太田述正コラム#6836(2014.3.26)
<皆さんとディスカッション(続x2214)>

<太田>(ツイッターより)

 失踪マレーシア機乗客の家族を中心とした抗議デモが北京のマレーシア大使館目がけて行われたが、ガス抜きが目的なのか、当局が行き帰りのバスを用意し、プラカードも用意し、過激化しないように事前に指導し、家族らの中に大勢の私服が紛れて一緒に行動したって。
 治安は日本型政治経済体制に全くなってないねえ。
 いずれにせよ、当局が人民を全く信用することができない国を統治しておられる習近平閣下以下の中国共産党幹部の面々のご苦労のほどが察っせられることであるよ。
http://www.theguardian.com/world/2014/mar/25/mh370-relatives-of-lost-passengers-protest-against-malaysia-live-updates

 「日本の輸出低迷は日本企業の競争力強化を意味…日本企業が市場シェア拡大よりも未来技術の確保に向けた投資に乗り出すなど長期成長のための布石を打っている…韓国企業も目の前の成果に満足するよりは将来の日本企業との競争に備える必要がある…」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/03/25/2014032503474.html?ent_rank_news
、「 「建築界のノーベル賞」に坂茂氏=日本人7人目…韓国人受賞者はゼロ…今回の受賞で、日本は同賞受賞者を最も多く輩出している国になった。…日本の伝統であるミニマリズムや環境にやさしい素材を引き継ぐ日本人建築家の受賞が多<くなっている。>…<また、>日本の企業が共に技術を開発し、社会もこうした試みを奨励し<ている。>…韓国からもプリツカー賞受賞者を出すには、こうした環境作りが必要…」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/03/26/2014032600614.html
 朝鮮日報で人民網的記事が増えつつあることは嬉しい限りだ。
 韓国の再日本化の民間司令塔になって欲しいもんだ。

<1RYLGsXs>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

 「中国の強制連行提訴、2回連続失敗…差し戻しに・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20140324-OYT1T00735.htm

 中共様は、よくわかっていらっしゃる。駄々っ子の韓国とは大違い。

<TA>

≫ところで、私は、平安時代末〜鎌倉時代初に交易が盛んになった、ということ自体を疑っている(、よって、当時における宋銭の流通理由はそこにはないと考えている)わけですが、この点を、この際、ついでに検証をしていただけるとありがたいな。≪(コラム#6832。太田)

 「交易」とは違いますし鎌倉時代ともややずれますが、『日本古代における農業生産と経済成長:耕地面積,土地生産性,農業生産量の数量的分析』なんて論文がありましたよ。↓

 「本稿は,古代日本の経済的柱であった農業生産における諸要素について推計を行い,古代約480 年間の長期の経済成長と生活水準を数量的に分析した。具体的には,奈良時代,平安時代前期・後期の各時点について,古代の文献資料から得られた数値データを利用して,田地,畠地毎の耕地面積,土地生産性,農業生産量を推計し,1 人あたり農業生産量(石高)について考察した。その結果,(1)農業生産については,古代全体を通じた経済成長の流れが全体としてほぼ定常のゆるやかな成長であったこと,(2)生活水準については,1 人あたり石高は非常に低く,農業生産から得られる収入では一般農民の生活は生存することが厳しいものであったこと,が明らかになった。この結果は,古代日本の経済社会は貧弱な農業生産に依存!
しており,十分な技術発展がなかった当時の状況下では,生産のサイクルを維持する以上の発展は見込まれるものではなかったと結論付けられる。・・・
 長期的経済成長の観点ではMaddison(2006)における1990 年国際ドルでの推計がある。・・・日本については1 人あたりGDPが0 年400ドル,1000 年425 ドル,1500 年500 ドルとなっている。・・・ Maddisonは1 人あたりGDPにおける最低生存水準を400 ドルに設定しており,この結果にいたる推計方法や生存水準の定義についての妥当性については今なお議論の余地はあるものの,その数値による結論としては,西暦1000 年以前の世界の大半がそうであったと同様に,古代日本も非常に生活水準が低く,社会は停滞気味であったことしている。・・・
 農業技術については,平安時代頃から直播法から苗代で苗を仕立てて田植をする方法が広まり,また田植え労働の組織化が進んだとされているが,灌漑工事の主流は大河川の治水工事ではなく貯水池の造成が中心であり,依然として水田耕作は粗放的であったことが指摘されている・・・。・・・
 農業生産量は,奈良時代から平安時代前期に0.08%,平安時代前半から後期にかけて0.05%の年増加率となっており,ほぼ定常の順調な増加をみせている。・・・
 中世への展望については,Farris(2006)において14 世紀から15 世紀の社会が中世における繁栄の時期と強調されているが<(Farris はこの時期は,飢饉や戦争の影響を最も受けにくかった時期であり、それは成長のための最適な時期であったとしてMuromachi Optimum と名付けている)>,停滞気味であった古代の生活水準が中世以降の商業・流通の発達や生産技術の向上により,どのように変化していったかについて,古代と中世を接続して分析をする必要があるだろう。」
http://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/rs/bitstream/10086/22178/1/gd11-223.pdf

 ↑の論文にも名前が出てくる歴史人口学者の鬼頭宏氏は、こんなことを言っています。↓

 「平安中期から鎌倉時代が終わるまでの約300年間は、人口600万から700万人の時代が続く人口低迷期だった。これが再び、人口増加に転じるのは室町時代のことだ。
 「荘園制度が形ばかりのものになり、代わって荘園役人から成長した在地領主の力が大きくなっていきます。やがて在地領主の中から大名が生まれ、封建社会の枠組みができてきます。ここで生まれたのが貨幣経済という仕組みでした。年貢は、現物より貨幣でおさめさせるほうが、荘園領主にとっては都合がよかったため、全国へ広がっていった。こうしてマーケットが整い、拡大していったのです」
 大名同士が争いを始め、戦国時代に入ったことも、発展に弾みをつけた。築城のための土木技術が農業用水に応用されるなど、さまざまな農業技術も進んだ。また政治的な再統合も起こり、16世紀半ばまでに、国内は経済面でも活性化していく。
 さらに江戸時代に近くなると、農民が勤勉に働くためのモチベーションもさまざま生まれてくる。たとえば貨幣だ。主に領主だけが、年貢の代わりに手にすることができた貨幣が、このころになると農民にも少しずつ広まっていく。」
http://nationalgeographic.jp/nng/sp/7billion/1106_03_1.shtml

 少しググった限りでは、平安・鎌倉時代に農業(および経済)が発達した云々という類の(典拠の不確かな)説が多々あるのですが(典拠省略)、何が定説なのか、義務教育レベルの歴史知識しかない私にはさっぱりわかりません。
 そもそも宋銭がいつぐらいから、どの程度流通したのか。ウィキにはこう書かれていますが、これも信用できたものか、これが定説なのか、何ともわかりません。↓

 「日本において宋銭の流通が本格化したのは、12世紀後半とされている。・・・鎌倉時代に入ってその流通はますます加速し・・・た。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%8B%E9%8A%AD

 太田さんの貨幣に関する仮説の是非は私にはわかりませんが、「平安時代末〜鎌倉時代初に交易が盛んになった、ということ自体を疑って」みること自体は、農業生産量や人口に着目する限り、正しかったと感じます。

<太田>

 ダンケシェーン。

<豊丘時竹>

 <4月26日(土)の東京オフ会に出席します。>

 ブログの一部をコピペすることは、太田さんに関する記事にあたるのかどうかを知りたいです。

→私のコラムの一部をご自分のブログに掲載する可否を聞かれておられるのであれば、出典(URL)さえ明記していただければ、ご自由です。(太田)

 安倍首相が靖國参詣したことが、米中ロなどを敵に回すことになった、日本は四面楚歌の状態になった、とあるメルマガが知らせてきました。ほんとうでしょうか。

<太田>

 米中露を含む5カ国が常任理事国である国連に日本は加盟していますが、国連憲章上、日本は先の大戦の時の敵国扱いのままです。
 いわゆるA級戦犯を含む「戦没者」を合祀した靖国神社に首相が参詣することは、かかる戦後秩序に対する挑戦である、と米中露が受け止めることは当然ありえますよ。

 ところで、東京オフ会に出席される方は、下掲の申し込みフォームからどうぞ。
http://www.ohtan.net/meeting/
 本文は、不思議なことに前回のものに戻ってしまっていますが、申し込みフォームは東京オフ会のものですから、ご心配なく。
 (会場は大田区の拙宅ですが、一次会は14:00からです。)


 それでは、その他の記事の紹介です。

 大学受験生やその父兄等はぜひ、この対談を読んで欲しい。↓
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20140227/260318/

 ところがだ、このように、受験勉強の陥穽から自力で脱出したスンバラシイ(はずの)上田紀行・東京工業大センセが、余りにもくだらないことをのたまってるのには衝撃を受けたなー。↓

 「僕の処女作が『覚醒のネットワーク』という、一人ひとりが意識を目覚めさせてネットワークを作りながら世界を変えていくという、今読んでもなかなか良く書けた本があるんです。1990年当時、よく売れたんですが、この本が僕を仏教の世界に引きずり込みました。本を読んだ当時曹洞宗ボランティア会のトップだった有馬実成さんに「あなたこれはね、仏教そのものだよ」と言われたんです。・・・           
 「あなた、仏教の神髄をよくこんなに易しい言葉で書けたね」と言われて、「あ、俺の考え方、仏教なんだ」と(笑)・・・ちょっとそれは衝撃的でしたね。・・・
 そして日本仏教を再活性化することで日本はもっと幸せになれるのではないかと<思うに至ったんです。>・・・
 なぜ日本から伝統的宗教が存在感をなくしてしまったのか? その原因の一つは、村社会のような共同体に代わる、新しい強固な共同体が戦後、日本でスタンダードとなったからです。・・・その共同体とは・・・会社です。会社という強固な共同体ができた結果、伝統的宗教がその存在意義を失ってしまったのです。いいかえれば、日本において、会社は神様仏様の代わりになった。実は、これが日本の問題の根っこにあります。」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20140227/260321/?n_cid=nbpnbo_mlp&rt=nocnt
 
 仏教のことを・・神道についてもだが・・何も知らない自分が、仏教の本質を抉った本を書けたのはなぜか、を上田が考えた形跡がないのが、私には不思議でならない。
 (最後の段落に至っては、上田に日本史の最低限の知識すらないことを疑わせるものだが、その点はさておく。)
 それは、(仏教は人に己の人間主義性に目覚めさせる営みであるところ、)上田が人間主義社会である日本に生まれ育った人間主義者だからなのさ。
 下掲の記事を参照して欲しい。

 「<支那人の>趙暁さんは、小中学校における道徳の授業数の割合と、教科書の内容の写真を紹介したうえで、「嘘をつかないこと、礼儀正しくあること、お年寄りに敬意を払うこと、困っている人を助けること、環境保護、チームワークの大切さ、楽しい生活を送ることなどの内容が中心だ」と紹介している。
 趙暁さんの発言に対し、<支那の>ほかのネットユーザーからは、「日本の道徳教育は学ぶに値する」、「これこそ民度の教育だ。博愛、善良、人を助ける精神、礼儀をわきまえることに国境はない」など、日本の道徳教育を称賛するコメントが多く寄せられた。」
http://news.livedoor.com/article/detail/8667917/

 ただし、日本人は道徳の授業(だけ)を通じて人間主義者になるわけじゃない。
 人間主義社会に生まれ育ち、学校でもそれを更に醸成する教育が(道徳教育を含み)行われるからこそ人間主義者になるんだよ。
 上田センセ、分かったかい?

 隠蔽し通すために、論文で書いた実験に使われたマウス細胞はもう残っていない、と理研が言い張る可能性が大だが、もはや、小保方メガミ、改称、小保方黒サギ、が詐欺の常習犯であったことは確定したと言ってよかろう。↓

 「STAP細胞論文をめぐる問題で、理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダーが共同研究者に提供した細胞から、実験に使われていたはずのマウスとは異なる遺伝子が検出されたことがわかった。・・・
 若山さんらが解析したのは、小保方さんから提供され、その後も保存していた2種類の細胞。論文で書いたものとは別の実験で、小保方さんはいずれの株についても「129」と呼ばれる系統のマウス由来の細胞だとして若山さんに提供した。しかし遺伝子を調べたところ、「B6」というマウスと、B6と129の子どものマウスに由来する細胞とわかったという。・・・」
http://digital.asahi.com/articles/ASG3T6Q7ZG3TPLBJ002.html?_requesturl=articles/ASG3T6Q7ZG3TPLBJ002.html&iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASG3T6Q7ZG3TPLBJ002
http://mainichi.jp/select/news/20140326k0000m040135000c.html

 黒サギの小保方サン、何度も呼びかけてもう声が枯れちゃったけど、即刻理研を辞職し、会見を開いた上で引退して、(これは初めて、ただし大真面目で言うけど、)自分の半生の自叙伝を執筆して上梓しなさい!
 それを映画化して、自ら主人公を演じるなんて、ウルトラCも期待。
 そうすりゃ、ひょっとして、残りの人生を食いつなぐくらいのカネを稼げるかもよ。
 人間主義の日本社会・・他人への信頼と女性優位に立脚・・は、女性によるこの種の知能犯罪には極度に弱い。
 早大での博士号はもとより、同大の学部での成績も、同大への推薦入学も詐欺のおかげだったのでは?
 その前提であったところの、高校時代の成績が良かったというのもカンニングの連続の賜物だったのでは?
 それにしても、ハーヴァード大病院の(博士号なき)センセまでだまくらかすとは、日本人、よっぼど信頼されてんのねー。
 これで、日本人への国際的な信頼度が低下することもさることながら、日本国内のあらゆる研究に厳格な監査が求められることとなり、研究コストが跳ね上がることが心配だけどねえ。

 それにしても、ホント、早大も理研と同じ穴の狢だなあ。
 博士論文だけじゃなく、小保方黒サギの早稲田に関わる部分の全てを調査の対象にするPTを、ただちに立ち上げにゃあ。↓

 「小保方・・・博士論文に<ついて、>・・・早大は、外部の有識者を交えて不正の有無を本格的に調査する方針を固めた。・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20140325-OYT1T00937.htm?from=main3
 
 安倍首相は、こういった社会の鼻つまみ、落ちこぼれに救済の手を差し伸べる阿弥陀様みたいな人なのね。↓

 「籾井勝人NHK会長のゴルフ会員権要求で5000万円の損失!・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/8668155/

 むしろ、マナーモードにするのを前提に持込み可にすべきじゃないか。
 パソコンも。
 だって、スマホやパソコンがありゃ、いちいち、持ち帰って調べてから後日答弁する必要がなくなる場合だってあるんだぜ。↓

 「小松法制局長官、携帯メール見ながら答弁・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20140325-OYT1T00623.htm?from=ylist
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太田述正コラム#6837(2014.3.26)
<網野史観と第一次弥生モード(その11)>

→非公開