太田述正ブログは移転しました 。
www.ohtan.net
www.ohtan.net/blog/

太田述正コラム#6662(2013.12.29)
<皆さんとディスカッション(続x2127)>

<太田>(ツイッターより)

 「…首相周辺が「靖国参拝を決断するダメ押し」と証言するのが、小銃の銃弾提供をめぐる韓国の反応だった。「ダメだ。どうせ銃弾の口径が同じなのは日本だけなのだから、すぐに分かる。提供を決めた時点で表に出せ」首相は22日、南スーダンで国連平和維持活動(PKO)に参加する韓国軍への銃弾1万発の提供を求めつつ、「日本からの提供」の非公表を求める韓国の意向を伝えた事務方に「ノー」を突きつけた。…」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131228/plc13122808280008-n1.htm
 韓国の病理行動を助長しているのが、米中と対日歴史認識を共有しているという事大主義的思い込みだな。
 中共は実は違うのにね。
 哀れ。

 「…日本の迷信に振り回される韓国 来年はうま年、懸念される出生率低下…」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/12/29/2013122900330.html
 おお、元日本帝国臣民達よ!
 ところで、凝った自国批判記事も載せたな。→
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/12/29/2013122900336.html
 韓国面白過ぎ!

<太田>

 気を取り直して、米フォーリン・ポリシー誌のこの靖国記事↓に投稿をしておいた。
http://blog.foreignpolicy.com/posts/2013/12/28/yasukuni_shrine_pearl_harbor_abe_september_11

 Comment1とComment 2は、ガーディアンへの投稿と基本的に同じで、Comment3は、同じフォーリン・ポリシーでの前の投稿へのコメントに対する反論(コラム#6480)に若干手を加えたものだ。(大きく手を加えた箇所だけに要約を付けておいた。)
 怪電波に悩まされてるという、典型的なキチガイさんの投稿さえ消されていなかったこと、そもそも、投稿が非常に少なかったので、記録に残す意味も込めて投稿したものだ。

[Comment 1]
Chinese are geniuses of treachery and deception.
The Pacific War was a war which erupted because both US and UK having been willingly duped by the corrupt Facsist-Stalinist Chinese bandits who tried to neutralize pre War liberal democratic Japan’s efforts to deter Stalinism’s direct and indirect East Asian invasion.
We all know the tragic consequences of this folly which not only brought about the premature dissolution of the British Empire but also astronomical number of deaths caused by wars and persecutions and misrules by the Stalinists throughout the East Asia.
This is my view of the 20th century East Asian history, of which the Communist Chinese leadership shares, I presume.
Now they are trying to coerce Japan to remilitarize and free herself from the self-adopted post War protectorate status of the US, which would expectedly lead to the confrontation between Japan and the US, considering the afore mentioned traumatic history of the two nations.
Up to now, they are making a great success.

[Comment2]
The above comment was coated by sugar to alleviate too much shock to the innocent fellows.
As a matter of fact, Communist Chinese leadership have no mal-intention towards Japan.
On the contrary, they are genuine Japanese fans and have been struggling to assimilate Japanese politico-economic system.
They started from cherry-picking the economic portion of this system and have achieved a fantastic success.
The next step is more demanding.
The only aberration was the anti-Japanese political stance adopted during Jiang Zemin’s reign. (The reason is obvious. Jiang’s father was a collaborator of Japan during the 2nd Sino-Japanese War.)
And when Hu Jintao took the helm, he shifted this predecessor’s stance 180 degree back to normalcy.
However, he had to cope with the complex sentiment among the Chinese people at large.
On the one hand, they too have become Japanese fans intoxicated by Japanese mass culture, such as anime, and on the other hand, they were brainwashed by the anti-Japanese indoctrination during the reign of Jiang Zemin.
So Hu commenced a vigorous Japan-praising campaign through government media.
Here comes Xi Jinping, another Japanese fan, who launched an artistic strategy to free Japan from her self-adopted seclusion from international arena to be a single benefactor of China during her precarious process towards the full-fledged Japanization, using the indoctrinated provisional animosity of the Chinese people against Japan as an excuse.
The rest is as you are observing and an entirely new East Asian landscape is emerging.

[Comment3]
I suppose President Obama share all of the above analyses.
Think why Obama sent his envoy to the Hiroshima Peace Ceremony for the first time as an American president.
<どうしてオバマが歴代中共当局に対して微温的だったかを思え。↓>
Think why he has been so benign to the consecutive Chinese leadership.
He spent his childhood in Indonesia, the people of which appreciate Japan emancipating them accordingly from the harsh rule of the Dutch.
<彼はまた、ハワイにおいても少年時代を過ごしたが、そこには日系人が大勢いたし、ハワイとインドネシアには支那人も大勢いた。↓>
He also spent his childhood in Hawaii, where there are many Japanese Americans.
Besides, Hawaii and Indonesia have many Chinese citizens, too.
Further, Obama's mentor 'is' rev. Wright and his wife is Michelle.
I have extensively read what these two had said and written, and concluded that Mr. Obama's view on the War should be very similar to mine.
<だからこそ、彼は自分の無知な部下達が安倍氏を叱責するのを許した。習近平は小躍りして喜んでることだろう。↓>
That should be the reason why he is permitting his ignorant subordinates to reprimand Mr. Abe’s visit to the Yasukuni Shrine, to the rejoice of the President Xi Jinping.
Although I conjecture that Obama is better than the American electorate, I would like to congratulate Americans as a whole becoming a bit more civilized since the end of the War and chose him as their President, not only once but twice.

<M7XBm0Cw>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

≫どうやら、世界は、大きく、アジアと欧米とが対峙する時代に入りつつあるようだね。このマクロ的な動きを止めることは誰もできなさそうだ。≪(コラム#6660。太田)

 相変わらず不愉快な事をサラッと言ってくれる。
 しかも不愉快な予想ほど良く当てるから質が悪い。

<HcfdYaFc>(同上)

 それだけど、太田さんから伝え聞くところのガーディアンですら削除って事に衝撃を受けたな。
 海外投稿シリーズ、ひそかに面白いと思って楽しみにしてたんだけど、この反応だけは誰も予想できなかったろう。
 こりゃ、海外で太田コラム的な事をいうと、総スカン食らう可能性あるなって感じた。

<QXth994o>(同上)

 太田さんの戦前の日本論は英米では表現不可のイカレた極右の戯れ言って言う評価なんだろうか
 一つわからないのは太田さんが中国を好意的に評価している事。
 人民網は朝日新聞と提携してるから両紙とも相手国を好意的に書きましょうって事だろうに。
 中国が日米に分断工作を仕掛けているのは明白でしょうが、中国を好意的には評価できないね。
 チベット・ウイグルの有り様見ても。

<Wo7nufnQ>(同上)

 「好意的」なのは中国の政治体制に対して、という類ではないだろ。
 あくまで、中国が日本の「独立」を志向していることに対してだ。

<SzAFLclw>(同上)

 『中共の資本主義化の軌跡シリーズ』読むと中共が可愛くなる。
 好意的に見れないのは江沢民の影響が一般国民にまだ残ってるから、それを見て悪意を感じるんじゃない。
 太田さんが言うように連日の日本賛辞は自分たちも、<人間主義を見習い>そうありたい、なってみたいって願望からきてると思う。
 そもそも中国の残された課題は人間としての質を上げること。
 どの国を参考にするか考えたら日本以外にないよ。

<QXth994o>

>「人間主義を見習い」そうありたい、なってみたいという願望からきてると思う

 そうなんでしょうか?
 とりあえず、中共の支配層は下層の労働者階級にはそうあって欲しいと思っているでしょうね。
 申し訳ありませんが、人間主義は世界でも日本だけで熟成された民族的習慣のように感じています。
 私自身は、ホッブズの「万人の万人に対する戦い」が人間の真の姿ではないかと。
 だからこそキリスト教が世界宗教たりえたではないかと。

<WU6VnRt2>(同上)

>両紙とも相手国を好意的に書きましょうって事だろうに<(QXth994o)

 人民網は党と政府の政策や思想を宣伝する機関紙なんだから。
 大前提として、朝日と提携するために存在しているのではないでしょう。

 <また、QXth994oクン、>

≫人間主義は赤ん坊に本来的に備わっているってまた出てたぞ。≪(コラム#6660。太田)

 昨日のやつ。↑
 政治体制によって後天的に非人間主義に変わるのであれば、日本を真似しようという文脈でしょう。

 好意的って言っても、複雑だよ。
http://blog.ohtan.net/archives/51395113.html <(コラム#3387(2009.7.10)「新疆ウイグル自治区での騒乱(続)(その2)」)>

<SzAFLclw>(同上)

>申し訳ありませんが、人間主義は世界でも日本だけで熟成された民族的習慣のように感じています。私自身は、ホッブズの「万人の万人に対する戦い」が人間の真の姿ではないかと。<(QXth994o)

 コラム#5756イギリスにおける7つの革命未満で『結局これ等の反乱・暴動は体制変革には至らない』となってる。 
 ホッブスの(清教徒革命を体感しての)言葉は的を射た発言ではないと思う。

<太田>

 人間主義が機能しているのは日本だけ、まがりなりにも機能しているのは拡大英国だけ、と言う意味では、QXth994oクンの言ってることもまんざら間違いでもないかもよ。

<SK>

 ・・・福岡市で住みだしだいぶ余裕が出て来ました。
 来月のオフ会が楽しみでもありますし、準備を滞りなく進めて行きます。

 さて、「太田述正コラム#6660(2013.12.28)」でも取り上げておりますが、今回の安倍首相の靖国神社参拝に対する太田さんの読みですが、想像しなかった事が書かれておりとても興味深いです。
 ちょっと質問させてもらえないでしょうか?

・中共政府思惑通り現状まで推移しているとして、その先日本が中共政府の盾になる様な中共政府が望む世界は日本に取って良い世界足るのでしょうか。
 確かに、日本が独立すると米国とは距離を置く事になり、何処かの国と同盟なり協力しなければならないと思いますが、中共はそれに足り得るのでしょうか。
 中共の今までの反日政策を見ると納得もいかないし、これから良くなるのかも疑問に思える面があります。
 確かに米国はひどい事を散々やってきた国で、日本が言いなりになるのは如何な物かと考えますが、科学技術関係の開発能力が高く、現状決して無視出来ない国ですが、日米安保解消までいくとか。
 「アジアと欧米とが対峙する時代」となると、自ずと方向は決まって行きましょうか。

→中共人民の、拡大英国諸国民並の人間主義化にどれだけの期間がかかるのか想像もできません。
 その間に中共国内での混乱や紆余曲折は避けられないでしょう。
 そういった場合に、米国の介入を招かないように日本が防波堤になってくれることを中共当局は日本に望んでいる、と考えられるのであって、日米安保の相互防衛バージョン化、ないしは日米双方が加入するNATOのアジア・太平洋版の成立は、むしろ、日本の(オバマが去った後の)米国等への発言力を増大させるものであることから、彼らにとって好ましいはずです。(太田)

・北朝鮮の核兵器開発を中共政府が黙認しているのは日本が核兵器を開発する敷居を下げる為と言うのは驚きです。
 確かに今は日本に対して核兵器は脅しになりますが、舵取りを誤ればいつ中共自身にも向けられるかもしれないのに なぜ中共政府が許しているのか疑問に思っていましたが、そのように考えれば合点が得られそうです。
 そこまで、中共政府が考えているとすれば、恐ろしい事でもありますし、日本を信用しているとも言えると思いますが、このような理解でよろしいでしょうか。

→そうです。
 実は、(優しい読者の皆さん、余り指摘しないけれど、)私は、北朝鮮の分析については、何度かこれまで誤りを犯してきたところ、これは情報量の少なさというより、中共当局の一見非論理的な介入のためである、と思うに至ったのです。
 中共当局が、北朝鮮を日本向けの脅威に「育て上げる」ことで、日本の再軍備/独立を狙っていたことが攪乱要因になっていた、というわけです。
 (金正恩は精神障害者だと思うので、現在の北朝鮮は、本来的に分析しずらくなっていますが・・。)
 で、それでも日本が覚醒しないので、痺れを切らして、江沢民の反日教育の「成果」とか、尖閣とか、あらゆる資源を無理矢理動員して、中共当局自らが、大変なリスクを冒してまで、直接、日本の再軍備/独立に乗り出してきた、ということになります。(太田)

・第一次安倍内閣のときは太田さんは散々な事を言って現にそのようになったのですが、第二次安倍内閣の 現状までの評価と今後はどのようになると考えているのか、お考えをお聞かせ下さい。今後も中共政府の思惑通りに動くであろうとか。

→徳川家康たる胡錦濤/習近平と石田三成たるオバマに対するに小早川秀秋
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%97%A9%E5%B7%9D%E7%A7%80%E7%A7%8B
の安倍晋三、というのが私の評価です。
 (いまだに、宗主国サマ命だもんねえ。↓
 「辺野古工事 海保も投入 妨害即検挙 刑事特別法適用方針・・・」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131229/plc13122909010003-n1.htm
 オバマは、米国と日本の間の火種を残すために海兵隊の小陰謀に乗ってるだけなのにな。)
 しかし、そんな秀秋が、結果的にですが、関ヶ原の帰趨、ひいては豊臣政権から徳川政権へという時代の転換のキーパーソンとなったわけです。
 むしろ、安倍が秀秋であってくれてよかったのかもしれない、と現在では考えるに至っています。(太田)


 それでは、その他の記事の紹介です。

 朝鮮日報のチョンボに近いが、それより、デーブ・スペクター、何とかしてくんない?
 彼、ガイジンお笑いタレントの分際で、ことあるごとに日本人の歴史認識を非難してきたのになんでタレント活動が続けられてるのよ。↓

 「「日本の有名タレント春香クリスティーンさんがフジテレビの番組に出演、発言で物議」と朝鮮日報・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/8390041/

 朝日もアホだねえ。
 この二つの映画のテーマは朝日の戦後の社是に真っ向から背馳するってのに気づかずその宣伝に加担してんだもんね。↓

 「先日劇場公開されたばかりの「永遠の0」や、2013年の夏に公開されて大ヒットしたスタジオジブリの映画「風立ちぬ」など、なにかと話題になっている零戦。今回はこの日本が誇る名機をもっと楽しめるグッズをセレクト! ・・・」
http://www.asahi.com/shopping/special/TKY201312250033.html?ref=comtop_list

 金正恩は低次元の対中警戒感を持ってるわけだが、上述したことに照らせば、中共はもっと深刻な北朝鮮の敵なんだけどね。↓

 「「中国を敵とみなせ」張氏粛清は親中派排除、正恩氏が恐れた“正男クーデター”・・・」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131229/kor13122910020000-n1.htm

 ボクの分析を踏まえて、初めてその意味が分かるでしょ。↓

 「中国「反日」デモ抑え込み 呼びかけも規制・・・」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131228/chn13122823520009-n1.htm

 少しはカッコつけないとやらせがバレちゃうかもと思ったんだろうが、中共当局もタイヘンねー。↓

 「中国「傲慢な挑戦だ」…靖国参拝で一層強硬に・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20131228-OYT1T00634.htm?from=ylist

 安倍の靖国参拝の前日の話だが、どうして中共当局が鳩山の歓待を続けるのか、その深ーい意味をよーく考えようね。
 (ここでは触れないが、鳩山政権の軍事政策は、使える軍事力整備を目指した画期的な第一歩だったんだぜ。)↓

 「兪正声全国政協主席が日本の鳩山由紀夫元首相と会見・・・」
http://j.people.com.cn/94474/8494840.html

 全然分かっちゃない古森クン。
 (日本の民主主義は米国が与えたと言い放った)ブッシュを持ち上げるなんて・・。
 それにしても、安倍のオトモダチの産経新聞、いつになったら目を覚まして、米国の指導層全体に対する批判を行うようになるんだろね。↓

 「靖国参拝 オバマ政権の偽善 ワシントン駐在客員特派員・古森義久・・・」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131229/amr13122903080000-n1.htm

 時間がなくなってきたので、後は明日回しにするね。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

太田述正コラム#6663(2013.12.29)
<映画評論41:永遠の0(その3)>

→非公開

太田述正ブログは移転しました 。
www.ohtan.net
www.ohtan.net/blog/