太田述正コラム#6051(2013.2.26)
<皆さんとディスカッション(続x1822)>

<太田>(ツイッターより)

 『アルゴ』がアカデミー作品賞授賞。
http://edition.cnn.com/2013/02/24/showbiz/movies/oscars-main/index.html?hpt=hp_c1
 試写会でこの映画を見て以来、いやそれ以前から受賞が既定路線だったけど、感慨深いものがある。
 3日前のNYタイムスで、当時の駐イラン加大使が「カナダの話が米国の話にすり替えられた」とやんわり抗議した
http://carpetbagger.blogs.nytimes.com/2013/02/22/former-canadian-ambassador-renews-criticism-of-argo/?ref=world
 ことが象徴している、セコイ「愛米」映画が受賞ことに・・。
 27日にこの前つぶやいた映画2本を見てくるけど、同じく「愛米」映画と、もう一つは英国人監督が「野蛮」な欧州を舞台とする物語を取り上げた映画だ。
 楽しみだねえ。

<太田>

 旧日本帝国領の台湾の監督授賞、おめでとう!
 ウーン、明日は『ゼロ・ダーク・サーティ』を見るつもりだったけど、『ライフ・オブ・パイ』にするかなあ。迷うー。↓

 「台湾出身のアン・リー監督に監督賞 「ライフ・オブ・パイ」・・・」
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/130225/ent13022514020028-n1.htm

<:KWDQ6/ks>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

 【ワシントンポスト】過剰適応した日系人とネトウヨの仁義無き戦い(!?)
http://360news.doorblog.jp/archives/24904085.html
http://www.washingtonpost.com/blogs/worldviews/wp/2013/02/22/american-teacher-in-japan-under-fire-for-lessons-on-japans-history-of-discrimination/

 全般的にだけど、太田コラムと関っていると感じたので、紹介しとくよ。
 (例えば、動画中における部落差別や沖縄戦における日本軍の人間の盾といった問題はコラムでも言及されている。)
 更に、↓のコラムの"終わりに"で触れられてるような事が根底にあるような気がするんだな。
http://blog.ohtan.net/archives/52122423.html
 (ダワーの日本の人種差別とアメリカの人種差別の同値化)

 個人的に多くの日本人が敏感に反応している理由を忖度すれば、日本人の胸中に、戦前、アメリカの人種主義(原罪)にひっでぇ目にあったとの蟠りがあるところ、当のアメリカ人自身(それも最大の被害者であるはずの日系人)によって、日本の人種差別問題を誇大的に鼓吹され、人種主義という原罪の共犯者に仕立て上げられている、と感じたからだろうさ。
 動画をみてもワシントンポストの翻訳された記事を読んでも、物分りが悪いという意味でアメリカ人の唐変木さを感じるけど、これが太田コラムで言及されているアメリカのデラシネ的要素なのかな。
 とりとめなくて、申し訳ないけど・・・。

<太田>

それでは、その他の記事の紹介です。

ひでー話だ。↓

 「・・・JASRAC・・・は25日、第2次世界大戦後から日本だけが米英など戦勝国の著作権を約10年長く保護する「戦時加算」を課せられていることについて、外交交渉で解消するよう岸田文雄外相に求めた。
 日本では著作権の保護期間は通常海外の作者であっても死後50年だが、戦勝国内で戦前や戦中に出来た作品については、サンフランシスコ平和条約での規定により、約10年長く著作権料を支払わなくてはならない。同じく敗戦国だったドイツやイタリアは戦時加算を実質的に回避している。都倉会長は「日本だけがペナルティーを科されている。・・・」
http://www.asahi.com/politics/update/0225/TKY201302250299.html

 実験に基づいていなけりゃ、ヨタ話に過ぎないな。↓

  「・・・「中国が科学分野でノーベル賞を取れない大きな理由、わかりますか」という専門家がいた。「漢文の文章表記に苦労しているのです。たとえば、英国のサッカーチーム、チェルシーFCの中国語は『切爾西足球倶樂部』、薬品のペニシリンは『盤尼西林』といった具合だが、これが物理や化学では極めて煩わしい」と。
 一字一字が意味を持つ漢字表記が余計な連想を伴い、研究の邪魔をする。「外来語や科学分野の表記では、意味の透明なカタカナが威力を発揮する。優位性が際立つのです」と説明した。・・・」
http://sankei.jp.msn.com/life/news/130226/edc13022607470000-n1.htm

 シリアの「穏健」反体制派への武器供給の詳細が分かって来た。↓

 <サウディアラビアによるクロアチアの武器の供給がヨルダン経由で昨年12月から始まった。↓>
 Saudi Arabia has financed a large purchase of infantry weapons from Croatia and quietly funneled them to antigovernment fighters in Syria・・・
 The weapons began reaching rebels in December via shipments shuttled through Jordan・・・
 <しかし、まだ、イランによるアサド政権への武器供給の方が上回っている。↓>
 Iran, with its shipments to Syria’s government, still outstrips what Arab states have sent to the rebels. ・・・
 <イランは武器を空輸している。↓>
 Several of the flights were by an Iranian Air Force Boeing jet using the name Maharaj Airlines,・・・
 <湾岸のアラブ諸国は1年以上前から反体制派に武器を供給してきたが、このところのは供給量はけた違いだ。↓>
 While Persian Gulf Arab nations have been sending military equipment and other assistance to the rebels for more than a year, the difference in the recent shipments has been partly of scale.・・・
 <中身は、自動小銃、擲弾発射機、機関銃、迫撃砲、携帯対戦車ロケットだ。↓>
  Yugoslav-made recoilless gun, as well as assault rifles, grenade launchers, machine guns, mortars and shoulder-fired rockets for use against tanks and other armored vehicles・・・
 <クロアチアの武器は、1990年代のバルカン諸戦争時のお古だ。↓>
 ・・・the arms were part of an undeclared surplus in Croatia remaining from the 1990s Balkan wars. ・・・
http://www.nytimes.com/2013/02/26/world/middleeast/in-shift-saudis-are-said-to-arm-rebels-in-syria.html?ref=world&pagewanted=all

 キューバのラウル・カストロ大統領が、昨年から始まった二期目の任期が終わったら引退すると表明した。
 北朝鮮とは違って、キューバは相当まともだねえ。↓

 President Raul Castro said Sunday that his newly granted five-year term would be his last, and he took on a relatively young vice president who presumably could succeed him.・・・
http://www.latimes.com/news/nationworld/world/la-fg-cuba-transition-20130225,0,6890627.story

 この研究をどう受け止めるか、むつかしいねえ。↓

 「・・・自己評価の高い人ほど、ドーパミンを出す部位「線条体」の活動が活発な一方、状況を判断する役割を担う前頭葉の働きが弱くなっていた。・・・」
http://mainichi.jp/select/news/20130226k0000e040149000c.html

 欧米における馬肉の食用度が紹介されている。↓

 <仏、ベルギー、スウェーデンじゃ、馬肉は羊肉よりも多く消費されている。↓>
 ・・・Today, horse meat is most widely available in France, Belgium, and Sweden, where it outsells mutton and lamb combined. ・・・
 <18世紀に法王グレゴリウス3世が馬肉を食べることを禁じた。その狙いについては、非キリスト教徒との差別化を図るためとする説と、馬を軍馬として最大限活用するためとする説がある。(ここでは引用しなかったが、19世紀の食糧不足を契機に欧州で再び馬を食べるようになったらしい。英米は欧州大陸諸国に比べて豊かだったのでそこで違いが生じた、ということか。)↓>
 Hippophagy may have become somewhat popular in industrial Europe, but it had been taboo there for at least a millennium before. We know because Pope Gregory III wrote a letter to Boniface, an eighth-century bishop in Germany, instructing him to eliminate the practice among pagan converts. The pope described hippophagy as a “filthy and abominable custom.” (Also, horses aren’t kosher.) The popular view among historians is that banning horse-eating helped distinguish Christians from the pagans, but some think the pope’s real motivation was to preserve horses for warfare. ・・・
http://www.slate.com/articles/health_and_science/explainer/2011/10/slaughtering_horses_for_meat_is_banned_in_the_u_s_why_.html