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太田述正コラム#6400(2013.8.20)
<皆さんとディスカッション(続x1996)>

<コラム#6398の訂正>(ブログは訂正済)
サウディと「対決」してきたトルコもバーレーンも

サウディと「対決」してきたトルコもカタールも
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<太田>(ツイッターより)

 「…韓国は日本と民主主義・市場経済の価値を共有し、中国とはアジアの歴史認識を共有している。…」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/08/19/2013081901118.html
 そんじゃキミ、朝鮮戦争は韓国が攻撃して始まったのね。毛沢東がやったことは7割は正しかったのね。天安門事件は学生達が間違ってたのね。
 粗忽者め。

<Y9WRX1k2>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

≫金にならない実験炉に誰が金を出すのだろう?≪(コラム#6396。zu5vc.lY)

 核開発推進右寄り政権では。

<JGTPDiC6>(同上)

 核開発推進と核開発が出来るポテンシャルを維持することは意味が異なるから。
 靖国も参拝出来ない男が、どうやって核開発を推進出来る?
 借金漬けで軍事費でさえ伸びてないのに。

</7ZKv7/d0>「たった一人の反乱」より)

 新日鉄住金は、最後まで法廷で争うのは良いとして、安倍さんは何しているんだ?
 傍観、静観は、中国、韓国相手には通用しない。
 このままでは、確実に賠償の判決が出る。

<太田>

 朝鮮日報が社説で「良識的」提言をしてるよ。↓

 「・・・韓国の裁判所が新日鉄住金の資産の差し押さえなどに乗り出せば、日本は韓日投資保障協定などに基づき、外交や貿易などで対抗してくることも考えられる・・・
 韓日請求権協定の3条には「この協定の解釈及び実施に関する両締約国の紛争は、まず、外交上の経路を通じて解決するものとする」と定められており、それでも解決できない場合は仲裁委員会を立ち上げることが定められている。韓日両国政府は今こそ外交面で力を発揮すべきだ。・・・
 <そもそも、>日本の最高裁は2007年、中国人徴用被害者が起こした裁判で「日中共同声明に基づき個人による請求権の行使は不可能だが、個別の請求に対する被告の自発的な対応には問題がなく、被害救済に向けた関係者の努力が期待される」との見解を示している。・・・
 ドイツ政府は2000年、ポーランドやチェコなどに在住する強制徴用の被害者に賠償を行うため、ベンツやシーメンスなど自国企業と共に8兆ウォン(約7000億円)を拠出し「記憶・責任・未来」財団を創設し<ている>・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/08/20/2013082000888.html

 何事によらず、諸君も、この社説のように、できるだけ、事実と典拠を適示した議論を心がけてね。

<TA>

≫中共のSSBN<(弾道ミサイル搭載型原子力潜水艦)>は、水中音が乱反射する浅海域が多い中共の周辺海域に配備される・・・。≪(コラム#6392。太田)

 中国「の周辺海域に<しか>配備」できないことと、中国の潜水艦発射型弾道ミサイル(SLBM)の今現在の性能↓

 JL-2 (ミサイル)
http://ja.wikipedia.org/wiki/JL-2_(%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB)
 JL-2潜水艦発射型弾道ミサイル(巨浪2/CSS-N-5)
http://wiki.livedoor.jp/namacha2/d/JL-2%C0%F8%BF%E5%B4%CF%C8%AF%BC%CD%B7%BF%
C3%C6%C6%BB%A5%DF%A5%B5%A5%A4%A5%EB%A1%CA%B5%F0%CF%B22/CSS-N-5%A1%CB

を考えるに、コラム#5833で取上げた中国の「第二撃核戦力」・「対米核抑止力」による攻撃対象は、主に、日本、正確には(同じことでしょうが)在日米軍基地、と理解しましたが、間違いないでしょうか。

<太田>

 ありえません。
 日本にせよ、その中に存在する米軍基地にせよ、米国にとって死活的に重要なものではないからです。
 仮に米国が中共を「第一撃核戦力」で攻撃したとして、中共がそんな日本(ないし在日米軍基地)を「第二撃核戦力」で報復攻撃するだろうか、ということです。
 どうして、あなたは、そんな風に「理解(誤解)」したのですか?

<TA>

≫ <「日本への対中共用非戦略核兵器の配備の軍事的意義」云々は、コラム#0376での「垂直エスカレーション戦略」と関係ありますか?、との問いに対し、>イエス。≪(コラム#6392。太田)

 凄まじくショッキングでセンセーショナルなご主張をなさったと受け止めたのですが、私が知らないだけで、こういったことは世界の安全保障の専門家の間では常識的なことなのでしょうか。

<太田>

 垂直(vertical)エスカレーションというのは、水平(horizontal)エスカレーションに準えて私がつくった言葉ですが、1975年にソ連が配備した中距離核弾道ミサイルSS-20に対抗して米国が西欧にパーシングIIやGLCMを配備した
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E8%B7%9D%E9%9B%A2%E6%A0%B8%E6%88%A6%E5%8A%9B%E5%85%A8%E5%BB%83%E6%9D%A1%E7%B4%84
ことで、ソ連は地域核戦力を使用すれば、実質的に戦略核戦力で報復されることになったことを指します。
 日本に中距離核ミサイルを配備すれば、米国から見て同じことが中共に対して起きるわけです。
 以上は、常識も何も、単なる論理ってやつですよ。
 これについても、どうして「凄まじくショッキングでセンセーショナル」だとあなたは感じたのですか?


 それでは、その他の記事の紹介です。

地理的意味での欧州におけるジプシー迫害問題がもっと論じられるべきだとする本の書評から。↓

 <イギリスでも1554年にジプシー追放を法律で定め、一ヶ月を超えて滞在した者は死刑とした。↓>
 ・・・In 1554, the Egyptians Act gave the crown power to remove Gypsies from England "by any violent means necessary", and to hang any who stayed for more than a month. ・・・
 <ホロコーストでは50万人が殺されたが、ニュルンベルグ裁判判決では、7行しか言及されていない。↓>
 ・・・in the Holocaust, when up to half a million Roma were murdered by Nazis and their allies, in the camps and elsewhere. ・・・
 ・・・from the 11 volumes of transcripts from the Nuremberg trials, in which the annihilation of Roma is covered in seven sentences.・・・
http://www.theguardian.com/books/2013/aug/16/no-place-call-home-travellers
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太田述正コラム#6401(2013.8.20)
<日進月歩の人間科学(続x34)>

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