太田述正コラム#6752(2014.2.12)
<皆さんとディスカッション(続x2172)>

<太田>(ツイッターより)

 「中台<で>当局間…初の公式会談…」
http://www.tokyo-np.co.jp/s
 この東アジア戦後史を画する大きな出来事を、21:30現在の電子版で、「左」の毎日は(本来の)HPで取り上げておらず、「右」の産経と経済紙の日経はベタ記事扱いだ。
 三紙の編集部、相当オカシイんでねーの?

 「報道の自由、日本後退59位 福島事故と秘密法響く…」
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014021201001249.html
 都合の悪い話を電子版で掲載したのは東京(中日)のみ?
 日本のマスゴミのレベルの低さは実感してるが、それにしても順位低過ぎだろ。
 ちゃんと取り上げ、ちゃんとコメントしろい。

<ciel2525>(同上)

 無学無知のシエル参上!
 おおたんさ、俺、おおたんもたもさんも好きなんだけど、なんでそんなにたもさん嫌うの?教えて?

<太田>(同上)

 空幕長にまでなりながらパワハラ・セクハラの巣窟である空自を改革しようとした形跡が皆無であること、典拠なしで思い付きで歴史を語ってきたこと、政府・防衛省内における言論の自由の限界が分からなかったためにクビにされたこと、に加えて、にもかかわらず立候補したことだな。

<fXEJn5l+>

 デンマークネタがでましたが、デンマークってナチスに圧迫された弱小国家ってイメージですが、元々は、スカンジナビア半島からグリーンランドまでを制覇した、バイキングの本拠地ですから、尚武の国なんですよね。
 クジラを取ったり、キリンを切り刻むなんてお手のものですよ。

<chihilo>(ツイッターより)

  武器を輸出しつつ妖精を信じ、動物と性交しながらキリンとクジラをブチ殺し、核武装して靖国に住み込めば幸せ間違いなしです。
 本当にそんな気がします。


<7pW2B4bc>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

≫前から不思議でならないんだけど、こういう映像を見るにつけ、どうして英国政府も英国民も、「下層」階級の人々に標準語を身に着けさせる努力をしないんだろって思っちゃうな。この単純な一歩を踏み出さない限り、「下層」は永久に「下層」に留まっちま
うんじゃないか。≪(コラム#6750。太田)

 個人主義だからじゃないの?

→イギリスもち個人主義社会なんだけど、BBCを始めとするアナウンサーは、スコットランド等の番組の場合を除き、標準語をしゃべってる。
 てことはしゃべらされてるわけだろ。
 つまり、個人主義じゃダメなところは、補正するのがアングロサクソン文明の真骨頂だ。
 それを、公教育等でもやれ、家庭でも奨励しろってだけなんだけどね。(太田)

 本人が努力して身につけたらいいでしょうって。
 個人主義っていうのは、欧米人がエゴイズムにつけた美名だとしか思えないんだけど。

→個人主義はアングロサクソンにしか見られない特異な「主義」であり、(狭義の)欧州のそれは個人主義の猿真似である利己主義(エゴイズム)でしかない。
 両者は明確に区別すべきだ。(太田)

 フランスとかにはパターナリズムの伝統があるから、ナポレオン3世のときなんかは義務教育が徹底したりしてたし、言葉での身分の固定化はないよね。

→そんなこたあないよ。
 欧州文明は階級文明と言ってもいいくらいであり、階層しか持たないアングロサクソン文明とはその点でも対蹠的なんだな。
 過去コラムを読むべし。(太田)

 パターナリズムのラテン系の国々は、個人主義のイギリスよりずっと人間主義=日本に近いように思う。

→とんでもない。
 イギリスの「異端」迫害やユダヤ人迫害の歴史は、欧州諸国のそれとは比較にならないくらい軽微なものだったこと一つとっても、イギリスの方が(狭義の)欧州諸国よりゃ、はるかに人間主義的だよ。(太田)
 
 ついでに日本に住む中国人の友達たちは、日本人の考え方にすごく近くて話しやすいんだけど。
 同じく日本に住む欧米人とのとてつもない距離とは比べ物にならない。

<3ll9PnGs>

 欧米も中共もどっちも糞だろうに、中共の方がマシとか言い出す奴が増えたなぁ。
 中共が日本認めてくれたってんで浮かれてんのかな?
 日本人ってほんとノー天気だよな

 日本見聞実録、「これを読めば、日本人のイメージが完全に変わる」―中国メディア
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140208-00000020-xinhua-cn

 人間主義と中国共産党って水と油って印象なんだけど、それでも日本化させるのが目的って言うの?

→水と油じゃないからこそ、彼らには人間主義の優位性が分かるんだよ。(太田)

<KFioZKDA>(同上)

 米国も中共も両方糞なら、まして<独立>しようとしない、日本人はもっと能天気なんじゃないかい?
 軍事的挑発によって日本独立の方向に引っ張ってくれる、中共には感謝だよ。

<hZ/rtNoE>(同上)

 中国が先進国化(文明化)する上で模倣しうる先進国(先進文明)ってのが欧米か日本の二択しかないのだとしたら、連中、生き残る上でも必死になって日本化しようとするんじゃね。
 中国の近代史をみると、彼等は欧米化の試みを幾度も行ってるけど、彼等が成功した欧米化ってのが思い付かない。
 思うに、中国人が欧米化をやったら、それは俗にいう死亡フラグって奴なんだろう。
 だから最近の中国メディア(中共当局?)が意識的にやってるところの日本礼讚はかなり良い兆候なんじゃないのかな。生存フラグと言ってもいいほどに。

→中共当局による日本礼賛キャンペーンを認識してるのが太田コラム読者だけっちゅうのは世界の七不思議だよな。(太田)

 それができなきゃ彼等は中長期的には先進国化できずに終わるだろうし、必然的に脅威度も低下するんじゃね。
 そんな中国よりも、実質的にはアメリカの方が脅威ってだけだろう。

<tYHxTumw>(同上)

 <KFioZKDAクンの意見、>聞いてて虚しくなってくるな。
 百歩譲って本当の意味で独立出来るのならいいけど、中途半端な独立(したふり)でその後の日本史に禍根残されちゃ目も当てられない。
 その時になって、やっぱり中国余計な事しやがってって泣きを見る結果にならない事を祈るよ。

<KFioZKDA>(同上)

>中途半端な独立(したふり)でその後の日本史に禍根残されちゃ目も当てられない。

 「中途半端」なのは今の日本だし、独国は日本よりはるかに過酷な状況下で独立するに至り、(禍根や)歴史観にしても周辺国と一定の共有は出来てる。(コラム#6690)

<MH>

 --オフ会そのほかネタ--

 ブログもしくはオフ会ネタで使えればと思います。

 アメリカで大家経営する日本人女性ブログ

 「Too Big To Jail」
http://d.hatena.ne.jp/o-ya/20140209/p1

 オバマケアに入るのは如何に大変かが他の日記に書いてあります。

 ブログで紹介されたPBS FRONT LINE放送

 「The Untouchables」
http://www.pbs.org/wgbh/pages/frontline/untouchables/

 映画「インサイドジョブ」同様、アメリカ金融業界の内幕。
 まさに彼らはアンタッチャブル。

<太田>

 全部読み、全部聴取したけど、改めて、米国の金権主義による堕落ぶりに気分悪くなった。
 オバマは、そんな米国の没落は避けがたいものと達観しているってことなんでしょうね。


 それでは、その他の記事の紹介です。

 佐村河内サンの自筆謝罪文全文。
 聾の話は詐欺罪を免れるためのメーキングと察しがつくが、全般的に、(弁護士との合作だろうが、)大変良くできている。↓
http://www.asahi.com/articles/ASG2D10R1G2CUCVL010.html?iref=comtop_6_06

 てやんでえ、音だけの音楽なんて不自然だろが。↓

 「・・・しょせん(という表現を嫌う人がいるのは分かりますが、私たち職業人の正直な感想としてはしょせん)ゲームの音楽・・・」
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/39908

 「・・・2013年11月号に出た野口剛夫氏(音楽評論家)の「『全聾の天才作曲家』佐村河内守は本物か」という記事には、こう書かれている。
 この交響曲[第1番<ヒロシマ>]の最後で、それまでの全ての苦痛と葛藤を鎮静させるように現れる音楽が、ほとんどマーラーの交響曲(第3番の終楽章?)の焼き直しのような響きになってしまうのは、いったいどう理解したらよいのだろう。・・・」
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/39916

 で、マーラーの交響曲第3番終楽章
http://www.youtube.com/watch?v=JyJYeB4oJT0
を聴いて比べてみようと思ったけど、佐村河内サンの第1番の方を聴くのははしょった。

 誰か、聴き比べて感想を寄せてくだしゃんせ。

 オヨヨ、そんなことでどうするのよ。↓

 「“中国離れ”進む日本の若者 中国への留学生数が急減 ・・・」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140212/chn14021208050000-n1.htm

 例によって、産経の古森義久大記者は仰天してるけど、日本は米国にとって、法的に(使い捨ての)属国であって同盟国じゃあないって認識が彼にないのがそもそも問題。
 とまれ、クリフ指摘するところの、オバマ政権の対中姿勢は正しい。↓

 「・・・民間研究機関「大西洋協議会」上級研究員のロジャー・クリフ氏・・・はアジアの安全保障、特に中国の軍事動向の専門家である。国防長官の直轄機関で働いたこともあり、歴代政権の国防総省内部の実情に詳しい。
 <その彼があげた>オバマ政権の対中姿勢の「理由」<は以下の通りだ。>・・・
  第1には、中国が台湾や日本に軍事攻撃を行っても、米国が中国と正面から戦争をするほどの価値はない、という認識である。
 第2には、中国の指導部自身が経済成長の維持のために、米国との戦争になりうるような軍事力行使は台湾や日本に対してもしないだろう、という認識なのだ。・・・
 米国の日本防衛誓約になお頼る日本としては、悪夢のような影だと言える。なにしろ今まで全面的に信頼してきた日米同盟が、最も必要とされる事態において機能しないかもしれない、というのだ。・・・」
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/39914

 英FT社説の東アジア情勢や日本の国内情勢の認識は、これ以上ないほどに誤っている。
 このところ言ってることだが、イギリスの高級紙のこのザマは、私にとって、余りにも気の毒で読むに耐えない。↓

 「・・・中国政府は絶えず日本を威圧することで、安倍政権の仕事を楽にしている。・・・
  安倍首相は日本の近隣国にとって危険だとする中国の主張は、ほとんどナンセンスだ。だが、首相は日本自身にとって危険な存在になりかねない。中国の脅威が比較的開かれた日本社会に攻撃を仕掛ける口実として利用されるようなことがあれば、悲劇である。・・・
 <安倍首相の>動きは、日本の民主主義にとって憂慮すべき意味合いを持つ。・・・」
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/39920

 ワシントンポストも、社説で、籾井、百田発言をこき下ろした上で、二人を登用した安倍首相を断罪している。
 こっちは、アメちゃんのレベルに合致しているから驚きはないが・・。↓

 ・・・Mr. Abe is primarily a nationalist or primarily a reformer. Only he can make clear whether he supports an independent press and rejects destructive historical denialism.
http://www.washingtonpost.com/opinions/japans-historical-revision-deserves-clarification-from-prime-minister-abe/2014/02/11/7cd672fe-9287-11e3-84e1-27626c5ef5fb_story.html

 ヴァージニア州に続き、NY州議会も日本海・東海併記を決めそうだが、「東」は一方からしか正当性がない名前であることを揶揄するNYタイムス記事だ。
 なぜ、一歩進んで、韓国が黄海・西海併記を求めないのを問題にしない?↓

 A Debate in New York Over the Name of a Sea Between Japan and the Koreas
 If all politics were truly local, Brooklynites might be lobbying to rename the estuary that separates them from Manhattan. After all, it is only the East River if you happen to be a Manhattanite.・・・
http://www.nytimes.com/2014/02/12/nyregion/a-debate-in-new-york-over-the-name-of-a-sea-between-japan-and-the-koreas.html?ref=world&_r=0
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太田述正コラム#6753(2014.2.12)
<個人主義の起源(その9)>

→非公開