太田述正コラム#5399(2012.4.4)
<皆さんとディスカッション(続x1512)>

<太田>(ツイッターより)

 今度は、1960年より前の映画を対象に、ある映画通が3回以上鑑賞したもの53選だ。
http://blog.sfgate.com/mlasalle/2012/04/03/three-times-or-more-favorite-movies-from-before-1960/
 前回のも含め、映画評論をリクエストする人、待ってるよ。

 南北戦争での死者は、英語ウィキでは約65万人になっているが、約75万人だったという新推計値が出た。
 現在の米国の人口ベースだと750万人相当だってさ。
http://www.bbc.co.uk/news/magazine-17604991
 ちなみに、死者数は北部の方がはるかに多かった(ウィキ)。
 米国ってホント異常な国だと思うね。

<田吾作>

 ・・・読書により2件ほど興味のある資料を見つけましたのでご報告します。
 「ギクッ!」とされるほど長時間ネットサーフィンされているみたい<(コラム#5387)>ですが、私の方は数時間座っていると腰が痛くなり、かといって運動するとすぐに疲労感が襲ってくる状態で、二足歩行できる状態を維持するので精いっぱいの状態です。

(資料1)

2.国立国会図書館新聞資料室新聞切抜資料

 国内主要紙の記事を分類別にファイルした独自の新聞切抜資料(昭和23年〜平成4年)。
 国会議員の政策立案に役立てるように特定のデータについて新聞の切抜きを集めた物であり、現在更新はなされていないが過去のファイルは利用できます。
 一回実物を見る事をお勧めします。

 ・・・コラム#1855<で私(田吾作)が言及したもの>・・・と似たような資料をネットで閲覧できるサイトがありましたのでご紹介しておきます。
http://nippon.zaidan.info/seikabutsu/2001/00997/mokuji.htm
 ・・・

(資料2)

 科学的思考が内在的に存在していたとは思えないロシアで、ソ連時代に科学が大きく発展した原因の一つは科学に多大な資金が投じられたからだ、とMIT のローレン・グレアム教授は指摘しています。

 ・・・<と太田さんは>コラム#1619<で書いておられます。>・・・

 <このこと>と関連する以下の情報が「科学 2012年2月号」の巻頭エッセイ「天窓と金魚蜂」の中にありました。
 この2例より判断すると現在の北朝鮮の科学者達は「学問の自由がもっとも実現されている」状況にある事になります。

 「坂田昌一著『原子力をめぐる科学者の社会的責任』を読んでいたらこういう話が出てきた。1951年,日本学術会議の委員会が全国の科学者にアンケートを出し,過去十数年間において学問の自由がもっとも実現されていたのはどの時期だったかと質問したところ,「太平洋戦争中であったという回答をよこした人が非常に多かった」。
 ある意味,ショッキングな話で,戦争の反省が声高に語られていた50年代初頭ですらこうなら,今回の原発災害での科学者たちの大半の対応がここまで鈍いのも,無理はないかと思ってしまう。
 坂田は戦時中,研究費が潤沢に手に入ったことがこの回答の理由だとしたら,この結果は科学者たちの「意識がいかに低いか」を示すものと,記している(「広い視点に立って」)。

 (『科学 2012年2月号(Vol.82 No.2)』巻頭エッセイ より引用。・・・)

<太田>

 お久しぶりです。
 情報提供ありがとうございました。
 全文は、太田述正掲示板でご覧ください。
 戦前の新聞記事は検索できないのは残念です。
 検索できるのなら、コラム#5354(未公開)で言及した記事を入手できるかもと思うと・・。

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<mk2:翻訳>

 コラム#5377より:

 ・・・なぜイギリスには優れた舞台俳優が多いのだろうか?私にはいくつかの考えがある。第一に、シェークスピアは単にイギリスの遺産の一部ではなく、我々の演劇におけるDNAであり、私たちは彼の作品と生き生きした関わりを持っていることである。シェークスピアのおかげで、イギリス人俳優は、優れた言語的器用さや読み書きの素養、及び、歴史感覚を身に着けている者が多いのだ。
 次に、正装・行進・式典・社会行事といった面で、演劇の多くの特徴が、我々の国の特徴と重なっていることである。議会と司法制度において、対立構造が要素としてあり、演劇はそれに依拠している。イギリス人俳優は、同国の政治家のように総じて実践主義的であり、あらゆる状況や資源に順応する才能を備えている。そして、演劇は、階層間差別に囚われ、別人を装う必要性に慣れたイギリス国民にとって、日々の習性で身についた第二の天性で与えられた役割を演じることと関わりがあるのだ。
 三番目は、公的資金で支えられた非営利の劇場が私たちの偉大な俳優を養成してきた。・・・
 我々は自己抑圧的な国民であるからこそ、偉大な俳優を生み出すのだ。我々は、内向的であり、公に自分を表現する自由を与えられることを必要としているのである。・・・

<太田>

 時間をじっくりかけて頑張りましたね。
 14−10=4点差し上げましょう。
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<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 自衛隊全体がそういう状況下にあるんだけど・・。↓

 「昨年3月の東京電力福島第1原発事故発生時、首相官邸と経済産業省原子力安全・保安院、現地のオフサイトセンター、自治体などを結ぶ国の専用回線に、首相官邸のテレビ会議システムが接続されていなかったことが3日、分かった。
 官邸では訓練の時だけつないでおり、事故時に誰も接続作業をしなかった。・・・」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120404/crm12040408020002-n1.htm

 平川祐弘のコラムだが、この前後も併せて読んでごらん。
 日本の戦後知識人はどうしてこんなに不勉強なのか、どうしてこんなに非論理的なのか。
 そして、いつものことながら、「右」の産経新聞は、どうしてこうも厚顔無恥なのか。↓

 「・・・「史ヲ以テ鑑(かがみ)ト為(な)ス」とはよくいったものだ。少年のころ日本帝国は歪(いびつ)に発展した。軍部は満蒙は日本の生命線(核心的利益)だとして進出し、南シナ海で新南群島を武力を背に日本領とし、41年に仏印南部にも進駐した。米英中蘭は、・・・ABCD包囲網で日本帝国を取り囲んだ。
 そんな戦前について「日本こそ被害者だ、包囲した方が悪い」と言い立てる疑似愛国者は日本にもいた。今の北京にもそれと同種の愛国者は多い。・・・」
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/120404/fnc12040403270000-n1.htm

 次は日英同盟復活を!↓

 「武器共同開発:三原則緩和後で初、英国と着手へ・・・」
http://mainichi.jp/select/world/news/20120404k0000m010151000c.html

 バラク国防相は、昨年11月に対イラン攻撃をやって、それにイランが反撃しても、500人も死者は出ない、と言明した(コラム#5103)が、改めて予想死者数がイスラエル政府から発表された。↓

 Israeli security officials have estimated the number of casualties in Israel as a result of a military conflict with Iran would be fewer than 300.
An assessment presented to the security cabinet last weekend anticipates three weeks of rocket and missile attacks from Lebanon and Syria, as well as probably Iran and -- to a limited extent -- Gaza・・・
http://www.guardian.co.uk/world/iran-blog/2012/apr/03/israel-few-casualties-war-with-iran

 欧州におけるジプシー(ロマ)差別が糾弾されている。↓

 ・・・It is estimated up to 12 million Roma, Travellers and Gypsies live in Europe.
 ・・・Discrimination is one of Europe's most pressing human rights concerns・・・the Roma and Traveller populations of Europe "suffer more than most・・・
http://www.bbc.co.uk/news/world-europe-17606004

 ミャンマーの昨今の自由民主主義化への動きは、ASEANの太陽政策の賜物、とマレーシアの首相が自画自賛した。
 関係ないっちゅうの。↓

 ・・・Asean members・・・believ<ed> that constructive engagement and encouragement were just as effective, if not more, than sanctions and isolation in creating positive change. As such, Asean admitted Myanmar as a member in 1997 and extended an open hand of friendship. ・・・
http://online.wsj.com/article/SB10001424052702303816504577321242628750250.html
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太田述正コラム#5400(2012.4.4)
<黙示録の秘密(その7)>

→非公開。