太田述正コラム#5921(2012.12.23)
<皆さんとディスカッション(続x1758)>

<太田>(ツイッターより)

 米国で銃規制強化に賛成の人がようやく半数を超して52%になったとさ。
http://edition.cnn.com/2012/12/21/us/connecticut-school-shooting/index.html?hpt=hp_t2
 オバマが大統領選に初勝利した時から、銃規制強化するんじゃないかと心配した連中が、それまでに買わなくっちゃっと銃がバカ売れしてて、今回の事件で更に売れてるってんだからねえ。

 ヒットラーがドイツ軍の将官達を対象にミュンヘンで主催した1941年のクリスマスパーティの写真集だ。
http://life.time.com/history/inside-a-nazi-christmas-party-photos-from-1941/#1
 クリスマスパーティ? と驚いたお主はデキるである。

<R59q3Sxn0>(「たった一人の反乱」より)

 「キリストは生まれた時にはユダヤ人だったわけで、キリストの降誕はユダヤ人を排斥するナチスにとっては都合の悪い話。
 戦前ナチスは 〜 クリスマスから宗教色を排除しようとしました。〜
 しかし、開戦後の1941年の時点ではすでにそういった宗教的工作をする余裕はなく、国民にはクリスマスの「助け合い」精神を奨励し、前線の兵士たちへカードや救援物資の小包を送るよう促したそうです。」
http://gigazine.net/news/20101224_merry_christmas_fuhrer/

 これ?

<太田>

 パチパチ。
 もっとも、記事の中に解答が出てるけどね。

<g1uDfe1U0>(「たった一人の反乱」より)

≫石原のウィキペディアを斜め読みしてごらん。碌なエピソードが出てこない。諸新興宗教団体との関係を含め、彼がいかに無節操な人物か、身に染みて分かるぜ。≪(コラム#5919。太田)

 wikiくらい確認してから質問すれば良かったですね。
 そのせいで太田さんのお手を煩わせてしまい、本当に申し訳ありませんでした。

 ・・・それにしても本当に酷い。
 こんな奴を太田さんが高く評価してるなんて勘違いした自分が恥ずかしい。

<鯨馬>

 ご無沙汰しています。なかなかお目にかかることができませんが、毎日楽しくコラムを拝読しています。・・・
 先日のコラムで石原慎太郎の評価がなされていましたが、最近読んだまったく別の記事で同様の評価を目にしました。・・・

 「かつて国会議員だった石原慎太郎氏は国民的知名度はあるが、全く政治力のない政治家として知られていた。同じ「青嵐会」でも渡辺喜美氏の父親である渡辺美智雄氏とは雲泥の差があると言われていた。亀井静香氏が協力しなければ自民党総裁選に出馬する事もできなかった。国会議員をやめて東京都知事に転身したのは非力さゆえの逃亡と永田町では見られていた。
 それが尖閣問題で再び都知事に居続けることが出来なくなった。あのまま居続ければ非難の嵐に見舞われていたはずである。国政への転身とメディアは持ち上げたが、私にはまたまた逃亡を図ったとしか見えなかった。国際政治の舞台で何かをやれるほどの交渉能力も政治力も持ち合わせてはいない人物と提携した時に橋下氏の国政進出は大した話でなくなった。」
http://www.the-journal.jp/contents/kokkai/2012/12/post_326.html

<太田>

 石原が「尖閣問題で再び都知事に居続けることが出来なくなった」とは私は必ずしも思いませんが、彼が「交渉能力も政治力も持ち合わせてはいない」、というのはその通りでしょう。
 ところで、橋下市長が、三顧の礼をもって、そんな石原を維新の選挙の顔として迎えたかと思ったら、今度は自民党が大勝を博するや首班指名選挙で安倍自民党総裁に投票するのが筋だと発言した
http://www.asahi.com/politics/update/1217/TKY201212160258.html
のは記憶に新しいところですが、もはや、私としては、こんな彼を、(石原を形容した「無節操」に相当するところの、)形容する言葉を思いつきません。
 しかし、日本は基本的にボトムアップの世界ですから、この二人の政治指導者としての資質よりも、彼らをこの時節において、政治のひのき舞台に押し上げたところの「ふわっとした民意」
http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:juF46MnjEY0J:www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/news/20120624-OYT1T00235.htm+&cd=1&hl=ja&ct=clnk&gl=jp
にこそ目を向けるべきである、と考えている次第です。

<ZI3BuAWM>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

≫太田さんが言うように憲法改正は無理だろうが≪(コラム#5919。sap4apOA)

 何で?
 参院を自民党が取れば不可能じゃなくね?

<tzfbrKDo>(同上)

 手続きに関しては衆参で個別に2/3以上の賛成は容易ではないし、自民党にもハトはいっぱいいる。
 更に改正する条文だけでも、揉めに揉めて、実質的にあたりさわりのない玉虫色になる可能性が大。
 つまりはやる意味がないものになりそう。
 太田さんが更に言いたいのは、明治以来、憲法改正はなく、規範性もなかったのにうまく現実に対応してきたから。
http://wiki.livedoor.jp/veg_tan/d/%bd%b8%c3%c4%c5%aa%bc%ab%b1%d2%b8%a2%a1%a6%b9%f1%ba%dd%b9%d7%b8%a5%a1%a6%b7%fb%cb%a1%a3%b9%be%f2#092
 帝国憲法では、天皇がメインのはずが、実際には内閣がメインだったし、現憲法では軍隊はあってはならないはずなのに自衛隊は存在している。
 そういえば、大昔には令外官というのもあった。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%A4%E5%A4%96%E5%AE%98

<LCSPU/2c0>(「たった一人の反乱」より)

 太田さんは人間主義を推奨しているように見受けられるが、人間主義は安全保障に関しては、マイナスになるのではないでしょうか?特に相手側が人間主義者じゃない場合には。
 太田さん自らが指摘するように、戦前も、人間主義的行動をとったつもりが恨まれる結果に終わったわけでしょう。
 現在のところ、中国、ロシア、北朝鮮は言うに及ばず、韓国あたりでもちょっと人間主義は通用していないように見受けられるわけで、このあたりは安全保障を第一義に考えるべきだとする太田さんの主張は矛盾しないのでしょうか?

<太田>

 ちょっと前にも言ったんだけど、ボクは、安全保障ではなく、人間主義を第一義に考えていて、日本の自立/安全保障はその手段だと考えてるんだよ。
 人間主義でさえ、誤解されたり恨まれたりしがちなのだから、人間主義ならぬ利他主義を唱えたイエスが殺されたのは当然と言えば当然だ。
 ところが、そんなイエスを神の子として崇めるキリスト教は、後に世界一信者の多い宗教になった。
 戦前、人間主義的対外政策を追求した日本だって、キミの指摘のように、恨まれただけでなく、人種主義の米国等によって数百万人を虐殺されるというひどい目に遭った。
 にもかかわらず、人間主義は世界を覆い尽くさなければならないし、覆いつくすことになるだろう、とりわけ日本が再び人間主義的対外政策を追求すればそれが大いに促進されるだろう・・とボクは考えているんだな。
 日本が、今度もまた恨まれ、ひどい目に遭うのは必至だろうって?
 そんなことはないはずだ。
 だって、日本が戦後、人間主義的対外政策の追求を断念させられた途端、東アジアで、国共内戦、朝鮮戦争、第一次/第二次インドシナ戦争、大躍進、文化大革命等が立て続けに起こり、数千万人の人々が虐殺され、支那、ベトナム、北朝鮮ではいまだに人々が専制的支配の下で苦しんでるじゃないか。
 他方、日本は、物質的にも精神的にも、東アジアのみならず、世界の模範的な存在となって現在に至っている。
 日本は誤解されたり恨まれたりしたと書いたが、戦前でも心底では日本の人間主義的内外政策を高く評価した人々は東アジアに大勢いた(典拠省略)し、現在では、上述した戦後の歴史も踏まえ、内心日本の熱烈なファンである人々は東アジアのみならず世界で過半を占めている、とボクは信じている。
 だから、心配には及ばないさ。

 本日は、紹介すべきめぼしい記事がありませんでした。日本を含む世界がクリスマス/年末休暇に入ったのかもね。
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太田述正コラム#5922(2012.12.23)
<米墨戦争と米国の人種主義(その4)>

→非公開