太田述正コラム#5825(2012.11.5)
<皆さんとディスカッション(続x1713)>

<太田>(ツイッターより)

「…不合理または危険な意思決定を容認してしまう「集団思考」に中国人が容易に陥りやすい…」
http://j.people.com.cn/94475/8004447.html
「…「空気文化」の蓄積により、日本社会…は集団心理に左右され…る。」
http://j.people.com.cn/94475/8004466.html
日中は同文同種でご同慶の至り? 
ウソこけ。

<いしゐのぞむ>

 以前、日清戰役直前の尖閣史料にご關心をお持ちでした。それにつき、八重山日報にてまた新事實を公表しました。
 ご笑覽下されば幸ひです。
 「清國史料、また尖閣は國外、臺灣總統發見が逆證明、中臺の領有主張崩潰」
http://www.yaeyama-nippo.com/2012/11/05/%E6%B8%85%E5%9B%BD%E5%8F%B2%E6%96%99-%E3%81%BE%E3%81%9F-%E5%B0%96%E9%96%A3%E3%81%AF%E5%9B%BD%E5%A4%96-%E5%8F%B0%E6%B9%BE%E7%B7%8F%E7%B5%B1-%E7%99%BA%E8%A6%8B-%E3%81%8C%E9%80%86%E8%A8%BC%E6%98%8E-%E4%B8%AD%E5%8F%B0%E3%81%AE%E9%A0%98%E6%9C%89%E4%B8%BB%E5%BC%B5%E5%B4%A9%E5%A3%8A/

 葛瑪蘭(宜蘭)の南端から南は清國外なのですが、以前そこに疑問をお持ちでした。
 今囘の報道でもそこは書かれてゐません。
 調べれば分かることなので省略してゐるのですが、今度の機會に書きます。
 太田樣ご自身でお調べになっても良いと思ひます。
 とりあへず明治七年の臺灣出兵前に東南部が清國外であったことは既にご存知と思ひます。

<太田>

 存知ておりませんので、ぜひとも、ご教示願えれば幸いです。
 それでは、さっそく、上記記事から引用させていただきます。↓

 「・・・馬総統は1872年(明治5年)に清の周懋・・・が執筆した「全台図説・・・」の中から「釣魚台」の記述を発見した。
 該当箇所には「山後の大洋に嶼・・・あり、釣魚台と名づけらる。巨舟・・・十余艘・・・を泊・・・すべし」と記されていた。
 「山後」とは台湾島の東半分であり、文意は「台湾東側の大海に島があり、島名は釣魚台という。大船十隻余りが停泊可能である」となる。
 日本が尖閣諸島の領有を開始したのは1895年で、「全台図説」の成立はその23年前。馬総統の「発見」は、日本の領有開始前に、尖閣が台湾の領土だったことを示す証拠として、台湾外交部の公式文書中に採用された。・・・
 しかし石井准教授の調査によれば、「全台図説」のこの記述の原文は台湾東側中部の「奇来」(今の花蓮)の項目中に掲載されていた。
 清国は台湾全土を統治していたのではなく、東側中部の「奇来」は、東側北部の清国領である宜蘭県の外にあり、清国の国外でもあった。

→繰り返しますが、その根拠こそが決めてだと思いますので、ご教示のほど、どうぞよろしく。(太田)

 「全台図説」の前年、1871年出版の官製地理書「重纂福建通志・・・」の今の宜蘭県の項目にも、同じ記述が見られることが既に知られている。台湾・中国両政府はこれまで、尖閣が清国に属していた最有力の根拠として、この記述を挙げていた。
 石井准教授によると、同項目には、宜蘭県の領域は東北端が台湾東北海岸の「三貂・・・」までと明記されており、海に出ると清の国外になる。その東北170キロメートル先の海上にある「釣魚台」は当然、国外情報として記録されたことが分かる。
 1852年の官製地理書「葛瑪蘭庁志・・・)」にも釣魚台について、宜蘭県の境外、すなわち清国外に存在することを示す「蘭界外」と記されている。・・・」

<TA>

≫このキリスト教原理主義の影響の強い米国とユダヤ教という本来的に原理主義的な宗教の信徒からなるイスラエルの<、米国のイスラエルへの膨大な軍事援助に象徴される、>異常に緊密な関係は、(キリスト教とユダヤ教が共有する)旧約聖書に基づく選民意識を両国民がそれぞれ抱いていること、また、旧約聖書と新約聖書中のヨハネの黙示録から、ユダヤ人の先祖の地、イスラエルへの帰還が、キリストの再臨の前提であると解釈できる・・・ことに起因しており、戦後の歴代米国政府は、安全保障上、イスラエルをあたかも米国の一部であるかのように扱ってきて<いる>・・・。≪(コラム#5824(未公開)。太田)

 確認のためお聞きしますが、これはアメリカの方想いみたいなものなのでしょうか。それとも両想い的なものなのでしょうか。
 また、こういったアメリカの動機の異常性はともかく、イスラエルへの過剰な(?)軍事的関与そのものの政策としての評価をお聞かせ下さい。

<太田>

 最初の方のご質問ですが、米国に住んでいるユダヤ人は、イスラエルに住んでいるユダヤ人と大差ない500万人余もおり、そのユダヤ人が米国の知識人の中に占めるシェアが極めて大きいこと・・例えば、ハーヴァード大の学部学生の30%を占める・・
http://en.wikipedia.org/wiki/American_Jews
、そして米国の軍事力が現時点でも隔絶した世界ナンバーワンであることとを勘案すれば、イスラエルが前者を梃として米国政府を動かし、自らの安全保障に米国を利用しようと考えるのは当然であり、同国は、それに見事に成功してきた、ということでしょうね。
 後の方のご質問については、(イスラエルが米国の支援なしに核開発に成功した点一つとっても、米国の軍事的支援なしでもなんとかなったと思われるけれど、)米国の軍事的支援が全くなければ、イスラエルが現在国家として存続できていない可能性がゼロではないことから、私は、米国による軍事的支援そのものは是としますが、その程度が度を超している、と思います。
 
<peMUilEw0>(「たった一人の反乱」より)

≫来年の総選挙以降も民主党(を中心とする)政権が維持されるだろう。ちゅうか、そうならなきゃ、日本の有権者は気ー狂ってるってこと≪(コラム#5715。太田)

 「第三極」に投票を! とか言い出したって事は、↑この予言は撤回するって事でいいの?
 政治の情勢なんてコロコロ変わるもんだし発言が2転3転するのも致し方無いとは思うが、今更橋下だの石原だのを支持しろって言われてもなぁ。
 兎にも角にも自民党を(まだ)政権与党にすべきでないって太田さんの想いは伝わってきたけどさ。
 「第三極」に投票を!って言ってるのも妥協に妥協か重ねての発言みたいだし。

<太田>

 ボクが、野田首相の心中をこれまで忖度しきれていなかったからだ、ということにさせてもらおう。

 読売の世論調査結果を、支持率が民主党11%、自民党24%、日本維新の会3%、石原新党1%であったことと併せて下掲を読むと、私の最新の予想(期待)通り、ちゅうか野田首相の期待通り、にコトが運んでるように見えるねえ。↓
               
 「・・・野田内閣の支持率は昨年9月の内閣発足後最低の19%となり、第3次改造内閣の発足直後で34%に回復した前回調査(10月1〜2日)から15ポイント急落した。・・・
 いわゆる「石原新党」については、「期待する」「期待しない」が各47%で拮抗(きっこう)。・・・次期衆院選で石原新党や新党「日本維新の会」など「第3極」の政党が連携することに「期待する」は52%で、「期待しない」の42%を上回った。」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20121104-OYT1T00609.htm?from=ylist

 共同の世論調査結果も大差ないね。↓

 「・・・野田内閣の支持率は17・7%と、前回十月調査より11・5ポイント急落した。・・・
 石原慎太郎前東京都知事が結成を目指す新党に「期待する」との回答は40・2%、「期待しない」は53・2%で評価が割れた。次期衆院選の比例投票先は、石原新党の母体となるたちあがれ日本は2・1ポイント増の2・4%。日本維新の会は3・1ポイント減の10・8%で、自民党27・7%、民主党12・1%に次ぐ三番手。・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012110502000123.html

 バナナの値段が下がってるのはそのためだったのかー。↓

 「中国捨てて日本取った? フィリピンがバナナ大量輸出・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/7109433/

 軍国主義化した米国、という筆者の指摘は、そもそも軍国主義的である米国、と言い換えればその通り。↓

 ・・・ Eisenhower’s least heeded warning — concerning the spiritual effects of permanent preparations for war — is more important now than ever. Our culture has militarized considerably since Eisenhower’s era, and civilians, not the armed services, have been the principal cause.・・・
 Today, there are just a select few in public life who are willing to question the military or its spending, and those who do — from the libertarian Ron Paul to the leftist Dennis J. Kucinich — are dismissed as unrealistic.・・・
http://www.nytimes.com/2012/11/05/opinion/the-permanent-militarization-of-america.html?ref=opinion&_r=0&pagewanted=print

 そりゃまぐれ当たりってところだろうね。↓

 「・・・李承晩元大統領<は、>・・・太平洋戦争開戦直前の1941年夏、李元大統領は著書『ジャパン・インサイド・アウト(日本の内幕)』を出版し、日本帝国主義の実体を明らかにした。著書の中で李元大統領は、日本が間もなく米国のハワイかアラスカのどちらかを攻撃するという見解を示した。実際に同年12月、日本がハワイの真珠湾を奇襲攻撃して戦争が始まると、同書はベストセラーになった。・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/11/04/2012110400168.html?ent_rank_news

 日本における血液型信仰を皮肉たっぷりに揶揄する記事が出てた。↓
http://www.bbc.co.uk/news/magazine-20170787
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太田述正コラム#5826(2012.11.5)
<フォーリン・アフェアーズ抄(その8)/私の現在の事情(続x30)>

→非公開