太田述正コラム#5859(2012.11.22)
<皆さんとディスカッション(続x1730)>

<太田>(ツイッターより)

 「中国人特派員が日本の自動車教習所に通って感じたこと…」
http://j.people.com.cn/94473/8028195.html … 
 ウーン、こいつは人民網のこれまでで最高のヨイショ記事かも。

<ヘボ星目>(同上)

 =あちらの人に通じているだろうか?

<太田>(ツイッターより)

 アフガニスタンで部下の米兵達が命がけで戦っていた時に不倫情事に耽っていた前司令官のペトレイアスや既婚女性といちゃいちゃメールを交換していた現司令官のアレンを元米兵(イラクで戦いアフガニスタンで従軍ジャーナリスト)が非難していた。
 ペトレイアスらに対する擁護論を粉砕する迫力があるよ。

thedailybeast.com/articles/2012/11/21/david-petraeus-betrayed-us-writes-an-iraq-war-vet.html … ←つけるの忘れてた!

<太田>

 そもそも、軍人たるペトレイアスをCIA長官にすべきじゃなかったというコラムだ。
 確かにそうだな。↓

 ・・・ Military officers・・・are professionals in the "management of violence." Intelligence, by contrast, is all about the management of information -- how to get it, analyze it, hide it from the wrong people, and share it with the right ones.・・・
http://www.foreignpolicy.com/articles/2012/11/21/king_david?page=full

<TA>

 「ジェファーソンの醜さ」シリーズ(コラム#5830〜(未公開))、とても興味深かったです。
当時、ジェファーソンのような「おぞましい」(コラム#5844。太田)人間が一般的であった<(コラム#5850(未公開)>とすれば、アメリカにだけは従軍慰安婦「問題」についてどうこう言われたくない、と思いました。

 さて、コラム#5591にて「太田さんが評価する民主党政権による功績(政権交代の成果)を列挙してみてはどうでしょうか」と提案させて頂きましたが、太田さんが「「第三極」に投票を」(コラム#5821)とお考えの今、再度これを提案すべきか否か、悩ましいところです。が、少なくとも無意味ではないでしょうし、もしよろしければ、お願いしたいと思います。
 またこれと併せて、未だ公明党と連立を続ける自民党はこの3年間で変わったのか、を総括することを提案させて頂きます。

<太田>

 最後の点についてですが、朝鮮日報に下掲のような分析が載ってましたね。↓

 「・・・自民党の支持基盤は三つに分けられる。イデオロギー色の強い保守集団、医師・不動産団体などの利害関係集団、特定地域に長く暮らしている人々だ。だが、民主党に政権を奪われたことで利害関係集団の支持が揺らぎ、急速な核家族化で地域共同体も崩壊した。そんな中、イデオロギー集団という支持母体だけでも守らなければ、という焦りがこうした公約となって表れた・・・」
 民主党の内部で野田佳彦首相が方向を誤った。・・・民主党は自民党政権のアジアを無視する外交政策を批判し、政権を取ったが、党のアイデンティティーを否定し自民党式の外交に傾いたせいで、自民党が息を吹き返した。自民党を有利にしたのは民主党政権だ・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/11/22/2012112200396.html

 当たらずと雖も遠からずではないでしょうか。
 このことは、この記事が言及している民主党の「功績」についても言えそうです。
 (最後の段落は、民主党と言うより野田首相の「功績」ですが。)

 ところで、この記事を含め、朝鮮日報の記事は、(次の2つはセンセーショナリズムで感心しませんが、)今度の選挙で我々自身がどこに注目すべきかを示唆していると思います。
 日本の主要メディアの報道ぶりは、完全にピントがスレています。↓

 「衆院選:自民党の公約、100年前に逆戻り・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/11/22/2012112200378.html
 「安倍総裁、この公約で首相になり韓中首脳に会えるのか・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/11/22/2012112200372.html
 「・・・自民党の安倍晋三総裁は「米軍が攻撃を受けた場合、現行法を理由に自衛隊が知らないふりをすれば、日米同盟は維持できない」と主張した。集団的自衛権導入は憲法を改正することなく、国家安全保障基本法の制定、憲法の解釈変更だけで可能だ。・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/11/22/2012112200390.html

 このうち↑の3番目の記事は重要です。
 つまり、自民党は、米国の属国であることを継続するために、つまりは吉田ドクトリン墨守を続けるために、集団的自衛権行使を「部分的に」解禁する恐れがある、ということです。
 (極端な例を挙げれば、日本周辺の米軍艦艇が攻撃された場合にのみ日本は集団的自衛権を行使できる、と政府憲法解釈を変更する。)
 そんなことをさせては絶対なりません。
 そのためにも、自民党を日本維新の会と連立を組ませる必要があるのです。
 「幸い」、日本維新の会が、そんなチンケな集団的自衛権行使の解禁を飲む恐れは考えられないからです。↓

 「石原氏「シナになめられ、アメリカの妾に甘んじた日本をしたたかな国に」・・・」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121121/plc12112123270011-n1.htm


 それでは、その他の記事の紹介です。

 河村市長の政治生命もこれで終わりだな。
 これまでボクの書いてきたことを振り返ってもらえば、この期に及んで、大きな政府志向でダーティな小沢一派と小さな政府志向(タリバン)でクリーンな「みんな」の間を揺れ動くような支離滅裂さじゃね。↓

 「減税日本と反TPP、合流へ調整・・・」
http://www.asahi.com/politics/update/1122/TKY201211211074.html
 「減税日本:河村市長「生活との連携検討」・・・」
http://mainichi.jp/select/news/20121122k0000m010108000c.html
 <それが証拠に、河村と行動を共にするのは、約1〜2名に過ぎない。↓>
 「・・・減税日本の小林興起代表代行は21日、離党届を提出した後、東京都内で維新の会の平沼赳夫国会議員団代表と会談し、維新の会への入党希望を伝えた。・・・」
 <残りの5名の国会議員中、>維新の会に移ることができるのは最大で2、3人・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2012/news1/20121122-OYT1T00282.htm?from=main2

 野田政権による原発廃止の閣議決定はずしは、宗主国サマに命じられたからではなく、民主党独自に決めたものであることがはっきりしたな。↓

 「脱原発 崩れたシナリオ 仙谷氏「運動じゃない、政治だ」・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012112202000115.html

 鳩山さん、あなたが語ってるような「教育」とか、この記事に出てるような「政治」とかに一切関わらずに、カラオケだけを楽しみに静かな余生を送ることを、同じ日米の大学に学んだ後輩として、そしてあなたの下で選挙を戦った者として、心から希望してまっせ。↓

 「鳩山元首相引退:「今後も沖縄問題にかかわりたい」・・・」
http://mainichi.jp/select/news/20121122k0000m010106000c.html

 台湾も徴兵制を廃止するんだね。↓

 Taiwan prepares for end of conscription・・・
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/489ed4c4-1eaa-11e2-bebc-00144feabdc0.html#axzz2CvN7dsrO

 イスラエルとガザは、それぞれ5名、161名の死者を出し、停戦しただけ。イスラエル人の70%は停戦に反対。ただし、ガザ側が停戦を続ければ、問題は解決するけどねえ。↓
http://www.guardian.co.uk/world/2012/nov/21/gaza-ceasefire-announced-cairo
 <株を上げたのは仲介に「成功」したエジプト、株を下げたのはウロウロしただけのトルコ。↓>
 ・・・Morsy, whose anti-Zionist credentials are beyond dispute, seems like the diplomatic troubleshooter who can put Egypt back on the map, while Erdogan's Turkey is once again left to be a mere observer of regional events.
http://www.foreignpolicy.com/articles/2012/11/21/overdone_turkey?page=full

 この間にも、シリアでは、反体制派の勝利が間近いところまで来た。↓

 ・・・while all eyes have been on Gaza and Israel this past week, several major diplomatic and military developments have occurred on the Syrian front -- some of which may prove decisive to the end game of a 20-month old crisis. ・・・
http://www.foreignpolicy.com/articles/2012/11/21/gunning_for_damascus?page=full

 米国における将官クラスの軍人達の「天下り」を糾弾したコラムだ。↓

 ・・・ over the last three years, 70 percent of the 108 three-and-four star generals and admirals who retired "took jobs with defense contractors or consultants." ・・・
 <退職(再就職)後、1年間、国防省への働きかけを禁止しているだけ。↓>
 The Pentagon's rules only require a one-year wait before retired generals can contact former colleagues still at the Pentagon on behalf of their new employer.・・・
 <再就職が発表されると、受け入れた企業の株価が上昇する。↓>
 ・・・the Pentagon's revolving door across six administrations that investors widely expected that hiring senior defense officials would produce higher profits. ・・・
 <癒着がなきゃそんなことありえないだろとさ。↓>
 It is hard to think of other reasons for higher expected returns than conflicts of interest・・・
http://www.foreignpolicy.com/articles/2012/11/21/job_security?page=full

 感謝祭(Thanksgiving)の起源が解き明かされている。↓
http://www.foreignpolicy.com/articles/2012/11/21/thanksgiving_is_un_american?page=full
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太田述正コラム#5860(2012.11.22)
<陸軍中野学校終戦秘史(その3)>

→非公開