太田述正コラム#6808(2014.3.12)
<皆さんとディスカッション(続x2200)>

<太田>(ツイッターより)

 米著名人のSAT(米大学入試統一試験)の点数が紹介されている。
 1600点が満点だ。ブッシュやクリントンやアル・ゴアら著名政治家の成績が悪く・・よくまあ著名大学が入学を認めたものだ・・、著名俳優の成績が全般的にそれより高いのにはちょっと驚く。
 バーナンキが高いのは当たり前か。
 ビル・ゲーツも高かったんだねえ。
http://www.sfgate.com/entertainment/slideshow/SAT-scores-of-famous-people-81475.php
 日本でももっとみんなが成績公表すりゃ面白いんだけど。
 僕が公表してるのは知ってるよね。

 ケニアの象が、自分達をこれまでよく殺してきたマサイ族か殆んど殺すことがなかったカンバ族かを言語で判別していること、また、同じマサイ族でも、それが男か、(殺さない)女子供かについても、使っている言葉から見分けていること、が分かった。
http://www.taipeitimes.com/News/world/archives/2014/03/12/2003585481

「「中国の歴史 全10巻」(講談社)の簡体字中国語版がこのほど、広西師範大学出版社「理想国」より出版された。…中国以外であれば、日本の学者による中国史研究の成果が全体的に欧米を大きく上回っている…」
http://j.people.com.cn/94473/8561934.html
現代の部分等が除かれているとはいえ、これは画期的な出版であり、日本の支那史学への高い評価もびっくりだ。
 この記事を読んだ中共の読者は、(同国には学問の自由がないことから、)日本人の書いた支那史こそ正史であると当局が宣言した、と受け止めることだろう。
 除かれなかったと思われる日支戦争史の内容が気になるけど・・。

<chihilo>(同上)

 在日ロシア大使館のツイッターご存知です?
  「大使館がツイッターでここまではっきり物を言うのか」という程、きちんと物を言っています。
  私は清々しくて好きです。

<太田>(同上)

 私はフォロー数ゼロですので、もちろん知りませんが、1〜2例、ご紹介いただけたら、と思います。

<chihilo>(同上)

 最新のツイートから6つ7つと。私のアカウントにもリツイートしております。
https://t.co/AoWORkBcIg

<太田>

 大使館ツイッターそのもののURLを求めていたのではありませんが、チラ見はさせていただきました。
 国際法違反とはいえ、現在のロシアの行動にもリクツがあり、それと全く同じリクツで、つい最近まで米国が行動してきたことは確かです。
 まさに、そう指摘する米国でのコラムもご紹介してきたところです。
 ですから、そんなことをどれだけロシア大使館が主張しようと、何の興味も湧きません。
 要は、リクツではなく、行動の主体たる国の悪さの度合いなのです。
 悪さの度合いの計り方は簡単です。
 日本人にとってオススメは、直接的にどれだけの人(自国民と外国人)を殺したかです。
 20世紀以降で比較すると、ドイツ>支那>ロシア>米国、となります。
 このうち、ドイツは相当程度贖罪したので、除くとして、ここから、我々は、同じリクツでの行動でも、より小さい悪の主体たる国であるところの、米国(や国じゃあないけれど、(ドイツを事実上の盟主とする)EU)がやらかす国際法違反をロシアがやらかす国際法違反よりも罪一等を減じて受け止めるわけです。
 (私が、米国については、間接的に天文学的な数の人(外国人)を殺したことも問題にしていることは確かですが、それは、また、違う話です。)

<rHOV.PjM>(「たった一人の反乱(避難所)より)

 河野談話見直し否定を評価=米国務省
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2014031100073 

安倍も菅義偉もゴミ。
 なんで言い返さない?
 「韓国との友好関係は維持したいが、我々は、慰安婦を強制連行した事実はない」となぜ言い返さない?
 靖国に参拝したんやから、それくらい言い返してもええやろ。
 これで、この人たちには全く期待できなくなったな。
 もう少しやるとおもったんだがな。

<3u1dsmBk>(同上)

≫私のイギリス経験はロンドン経験であり、接触相手はインテリないし上中流階層の人々が殆ど…。…私が毎日読んでいるのはガーディアン、FT…≪(コラム#6806。太田)

 太田さんは社会人類学者であるとも仰っておられますし、英国の庶民階層の人々の意識も当然研究の対象になりそうですが。英国は民主主義国家ですし。
 日本の場合は暴力団に対するコラムもあります。
 英国の闇も追求して頂きたい。

<太田>

 私は、ご承知のように、世界中の動きをフォローしていることから、ある程度の省力化はやむをえません。
 イギリスは、もともと反民主主義国である(コラム#略)ところ、戦前〜戦中の日本「すら」当時のイギリス(英国)よりも民主主義が機能していたことを思い出してください。
 イギリスでは、エリート/上中流階層が政治・経済・社会を完全に牛耳っているのです。
 保守党、自由民主党、労働党等の、右派から左派までの歴代党首の学歴を見ても、チャーチル(但し、貴族の家に生まれ、ハーロー校卒)やメージャー等、一部の例外を除き、オックスブリッジの清一色ときています。
 ですから、私は、イギリスを論じるに当たっては、エリート/上中流階層の動き以外は捨象するという省力化が許される、と考えています。
 もとより、「庶民階層」による暴動やテロ事件等が起こった時は、それがイギリスの政治・経済・社会に影響を及ぼす限りにおいては、「庶民階層」にも目を向ける場合がありましたがね。

<R.qI.Mhg>(同上)

≫然り。≪(コラム#6806。太田)

 極端から極端に振れるって、このことでは。
 太田さん、昔は構造的女性差別を盾に、それにわずかでも疑義を呈したような意見と見るや、道理もへったくれもなく無条件に断罪して無条件に女性を擁護してたから。

<kyxJEjT2>(同上)

 やってたねぇー。
 あの頃はおーたんも若かった。
 個人的には性差別問題へのアプローチの仕方を変えてきたって感じだけど

 あ、ごめん。

>極端から極端に振れるって、このことでは。

に対して

>個人的には性差別問題へのアプローチの仕方を変えてきたって感じだけど

って言いたかったの。

<I/TdrU5c>(同上)

 極端から極端にぶれてるというわけではないと思う、(コラム#3223)↓

 『ところで、私が女性論も熱心に手がけていることにお気づきだと思いますが、それは、日本と米国との関係と、戦後日本における女性と男性との関係が、私には二重写しに見えている部分があるからでもあるのです。
 つまり、私としては、アファーマティブ・アクション等、あらゆる方法で女性に社会参画を促すことで、男性を含む日本人全体が、自信を回復し、国家ガバナンスを回復する展望が開けるのではないか、と期待しているわけです。』

 要は米国という国がよく見えてないがために、<過去の太田さんとして>日本には構造的欠陥があると思ったんじゃないかな。(女性が搾取してる云々は最近かもしれないが)

<L7o9d5F.>(同上)

 極端と言うが、女性の今以上の社会参画が必要って結論部分では変わってないじゃん。

<iDzIW0r.>(同上)

 女性だけを優遇するような不平等アクションをとらずとも、現状の専業主婦並に専業主夫も容認される社会が実現すれば、自然と女性の社会進出も現状の男性並みに進むと思いますよ。
 その方向こそ男女平等な社会と言えるのではないでしょうか。

<太田>

 こういったことにも、新たな光を投射できそうだ。
 例えば、前者は奴隷主の奴隷への負い目、後者や次のは奴隷の奴隷主への恨みつらみ、の表れ、とか。↓

 「・・・桐野は「アメリカ文学は女性にフェアな印象があった」。しかし日本の男性作家は「何か違った」。・・・」
http://digital.asahi.com/articles/ASG386FV6G38UCVL005.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASG386FV6G38UCVL005
 「・・・女は非論理的な三段論法で夫の浮気をしきりに妄想したり、善や真理よりも目先の幸福をつかもうとしたり、まったく理性的でない・・・」
http://book.asahi.com/reviews/column/2014030700004.html?iref=comtop_list_cul_b02

 
 それでは、その他の記事の紹介です。

 彼女は稚拙極まる偽造常習犯、だってことさ。↓

 「小保方さん博士論文、20ページ酷似 米サイトの文章と・・・」
http://www.asahi.com/articles/ASG3C72D1G3CULZU00Q.html?iref=comtop_6_06
 「・・・早大は今年2月、博士論文に不自然な画像があるとの指摘を受け、調査を開始。早大広報課によると、調査の過程で今回の問題に気付き、調査対象に加えたという。調査結果が、学位審査に関わってくるかどうかも検討しているという。」
http://mainichi.jp/select/news/20140312k0000m040149000c.html

 本件の「調査」経過を見ているだけでも、理研に科学研究機関の資格なし。
 野依理研理事長は辞任、理研は解体的出直しを。↓

 「・・・作製手順書を書くために2月、STAP細胞を作ったことがない研究者が、小保方さんに教わりながら、実際にマウスのリンパ球からSTAP細胞をつくる過程を見届けた・・・。当初は同じ材料、分量で試みても小保方さんにしかできなかったが、次第にほかの研究者も作れるようになったという。できた細胞は、万能性を示す遺伝子の働きが確認できた。
 ただし、それだけでは厳密にはSTAP細胞と証明されたわけではない。万能性を持つSTAP細胞だと証明するには、その細胞からマウスのあらゆる組織ができることを示さなければならない。・・・
 STAP細胞の存在を疑う声も増えている。慶応大の吉村昭彦教授(免疫学)は「ここ数日で浮上した論文の問題から、STAP細胞が存在するという証拠はほとんどが怪しくなった」と指摘する。
 もし、STAP細胞が存在しなければ、どんな可能性があるのか。・・・マウスの体内にあった未知の万能細胞が、弱酸性の中で生き残った▽比較実験などで使ったES細胞が混入した▽故意にES細胞を混ぜた、という三つが考えられる・・・。
 論文の主張通りのSTAP細胞が存在することを証明するには、理研以外の研究者がSTAP細胞を作れることを示すしかない。」
http://digital.asahi.com/articles/ASG3C7G7BG3CULBJ01G.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASG3C7G7BG3CULBJ01G

 遅すぎるし、何でC130? 記事中に出てくる(海面捜索用のレーダー等を持つ)P3C
http://ja.wikipedia.org/wiki/P-3_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)
なら分かるが・・。↓

 「マレーシア機捜索へ国際緊急援助隊 C130の派遣検討・・・」
http://www.asahi.com/articles/ASG3C6FV8G3CUTIL04P.html?iref=comtop_list_pol_n02

 日本で、これからプルトニウム生産を行うこととなる六ヶ所村の施設を閉鎖するどころか、他の原発同様、テロを受けたらひとたまりもない状況・・警備員は武装しておらず、施設関係者の身元調査もろくに行われていない・・を憂えるコラムだ。
 (ゴメンね。
 日本は安全保障を放棄したけど、どーゆーわけか、核武装オプションは維持したいによって。)↓

 Unarmed Guards, Bogus Terror Drills, and 96 Tons of Plutonium
Three years after Fukushima, Japanese officials insist their nuclear facilities are safe. They're not. ・・・
http://www.foreignpolicy.com/articles/2014/03/11/unarmed_guards_japan_nuclear_facility_safety_fukushima

 この研究者の指摘、全く通説への反論になんかなってないじゃん。
 朝鮮日報が、必死になって日韓関係修復に向けてキャンペーンをしてることは分かるが・・。↓

 「日本人研究者が韓国古代史分野で日本の通説に反論・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/03/12/2014031201315.html

 EU、米、日、とトルコは合同で、クリミアでロシアへの併合住民投票が行われた場合、ロシアの(プーチンと外相を除く)数十名に西側への旅行を禁じ、彼らが西側で持っている資産を凍結するんだとさ。
 (やる気のなさは歴然だね。これじゃ、クリミアは失われたも同然。)↓

 The European Union is on course to impose travel bans and to freeze the assets of Russian officials and military officers involved in the occupation of Crimea by next Monday if Moscow declines to accept the formation of a "contact group" to establish a dialogue with Ukraine.
 A meeting of EU foreign ministers in Brussels on Monday is being seen as an unofficial deadline for the introduction of the sanctions, which would exempt the Russian president, Vladimir Putin, and his foreign minister, Sergei Lavrov, as the EU tries to keep open lines of communication.・・・
 <(日本が加わってるって光栄と言うべきか・・。)↓>
 Officials from the EU, US, Japan and Turkey met in London on Tuesday to draw up a list of Russians who could be subject to the sanctions・・・
 The sanctions will be introduced under what EU leaders describe as phase II of a three-stage plan agreed at their summit last week. The final stage would involve curbs on energy, trade and financial relations if Russian forces move beyond Crimea to the main part of eastern Ukraine.
 The number of Russians named in the EU's official journal is expected to be in double rather than triple figures.・・・
http://www.theguardian.com/world/2014/mar/11/eu-tells-russia-start-ukraine-talks-or-face-sanctions

 ハイデッガーの日誌が近々出版されるが、彼が反ユダヤ主義者であったことが完全に証明されるとのこと。↓

 ・・・ Heidegger harbored anti-Semitic convictions during the Nazi dictatorship・・・
http://www.slate.com/blogs/browbeat/2014/03/10/heidegger_and_the_nazis_the_black_notebooks_suggest_he_was_anti_semitic.html?wpsrc=FP

 ティンギスハーン時代のモンゴル高原は、異例にも雨が多く温暖だったことが、飼葉の確保を容易にし、彼らによる大征服を可能にしたんだって。
 他方、北部支那や東カザフスタンは旱魃だったので、征服する相手は不利だったと。↓

 ・・・Mongolia at the time of Genghis Khan・・・from 1211 to 1225・・・was wet and warm, allowing the landscape to produce enough fodder to keep his army on the move.・・・
 Preliminary evidence based on other climate reconstructions hint that Beijing during this period was experiencing drought, as was today's eastern Kazakhstan・・・
http://www.csmonitor.com/Science/2014/0311/Decoding-tree-rings-How-the-climate-may-have-helped-Genghis-Khan