太田述正コラム#5433(2012.4.21)
<皆さんとディスカッション(続x1529)>

<太田>(ツイッターより)

 「違った美しさ 朝鮮と韓国の美女…」
http://j.people.com.cn/94638/94659/7794090.html
 何じゃこれってのもあるけど、予想した通り、全般的に北朝鮮の圧勝。
/「天才若手バイオリニスト・三浦文彰さん、武漢で公演…」
http://j.people.com.cn/94473/7794190.html
http://www.youtube.com/watch?v=XwfY_OTjsEs

<無頼>

≫流行歌は、歌詞と音楽から成り立っており、歌詞の意味が分からない洋楽がそのまま日本で流行することは、基本的にありえないからです。≪(コラム#5431。太田)

 確かに、日本人は日本語の歌を聴くことの方が圧倒的に多いので、洋楽がそのまま流行することはあり得ないというのは、おっしゃるとおりです。しかし、体感的に昔はもっと洋楽をよく聴いていたと思うのです。
 音楽が洋楽のようだというのも、日本人が70年代から80年代の洋楽を良く研究しており、その結果ではないかとも思います。

 ただ、洋楽がそのままで流行することもあったことは1980年代前半まではありえました。それは、シングルチャートから明らかです。
http://entamedata.web.fc2.com/music/music1980.html
http://entamedata.web.fc2.com/music/music1990.html
http://entamedata.web.fc2.com/music/music2000.html
http://entamedata.web.fc2.com/music/music2010.html
 これは日本人の音楽のニーズにこたえることができるほどに日本の音楽が成熟してきたからではないかと、思うのですがいかがですか?
 最近の日本の音楽が洋楽の影響下にあることは、その通りなのでしょうが、肝心の最近の洋楽の中に日本人が聴いて感動する音楽が少ない気もするのです。

<太田>

 これ↓覗いてみたけど、「洋楽」、67位に初めて登場するだけじゃあーりませんか。
http://entamedata.web.fc2.com/music/music1980.html
 しかも、これ、作曲家と作詞家(兼歌手)こそ米国人だけど、角川映画「復活の日」の主題歌であり、クラシック的な歌ですよ。
http://www.youtube.com/watch?v=iB7OcTWW6YY

<無頼>

≫>こんなことは20年前であれば考えられないこと≪(コラム#5431。無頼)
≫そうですかねえ。≪(同上。太田)

 おっしゃるとおり、20年というのは、私の思い違いでやはり30年とでも記しておけば良かったですね。
 ただ、30年前であれば、第二次大戦の苦々しい思い出を伝えるフィクションも数多く見られた(例えば松本零二の「戦場漫画シリーズ」など)ようにおもうので、日本人というのは、つねに先の大戦のくやしさを忘れてはいない、といえるのかもしれません。
 ただ、だんだん時間が過ぎるにつれ、日本における属国状態が強く意識されるようになったことはあると思います。
 おっしゃるとおり、沈黙の艦隊もその一例ですからね。
 沈黙の艦隊、懐かしいですね。かわぐちかいじの漫画も昔は良く読みましたが、最近はすっかり関心を失ってしまって忘れていました(笑)。
 まあ、お時間があれば、「反逆のルルーシュ」の1回目だけでもごらんいただければ幸いです。
 こちらの方は「隠喩的」ではなく「明示的」ですので。
 たとえば、
http://tvanimedouga.blog93.fc2.com/blog-entry-43.html
から、ロシアのサイト(Rutube)でフランス語の翻訳付きで見ることができますよ。
 また、あくまでおじゃまでなければの話ですが、感想でも伺えればと思います。

<太田>

 反逆のルルーシュじゃなくって「コードギアス」と出てくるので、最初、探し回っちゃった。
 なんでロシア語サイトがフランス語字幕つけてんだろ?
 何で、原放送の時のコマーシャルがそのままついてるんだろ?

おっしゃるとおり1回目を鑑賞した上で、以下のサイトもチラ見した。

コードギアス 反逆のルルーシュ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89%E3%82%AE%E3%82%A2%E3%82%B9_%E5%8F%8D%E9%80%86%E3%81%AE%E3%83%AB%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A5
ルルーシュ・ランペルージ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%B8
枢木スザク
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9E%A2%E6%9C%A8%E3%82%B9%E3%82%B6%E3%82%AF
【TBSアニメ】「コードギアス 反逆のルルーシュ」のプロデューサーが朝鮮総連と深い関わりを持っていた
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/818732.html
竹田青滋
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%B9%E7%94%B0%E8%8F%81%E6%BB%8B

 とりあえずの感想ですが、私の日本属国論のキモは、日本がけったいにも自分で属国になったことですから、「コードギアス」の属国論とはその点だけとって似ても似つかないものです。
 その点はともかくとして、誰が、「コードギアス」のストーリーの骨格をつくったのかはっきりしないのですが、よっぽど歴史(英米史や日本史)にも国際政治にも疎い人(人達?)がでっちあげたんでしょうね。
 こんなアニメをつくるのなら、せめて、「ワンピース」みたいに、地球じゃない場所を舞台に設定してくれていたら、私のような人物が、「コードギアス」をチラ見して(同じ日本人として、透けて見えるところの、制作者の無知蒙昧ぶりを恥ずかしく思って)赤面させられるようなことはなかったろうに、と思います。

<ΔΔδΔΔ>(「たった一人の反乱」より)

 “鳩ポッポ”ベトナムでも失態!側近もつらいよ
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20120419/plt1204190720001-n1.htm

 こんな人間を作った鳩山家の教育はどんなものだったのか?
 マネーパワーで世の中を薔薇色に見る癖をつけてしまったとしか思えん。

<太田>

 ポッポちゃんのような人物のために、選挙権・被選挙権を停止する「制限政治行為能力制度」を設けたくなるくらいだが、彼の「側近」議員だって、次のようなことまできちんと認識してたかどうか分かったもんじゃないよね。

 <中共における反日は中共当局のマッチポンプの対象であるのと同様、ベトナムにおける反中もまた、ベトナム当局のマッチポンプの対象。↓>
 ・・・Hanoi has not hesitated to stir up nationalist sentiment against China in the past as an easy way to bolster public support. Vietnam will also hold joint naval exercises with the U.S. next week・・・
 But Hanoi also fears a repeat of the anti-Chinese protests in 2007 and 2011, when it effectively ceded control of the nationalism "card" to its own people.
There's a parallel with anti-Japanese protests in China, which often begin as efforts to bolster the regime's nationalist credentials but become opportunities to criticize the government itself, ostensibly for being too accommodating toward Tokyo. Such criticism gains instant traction and can be difficult to suppress. ・・・
http://online.wsj.com/article/SB10001424052702303425504577353523540094122.html

<ΔΔΔδΔ>(「たった一人の反乱」より)

 ここ数年で最も賢明なリーダー…米紙が首相評価
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120420-OYT1T01016.htm

 『米紙ワシントン・ポスト(電子版)は19日、野田首相へのインタビューをもとに「日本は難しい決断ができるか」と題する記事を掲載した。

 記事では、首相が取り組んでいる四つの「困難な問題」として、消費税率引き上げ、原発再稼働、沖縄の米軍基地再編問題、環太平洋経済連携協定(TPP)参加を挙げた。首相はこれらに同時に答えを出そうとしているとし、「ここ数年で最も賢明なリーダー」と評価している。

 首相の政治手法については「伝統的な日本のリーダーがとってきた地味なものだ」としつつも、困難な政策課題を克服できれば「他国の見本となるリーダーになる」と持ち上げている。その一方で、「派手なだけで問題解決能力がなかった首相」ばかりが続き、「米政府内には野田首相をどこまで支えるかという方針が定まっていない」という見方も紹介している。』

1.非自民(系)政権
2.首相が常識人(鳩山みたいによほど酷い人間ではない)
この2つの条件をクリアしてさえいれば、つまり脱属国方向であれば、それだけでアメリカは歓迎して、評価も協力もしてくれるということですかね。

http://globalpublicsquare.blogs.cnn.com/2012/04/17/are-syrian-alawites-and-turkish-alevis-the-same/?hpt=hp_t2

<太田>

 ワシントンポストの元記事は読んでたんだけど、当たり前のことしか書かれてなかったので紹介しなかったんだな。
 もっとも、日本の首相が当たり前のことを言い、それに記者が当たり前のコメントをつけたこと自体がニュースだと言われれば確かにそうかもね。
 そういう前提に立てば、キミの質問は、およそ意味ないよ。


 それでは、その他の記事の紹介です。

 醜聞の渦中のスペイン国王、王妃とは事実上の離婚状態で、ドイツ「貴族」の女性等を愛人にしてるらしいんだって。
 こりゃアカンわ。↓

 ・・・Even the king's private life, where rumours of lovers have always been rife, is no longer out of bounds -- and neither is his friendship with a German aristocrat whose name is widely available in Spain and Germany・・・
 The failure of his marriage to Queen Sofia, from whom he is practically separated, is public knowledge・・・
http://www.guardian.co.uk/world/2012/apr/20/spain-monarchy-shoots-itself-in-foot

 米国留学帰りにロンドンに着いた時の第三世界のような印象の衝撃について前に書いたことがあったと思うけど、この1976年って独特の年だったのね。↓

 <1979年に社会主義から市場原理主義に英国が切り替わる直前。↓>
 ・・・One might also now divide the postwar years, in Britain and elsewhere, into two almost equal parts: the social democratic consensus that dominated political thinking from 1945 to 1979; and the capitalist kickback that began with Thatcher’s election and may perhaps be beginning its retreat.・・・
 <1976年はムッチャ暑く、旱魃、盛夏、どしゃぶり、霧雨、陰鬱、死んだよう、で形容される年だったって。↓>
 ・・・the almost frighteningly hot summer of 1976. Drought, dog days, downpours, drizzle, dismal, deathly. ・・・
http://www.ft.com/intl/cms/s/2/7e4e7d84-87ad-11e1-8a47-00144feab49a.html#axzz1sdUMRXvj

 なるほどね。↓

 「・・・赤備えといえば、大坂夏の陣で家康の本陣近くまで迫った真田信繁(通称幸村)が有名だが、最初に考案したのは甲斐の武田信玄とされる。信玄股肱の、勇将飯富虎昌がこれを率い、没後は弟の山県昌景が継承、長篠の合戦で戦死するまで武田の先鋒を務めた。武田氏の滅亡後にその旧臣を召し抱えた徳川氏譜代の井伊直政は、武田にあやかった井伊の赤備えを編成し、小牧・長久手から関ケ原の合戦まで徳川の先鋒を務め、「井伊の赤鬼」と恐れられた。・・・
 ・・・赤<は>・・・、闘争に深くかかわる男性ホルモン・テストステロン(アンドロゲン)のレベルを上げる作用がある・・・赤い衣装は敵ではなくて自分自身を鼓吹するためだった・・・」
http://www.asahi.com/health/rekishi/TKY201204190223.html

 ピルを飲んでる閉経期前の同性愛志向のない女性を被験者としてソフトポルノを鑑賞させたところ、視覚中枢に運ばれる血液の量が減少することが分かった。↓

 ・・・far less blood being sent to the primary visual cortex while watching the most explicit porn--the opposite of what usually happens while watching video.・・・
 <これは、次に来ることを予期して、下腹部に血液が送り込まれるからだと考えられるとさ。
 男の場合は?↓>
 Probably that our brain recognizes the erotic trajectory of what we’re seeing, knows what comes next, and may be sending blood to other parts of the body rather than the brain’s visual processing area.・・・
http://www.slate.com/blogs/trending/2012/04/20/porn_makes_parts_of_the_brain_s_visual_processing_shut_down.html 
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 一人題名のない音楽会です。
 私の好きなクラシック的歌謡曲特集の2回目です。

北帰行 ちあきなおみ(←小林旭←学生達) 旧制旅順高等学校の愛唱歌 ちあきなおみは持ち歌に恵まれなかったなあ。ちょっと素朴過ぎる曲だが、ちあきを登場させるために選んだ。
http://www.youtube.com/watch?v=_nx5IDNIV5c&feature=related
ベッドで煙草を吸わないで(←沢たまき)(コラム#4247)
http://www.youtube.com/watch?v=Xwha3fpkXuE&feature=related

北上夜曲 野路由紀子(←作曲者の教え子達) 1941年の曲だ(注)。 これ、意外に歌うのがむつかしいんだね。鮫島有美子、芹洋子、倍賞千恵子、小柳ルミ子らに比べても野路のが、クセはあるけどイチバンか。(コラム#4353)
http://www.youtube.com/watch?v=bzE_LbRClL0&feature=fvwrel

(注)http://hamadayori.com/hass-col/music/KitakamiYakyoku.htm

鈴懸の徑 鮫島有美子(←灰田晴彦) 戦時中(1942年)の曲。立教大学のキャンパス内にモデルになった鈴懸の徑がある(注)。この曲も、先の大戦中に、日本が既に縄文モードであったことを裏付ける。
http://www.youtube.com/watch?v=qnTfQuMe5B4&feature=related

(注)http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%88%B4%E6%87%B8%E3%81%AE%E5%BE%84

リンゴの唄 鮫島有美子(←並木路子(+霧島昇)) 戦後のヒット第一号(1945年10月)。(注)
http://www.youtube.com/watch?v=_bxaYz7cvGo&feature=related

(注)http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B4%E3%81%AE%E5%94%8

さくら貝の唄(歌) 鮫島有美子 これも私が生まれた1949年の曲だ(注)。 倍賞千恵子のとどっちするか迷ったー。(コラム#3771)
http://www.youtube.com/watch?v=oq-k9jwfyfk&feature=relmfu

(注)http://www.sawaki.net/yashima/sakuragai.html

あざみの歌 鮫島有美子(←伊藤久男) 同上(注)。 私は何と美しいメロディー群に育まれて人生最初の1年を過ごしたことだろうか。同上
http://www.youtube.com/watch?v=DN-Z34ZBVAE&feature=relmfu

(注)http://www.geocities.jp/marucyann1/azaminouta.html

ここに幸あり 鮫島有美子(←大津美子) 私のスタンフォード大留学中(1975年)の曲だ(注)。
http://www.youtube.com/watch?v=vstK6rqWFI8&feature=relmfu

(注)http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%93%E3%81%93%E3%81%AB%E5%B9%B8%E3%81%82%E3%82%8A

恋人よ 鮫島有美子(←五輪真弓(作詞作曲))
http://www.youtube.com/watch?v=JkdAsvXaZhY&feature=related
アムール河の波(←ロシア歌謡)
http://www.youtube.com/watch?v=_xl88vfS5UU&feature=related
悲しき天使(←ロシア歌謡)(コラム#3841、4319)
http://www.youtube.com/watch?v=dRuDVVosfso&feature=related
百万本のバラ(←加藤登紀子←アラ・プガチョワ)(コラム#3827、3989、4045、5369)
http://www.youtube.com/watch?v=wzdvAuFowDU&feature=related

すみれの花咲く頃(フランツ・デーレ作曲) 加茂さくら 鮫島に伍しうる本格的歌唱力を持つ、例外的ヅカガールだ(注)。
http://www.youtube.com/watch?v=_R5j5zkneRg&feature=related

(注)「原曲は1928年フランツ・デーレ作曲の「Wenn der weisse Flieder wieder bluht」。
< http://www.youtube.com/watch?v=Axup79QgIyU >
シャンソン化されて(Lilas blancs)パリで歌われているのを耳にした白井鐵造が日本語詞をつけ1930年上演の『パリ・ゼット』の主題歌として使った。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%99%E3%81%BF%E3%82%8C%E3%81%AE%E8%8A%B1%E5%92%B2%E3%81%8F%E9%A0%83

青い山脈 小柳ルミ子(←藤山一郎) これも私が生まれた年(1949年)の曲だ(注)。 ルミ子も持ち歌に恵まれなかった。
http://www.youtube.com/watch?v=O-RcjYDVjjs&feature=related

(注)http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%92%E3%81%84%E5%B1%B1%E8%84%88_(%E6%9B%B2)

(続く)
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太田述正コラム#5434(2012.4.21)
<山県有朋と利益線>

→非公開