太田述正コラム#5843(2012.11.14)
<皆さんとディスカッション(続x1722)>

<太田>(ツイッターより)

 南京事件の米国人による証言が出ている。
 国民党軍捕虜1万人以上の殺害プラス南京市民たる女性多数に対する強姦が行われた、というもの。
http://j.people.com.cn/94473/8016429.html
 ま、このあたりが「史実」の最大公約数なんだろうな。

 米国のチベット解放運動団体がガンナムスタイルでもって習近平とチベット人との戦いを風刺した動画が話題を呼んでいる。
http://www.youtube.com/watch?v=NxxEo6lEC_U

<太田>

 ネタ元はこの記事だ。↓
http://newsfeed.time.com/2012/11/13/in-tibet-gangnam-style-is-political/
 その中に出てきた、中共の反体制派芸術家の艾未未(Ai Weiwei)版をどうぞ。↓
http://world.time.com/2012/10/24/artist-yes-dancer-no-ai-weiwei-does-gangnam-style/
 同じく、香港人が、無作法な大陸人(支那スタイル)をからかった版もどうぞ。(英語字幕を画面内から出せるよ。)↓
http://www.youtube.com/watch?annotation_id=annotation_591616&feature=iv&src_vid=a-bzN7sG5Ro&v=hUK7IZMSnLA#t=10s
 同じく、中共の新疆の警官版もどうぞ。↓
http://v.youku.com/v_show/id_XNDcwMTg0MTI4.html
 同じく、タイ国軍版もどうぞ。↓
http://www.youtube.com/watch?v=FHx4nF7jJzI

 上記記事とは別に見っけた、英イートン版もどうぞ。↓
http://www.guardian.co.uk/education/video/2012/oct/18/gangnam-style-parody-eton-style-video
 ちなみに、イートンは19人の英首相を排出させている、イギリスの化け物パブリックスクール(13歳〜18歳の5年間の全寮制教育校)だ。(現在の首相もロンドン市長も新カンタベリー大司教も、王室の二人の王子もイートニアンだ。)↓
http://www.guardian.co.uk/education/2012/nov/13/eton-old-boys-network-flourishes

<sMCKxm400>(「たった一人の反乱」より)

≫この話、ホントである可能性が大いにあると思うけど、こんな野田首相が、安住淳民主党幹事長代行が集団的自衛権行使禁止の政府憲法解釈維持を唱えたのをあえて放置している意味を、よくよく考えて欲しいな。≪(コラム#5841。太田)

 なるほど、もし今、党内論争をすれば、集団的自衛権行使(軍事力の行使)について揉めた挙句に、
1 党の決定で集団的自衛権行使禁止が公になれば、尖閣問題で自衛隊の派遣が事実上、出来なくなる恐れがある。
2 論争そのものが某国に日本は「軍事力の行使」を躊躇している印象を与える。 

可能性がある。
 もしこの推論が正しければ、野田さんは「集団的自衛権の行使」を重大な問題とみなしているわけだ。

<太田>

 ちゃうちゃう。キミ、コラム#5839読んでないね。
 安住淳幹事長代行だけじゃなく、細野豪志政調会長がこういうことを言うのを放置しているっちゅうか、言わせてるのは野田首相であり、そのココロは、みんなの党を第三極からぴっぱがして、(壊滅的敗北させるつもりの)民主党と抱き合い心中させ、その一方で、残りの第三極を盛り立てることによって、自公に過半数をとらせず、自公と第三極との連立政権樹立をさせることで、これら諸党の掲げる政策の最小公倍数である集団的自衛権禁止の政府憲法解釈変更を実現する、という謀略的戦略だとボクは見るわけさ。↓

 「民主・細野氏、衆院選「9条改正」が争点に 改憲に否定的・・・」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121103/elc12110315180000-n1.htm
 「「『集団的自衛権』振り回す意味感じない」 民主・細野政調会長・・・」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121019/plc12101920000020-n1.htm

<fXJLJQ/L0>(「たった一人の反乱」より)

 もし本当に第三極に勝たせるつもりなら何で年内解散しようとしてんだろ?
 年内解散なんてしたら準備不足の第三極は不利じゃね?
 民主党はボロ負けしてもいいと思ってるんだろ?
 だったら選挙日を引っ張るだけ引っ張って第三極が戦える準備が整うまで時間稼いでやればいいのに。
 年内解散の可能性が高まったせいで維新の会は慌てふためいてますよ太田さん↓
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121113-00000519-san-pol

<太田>

 時間がない方が物事がまとまるってこともあるし、橋下市長の週刊朝日問題や、石原慎太郎の暴走老人ぶりで盛り上がってる旬は長くは続かないということもある。
 それはそれとして、キミタチに分かってほしいのは、ボクの国内政局を見る視点だ。
 前にも言ってるはずだが、安全保障政策の観点から見るわけさ。
 というのは、日本は吉田ドクトリン墨守だが、世界はそうじゃないから、しかも、とりわけ宗主国サマがそうじゃないから・・ということは、世界、就中宗主国サマは安全保障政策を最重要視しているから・・日本の国内政局の動向だって究極的には安全保障政策で決まると考えていいってこと。
 すると、自公・立ち上がれ(太陽)・民主党(・社民/共産)の大きな政府志向に対するに維新・みんな・減税日本の小さい政府志向(市場原理主義志向)という対立軸よりも、自(公)・立ち上がれ(太陽)・維新・減税日本の集団的自衛権行使に対するにみんな(・社民/共産)の集団的自衛権非行使という対立軸の方がより基本的な対立軸だということになる。
 (小沢集団は、論じるに値しない。)
 ということは、消費税だのTPPだの原発だのをめぐる対立なんてものは、どうでもいいくらい小さい対立だっちゅうことになるの。
 石原慎太郎の「暴走」時点以降の野田首相の言動は、このボクのと同じようなものの見方、考え方を彼もしていると考えて初めてつじつまがあうんだな。
繰り返すが、民主を無理やり集団的自衛権非行使陣営に引きずり込むことで、この大対立軸を際立たせた上で、(自公単独ではない)集団的自衛権行使連立内閣の樹立を図る、というのが野田首相の戦略だとボクは見てるわけさ。
 とにかく、野田首相が民主党のことなんか全く顧慮していないことだけとっても異常だと思わないかい?↓

 「民主「決めさせない政治」の真骨頂 首相の年内解散方針に「反対」大合唱・・・」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121114/plc12111400340000-n1.htm
 「年内解散なら選挙無効も 横路衆院議長<(民主)>が異例文書「憲法上の義務ではない」・・・」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121114/plc12111412130011-n1.htm

<sMCKxm400>(「たった一人の反乱」より)

 韓国に「日本の原発産業を奪え」と嗾ける
http://www.e-themis.net/feature/read1.php

 陰謀論はナンセンスだが、原子力技術の劣化が始まったことは確実。
 民主党がこれを加速したのだから、始末が悪い。
 正直言って、野田さんにはもう少し、なんとかしてほしかったわ。
 野田さんが退任すれば、民主党は更に悪くなるんやろうから、ここらが潮時やね。

<太田>

 どうでもいいけど、核兵器を山のように持っているあの米国においてすら、1979年のスリーマイル島事故
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%AB%E5%B3%B6%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80%E4%BA%8B%E6%95%85
があってから、30年近く新たな原発をつくれなかった
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=01-07-05-17
ことを思いだして欲しいね。

 
 それでは、その他の記事の紹介です。

 日本の造幣局が、景気低迷による貨幣需要減少で余剰設備を抱えていることもあり、貨幣鋳造の請負を行うべく、世界を相手に営業努力を続けている、という話が載ってた。↓

 ・・・Japan has previously produced commemorative coins for New Zealand and Sri Lanka. During the 1950-53 Korean War, Japan briefly printed Korean notes for the Korean government・・・
 <バングラデシュ貨幣の鋳造は請け負ってるんだね。↓>
 Bangladesh is the second country Japan approached for coin production, having lost a tender in Botswana in 2010.・・・
 Japan intends to keep trying, partly because it has a large production facility it needs to use, as coin output at Japan Mint dropped to 700 million units in 2011, from 5.6 billion in 1974 as the economy has stagnated.・・・
http://blogs.wsj.com/japanrealtime/2012/11/13/japan-mint-takes-on-work-for-a-foreign-country/?mod=WSJBlog&mod=WSJ_Japan_JapanRealTime

 ペトレイアス事件の第三の登場人物たる女性・・現在のアフガニスタン駐留米軍のアレン司令官との関係までささやかれ始めている・・

http://www.asahi.com/international/update/1113/TKY201211130980.html
を、連絡官と前に(コラム#5839で)紹介したけど、訂正しておく。
 米中央軍の母基地であると同時に、米特殊戦統合司令部があるマクディル基地(フロリダ州西海岸のタンパ)を後援する地元セレブなんだね。↓

 ・・・ Jill Kelley, the other other woman in the unfolding Petraeus scandal・・・<a> volunteer・・・as a popular hostess to Central Command’s military elite. ・・・at MacDill, home to U.S. Central Command and Special Operations Command.・・・<She is>“social liaison.”・・・rich Tampa socialite who likes to hang with four-star generals.・・・
 <彼女は、レバノン生まれで、中東を所管する中央軍とはそういう意味でもご縁がある。↓>
 It is a quality, he said, born of the Catholic family’s persecution in their native Lebanon; when he, Jill and Natalie were small children, the family fled to the United States, he said. They built a productive new life in America.
“We feel we owe everything we have to this country,” David Khawam said. “We’re extremely patriotic.”・・・Kelley was a “self-appointed” go-between for Central Command officers with Lebanese and other Middle Eastern government officials.・・・
http://www.washingtonpost.com/blogs/reliable-source/post/social-liaison-jill-kelley-how-did-she-get-that-title-and-what-does-it-mean/2012/11/13/661e529a-2dd7-11e2-89d4-040c9330702a_blog.html?hpid=z2
http://www.washingtonpost.com/national/tampa-woman-was-hostess-to-the-military-but-had-deep-financial-troubles/2012/11/13/45cea33c-2d19-11e2-9ac2-1c61452669c3_story.html?hpid=z2

 またまたまたまた『アルゴ』の映画評が出てたよ。↓
http://www.guardian.co.uk/world/iran-blog/2012/nov/13/argo-iranians-ben-affleck
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太田述正コラム#5844(2012.11.14)
<ジェファーソンの醜さ(その8)>

→非公開