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太田述正コラム#6586(2013.11.21)
<皆さんとディスカッション(続x2089)>

<太田>(ツイッターより)

 「 中国メディアが注目!世界を変えた日本の発明…」
http://j.peopledaily.com.cn/94473/8461614.html
 まことにオーソドックスな日本ヨイショ記事であることよ。
 次は家事ロボットだろうって期待してるんだけど、少子化社会には必須である一方、一層少子化を加速化する惧れもあるからなあ。

 「日本製品、なぜ日本人に好まれるのか?…」
http://j.peopledaily.com.cn/94476/8461894.html
 いつもながらの人民網的日本ヨイショ記事だが、ちょっぴり「自国」製品自慢もしているところがいじましい。

<w8j9Ab700>(「たった一人の反乱」より)

 以前、太田さんが取り上げていた朝鮮日報の記事
「【コラム】日本を見る目、世界が馬鹿なのか」
って日本語版のみで韓国語版には掲載されてないんだな。
 まんまと対日世論工作の一貫に騙される所だったぜ。
http://premium.chosun.com/site/data/html_dir/2013/11/12/2013111203645.html

<太田>

 朝鮮語版の記事を示されたって読めないよ。
 第一、過去の記事だから冒頭部分だけなんだろ。

<ねこ魔人>

      ○「アンパンマン」〜究極の縄文的人間主義戦士〜

 ご存知かとは思いますが、先日アンパンマンの生みの親のやなせたかし氏が亡くなられました。
 僕は、現時点で大学生ということもあり、幼稚園ではアンパンマンの絵本や紙芝居に触れながら生活してきました。
 アンパンマンのアニメもいつも見ていました(小学生の頃ほどにはポケモンに移りましたが)。
 氏が亡くなった時、非常にさびしい気持ちで溢れました。
 と同時に、アンパンマンについて調べようと思い立った所、実は、アンパンマンは後述しますが、氏の特攻隊員の弟がどうやらそのモデルとなっているということを知りました。
 今回は、せっかく太田コラムの知見を得たことだし、それを踏まえて、私の子供時代のヒーローであるアンパンマンとはどのような存在であるかを、2013年11月に発行され、氏が、「正義についてなんて、一言であらわせる答えは分からないけれど、ぼくがアンパンマンや、たくさんのキャラクターを書く中で考えてきたこと」(4p)が述べられている、『わたしが正義について語るなら』という本を読み、振り返ってみたいと思います。

1.飢えの経験とアンパンでできたヒーローの発想

 やなせ氏は、1941年に野戦重砲兵として日支事変に従軍しました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%84%E3%81%AA%E3%81%9B%E3%81%9F%E3%81%8B%E3%81%97#.E4.B8.BB.E3.81.AA.E4.BD.9C.E5.93.81
 氏は乙種幹部候補生に合格したことからも、体は割合健康な方であったそうで、事実、厳しい兵隊生活をそれなりに上手くこなした様子をこう記しています。

 「ぼくが飢えを実感したのは兵隊として戦争に行った時でした。
 兵隊は大変なんですよ。
 泥の中を這いずり回らなくてはいけませんし、毎日訓練もします。
 ぼくらは野戦銃砲隊という大砲の部隊で、大砲に一番大きな弾丸を込めて持って歩く。大砲は重いので、大変な重労働です。・・・
 しかし若いから、重労働は一晩寝ればなんともない。それ以外にも辛い訓練があって毎日殴られるけど、それにも耐えられる。」(17p)。
 しかし、それと同時に、飢えの苦しさについては訓練や砲兵の職務と比べても、氏にとっては格段に大変なものであったようです。
 「耐えられないのは何かというと、食べるものがないということだったのですね。
 それ以外のことは、けがをしても薬をつけていれば治るし、たいていのことは我慢できるのだけれど、ひもじいということには耐えられません。
 一番辛いのは食べられない、飢えるということだったんです。
 追いつめられれば人間でもなんでも食べたくなる。
 だから漂流した人が飢えた時に死んだ人を食べるという話を聞いても、納得できるんだよね。
 少しずつ削って食べたそうですけれど。
 自分が飢える体験をしてみて、飢えるのがいかに辛いかよく分かりました。」(17~18p)。

 このように、氏は飢えの苦しみを骨身に浸みて実感したようです。戦争が終わり、訓練や作戦行動、戦闘といった苦難が無くなっても、昭和20年代の食糧難は継続して残っていました。だから、氏は最大の苦しみは飢餓だと考え、ヒーローがアンパンで出来ているという発想ができる下地ともなったのでしょう(18~19p)。

(続く)

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 安倍チャン、えらい!↓

 「首相、朴槿恵氏と以前会食も「優れた指導者だ」・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20131120-OYT1T01144.htm?from=ylist

 ひどいこと言わんといて。↓

 「【社説】安重根義士を犯罪者扱いする日本の病的な歴史認識・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/11/21/2013112100797.html

 中共当局、本気かい?↓

 「日本の官房副長官「安重根は死刑判決を受けた人物」韓国外交部長官 「犯罪者発言、容認できない」中国外務省「中国人も安重根を尊敬」・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/11/21/2013112100816.html
 
 韓国の指導層も相当焦ってるな。↓

 「・・・欧州連合(EU)が日本の安倍晋三首相の主張する「積極的平和主義」を歓迎する意向を示した。既に米国、オーストラリア、英国、ロシア、東南アジア諸国連合(ASEAN)も支持を表明している。諸外国の支持を追い風として、日本は集団的自衛権の行使に向けた議論を加速させる見通しだ。積極的平和主義とは、軍事力を強化し、平和を守ることを指し、その論理に基づく集団的自衛権は同盟国が攻撃を受ければ、自国が攻撃を受けたと見なして反撃する権利だ。・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/11/21/2013112100641.html

 日経のもっともらしい記事だ。↓

 「・・・JPモルガンの巨額の賠償支払いには政治的な意図が見え隠れする。米メディアでは、不人気なオバマ政権が国民世論を意識してウォール街への強硬姿勢を演出したとの指摘が目立つ。・・・
 そもそも・・・住宅ローン担保証券(MBS)・・・を買ったのは、米連邦住宅抵当公社(ファニーメイ)や年金基金といった「プロ」の機関投資家。豊富な経験や知識があるはずで、一般の企業や個人とは違う。さらに住宅市況が想定外の下落に見舞われるなかで発生した損失の責任を、金融機関だけに押し付けるのはいくぶん無理がある。
 和解金の使い道も異例だ。40億ドルは住宅ローン返済に苦しんでいる家計向けの元本減額や金利の減免に充てられる。ただMBSは機関投資家向けで、住宅ローンの借り手とは直接の関係はない。・・・
 問題になったMBSの大半は、JPモルガンが買収した投資銀ベア・スターンズと住宅金融ワシントン・ミューチュアルが扱っていた。破綻状態にあった両社を救ったのは当時のブッシュ政権の要請があったからだが、結果的にJPモルガンは不正販売の責任を全面的に負わされた。・・・」
http://www.nikkei.com/article/DGXNZO62905080R21C13A1EA1000/?dg=1

 太平洋戦争で米兵が日本兵にやった残虐行為の写真が見れるよ。↓
http://www.quora.com/Military-History-and-Wars-1/Why-did-American-soldiers-commit-so-many-atrocities-in-the-Vietnam-War-but-not-in-World-War-II

 インディアンやインディオの血には欧州人の血が最初から流れていたことが分かった。(道理でインディアンの顔、東アジア人と違ってるワケだ。(太田))↓

 <24,000年前にバイカル湖近くで埋葬された3〜4歳の男児等のDNAを調べた結果だ。↓>
 The genome of a young boy・・・3 to 4 years old・・・buried at Mal’ta near Lake Baikal in eastern Siberia some 24,000 years ago has turned out to hold two surprises for anthropologists.
 The first is that the boy’s DNA matches that of Western Europeans, showing that during the last Ice Age people from Europe had reached farther east across Eurasia than previously supposed. Though none of the Mal’ta boy’s skin or hair survives, his genes suggest he would have had brown hair, brown eyes and freckled skin.
 <しかも、このDNAは、インディアン/インディオのそれと約25%一致した。↓>
 The second surprise is that his DNA also matches a large proportion — about 25 percent — of the DNA of living Native Americans. The first people to arrive in the Americas have long been assumed to have descended from Siberian populations related to East Asians. It now seems that they may be a mixture between the Western Europeans who had reached Siberia and an East Asian population. ・・・
 <インディアン/インディオの祖先は、シベリアでこの男児等の人々と通婚し、その後、ベーリング地峡を通って北アメリカ大陸入りをした可能性が高い。↓>
 ・・・the ancestors of Native Americans had already separated from the East Asian population when they interbred with the people of the Mal’ta culture, and that this admixed population then crossed over the Beringian land bridge that then lay between Siberia and Alaska to become a founding population of Native Americans. ・・・
http://www.nytimes.com/2013/11/21/science/two-surprises-in-dna-of-boy-found-buried-in-siberia.html?hp&_r=0&pagewanted=print
 この話、ワシントンポストでも取り上げられていた。↓
http://www.washingtonpost.com/national/health-science/fossil-indicates-eurasian-roots-for-native-americans/2013/11/20/2777ac24-51fa-11e3-a7f0-b790929232e1_story.html?hpid=z4

 こんな研究、イグノーベル賞の対象にもならんで。↓

 「猫は本当に「ツンデレ」? 飼い主との関係、東大が実証・・・」
http://digital.asahi.com/articles/OSK201311200008.html?_requesturl=articles/OSK201311200008.html&ref=comkiji_txt_end_s_kjid_OSK201311200008

 日本人学者の研究で、カフェイン入りのコーヒーは、毛細血管を活性化するんだって。↓
 ・・・caffeinated coffee helps small blood vessels work better・・・
http://www.latimes.com/science/sciencenow/la-sci-sn-coffee-caffeine-blood-vessels-20131120,0,1691082.story#axzz2lFBX96Ns

 科学トリビア集だ。↓

 <成人男性の心臓が脈拍を打つたびに1,500個の精子がつくられる。↓>
 ・・・each time a fertile man's heart beats, he makes 1,500 new sperm. ・・・
 <ゴキブリ出現は恐竜出現の1億2000万年前、他方、ヒマラヤ山脈が形成されたのは、恐竜が死に絶えた時点より2,500万年後。↓>
 ・・・cockroaches first appeared appeared 120 million years before the dinosaurs, whereas the Himalayas were formed 25 million years after the last dinosaur died out. ・・・
 <そのゴキブリは人間に触ると、すぐに逃げ、全身を洗う。↓>
 ・・・if a cockroach touches a person, it immediately runs away and washes itself.・・・
http://www.theguardian.com/books/booksblog/2013/nov/20/qi-quiz-facts-book-favourites
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太田述正コラム#6587(2013.11.21)
<アングロサクソン・欧州文明対置論(その3)>

→非公開

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