太田述正コラム#6608(2013.12.2)
<皆さんとディスカッション(続x2100)>

<太田>(ツイッターより)

 「韓国も飛行計画提出応じず、航空各社へ指示…」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131201/kor13120120350001-n1.htm
 いささか中共当局を買いかぶり過ぎてるのかもしれないが、彼らが、韓国に対しては、韓米を離間させ、韓日を接近させる戦略を取っていると見るべきだろう。
 日本版CIAの創設を急がなければ・・。

 「米、韓国防空圏拡大に反対 韓国紙報道…」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131202/kor13120201030000-n1.htm
 この報道は事実くさいな。
 やっぱ、日米韓全てが中共当局の掌の上で踊らされている、と見た方がよさそうだ。
 タダで仕掛けることができる諜報戦の恐ろしさよ。
 日本人に一刻も早く目覚めて欲しいもんだ。

<jS58FxjDO>(「たった一人の反乱」より)

 アメリカによる防空識別圏のハシゴ外しはアメリカにとって対日本よりも対東南アジア外交で痛手だろうな。
 アメリカはエジプト、シリアでハシゴ外しの前科があるから東南アジア諸国は南シナ海問題で ますます★日本★の今後の対応を注視することになる。

<太田>

 関連だ。

 WSJも本件での日米間の確執を取り上げている。↓
http://online.wsj.com/news/articles/SB10001424052702303562904579230894060384128

 このFT記事(翻訳)はADIZ問題全般を取り上げているが、下掲の引用部分の前段は正しく、後段は間違っている。↓

 「・・・中国の政策立案者は、何にも増して歴史を熱心に学ぶ。19世紀末のドイツの台頭は長年、中国の外交政策のエリートが学ぶカリキュラムの大きなテーマだった。こうした政府高官は中国を訪れる人々にこう説明する。隣国を結束させて、ドイツの強国の地位への台頭を阻止する勢力にしてしまったカイザー(編集注:ドイツ皇帝ヴィルヘルム2世。対外政策のまずさにより周辺国とあつれきを起こした)の誤算を中国は繰り返さない、と。
 過去に対するこうした注意力は今、力を行使する中国の決意の二の次になっているようだ。歴史の過ちは往々にして繰り返されるのだ。」
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM2902N_Z21C13A1000000/?dg=1

<ou99OiSm0>(同上)

 ムサシの不正選挙プログラムを開発した富士ソフトのトップが初代秘密警察の局長に任命されたようです!
「富士ソフト特別顧問の谷内正太郎が初代NSA局長に就任」
< http://richardkoshimizu.at.webry.info/201312/article_5.html >

→こんな2ちゃん的なヨタ・ブログを引用するなって。(太田)

 日本は北朝鮮のような情報統制国家になってはいけない。
http://www.kamiura.com/whatsnew/continues_2362.html

 一生を棒に振るほどの罰則を決めている。こんな乱暴が日本で通用すると考える方に無理がある。
http://www.kamiura.com/whatsnew/continues_2340.html

 背広を着た多くの人がデモで道路の端を歩いていた。
 それを見た瞬間、私は目から涙があふれてきたのを覚えている。
 少年工科学校では”デモをやる人は外国の組織からお金で雇われている”と教えられていたからだ。
 何とも情けない人たちが日本にはこんなにいるかと悲しくなったのである。
 今でも自衛隊でそのような精神教育が行われているとは聞かない。
 もはや自衛隊で特定の思想教育が出来る時代ではないのだ。
 それが今の政治家はデモをテロと同じに見ているのか。
 それほど石破氏の頭の政治感覚は今の時代や社会とずれていると思ってこの記事を読んだ。
 また、そんな政治感覚で特定秘密保護法案を制定しようと思っているのか。
 石破氏に正常な政治感覚を期待することは無理なのか。
 昔なら、情けなくて、そんな政治家に涙を流したかもしれないと思う。
 この程度の政治家でも世の中は急変(悪化)するから怖い。
http://www.kamiura.com/whatsnew/continues_2388.html

 スパイ防止やテロ対策といえば、どんなことでも許されることではない。
 アメリカでは、同じSM3の性能を公表している。それが日本では防衛省は公表していない。
 さらに私がSM3のデータを知ろうとすれば、「そそのかし」として罰するという法律である。
 石破氏が防衛大臣として初訪米した時に、一夜にしてSM3の導入を決定している。
 その石破氏が、今の時期に特定秘密保護法案を強引に制定しようといるというのが現実である。
 この1件だけでも特定秘密保護法案に反対する理由があると思う。スパイやテロとは関係ないことである。
http://www.kamiura.com/whatsnew/continues_2373.html

<太田>

 総論的に、この法案に賛成した上で、各論的に問題点を指摘しない論者は、ゴミだと思えばよろしい。
 さて、この論者の場合は、総論がないし、(各論的に)問題点を指摘しているとさえ言えない。
 つまり、どうでもいいハナシしかしていない。
 だから、ゴミにもオツル。
 この論者なんて、この世に存在していないものとして無視しなくっちゃ。

</Q4eYF3W>

 チャイニーズジョーク
http://chinareaction.com/blog-entry-336.html

 中国人も感心するジョーク。ただ、明朝とミャンマーの関係がわからない。

</Q4eYF3W>

 済州島にアメリカ軍は駐留するのでしょうか?
 韓国からアメリカ軍はすべて引き上げると思ってました。
 中国本土に近すぎる気がするのですが、どうでしょう?
 上海まで490km、北京までは940kmです。
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/post-557c.html

<太田>

 在韓米軍の駐留理由のメインは対北朝鮮だ。
 そんなこと言い始めたら、韓国軍そのものが韓国に「駐留」してるのがオカシイということになっちゃうぜ。

<TA>

≫TAさん、ご自身が書き起こしをされたオマケ論考が全部見えているか、ご確認いただければ、と思います。≪(コラム#6606。太田)

 確認しました。問題ないようです。

 話は全く変わりますが、有料コラムで「台湾史」シリーズ(コラム#6537〜(未公開))を連載中ということもあり、東日本大震災での台湾による支援に関することについてご紹介したいと思います。
 先の震災での、台湾による多大な支援については、よくご存じのことと思います。↓

 「<東日本大震災に対する台湾による支援について、2011年>3月21日時点の義捐金の合計は15億台湾ドル(約41億円)以上に達し、4月1日には100億円を突破した。
 これは同時期に米赤十字が発表した同国の金額を上回る。4月15日には140億円を超え、世界各国中、最多となった。その後、200億円以上となった。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%A4%A7%E9%9C%87%E7%81%BD%E3%81%AB%E5%AF%BE%E3%81%99%E3%82%8B%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2%E8%AB%B8%E5%9B%BD%E3%81%AE%E5%AF%BE%E5%BF%9C

 そして、「世界各国中、最多となった」要因については、主に「親日」という言葉で説明がなされてきたと認識します(典拠省略)。しかし、性格の捻じ曲がっている私は、どうにも、この説明に納得しきれないものがありました。
 どうやら、「親日」以外(以上?)の要因として、台湾特有の募金文化というか、特殊事情があるようです。↓ 

 「台湾の財団法人・仏教慈済基金会(以下、慈済会と略称・・・)は、500万人にも上る会員を有する世界最大の仏教NGOである。その活動には、慈善・医療・教育・人文の主要四事業(志業)に、国際救援・骨髄バンク・環境保護・地域ボランティアの四つを加えた「四大志業八大脚印」があり、いわばNGOの総合商社のようである。・・・
 ・・・<2011>年3月11日に発生した東日本大震災に際して、慈済会は台湾の本部(花蓮市)及び海外39の支部の支援を得て、本格的な大規模活動を開始した。地震発生当日の夕方には本部で総指揮センターを立ち上げ、14日の時点には第1回の救援物資として防寒毛布5000枚など大量の物資を東京に届けた。・・・
 しかし何よりも大規模救援として特筆すべきは、慈済会が我が国では他に類例を見ない義援金の直接配布を行ったということである。・・・
 義援金は、・・・「住宅被害見舞金」という名目で現金で手渡された。支給額も、単身世帯では3万円、2〜3人世帯では5万円、4人以上の世帯では7万円と一律に決められた。『岩手日報』8月31日号によれば、東北の被災3県内の約17万世帯に計85億円が支給されているという。海外の民間団体の義援金では、群を抜いて最大規模のものである。
 義援金給付を受けた被災者は、当然のことながら皆非常に喜んでおり、被災自治体も歓迎している。しかしながら残念なことに、我が国の一般メディアは地元紙を除いて、この動きをほとんど伝えていない。・・・
 この義援金(現金)の直接配布は、慈済会は台湾本土及び海外(とくに開発途上国)での支援でごく普通に行ってきたものである・・・。・・・
 さて、慈済会は被災地に自前で学校を建てることを釜石市に申し出ており、そのために今回、證厳法師の側近でもある建設委員も2人来ていた。同会には、1999年に発生した台湾大地震後に「希望工程」として、50校以上の学校の校舎を自前の資金で建築した実績があり、これ以外にも海外で数多くの学校の校舎や病院、恒久住宅を建設してきたのだった。・・・
 その後のニュースでは、慈済会は8月29日、スクールバスの運行経費と小中学校の給食経費、合計1億5460万円を支援する協定を釜石市と結んだことが報道された(『岩手日報』8月26日号)。・・・」
http://ir.library.osaka-u.ac.jp/dspace/bitstream/11094/17207/1/rsc01_02-073.
pdf

 (慈済会の活動によって台湾では募金活動が盛んだ・・みたいな論考だか記事だかを以前読んだのですが、探せません)
 一応、ご参考までに(宗教に全く詳しくないのですが、仏教よりもキリスト教に似ていると感じました)。↓

 慈済基金会
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%85%88%E6%B8%88%E5%9F%BA%E9%87%91%E4%BC%9A
 慈済基金会創会者−證厳上人
http://tw.tzuchi.org/jp/index.php?option=com_content&view=article&id=484&Itemid=266
 台湾社会における宗教福祉の現在と未来
 ―世界最大の仏教NGO・財団法人仏教慈済基金会はどこに向かうか―
http://shukyo-shakaikoken.up.seesaa.net/image/kaneko11.pdf

 さて、この件について調べたのは大分前なのですが、「世界各国中、最多となった」要因についてまともに分析した論考等は一つも発見できず、「親日」という要因で説明されるのみで、他の国々での災害時(たとえばスマトラ島沖地震)の支援額と比較しようというものすら、皆無でした。
 私は台湾の友情を信じていません。なぜならば、台湾有事(中国による侵略)において、集団的自衛権を政府憲法解釈で禁じている日本は、自ら武器を取って台湾と共に戦おうという気が全くないからです。
 そんな日本に対し、台湾が友情を感じているわけがありません。
 まあ、実際台湾が日本をどう考えているかは知りません。
 しかし恥を知る人間であれば、そう認識しなければならないでしょう。
 日本は台湾の友情に値しない国だと認識しなければならないでしょう。
 台湾の支援額が「世界各国中、最多となった」要因を「親日」で説明しようとする者を、私は、敢えて、恥知らずの偽善者だ、と考えるようにしています。

<友人K>

 私の父は〇〇に勤めていましたが招集を受け、最強の兵隊だけ集めた遊撃隊で中国全土の前線を5年間転戦しました。
 大正5年生まれの父は戦後生まれの私より7冉悗高く、屈強な人でした。
 日本の敗色が濃くなり、台湾決戦に備えて父の部隊も制海権のなくなっていた台湾海峡を渡りましたが、米軍は台湾を素通りして沖縄戦となったため戦死を免れました。
 昭和21年に30歳で復員、12月に結婚し、翌昭和22年10月に私が生まれました。
 台湾にやってきた国民党軍に武装解除を受けたとき、連中はまるで乞食同然だったそうで、台湾の人たち驚いたようです。
 帰国に当たって、台湾の人たちに「また帰ってきて下さいよ。」と言われながら花蓮港から船に乗ったそうです。

<べじたん>

≫コラム#1000までのcolumn1の容量が大き過ぎて、圧縮してもアップロードできません でした。そこで、#500までとそれ以降とに2分し、前半をcolumn0としました。それでも、異常に後半(#501〜1000。新column1)の容量が大きいのですが、理由がよく分かりません。≪(コラム#6606。太田)

column1.7zの中に、#1〜#1600までの別のcolumn1.7zが入ってます。

→ひえー! 直しました。※(太田)

 また、column6.7zをクリックすると、column5.7zがダウンロードされます。

→もう一度ひえー! 直しました。(コラム#6606。太田)


≫なお、特定のオマケ論考で二つも見えているものがありますが、一つしかアップされておらず、どうして二つ見えているかは、依然解明できていません。≪(太田)

 ユーザー側の画面上では(添付)、重複は見られませんよ。

→エー!
 「column 日本型経済体制論」がダブっていたのですが、現時点では「日本型経済体制論」が一つしか見えていませんね。
 しかし、不思議です。
 どうして、「column」が落ちたのでしょう。
 また、管理者画面では「nihonkeizaitaiseiron」なのにどうして読者画面では「日本型経済体制論」になっているのでしょうか。
 ちなみに、他にもファイル名が異なって見えているものがいくつかあります。
 
 以上のことと関係ありそうなもう一つの「問題」が起こっています。
 ※をやった結果が、表見的には反映されていないのです。
 というのも、読者画面を一旦閉じてまた開いても、column0.7zが依然見えているのです。(ダウンロードはできませんが・・。)
 つまり、見た目上は、管理者画面での変化がただちには読者画面に反映されないってことです。(一体どれくらい時間が経てば反映されるのか、分かりませんが・・。)
 
 まことに恐縮ですが、おんぶにだっこで、別便で管理者画面へのアクセス方法をお教えするので、この点を解明していただければ幸いです。(太田)

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 第一次世界大戦直前の欧州は実に平和であったと。↓

 ・・・ Europe was an extraordinarily peaceful place before 1914,・・・
 <その例証は以下の通り。↓>
 ・・・the tremendous popularity of Norman Angell’s pacifistic book “The Great Illusion,” which argued that war is economically absurd. The era saw enormous progress in international cooperation, especially in banking, transportation and communication, not to mention the Olympic movement and the Hague Conventions of 1899 and 1907. ・・・
http://www.washingtonpost.com/opinions/catastrophe-1914-by-max-hastings-and-the-war-that-ended-peace-by-margaret-macmillan/2013/11/27/40707a1a-279a-11e3-ad0d-b7c8d2a594b9_story.html?hpid=z5

 米国人は、富者を妬み憎みつつ、富者が慈善事業をすることで赦してきたとさ。(だけど、こんだけ貧富の差が拡大し、階層間移動もできなくなると、この暗黙の「契約」が維持できなくなりつつあるとも。)↓

 ・・・America has a long-standing deal with the rich, he explains, one that allows the country to “forge an accommodation between wealth and democracy.” It’s simple: Yes, rich people, you can exploit workers and natural resources and lord your wealth over everyone if you like, and we’ll resent you for it. But if, along the way, you give a chunk of your fortune to charity, all will be forgiven, old sport. History won’t judge you as a capitalist; it will hail you as a philanthropist.・・・
http://www.washingtonpost.com/opinions/the-deal-with-rich-people/2013/11/27/7b4b47d8-5318-11e3-9fe0-fd2ca728e67c_story.html

 そのうち、一人題名のない音楽会で取り上げなくっちゃ。↓

 「スイス、日本、英国を結ぶ音楽 国際派ピアニストの児玉桃が「練習曲」をテーマにリサイタル・・・」
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/131202/ent13120208400002-n1.htm

 記憶は世代を超えて受け継がれていく。↓

 'Memories' pass between generations・・・
 <精神的外傷を与える出来事は精子中のDNAを変え、後世代の脳とふるまいを変える。↓>
 Experiments showed that a traumatic event could affect the DNA in sperm and alter the brains and behaviour of subsequent generations.
 <特定のニオイを回避するよう教え込んだネズミの子孫もこのニオイを回避するようになった。↓>
 A Nature Neuroscience study shows mice trained to avoid a smell passed their aversion on to their "grandchildren".・・・
http://www.bbc.co.uk/news/health-25156510
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太田述正コラム#6609(2013.12.2)
<台湾史(その18)>

→非公開