太田述正コラム#5919(2012.12.22)
<皆さんとディスカッション(続x1757)>

<太田>(ツイッターより)

 「…朴槿恵氏は…08年に…訪中した際には胡主席と面会。昨年11月の訪中では、…3分間にわたり中国語であいさつし、…中国新聞社…は「最も困難なときに…馮友蘭の『中国哲学史』を読んで冷静さを取り戻した」とする朴…氏の文章を紹介…」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/12/22/2012122200333.html
 あーあ。

<+rA63t9V0>(「たった一人の反乱」より)

≫「戦後レジームからの脱却」を志しているらしい安倍が、じゃ、なんで長ーく「戦後レジーム」そのものの自民党にいることに耐えられたんだよ。≪(コラム#5759。太田)

 前々から気にはなってたんだけど、戦後レジームそのものの自民党に耐えられずに飛び出したって石原慎太郎の事も含まれているんだろうか?
 アレだけボロ糞に叩いてた維新の会も、石原慎太郎加入後には支持に周ってたし太田さんって石原慎太郎を結構高く評価してんのかな?

<太田>

 石原が議員を辞めたのは1995年。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E5%8E%9F%E6%85%8E%E5%A4%AA%E9%83%8E
 長男の伸晃が自民党議員になったのは1990年、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E5%8E%9F%E4%BC%B8%E6%99%83
だが、三男の宏高に関しては、自民党から一回目の立候補をして落選したのは2003年だ。しかも、この時、「石原慎太郎東京都知事や石原軍団の大々的な応援を受けて選挙戦を展開し」ている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E5%8E%9F%E5%AE%8F%E9%AB%98
 石原が議員を辞めたのは、自民党にいても総裁にはなれない、と見切りをつけたからであって自民党そのものに見切りをつけたわけでは全くなく、自分の息子達には自民党で総裁になって欲しい、という魂胆がミエミエだ。
 これだけで、石原は政治屋・・政治家を標榜している文士くずれの権力亡者・・であることが分かる。
 石原のウィキペディアを斜め読みしてごらん。
 碌なエピソードが出てこない。
 諸新興宗教団体との関係を含め、彼がいかに無節操な人物か、身に染みて分かるぜ。

<ScUkbmLY>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

 「竹島の日」式典を見送り 安倍自民、日韓関係改善に現実路線
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121221/stt12122121130013-n1.htm

 前回と同じパターン。友好を否定する気はないが、こちらから譲歩したらあちらも譲歩してくれるわけではない。これでは、いびつな日韓関係が続くだけ。
 最初から日和るような態度をみせているようだから、憲法改正や集団的自衛権でも期待できない可能性が高まった。これでは野田のほうがはるかにいい。
 自民党に期待していたネットウヨはどう思うのかなw。

<PfJkVpV6>(同上)

 自民党に 期待していたネットウヨはどう思うのかなw。
 その件でν速+とかにいくつもスレ立ってたけど、今はこれで良いって言ってたよ。
 むしろ計画性も立てずに韓国や中国と揉めた野田は国益を損なっただけの馬鹿なんだってさ。
 安倍に対して宗教化してる連中に何を言っても無駄だってのは知ってたけどここまで酷いと語り合う気力も失せるな。
 こんな連中相手にそれでも挫けず語り続ける太田さんは本当に偉大だよ。

<sap4apOA>(同上)

 太田さんが言うように憲法改正は無理だろうが、集団的自衛権は何とかなるかと思ったけど、「竹島の日」式典ごときを見送るのだから、任期中に集団的自衛権をいじることもないだろう。少なくとも、太田さんが望むような集団的自衛権の解釈はありえないだろう。

<太田>

 中共当局は、一応希望していた安倍政権誕生がなったんだから、漁船や、海監艦艇・航空機による尖閣領海侵犯は控えるだろうから、当分、尖閣問題は凍結されるだろうし、朴韓国新大統領は、李現大統領のようなバカじゃないから、竹島がらみのパーフォーマンスは行わないだろうから、当分、竹島問題も凍結されるだろう。
 だから、安倍次期首相が公約をトーンダウンさせたのは、領土問題に関しては正解さ。
<8n8pVr.Y>

 日銀の白川総裁は政治家から叩かれてちょっと気の毒やなあ。
 2000年代になってから日銀は世界一の金融緩和を実施してきたと言われているから。
 日銀が紙幣をいくら刷っても、日銀→銀行→民間のはずが、銀行→日本国債が現実。
 少子高齢化に、増える派遣労働、こんな状況で国内に投資する額が増えるわけない。
 ほんとうは政治が悪いはず。

 岩本沙弓の"裏読み"世界診断
http://news.mynavi.jp/column/urayomi/020/index.html

<太田>

 だけど、ケツの穴は小さいぜ。↓

 「・・・日銀が今回、政治の圧力に屈したのは明白で、独立性を事実上、失ったようにもみえる。だが、日銀が最後のとりでとして守りたかったのは、金融政策の独立性というよりは、政治による人事介入からの独立性だ・・・。
 旧日銀法は真珠湾攻撃の翌年の1942年、国家総動員体制の一環で施行された。戦後も、内閣は総裁・副総裁の任命権だけでなく、総裁の解任権を持つ政府主導の仕組みが残った。98年の日銀法改正でようやく内閣の総裁解任権が消えた。これで初めて日銀の独立性が保障された。・・・」
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGC2101N_R21C12A2EE8000/?dg=1


 それでは、その他の記事の紹介です。

昨日も、共同の取材を受けた時に話したんだけど、この話にニュース性があるとすれば、なんでこれが露見したのか、ということだけだな。
 (それも、実は、防衛予算が増えないから、企業間で少ないパイの奪い合い状況になっているってのが原因だから、ニュース性たって大したことないけどね・・。)
 武器輸出が禁止されてて(=性能も価格も競争に晒されていない)、自衛隊が戦うことが禁じられていて(=装備品の要求性能がいいかげんでその性能確認試験もいいかげんで、しかも、できるだけ多くの数量を確保する必要もない)、対価関係が明白な天下りが行われている(=だけど積算中に「天下り人件費」を計上するわけにはいかない)以上は、要するに、防衛省が購入する主要装備品のすべてが水増し請求されてるんだからからね。↓

 「三菱電機は二十一日、防衛装備品をめぐる水増し請求問題で、・・・防衛省への返納額は、九九年に過去最高の返納額だったNECの約三百十八億円を上回り、四百億〜五百億円となる見通し。最終的な支払額の確定には今後一〜二カ月かかる。・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2012122202000107.html
 「・・・ 防衛省は、水増し請求に対する罰則として水増し額の二倍としている違約金を、最大で四倍とする方向で検討していることを明らかにした。企業側が自ら不正を申告した場合は、違約金を水増し額と同額とすることも検討している。・・・
 <三菱電機の水増し請求問題> 昨年、三菱電機関係者からの内部通報があり発覚。今年1月、同社は防衛省に対し不正があったことを認め、指名停止措置を受けた。作業にかかった人員や時間を付け替える方法で、1970年代以降続けられてきた。・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2012122202000107.html

 狂ってるとしか言いようがないね。↓

 「米小学校乱射:全米ライフル協会「学校に武装警官配備を」・・・」
http://mainichi.jp/select/news/20121222k0000e030158000c.html

 米国在住の日本人(?)が書いた、完璧にNRAの論理にのっかったブログ(12月21日付)を発見! オモロイから読んでみ。↓
http://scarecrowstrawberryfield.com/

 本件についてのガーディアンのコラムだ。↓

 <米国だけがいかに世界から乖離しているかが分かる。↓>
 ・・・We watch their movies, we eat their fast food. Their culture has become global culture. So it always comes as a shock to realise how different Americans are from everyone else.・・・
 <米国人達は、銃器保持権をも謳っているところの、米憲法を神聖視している。↓>
 When outsiders hear that the right to bear arms is enshrined in the second amendment of the US constitution, I suspect many imagine this is like saying it's "protected by law", something that can easily be changed, as it would be in their own countries. But this is to underestimate what the constitution means to Americans.
 <憲法をつくった、建国の父達も神サマ扱いされている。↓>
 It is indeed a sacred text. Despite, or perhaps because, the US is a country animated by faith, the "founding fathers" are treated as deities, their every word analysed as if it contained gospel truth. ・・・
 <時代遅れの憲法条項は修正すりゃいいだけの話だし、そもそも、銃器保持権に係るつい最近変更された最高裁判例を再度修正して、この権利が個人の銃器保持権を定めたものではないとするかつての判例に戻せばいいだけのことだ。↓>
 Change is possible even within the constitution. It's worth remembering that it was only by a 5-4 margin that the nine judges of the supreme court ruled in 2008 that the second amendment applied to individuals at all; until then, the court held for decades that the constitution protected only the right of a "well-regulated militia" to bear arms.・・・
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2012/dec/21/sacred-text-us-gun-habit
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太田述正コラム#5920(2012.12.22)
<私の現在の事情(続x34)>

→非公開