太田述正コラム#5429(2012.4.19)
<皆さんとディスカッション(続x1527)>

<太田>(ツイッターより)

 「世界の研究機関ランキング<は>…東京大は16位。昨年の13位、一昨年の11位からさらに後退した。…京都大(34位)、大阪大(44位)、科学技術振興機構(61位)、東北大(69位)。… 調査は2001年以降の<論文>引用数を集計した」
http://j.people.com.cn/94640/7790881.html
 汗!

 「世界の魅力的な要人のファッション」
http://j.people.com.cn/94638/94658/7791338.html
 要人度に難はあるが、ファッション以前で、ダントツでロシアの(最初の方の議員)勝ち。
 2番目は、総合的に、文句なく、ウクライナ(元首相)だろうね。

<γγγΓγ>(「たった一人の反乱」より)

 「理想の上司1位は橋下市長 新入社員、女性は天海さん・・・
 ただ、新人女性に聞くと橋本市長は10位内にも入らず、男女で好みが分かれた。」
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012041801001459.html

 女のほうがまとも。

<太田>

 それはそうと、何で、ここに天海祐希が登場するのよ。

<γγγγΓ>(「たった一人の反乱」より)

 <ΓγΓΓΓ、ΓΓΓγΓクン(コラム#5423)>君はやたらと町山智浩を推してるけど、例えば太田さんは映画『グラン・トリノ』の論評で、

≫という舞台背景を設定し、コワルスキーが、いわばイエス・キリストとして、自らを犠牲に供することで、米国が、過去に犯した様々な有色人種差別に係る罪から救済されることを希う、というキリスト教的救済劇なのです。ですから、ニューヨークタイムスに掲載された、この映画がデトロイトと呼ばれる産業の墓に対する鎮魂歌であるという映画評とか、ある評論家の、新しい世紀を迎えて異なった人種同士がより胸襟を開くようになった米国を描いた映画であるといった映画評・・・は、この映画のほんの一断面を切り取った浅薄なものである、と言うべきでしょう。≪ (コラム#4252。太田)
http://blog.ohtan.net/archives/52033643.html

と書いている。で、以下の町山さんの映画評

 町山智浩による『グラン・トリノ』ポイント解説! (『映画秘宝』2009年6月)
http://d.hatena.ne.jp/Auggie/20100101/1263613730
 イーストウッドの『グラン・トリノ』はデトロイトへの挽歌
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20090203
 ストリームコラムの花道「町山智浩、映画『グラントリノ』を語る」
http://www.nicovideo.jp/watch/sm6885576
 異常な鼎談 町山智浩 後編 1〜3
http://www.youtube.com/watch?v=COYhOeCoyf0
http://www.youtube.com/watch?v=rCNKtzwazNg
http://www.youtube.com/watch?v=LR-fn_8lw9k

を見ると、まさに「デトロイトへの鎮魂歌」という受け取り方をしていて、贖罪に関しても、その罪とはズバリ、アメリカの原罪たる有色人種差別だ、とハッキリ認識しているようには、どうも見えない。
 そして、まとめとして、この映画はアメリカの魂の継承の物語である、としているけど、それは「古き良き」アメリカを前提としている。
 イーストウッドの真意はそんなところにあるのか、そんなところまで太田さんは「読んでる」と思うんだけど、とにかく君自身は町山さんの「こういう」映画評を望んでいるということでいいの?

<太田>

 町山っちゅう人の書いたものを読む気しないし、そもそも印象論だけど、彼を始めとする現在の日本人、宗主国たる米国への無条件の崇拝の念を抱いてるって感じだよね。
 敗戦で打ちひしがれ、食うものも碌になかった時代に、現在の日本人の両親の世代の人々は、夢のように豊かで自由民主主義が最高度に機能している超大国、という米国のイメージ・・ほとんどウソ・・をGHQに叩き込まれ、これと日本政府の米国属国化戦略とがあいまって、彼らの多数はマインドコントロール状態に陥り、その子供達の世代の多数も、親譲りのこのマインドコントロール状態から抜けられてないんじゃないだろうか。
 いや、両親の世代の日本の流行歌は、それでもまだ米国化を免れていたけれど、今や、洋楽的J-POPSしか存在しない、ということ一つとっても、マインドコントロール状態は一層昂進してるんじゃないか。
 そういう現在の日本人の多数にとって、私の指摘は、中島知子や小林幸子に目を覚ませ、と言うようなものであり、現在の日本人のこの多数は、中島のように、すってんてんになってにっちもさっちもいかなくならない限り、不快しごくであり、聞く耳を持たないどころか、私に激しく反発し続けるんじゃないかな。
 これは、以下の諸君の指摘に対する、とりあえずのコメントでもある。

<δΔΔΔΔ>(「たった一人の反乱」より)

 <ββΒββクン、内田樹氏が>護憲派であって安全保障を考えなければならないという<(コラム#5421)>のは欺瞞そのものじゃね?
 何をどう考えても、武力による解決を放棄しているのだから、考えること事体が無駄だ。
 左翼を批判しつつ、解決策は’考えろ!では左翼と変わらん気がする。

<ΔδΔΔΔ>(同上)

 護憲派で安全保障を叫ぶのは欺瞞だが、保守派で安全保障を叫んでやることは、すべてアメリカ頼り。
 結局、属国であることは、楽チンで楽しい。
 アメリカがとことん衰退しないかぎり、日本は自分からは独立しないのだろうな。

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

下掲の原因は、私のカンでは、内局が介在していたために起こったところの、情報の糞づまりだな。
 こういうのも広義の運用(作戦)事項であり、制服と防衛省政務三役とが直結して対処しなければならなかったのさ。
 (判断能力のない人物が防衛大臣に就いていることは、この際、横に置いとこう。)↓

 「・・・弾道ミサイル発射実験では、地上基地でミサイルの航跡や性能を捕捉するため、ミサイルから位置情報を知らせる電波「テレメトリー」が発せられる。北朝鮮が13日に発射した弾道ミサイルもテレメトリーを発信していた。・・・
 空自では、北朝鮮と中国への対処能力の強化策として、九州と沖縄で新型の地上電波測定装置導入を進め、脊振山(佐賀県)と宮古島(沖縄県)に配備済み。この2カ所でも北朝鮮のミサイルの発するテレメトリーを探知したという。
 また、日本海や東シナ海の上空を飛行していた海自のEP3も発射直後にテレメトリーを探知していた。・・・
 ・・・<防衛省は、>米軍の早期警戒衛星情報(SEW)<以外からも第一報を入手していたわけだ。>・・・
 ところが、政府は、海自のイージス艦と空自の地上レーダーによる発射探知に固執したこともあり、この情報は生かされず、発射情報公表は大幅に遅れた。しかも政府はテレメトリーの探知情報があったことを一切公表しなかった。・・・」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120419/plc12041901300002-n1.htm

 こちらも、極めて問題だ。↓

 「・・・自民党・・・は、田中防衛相が8時6分頃に統合幕僚長からミサイルの発射と落下の情報を受けた後、藤村官房長官への連絡が8時13分頃と約7分かかった理由を追及。田中氏は「すぐに電話したが、残念ながら連絡が3回ほどつかなかった」と説明した。藤村氏は「危機管理センターに移動している時につながらなかったのかもしれない」と述べた。・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120418-OYT1T00914.htm?from=main1

 アルゼンチンのぺロニスト大統領、牙を剥く。
 現在別件でお騒がせ中のスペイン国王・・別の記事で、その引用はしなかったけど、彼、スペイン国民に謝罪したんだね・・が、アルゼンチン政府によるスペインの石油会社の国有化を思いとどまるよう電話してたとは。
 同国王、象徴的存在じゃ全くないんだねえ。
 いずれにせよ、こういう高度に政治的なことに首を突っ込むとは、スペイン国王、ズレ切っとるね。↓
 
 ・・・Argentinian・・・President Cristina Fernandez de Kirchner announced that the oil company YPF would be nationalised. ・・・
 Coming two months after King Juan Carlos had personally phoned Fernandez to lobby against such a move, the seizure enraged Madrid・・・
 Renationalisation is aligned in the minds of Fernandez supporters with the renewed demand for sovereignty over the Falkland Islands in the South Atlantic claimed by Argentina as "Las Malvinas".・・・
http://www.guardian.co.uk/world/2012/apr/17/argentina-oil

 下掲の記事、出た当時に紹介してた可能性があるが、小林幸子(と中島知子)が事務所の役員2人(両親)と疎遠になった(コラム#5416(未公開))ことには人間科学上の根拠があったんだね。↓

 ・・・the new person that’s come into your life, it means you’ve had to give up two others.・・・
http://healthland.time.com/2010/09/16/science-says-cost-of-love-is-two-old-friends/?iid=obnetwork
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太田述正コラム#5430(2012.4.19)
<加藤高明と外務省の原罪(その3)>

→非公開