太田述正コラム#5467(2012.5.8)
<皆さんとディスカッション(続x1544)>

<太田>(ツイッターより)

 日本で生涯未婚率が高いのは先進国としての豊かさの表れ。
 じゃ、日本の女性の生涯未婚率が男性より低いのはなぜかと問いかけた(コラム#5461)のに誰も答えようとしないなあ。
 僕のとりあえずの解答は、日本の女性差別のひどさが後進国並みなので経済的に自立できる女性が男性よりも少ないためさ。

<太田>

 同居内縁や通い内縁もお一人様ってことになるんだろうなあ。
 オランドはやはり同居内縁だった前回の大統領候補の女性
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%AF%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89
との間に4人の子供を為している
http://fr.wikipedia.org/wiki/Fran%C3%A7ois_Hollande
が、これからはお一人様社会を前提に、なおかつ、フランスやスウェーデンのように、適切な少子化対策を打っていくべきだろう。
 なお、この記事が正しいとすると、オランドは現在の内縁の妻とは、前の内縁の妻と同居していた時期から「交際」していたことになるが、これは不倫ということになるのかしらん???↓

 「フランス次期大統領に決まったフランソワ・オランド氏は現在、ジャーナリストのバレリー・トリエルバイレールさん(47)と婚姻せずに同居している。
 バレリーさんはフランス初の「事実婚のファーストレディー」になりそうだ。
 バレリーさんはソルボンヌ大卒で、写真誌パリマッチやテレビの記者として活躍。2度の離婚歴があり、前夫との間に3人の子供がいる。オランド氏とは約6年前から交際しているといい、2年前に関係を公表。選挙戦では遊説に連れ添った。・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20120507-OYT1T00806.htm

<ζΖζζζ>(「たった一人の反乱」より)

 ユーロ危機とは、グループ内で金持ちが貧乏人に金を貸して、全体に金がまわるようになって景気が良くなったが、結局、貧乏人は、金を返すことは出来ないってことだよな。
 解決策は、三つしかないと思う。
1 借金の棒引き
2 貧乏人の追放
3 貧乏人を鞭で働かせること。

 ギリシャ人に3の解決策は無理だから、借金を棒引きしつつ、最終的にグループから
貧乏人を追放するしかない。 
 アーメン。

<太田>

 ギリシャがユーロ圏から離脱する可能性は50〜75%だとよ。
 仮にそうなれば、ポルトガル、スペインやイタリアも離脱に追い込まれるだろうって。↓

 ・・・Greek exit from the euro – rated as a 50-75% probability by Citigroup – will have a domino effect on Portugal, Spain and Italy.
 <いずれにせよ、数週間後、ユーロが激安にふれる可能性が高いってよ。↓>
 Jason Conibear, director of foreign exchange firm Cambridge Mercantile, said the euro was currently as attractive to investors as a toxic derivative during the sub-prime crisis: "There's every chance the euro will go into freefall in the weeks ahead against all the major currencies. Investors are waking up to the fact that the once-ridiculous notion the euro could collapse is increasingly the most likely outcome."・・・
http://www.guardian.co.uk/business/2012/may/07/eurozone-crisis-democracy-trumps-austerity-euro

 昨年から、ユーロ圏17か国中、既に10か国の政府が倒れたって。↓

 ・・・For Europe's elected political leaders, the debt and currency crisis has taken an extraordinarily heavy toll. Of 17 governments in the eurozone using the single currency, 10 have been drummed out of office in little more than a year・・・
http://www.guardian.co.uk/business/2012/may/07/debt-currency-crisis-punishes-europe-leaders

<太田>(ツイッターより)

 中共、米国人特派員追放によってアルジャジーラ(英語放送)の同国内での活動を停止に追い込む。
 「再教育」のための強制収容所で奴隷労働させていると報じたためとか。
 特派員追放は14年近く前の読売新聞のケース以来。
http://www.nytimes.com/2012/05/08/world/asia/china-expels-al-jazeera-english-language-channel.html?_r=1&ref=world&pagewanted=print
 当局、相当追い込まれていると見た。

<太田>

 中共当局の気持ちは千千に乱れとるようだねえ。↓

 「中国の「盲目の人権活動家」陳光誠氏(40)が山東省の地元公安当局から受けた弾圧について、中国政府が調査を始めた。・・・」
http://www.asahi.com/international/update/0505/TKY201205050319.html

 さてと、久しぶりにインターネット浚渫をやってみたよ。↓

<cqRnZH2CUM>(2012.5.1)http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/622.html

≫ゲルマン人の生業が戦争 平時においては、男性は「家庭、家事、田畑、一切の世話を、その家の女たち、老人たち、その他すべてのるい弱なものに打ち任せて、みずからはただ懶惰つまり、ゲルマン人の成人男性は全員プロの戦士であったわけです。「妻・・らはまた、・・戦場に戦うものたち(夫や子息たち)に、繰りかえし食糧を運び鼓舞・激励をあたえさえする・・。」(53頁)≪<(コラム#2764。遠江人さんによる太田説まとめ)>

 日本の武士に限らず、戦闘階級というのは、皆、似たような社会構造やメンタリティになるということだろう。
 ただ実際は「ゲルマン民族」とは実在せず、幻想であることに注意が必要。↓

 「<ゲルマン人とは、>元来はローマ帝国によるゲルマニア地方に居住する諸部族に対する他称である。彼ら自身は、同じコーカソイド人種に属し、用いる言葉(ゲルマン語派)や文化面において一定の共通性が存在したものの、同時代のスラヴ人やケルト人と同様ゲルマン人としての同族意識を持つ民族共同体を形成していたわけではない。後述する通りアングロ・サクソン人やゴート人という部族名こそがいわゆる民族名であり、ゲルマン人というのはそれらゲルマニア地方出身の諸民族を総称する際に用いられた用語に過ぎなかった。
 しかしナチス時代にドイツ古代の時点で「ゲルマン民族」という統一された民族共同体が存在していたという説が盛んに宣伝されるようになりナチスの人種政策の根幹を成した。詳細はアーリアン学説、ドイツナショナリズムを参照のこと。
 なお、異なる複数の民族を同じ民族のようにみなして総称する事は、ケルト人やアメリカ先住民など、類例は数多くある。

 --アーリアン学説--

 元々は言語面の類似性による区分けに過ぎなかったインド・ヨーロッパ語族を、ドイツ人学者のマックス・ミュラーが同属意識を持つ民族共同体であると主張した事に始る。
 ミュラーは己の考えるその民族に、インド・ヨーロッパ語族の一派でイラン高原とインド亜大陸に侵入し、諸文明を築いたとされる集団の自称「アーリア」(「高貴な者」の意)の名を冠してアーリア人と名付けた。
 上述のドイツナショナリズム勃興期の指導者達は自民族の優等性を主張する一環として、インド・ヨーロッパ語族に属する諸民族の中で最も優秀なゲルマン民族こそがアーリア人であり、従ってゲルマン人の正統な末裔たる自分達こそが名乗るにふさわしい民族名であると唱えた。
 こうした「ゲルマン人=アーリア人」的思想の影響を受けた者はゲルマン人をアーリア人と呼称したが、それを客観的に証明する根拠は乏しく、またアーリアン学説そのものの信憑性を疑われている今日では殆ど死に絶えた概念と言える。

 --生物学的要素--

 「ゲルマン系」ないし「ゲルマン人」とは民族的な概念であるため、直接的に生物学的な特徴は関連しない。
 しかしながらナチスドイツの政策などの例があるように人種と民族はしばしば混同され(また実際には人種という概念も幾分か宗教などの文化的偏見を含んでいる)、ゲルマン人の場合は所謂「北方人種の白人」と結び付けられる。
 しかし「ゲルマニア」と呼ばれた土地のうち、中部・南部ドイツはむしろアルプス人種や東ヨーロッパ人種などの影響が指摘されていて、遺伝子的にも北欧よりイタリアやフランス、スペインなど南欧との親和性が強い。
 反面、北部ドイツの住人は北欧人と近く、特にバルト海に面する地域は極めて近似しているが、内陸部ではやはり東ヨーロッパとの近隣性は無視できない。
 ドイツのアドルフ・ヒトラーはこうしたドイツ居住者の人種的な差を東欧からの移民や、東欧への植民(東方十字軍)によって形成されたプロイセン帝国によるドイツ統一など、スラブ系諸民族への敵愾心(当然ながらスラブ系と東ヨーロッパ人種などとの因果関係も余り存在しない)と結びつけていた。
 彼は自著で度々三十年戦争による人口激減によってスラブ系移民が入り込み、それでゲルマン・北方系の血筋が穢れたという主旨の発言をしているが、当時から多数いたポーランド系ドイツ人の排斥政策などは全く行わず、むしろ「ドイツ民族の血統を改良する」事を目的に「北方人種」的な容姿の(ノルウェー人、デンマーク人,ポーランド人などの)他国人を次々とドイツ領内に移住させ、ドイツ人との結婚を奨励するという奇妙な政策を行っていた。
 民族主義の観点からいえばむしろ侮蔑的な行為であるが、人種と民族を同一視していたナチスにとっては正統な理屈であった。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B2%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%83%B3%E4%BA%BA

→So what?(太田)

<uisnOIxctk>(2012.5.3)(同上)

 五月<(後出)>様、太田先生の文明論は「それは少し違うぞ」です。
 ミッシェル=フーコー先生の「精神疾患と心理学」に<は、>英国を除く、欧州諸国の「多様性」を認める社会体制が描かれています。
 「必殺遊び人」なる人々に対する容認があるのですよ。
 「労働忌避症精神病」と医師に診断されてしまった現代日本人の「精神病患者」にとりましては、日独英同盟が「理想社会」になるのではないでしょうか?!
 現代日本人にとりましては「労働忌避症型精神病」に「罹患」することは恥であると同時に罪であり「自己責任」とジブンを責める人々ですから「キミはここにいていいんだ」と優しい言葉をかけてくれる体制が必要だと考えます(苦笑)。・・・

→「英国を除く」、欧州諸国? にもかかわらず、日本を「必殺遊び人」を認める(?)英独とくっつける?(太田)

<uisnOIxctk>(2012.5.4)http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/623.html

 五月様、続編?<(アングロサクソン論1〜10:コラム#46、54、74、81、84、88、89、90、91、92)>の貼り付けをありがとうございました。
 「人間いい加減史観」の提唱者であるパオロ・マッツァリーニ先生が、日本人読者を「精神的に癒す」目的で昔の日本社会の実例と・現代のイギリス社会を美化しない具体例とを多く上げている理由が理解できました。
 またこういうと、「ネトウヨ認定」される可能性が高いのですが、日本社会もまた、(解脱のための学習方法を除くならば)中国・韓国・朝鮮、がこの世に存在しなくても「国際社会」で太古から現代まで成り立って行けるとの確信に至りました。

→フムフム。(太田)

 ただ現在でも、イギリス人は、階層の上下にかかわらず、現代の日本人とは違いまして画一化教育が嫌いで、特に外国語教育に関しては昔と変わらずフランス語やラテン語が人気科目であり、(この外国語教育政策に関しましては、植民地化に成功したかつて古代文明中世文明の栄えたアフリカ諸国や南アジア諸国の間接統治の目的で育成した現地人官吏にも自主学習させてました)し、現在のイギリス本土では、外国語も母国語であるイギリス語も満足に読めない失読症患者への福祉案としてのエスペラント教育案が根強いのは日本と違う大きな点なのですが、これを説明できる学説がありましたら投稿のほどをよろしくお願い申し上げます。

→?????(太田)

 ・・・五月様へ、太田先生のBlogの貼り付けで、更に納得の行く説明になっておりますのでありがとうございました。
 木村愛二先生の「古代アフリカエジプト史への疑惑」による既成概念の打破として「世界一イロジロな(実は桃色の肌色)人々はバルト海や東欧北部に存在する、英国人はローマ支配下以前の太古から現代社会に至るまで浅黒い肌色をした人々が案外多い」と告発なさっておられるのですがどうしてこうなったか!!の説明になっているのが素晴らしかったです。

→エッヘン。(太田)

<uisnOIxctk>(2012.5.3)http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/621.html

 五月様、図書館に行かなくても済む、詳細な「偉人たち」の伝記<(「ビスマルク」:コラム5224、5226、5228、5230、5232、5234)の貼り付け>投稿をありがとうございます。
 英国体制とビスマルク体制とでは、植えつけられた、労働=救済の概念もまたかなりな違いがあるという訳ですね。
 しかし、現在の石原慎太郎先生を積極的に支持する「普通の一般日本人」が五月様の投稿で「偉人たちの真実の姿」を知り、その前提条件での、あの人々たちの、労働=救済の感覚からすれば「ばら撒き福祉政策で労働忌避症患者どもに迎合することによって政治の実権を握ったプロ市民政治屋国家認定」するくらいにまで洗脳工作に成功した連中が誰々なのか、個人名を上げて下さいますと更なる歴史理解が深まるので、お時間がお有りなら、宜しくお願い申し上げます。

→ウーム、ここも意味分からへんぜよ。(太田)

<uisnOIxctk>(2012.5.4)(同上)

 五月様、もしもビスマルク大総理とヴィクトリア女王の理念があと20年続いていれば世界が「冷戦構造」になるとしても、次の形での二大陣営対立になったのではないかと。
 情報源が2chで申し訳ないのですが、ABCDJM対UFRです。
 Aは当時南米の親英の牙城アルゼンチン・Bはいわずと知れた大英同盟諸国、Cは中国(当時は清帝国ですが米英対立のため親独英派による革命勃発)、Dはドイツ第二連邦帝国(この時代には植民地の面積広いです)、Jが日本帝国(実は持てる国です)、Mはメキシコ(米墨戦争で領土の半分を失ったので、当時は親英派が多いお国柄でした)、とUはアメリカ合衆国・Fがフランス共同体諸国、Rがロシア(当時は帝政ですが米英対立ゆえに親米派による革命が起こされているでしょう)の「冷戦」です。

→アタマがおかしくなりそうだ。助けてー。(太田)

<太田>

 上記6つの投稿(投稿者は2人)の元となったのは、五月晴郎サンによる太田コラムの紹介です。
 彼は、上に出てきた

太田アングロサクソン論 (太田述正コラム読者が編めた太田述正のアングロサクソン論) - 五月晴郎 2012/4/30 18:23:06 (コメント数:2)
アングロサクソン論 (太田述正論考) - 五月晴郎 2012/5/03 22:58:46 (コメント数:2)
ビスマルク (太田述正コラム) - 五月晴郎 2012/4/30 17:28:24 (コメント数:2)

のほか、以下のように太田コラムの紹介をしてくれています。

チャルマーズ・ジョンソン保護国日韓を語る(太田述正コラム2006年) - 五月晴郎 2012/5/07 14:09:29
孫文の正体(太田述正コラム) - 五月晴郎 2012/5/07 11:36:36
孫文(太田述正コラム) - 五月晴郎 2012/5/07 11:46:34
「アーロン収容所」再読 (太田述正ブログ) - 五月晴郎 2012/5/07 17:26:09
スターリンとヒットラー(太田述正コラム) - 五月晴郎 2012/5/07 11:26:37
マキアヴェッリとヒットラー(太田述正コラム) - 五月晴郎 2012/5/07 14:40:39

<Q>(2012.3.21)http://www.pppm.net/q/1060517291

 公務員とかの経歴で多いんですが、例えば太田 述正氏なんて防衛庁のキャリア出身で元防衛庁長官官房防衛審議官で学歴は1971年東京大学法学部卒業して1976年米国スタンフォード大学経営学修士(MBA)及び政治学修士。でも職歴は、1971年防衛庁入庁とあります。↓

 「1971年に東京大学卒業して防衛庁に入庁してから1976年米国スタンフォード大学経営学修士(MBA)及び政治学修士」
http://ja.wikipedia.org/wiki/太田述正

とあります。
 この人は防衛庁で働きながら1976年に米国スタンフォード大学経営学修士(MBA)及び政治学修士を取得したんでしょうか?
 夜間に米のスタンフォード大学に通ったんでしょうか?

<A>(2012.3.22)同上

 国家公務員1種採用試験を経て採用された職員の場合、若いうちに研修(業務)として海外留学を経験する職員も多いです。
 ご本人のHPに経歴について記載があり1974-1976年の二年間、人事院の長期在外研究員制度により米国カリフォルニア州スタンフォード大学に留学と記載されています。
 長期在外研究員制度とは↓<参照。>
http://www.jinji.go.jp/kensyuu/haken.html

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 東アジアの若者の9割は近視、他方英国では1〜2割。
 どうしてこの深刻な問題がもっと日本で議論されないんだろうか。
 眼科医や眼鏡屋・眼鏡メーカーの陰謀か?↓

 ・・・up to 90% of young adults in major East Asian countries, including China, Taiwan, Japan, Singapore and South Korea, are nearsighted. The overall rate of myopia in the U.K., by contrast, is about 20% to 30%.・・・
 <しかも、東アジアの学童の1〜2割はひどい近視。↓>
 Particularly concerning is that about 10% to 20% of Asian schoolchildren suffer from high myopia, which puts them at higher risk of more serious vision problems, including blindness, in adulthood. ・・・
 <これは、勉強のし過ぎで部屋の中に閉じこもり、太陽光を浴びないせいだ。↓>
 ・・・the culprit is the massive pressure on Asian children to succeed in school, which leads to too many hours hunched over books indoors and not nearly enough exposure to natural sunlight. Indeed, East Asian countries with high myopia rates are those that dominate international rankings of educational performance・・・
 <太陽光は網膜への酢酸レチノール供給を促すドーパミンを分泌させるところ、そうしないと眼球が大きくなり過ぎ近視になる。↓>

 ・・・bright outdoor light would stimulate the release of the retinal transmitter dopamine, which is known to be able to block the axial growth of the eye, which is the structural basis of myopia -- the eye simply grows too big.・・・
http://healthland.time.com/2012/05/07/why-up-to-90-of-asian-schoolchildren-are-nearsighted/
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太田述正コラム#5468(2012.5.8)
<ナチスドイツ降伏直後の欧州(その2)>

→非公開