太田述正コラム#6285(2013.6.23)
<皆さんとディスカッション(続x1939)>

<太田>(ツイッターより)

 「富士山、世界文化遺産に登録決定 三保松原も含む…」
http://digital.asahi.com/articles/TKY201306220103.html?ref=comkiji_txt_end_kjid_TKY201306220103
 百点とれたのは元ユネスコ大使で現文化庁長官の近藤誠一氏の功績だろう。
 彼とは会ったことはないが不思議な因縁がある。
 とまれ、属国日本の「外交」ってODA供与と文化外交くらいだよね。

<太田>

 ここまで徹底的に根回ししたとは!
 もう笑っちゃうね。↓

 「「ミホノマツバラ」連呼、各国が応援演説・・・
 口火を切ったのはドイツ代表団だ。「三保松原はすばらしい景観。富士山と一体とみなすべきだ」。するとメキシコ、セネガル、タイが賛同。マレーシアの代表団が「富士山の精神文化を語るうえで三保松原は重要。45キロ離れていても、密接な関係がある」と述べると、カンボジア、ロシア、フランス……と続いた。三保松原から望む富士の風景が画家にインスピレーションを与えた功績をたたえる意見陳述もあった。・・・
 賛同の意見は、日本を除く世界遺産委員会の委員国20カ国のうち19カ国からあり、登録を決定づけた。 」
http://www.asahi.com/national/update/0623/TKY201306220412.html

 数ある中で、(アジアの頁ではあるが、)唯一富士山が決まったことをBBCが取り上げてたな。↓
http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-23013087 

<太田>(ツイッターより)

 雲南省の省都の昆明の郊外の「殆んど」ゴーストタウンの写真集だ。
http://www.foreignpolicy.com/articles/2013/06/21/photos_ghost_city_chenggong_china
 中共の不動産バブル、はじけると言われ始めてから久しいけど、既にはじけてるのでは?

<2e9Qix7s>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

 <hb6U4JGAクン(コラム#6283)、>自分のレスは、「反日政策は誰でも既定路線となった可能性が大きい」という事に対して、当時の朝鮮半島において人材が払底していたとは言えないから、必ずしもそうとは言えないだろって反論だよ。
 呂運亨はまともな人物の例(ただし、有力な)であって、彼のみを示しているんじゃない。
 あなたは、朝鮮国内の力関係のみを重視しているようだけど、初期冷戦で軍政下にあった事を考えれば、アメリカの裁量権の方が遥かに大きかったはずだ。
 また、大韓民国臨時政府という有象無象の輩には支持があったというけど、突然国際社会に放り出された茫然自失の人々にまともな判断能力を求めるのも馬鹿げてる。
 実際、アメリカ人自身、そう思ったからこそ、朝鮮建国準備委員会に対しては日本との繋がりを嫌って活動を非合法とし、共産系と目される左派は弾圧されたんだろう。そして、アメリカにとって消去法的に残ったのが大韓民国臨時政府系だったって話だ。
 こういった態度を自分はアメリカの不作為だって言ってるんだし、作為して日本の政治的遺産を活用すべきだったと指摘しているんだよ。
 それをしなかった(できなかった)のは、アメリカの対日偏見に起因するだろうし、それはアメリカの朝鮮統治における重大な問題点だったろう、ということ。

<hb6U4JGA>(同上)

 アメリカの愚かさを否定しているわけではないんだよ。
 ただ、後世の眼から見れば、李承晩の狂人ぶりは簡単にわかるだろうけど、当時はそんな予測は難しいはずだ。それに、朝鮮建国準備委員会は、早くから、左傾化してしまい、それを嫌った右派が離脱して、政党を作ったんだよ。
 李承晩政権には、日本の統治を経験した人たちも、含まれていたのが現実なんだよ。
 アメリカの裁量権が大きいといっても、アメリカは朝鮮総督府ではない。南朝鮮にとりあえず、反共で民主的な政体が出来れば去っていく存在にすぎない。
 独立間もない朝鮮で親日派が多数派を形成するのは、どう考えても無理筋だ。長続きすることは、あり得なかっただろう。
 連合軍軍政期 (朝鮮史)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%A3%E5%90%88%E8%BB%8D%E8%BB%8D%E6%94%BF%E6%9C%9F_(%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E5%8F%B2)
http://jbbs.livedoor.jp/news/5681/#top

<aN0HTbgY=B9PtFL8o>(同上)

 「フレーミング効果について、損失を含む選択の場合はリスク探索型となる。SS型の日本人は損失が見込まれる選択の場合はギャンブル(損失の全額解消)を選びやすい。」

過去の例として:

 「太平洋戦争」
選択肢一、満州国を含む支那からの全面撤退及び大陸の権益放棄
   二、戦争により日本に有利な条件(現状維持)で講和
結果:日米開戦を選択(ギャンブル的選択)

 「尖閣問題」
選択肢一、日中両国による尖閣問題棚上げ(日本の譲歩)
   二、尖閣の現状維持(領土問題なし)
予想:SS型の日本人は損失が見込まれる選択の場合はギャンブル的選択をしやすい。よって、現状維持(領土問題なし)を選択し続ける。
 この典拠は<以前紹介した下掲で>す。
http://www.doctor-sumai.com/colum/002c2-083.html
 http://insciences.org/article.php?article_id=4805

<NPJ3fEAu0>(「たった一人の反乱」より)

 恥ずかしながら、こんな事があったって本日初めて知りました。

日章丸事件
http://maechan.sakura.ne.jp/japanese_r/data/37.pdf
「...どこの会社もやったことのない人間主義を実行するなど、やることなすこと、奇想天外...」

 出光佐三と日章丸事件をモデルとした小説「海賊とよばれた男」
http://www.amazon.co.jp/dp/4062175649

 地元の図書館で予約取ろうとしたら、274人待ちの状態・・・orz。

<太田>

 出光佐三が海賊だなんてトンデモナイ、むしろ、英国がもともと海賊の国だったことを痛切に思い起こさせるようなハナシですよね。


 それでは、その他の記事の紹介です。

 スノーデン君、まだ隠し玉あるんかしら?↓

「・・・エドワード・スノーデン容疑者(30)が、米国家安全保障局(NSA)が携帯電話のショートメッセージサービス(SMS)のデータを盗むために中国の大手通信会社をハッキングしていたと証言・・・」
http://mainichi.jp/select/news/20130623k0000m030112000c.html

 英国の貴族は、称号、庭付き邸宅を年長の一人の男子だけが受け継ぐ制度の下にあるので、娘がいても、遠い親戚の男子に全て持って行かれちゃうのを不合理だという声が起きているらしい。↓

 ・・・The practice of primogeniture — in which titles and estates pass only to male heirs, even negligibly related ones excavated from other continents — may seem as outrageous and antediluvian as denying women the vote, but it is still the law of the land for the aristocracy in Britain. ・・・
http://www.nytimes.com/2013/06/23/world/europe/son-and-heir-in-britain-daughters-cry-no-fair.html?ref=world&_r=0

 紀元前1世紀のローマでのスパルタカスの反乱、目指したのは、単にアベコベの世界だったらしい。
 彼、ローマ兵を奴隷にしたし、剣闘士にして互いに闘わせたりしたって。↓

 ・・・"The idea of a society without servile labor formed no part of the ancient Mediterranean cultures."
 Indeed, Spartacus himself enslaved the Roman soldiers he captured. On one occasion he even forced his prisoners to put on a gladiatorial show, a dramatic sign of the reversal of fortunes. ・・・
http://www.csmonitor.com/Books/Book-Reviews/2013/0622/Spartacus?nav=95-csm_category-leadStory
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

太田述正コラム#6286(2013.6.23)
<パナイ号事件(その17)>

→非公開