しかねない。…」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/05/03/2014050300788.html
。本当にそう思ってるのなら、日本に対するトンデモ罵詈雑言を総懺悔することから始めなくっちゃあダメよ。

<US>

 ・・・私が出る幕はないのかもしれませんが、以下、確認させてください。

(1) 第一の奇跡とされている、狩猟採集時代の人類には普遍的にあった人間主義を、日本人は農業時代が到来しても失わなかったこと
http://blog.ohtan.net/archives/52199822.html ) についてですが、これを説明するスライドは必要ですか?

→人間主義の説明は第5回(最終回)に持って行くつもりなので、ここではスライド<(パワーポイント資料)>はあえて不要と考えました。(太田)

(2)第二の奇跡のほうは、TAさん、Chaseさんのスライドでよいと思うのですが、「動的に発展する」ところの表現を付け加えればよいと思いますがいかがでしょうか?

→以下の話のことなのか、レイアウトのことなのか、どちらでしょうか? (太田)

(3) この「動的に発展する」の代表的なものを教えてください。
 拡大弥生時代の際は律令制導入、第一次弥生モードの際は鉄砲等軍事技術向上、第二次弥生モードの際は近代的軍隊発足などでしょうか?

→拡大弥生時代/弥生モードにおいて、中国、中国/欧州、アングロサクソン、のそれぞれの文明の総体、ないしはその 主要な要素を継受して行った、ということです。
 その上で、その後に来る縄文モードの時代には、エージェンシー関係の重層構造 をメインとする政治経済体制をより精緻なものへ作り変えて行った、ということです。(太田)

(4) 一方、縄文モードのときの「深化」の表現を加えた方がよいと思いますが、この「深化」とは何を指しますか? よりいっそうの人間主義の浸透でしょうか?

→上で説明しました。(太田)

(5) 講義タイトルがいうところの 日本の世界史的使命 とはなんでしょうか?
 第一、第二の奇跡は、日本がその使命を担う十分な素質があるということを示していると思いますが、だから、何をすべきなのでしょうか?
 コラムではときどき、自由主義諸国のリーダーとなる、や、米国を善導する、などとありますが、「世界史的」という修飾語が意図しているところは何でしょうか?

→人間主義の世界への普及です。
 それには、人間主義そのものの普及宣伝(クールジャパンやおもてなしの人間主義的説明が前提となる)や、人間主義を次の世代に受け継がせることに成功しているところの、日本の子育て・教育 (社会/家庭/学校教育)の輸出等が必要です。(太田)

 第一、第二の奇跡のスライドは不思議な日本文明の説明に使えますが、主題は世界史的使命と思いますのでこちらのスライドも用意したほうがよいと思っています。

→以上、思いつくままに<ご質問に対する答えを>書きましたが、これも(第1回ではなく、)第5回(最終 回)で説明したいと思っています。
 それまでに、この点でも皆さんのインプットをいただければ幸いです。(太田)

<Chase>

 少し脱線するかもしれませんが一言。

 日本文明は、縄文モードと弥生モードのサイクルから形成されてきた(現在完了進行形)ものであり、世界史的使命を果たすためには、太田FAQに拠れば、サイクルを弁証法的に止揚して、縄文価値観を維持した日本の弥生化が必要とあります。

→「独立」させなきゃ、世界史的使命の遂行などできないわけで、「独立」するためにはある程度弥生化させなきゃならないわけです。(太田)

 となると、日本の歴史の図の弥生曲線は最後には再び減衰させるべきかなと思います。(その時の弥生化の表現に悩みますが)

→「減衰」は誤りでは?
 いずれにせよ、サイクルを、味噌汁からちょっと出たあたりで停止させることが望ましいのではないでしょうか。(太田)

 また、以下は雑談ですが、(浅薄な理解の披露になってしまいますが、)太田さんの主張は、語弊はあるのでしょうが「太田史観」、これらは帰納的に獲得された数々の太田テーゼから構成され、(その経験論をベースとして)日本文明の世界的使命(太田ドクトリン’)を見通しておられる訳ですが、その日本文明が縄文モードと弥生モードのサイクルで発展してきたというのは、社会における物理法則的発見(コンドラチェフ波のような)のような印象であり、(経験論を土台とする)太田さんから、このような概念化の踏み込みが出てくるのは私としては不思議で、ここの部分は太田さんの数々のご主張の中では少し異質だと思います。

→そうですかねえ。
 ニュートンだって帰納的に万有引力の法則を発見したのであり、私の循環史観だって、あくまでも、「機能的に獲得された」法則だと自分では思っていますよ。(太田)

 だからどうだっていうことではありませんが、はじめて聞く人を対象とした場合、法則性のアプリオリ的説明よりも、経験論的に導ける緩やかな仮説、もしくは史観としての説明がよいかと思います。

→当然、<市民講座では、>平安時代は長らく戦争も死刑もなかった、というような史実を語って説明するつもりでいます。(太田)

<Chase>

>サイクルを、味噌汁からちょっと出たあたりで停止させる・・・

⇒停止させました。

<太田>

 将来の話なのに、確定しちゃっていいんですかねえ。

 ところで、自分では当然視しているからこそ、以下申し述べるようなことを、これまで、余り書いてなかったのが、皆さんの違和感をもたらしていたのかもしれませんね。

 なぜ循環するかですが、まず、縄文化への強いベクトルが存在していることは分かりますよね。
 では、どうしてその強い力に反発して弥生化が生じるのか。
 それは、縄文モードが続くと、弥生人・・単純化しています・・の統治意欲と能力が低下していく・・だって、外敵は基本的にいないし、国内は豊かで平和で犯罪も少ない、つまりは、危機対応をする必要が殆んどないからです。
 お神輿統治に慣れきっちゃうって言い換えましょうか。
 そこで、統治者の無気力・無能力に愛想を尽かせて、<弥生人中、無気力・無能力になっていなかった者達が主導する形で、>自力救済が横行して第一次弥生モード入りすることになったし、潜在的外敵に直面して第二次弥生モード入りすることにもなったわけです。
 (「潜在的」外敵に直面しただけで第二次弥生モード入りした、点に注意。ということは、それがなくても、早晩、徳川幕府は倒れ、第二次弥生モード入りをしていただろう、ということです。)

 分かっていただけましたか?

<US>

 太田さん、私もなぜ循環するのかがよくわかっていませんでした。
 TAさんの味噌汁論がとてもしっくりきていて、平穏時には弥生モード因子は沈殿していくので縄文モードへ進むし、お碗に刺激を与えればその弥生モード因子は撹拌され弥生モードになると思っていました。
 よって、外的刺激がない限り弥生モード化は成立せず、循環は物理的法則とは言えないと感じていました。
 しかしながら、さきほどのメール内容を読み、縄文モード時代が長すぎると、「深化」(=現体制の精緻化)が進み、それが癒着、腐敗を生むと理解しました。
 その結果、潜在的「自力救済」意識が弥生モード因子を目覚めさせていくと理解しました。
 さらに「深化」による体制の精緻化は既存体制打破を困難にするため、縄文モードの「深化」が進むほど、縄文モード期間が長くなってしまうのも納得できます。

 さて、人間主義、世界史的使命を省くなど、講義内容に対するここまでの理解を整理すると、下記のようになるかと思いますがいかがでしょうか?

1. 誕生
1-1. 形成 (使用スライド: Chaseさんの図)
1-2. 縄文モード、弥生モードの特徴
2. 歴史
2-1. 日本の歴史全体像 (使用スライド: Chaseさんの図)
2-2. 第3次縄文モード

 「2-2. 第3次縄文モード」 はオプションです。
 受講者の皆さんに現在の私たちの置かれている歴史的位置が、縄文モードであること、弥生モードに向かう時期に来ていることを伝えることが第一回めの主目的となると考えました。

 どうぞよろしくお願いします。

<Chase>

 ・・・太田さんの循環のご説明を理解いたしました。
 ・・・「循環する」というより「循環した」ことを帰納的に読み取ったことでしたので、コンドラチェフ波の「循環する」という仮説とは異なるものだと思いました。
 したがって、将来、弥生化のある時点で停まることがあり得ることになります。

<太田>

 <USさんに対してですが、>にゃーるほど。
 第1回目については、後は、北条得宗家の2人を引き合いに出して、1人目に関しては、人間主義社会における統治者と被治者との「麗しい」関係について説明し、2人目に関しては、人間主義社会にとって、最大の脅威とは何か、そして、その脅威を抑止しつつ独立を維持することがいかに重要であるか、を説明して話を終えようとしていましたが、後者に関し、おっしゃるような視点から、きちんと話をした方がいいかもしれませんね。
 うーむ、具体的にどうすべえ。

<US>

 北条得宗家の話は、人間主義の話なので、1回目のメインというより、5回目に向けたプロローグとして有効と思います。時間の余裕があれば、最後の1枚としてこれを付け加えておいてもよいかもしれません。
 不勉強ですみませんが、確認させてください。

 一人めは時頼で、二人めは時宗でしょうか? また人間主義の脅威とは非自由主義国家からの侵略でしょうか?

→横井小楠です。
 非人間主義国家の脅威・・日本に対する直接的脅威に限定されない・・でしょうね。(太田)

 今回、弥生・縄文モードの話は初めての人が多いと思いますので、人間主義や世界史的使命などのテーマを外して、モード循環論に終始するのはよいと思っていました。
 ならば、丁寧に説明したほうがよいと思い、その丁寧な説明を第3次縄文モードの説明とともにやるのがよいと思いました。

 第3次縄文モードの説明の際、伝えるべきは、
1. (現状の問題点) 縄文モードは長すぎると弥生モードへの変更が難しく、その長すぎる弊害として現状の閉塞感が出ていること
2. (将来へ向けて) 政権交代が起こったり、解釈改憲の話がでてくるなど、その兆しはでてきていること
と思います。

→なるほど。(太田)

 さらなる時間的余裕があれば、0. 大東亜戦争時のモードなどとして、戦前の体制のまずかったところを述べるのもよいと思います。
 ただ、これを語り始めた場合は、そもそも日本は民主主義で、対露のための戦争であったという話もしておかないと、最終回の世界史的使命の説明にうまくつながりません。
 で、そこまで言うと、時間が足りないかと。。。

→そうでしょうね。(太田)

<K.K>

  --クリーンインストール下準備8--

≫ところで、先ほど、(何回か起こっていることですが、wordへのコピペができなくなり、)電源を切ろうとしても「windowsキー+Cキー」がきかなくなり、<画面>左の一番下の「窓」をクリックして電源ボタンを表示させ、再起動をかけたところ、(前回もそうだったと思いますが、)windows修復画面になり、リフレッシュを選んだら、windowsインストールディスクの挿入を求められ、結局、電源を切り、再起動させました。≫(コラム#6912。太田)
≫外付けHDDx2のほか、マウス、キーボード、無線LAN子機、J5Create700端末、USBスティックがUSB端子にささっており、≪(コラム#6896。太田)

 Thunderbirdばかりに気をとられてその可能性に気づきませんでしたが、COMポートの競合が障害の原因の"可能性"として考えられます。念のため、次の手順で確認してみてください。
1)「スタート(窓)」ボタン上で右クリック、上から5番目の「デバイスマネージャ(M)」をクリックしてください。
2)「デバイスマネージャ」ウインドウで「ポート(COMとLPT)」を探し、左側の▽をクリックしてください。

⇒「ポート」にせよ「COM LPT」にせよ、見当たりません。
 なお、昨日と同じ障害が本日も起こりました。(FEPも機能しなくなっていました。要するに印字しようとすると関係ない文字が印字されます。)
 なお、初めてのことですが、Dellパソコンで、起動後、パスワードを入れる画面の直前の画面で進行が止まってしまい、電源ボタンを押して終了し、再び起動させました。話を拡散させないために、本件は、当面、忘れたいと思います。(太田)

3)「xxx(COM1)」「xyx(COM2)」・・・と表示されると思います。そのなかで、「xyz(COM3)」「yzx(COM3)」というように(下記ページの1番目の画像のように)、2つ以上のPortで同じCOM番号が割り振られているものがないか確認してみてください。
「COMポート番号変更 USBシリアル通信ができない。原因がCOMポート番号のダブり(重複)」
http://blog.livedoor.jp/rs485/archives/1385496.html

 Windows8.1が原因の場合は、現状では再インストール以外、成す術がありません。
 (裏ワザを使うと、Windows8.1インストールディスクを作成できますが、「Windows8.1のISOをWindows8のプロダクトキーのみでダウンロードする方法」
http://hacklifeinfo.com/?p=605
やめておいた方がいいです。)

 それから、直接障害とは関係がありませんが、外付HDDのようにセルフ電源のものはともかく、PC本体から電気を取るUSB機器を多く取り付けてしまうと、どうしても特定のラインだけが電力不足になるということも起こり得ます。ですから、必要のない機器はできるだけ取り外した方がいいだろうと思います。

⇒マウスとキーボードは別にして、j5createは使わないときははずしておくとしても、後は、無線LAN子機とロボフォーム・・これ、最新版の一つ前のバージョンですが、バックアップがとれていないというアブナイ状況であり、将来、パスワード管理ソフトをどうすべきか、相談に乗っていただければと思っています。・・の収納されているUSBスティックなので、どちらもはずせません。(太田)

≫現在のThunderbirdのコンテンツ全てをMozBackupで保存しておきますので、あなたのお好きな、Thunderbirdの設定を決めてください。私の方で、その設定通りにしますよ。≪(コラム#6912。太田)

 私が現状で責任を持って設定できるのは、次の2点のみですが、この点、今一度確認してください。
1)Thunderbirdでxyz@gmail.comのメールをIMAPで閲覧できるようにすること。
2)Thunderbirdからxyz@gmail.comのサーバを通して、発信者:xxx@ohtan.netとしたメールを発信できるようにすること。
 太田さんは今のメール環境は自力でいつでも構築できるわけですから、ダメもとでもやってみるという心づもりなら、以下の回答よろしくお願いします。

1.ThunderbirdのVerは24.x.xでしょうか?(私が現在試用しているのは、24.5.0です。もし、これに近いVerなら、私の環境で、POPとIMAPが共存できることを確認していますので、「メールログは私の方で、適宜、各種フォルダにカット・ペーストするとして」という作業は必要ありません。POP配下のフォルダからIMAP配下のフォルダへ移動させればいいだけですから。)

⇒同じ24.5.0です。(太田)

2.xxx@ohtan.netがGmailに登録されているか念のため確認してください。手順は次の通りです。
1)xyz@gmail.comにアクセスしてください。右上の「歯車」アイコンをクリックして、下から3番目の「設定」をクリックしてください。
2)設定画面が開くと画面上部に「全般」「ラベル」「受信トレイ」・・・と青文字(内一つは黒文字)で並んでいるのが確認できると思います。その中から「アカウントとインポート」をクリックしてください。
3)左上から「アカウント設定の変更:」「メッセージと連絡先のインポート:」「名前:」・・・とあるのが確認できると思います。その「名前:」の右の方に「xyz@gmail.com」とあると思います。その下に「xxx@ohtan.net」」があることを確認してください。

⇒G-Mailのメルアドが二つ順番に並び、三番目に上記がありました。(太田)

3.次に
1)「全般」「ラベル」・・・の中の「メール転送とPOP/IMAP」をクリックしてください。
2)左上から「転送:」「POPダウンロード:」「IMAPアクセス:」と並んでいるのが確認できると思います。その「IMAPアクセス:」のところで、「IMAPを有効にする」ラジオボタンにチェックが入っているか確認してください。入っていない場合は、「IMAPを有効にする」ラジオボタンをクリックして、有効にしてください。

⇒「IMAPを有効にする」にチェックが入っていました。(太田)

<太田>

 ガーディアンが、アングロサクソン中心のサイト構成にしたね。
 HP、英国、世界が大分類、そして、世界は、欧州、米国、南北アメリカ、アジア、豪州、アフリカ、中東、に区分け。
http://www.theguardian.com/world/europe-news

 それでは、その他の記事の紹介です。

 『暴力団』でおなじみの溝口敦のインタビュー記事が出てた。↓
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11118497.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_DA3S11118497

 宮崎駿へのオマージュ記事だ。↓
http://www.theguardian.com/film/2014/may/03/studio-ghibli-hayao-miyazaki-wind-rises
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太田述正コラム#6915(2014.5.4)
<戦争の意義?(その7)>

→非公開