太田述正コラム#5771(2012.10.9)
<皆さんとディスカッション(続x1688)>

<太田>(ツイッターより)

 「京大・山中教授にノーベル医学生理学賞…」
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/121008/wlf12100818550014-n1.htm
 <本>日、人民網と朝鮮日報を見るのが楽しみだ。

<X+vnwhjm0>(「たった一人の反乱」より)

 韓国のネットだとこんな反応。
http://www.datenshi.com/?p=496

 韓国以外だとこんな反応。
http://asnyaro.blog129.fc2.com/blog-entry-613.html

<rsmfm47n0>(同上)

 私がアクセスした時は人民網には無かったね。

→産経が「「人民網」は8日夕、日本のニュースを翻訳する形で「山中教授の発明は再生医療に新たな道を切り開いた」などと速報した。」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121008/chn12100823270008-n1.htm
と報じたのは知ってたんだけど、本日は、影も形もなかったね。(太田)

 まぁ人民網は「国際」のカテゴリーが無いからね。
 また今年も孔子平和賞で爆笑させてもらおうね。
http://ja.m.wikipedia.org/wiki/孔子平和賞

 朝鮮日報はあったし冷静な扱いだけど、すぐ下の記事が河野洋平氏「慰安婦否定すれば国家の信用失う」なのはせめてもの嫌味なのかな?

<太田>(ツイッターより)

 「CCTV女性キャスターは才色兼備揃い・・」
http://j.people.com.cn/94475/7969223.html
 9人中、2、5、6、9がグッド。8と9は日本留学経験あり。
 人民網は山中教授ノーベル賞受賞ニュースをスルー?

<mNlzy/eB0>(「たった一人の反乱」より)

 ノーベル賞の話題に埋もれそうだけど、安全保障において重要な話題を。

 米議会 中国通信会社の活動に懸念
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121008/k10015589461000.html

 宗主国様の取り柄なんだから当たり前だけど、安全保障感覚はやっぱり鋭いね(個人的にはよく、そこまで踏み込んだなと感心する) 。
 日本には宗主国様の爪の垢を煎じて飲んだ方がいい奴がいっぱいいるけど。↓
http://news.searchina.ne.jp/disp_android.cgi?y=2011&d=0930&f=business_0930_216.shtml

 ソフトバンクの名誉のために言うと、日本の携帯事業者は全部ファーウェイの端末を出している。設備構築まで関わっているのは他にはイー・モバイルもそうだ。(私の確認した限りでは)

<太田>

 そういえば、朝鮮日報が、7日付で「韓国人の立場からすると、孫社長を語るに当たり、・・・<著書>『孫正義』<での>・・・佐野真一・・・の視点、すなわち「成功した在日韓国人に対する日本人の視線」が気になる。「高齢化社会へ突き進むわれわれ日本人は、どのような状況でも逆境を克服して底辺からはい上がろうとし、そして実際にそれを実現した孫正義の旺盛なエネルギーに、結局のところ嫉妬している」と書かれている部分すら、自分たち韓国人への嫉妬のようにも聞こえる。」という記事
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/10/07/2012100700080.html
を載せていたな。
 韓国人の日本人への嫉妬のスゴさが逆に透けて見えるよな。

<mNlzy/eB0>(「たった一人の反乱」より)

 イー・モバイル、ファーウェイ製の基地局使用の典拠。↓
k-tai.impress.co.jp/docs/event/ceatec2012/20121005_564381.html

 ドコモ、auは基地局までは汚染されてないようでほっとした。
 考えすぎだよ・・と侮る無かれ。
 オーストラリア政府もファーウェイを拒絶している。
ja.m.wikipedia.org/wiki/華為技術#section_5
 こと安全保障に関しては我々はまだまだアングロサクソンに倣うべき。

<太田>

ja.m.wikipedia.org/wiki/華為技術#section_5
は表示されないね。
 この記事がいいんじゃない?↓
http://www.nytimes.com/2012/03/27/technology/australia-bars-huawei-from-broadband-project.html?_r=0

 英国もファーウェイに規制をかけてるみたいね。↓

  The United Kingdom, Australia, and others have restricted how they allow Huawei to operate within their borders, politicians in New Zealand are demanding a similar approach, and France’s former defense secretary Jean-Marie Bockel in July called for Chinese network technology to be banned across Europe. ・・・
 <ファーウェイはこの分野で世界第二位。↓>
 Huawei is the world's second-biggest maker of routers, switches, and telecom equipment behind Sweden's Ericsson. ZTE ranks fifth.・・・
http://www.slate.com/blogs/future_tense/2012/10/08/huawei_zte_house_intelligence_committee_questions_tech_firms_ties_to_chinese_government_.html
 <創立者で社長は、元人民解放軍の将校。↓>
 ・・・Huawei was founded by its chief executive, Ren Zhengfei, a former officer of the People’s Liberation Army in China.・・・(NYタイムス前掲)


 それでは、その他の記事の紹介です。

 これは、対領空侵犯措置についても言えることだ。
 (「自衛隊法第84条には着陸させるか領空外への退去の二つのみしか記述が無く、軍用機による侵犯行為であっても、それに対する攻撃について明確な記述は無い。ただ、正当防衛の観点からスクランブルの際に2機編成で対処中に1機が攻撃を受けた場合、もう1機が目標に対して攻撃を加えることは可能である。その一方で、侵犯機がスクランブル対処機以外の航空機や海上の護衛艦、地上の部隊等に攻撃を加えた場合、パイロットの判断でこれを撃墜する事は難しい。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A0%98%E7%A9%BA%E4%BE%B5%E7%8A%AF )↓

 「・・・ いま、懸念されているのは、尖閣諸島に武器を持った海上民兵が侵入し、不法占拠した場合だ。外国の軍隊による侵略である。防衛出動が命令され、自衛隊が自衛権を行使する事態だ。だが、これまでの解釈では、どこの国かわからず、計画的、組織的な攻撃とはいえない以上、自衛権発動の要件は満たさないとされ、防衛出動は命令されない。
 領土や主権を侵害する不法な暴力を排除できない自衛権とは一体、何だろう。主要国の軍隊は、部隊自衛といわれる「平時の自衛権」を行使して、侵害行為を撃退するが、日本は平時の自衛権を認めていない。集団的自衛権どころか、個別的自衛権ですらがんじがらめだ。・・・
 <だから、>領域警備と排除規定を自衛隊法に盛り込めばよい。・・・」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121009/plc12100907450003-n1.htm

 これは、いわゆるマイナー自衛権の問題であり、日本国憲法解釈上、マイナー自衛権についての政府解釈が示されたことはない、と理解している。
http://www.maehara21.com/gijiroku/2002/march/3_28_5.html
 だから、この記事の言うように、単に自衛隊法(や海上保安庁法)を改正してマイナー自衛権行使規定を盛り込こむことができる、と考えられる。

 自民党の既得権益擁護/癒着志向の象徴だよな。↓

 「公募抜け道 世襲延命 自民大物議員続々引退へ・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012100902000087.html

 どっちが本当のことを言っているのか?
 もちろん、韓国側だろう。
 自民党は、そのことなかれ外交的体質がまだ抜けていないことを示している。↓

 「・・・麻生氏によると、李大統領の天皇陛下訪韓をめぐる発言の真意を確認したところ、李大統領は「韓国に来いとか謝れなどと言ったことはない」との趣旨の説明をした。・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012100902000086.html
 「・・・青瓦台の朴正河(パク・ジョンハ)報道官によると、李大統領は天皇謝罪要求発言の背景について麻生氏から質問を受け、「真意がそのまま伝わったら、より理解されたはず」と答えた。これに対し、麻生氏は共感を示したという。・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/10/08/2012100802611.html

 米国が韓国を全く信用していないと言ってきたが、その理由は、次の一連の記事を読むだけでも分かるよ。↓
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/10/09/2012100900650.html
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/10/09/2012100900655.html
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/10/09/2012100900669.html
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/10/09/2012100900735.html
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/10/09/2012100900741.html

 日韓の世論調査の結果(推移も含む)が出ている。↓
http://english.chosun.com/site/data/html_dir/2012/10/08/2012100801220.html

 山中教授とのノーベル賞共同受賞者のガードン名誉教授の経歴も山中教授並みに面白い。↓

 <イートン校時代の生物学の成績は学年でビリ。↓>
 ・・・According to his Eton schoolmaster, the 15-year-old Gurdon did not stand out as a potential scientist. Writing in 2006, Gurdon quoted a school report as saying: "I believe Gurdon has ideas about becoming a scientist; on his present showing this is quite ridiculous; if he can't learn simple biological facts, he would have no chance of doing the work of a specialist, and it would be a sheer waste of time, both on his part and of those who would have to teach him."
 That year, Gurdon scored the lowest mark for biology in his year at Eton. "Out of 250 people, to come bottom of the bottom form is quite something, and in a way the most remarkable achievement I could have been said to make," he said.・・・ 
http://www.guardian.co.uk/science/2012/oct/08/nobel-prize-briton-science-teacher <イートン校卒業時には古典を専攻しようとしていたが、オックスフォードのあるカレッジから、入学定員割れしたからと誘いの手が伸び、ここに入学したことが、結果として動物学を専攻することにつながった。↓>
 Educated at Eton, he was on course to study classics, only to receive a surprising offer from an Oxford admissions tutor who had neglected to fill all the places at his college. Fate, if a scientist believes in such things, led the young John to follow his childhood interests and read Zoology at Christ Church.・・・

http://www.guardian.co.uk/science/blog/2012/oct/08/nobel-prize-2012-live-medicine-physiology
 <iPS細胞のiPSって何のイニシャルか、ようやく分かった。↓>
 ・・・iPS cells, or induced pluripotent stem cells.・・・
 <共同受賞者に選ばれてしかるべきだった3名があげられている。日本人も1名入ってるよ。↓>
 ・・・James Thomson・・・Kazutoshi Takahashi・・・Ian Wilmut<(あのクローン羊をつくった人物)>・・・
 <以下、山中教授に対する最高の賛辞が続く。
 ノーベル倫理学賞があったら、その賞も山中教授に授与すべきだ。↓>
 Yamanaka has taken people's ethical concerns seriously about embryo research and modified the trajectory of research into a path that is acceptable for all. He deserves not only a Nobel prize for medicine, but a Nobel prize for ethics."
http://www.guardian.co.uk/science/2012/oct/08/nobel-prize-briton-science-teacher
 <山中教授の業績は、抗生物質の発見に匹敵する。↓>
 前掲 ・・・This is as significant as the discovery of antibiotics.・・・
http://www.guardian.co.uk/science/blog/2012/oct/08/nobel-prize-2012-live-medicine-physiology 前掲

 ついに、ロムニーがオバマを4ポイントリード!
 もう知らねーっと。↓

 ・・・The poll records Obama and Romney on a direct tie of 46% each among registered voters, with Romney taking the lead by 49% to 45% among likely voters. The latter figure marks a striking turn-around in Romney's fortunes: last month the Pew poll marked him behind by eight points among likely voters.・・・
http://www.guardian.co.uk/world/2012/oct/08/romney-gains-lead-obama-poll
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太田述正コラム#5772(2012.10.9)
<『秘録陸軍中野学校』を読む(その3)>

→非公開