太田述正コラム#5333(2012.3.2)
<過去・現在・未来(続X35)>

<太田>(ツイッターより)

 先月22日のツイート関連だが、世界中で、実際に2回に分けて睡眠をとってる人達によるBBCへの投稿が写真付きでたくさん出てるよ。
http://www.bbc.co.uk/news/magazine-17193783
 日本でも結構いそうだなあ。

 蒼井そら、本格的中共映画に出演。国際的大女優への道を着実に歩む!
http://j.people.com.cn/94475/7745015.html
 「日本の小学生の作文表現力はスゴイ!それに比べ、中国の小学生は…」
http://news.livedoor.com/article/detail/6328704/
 日中両国はえも言われぬ関係にあるとつくづく思うねえ。

 美は倫理なりという哲学の下、ベネズエラで貧困対策のために全国各地で子供達に無償で楽器演奏を教えクラシック音楽を演奏させる運動(エル・システマ)。
 そこから、世界的指揮者のデュダメルが生まれた。
 感動の映像だ。
http://video.nytimes.com/video/2012/02/29/arts/music/100000001394603/venezuelas-el-sistema.html

<太田>

 それでは、記事の紹介です。
 時間があるので、訳そう。

 黒人差別に関しては、かつての米国がひどすぎたってことだし、モルモン教徒差別については、一夫多妻制の放棄等、モルモン教側が変わったおかげだ、ということじゃないかな。↓

 「・・・百年前に、大抵の米国人達に2012年には米大統領の2大政党の候補者達が黒人とモルモン教徒になるだろうと伝えたら、多くの人々はショックを受けるだろう。
 モルモン教徒達が当時に比べてどんなに遠くまで来たかを証明するのが、ロムニーが<共和党の>大統領候補になりそうだということだ。・・・」
http://www.csmonitor.com/Books/chapter-and-verse/2012/0301/Author-Matthew-Bowman-talks-about-the-Mormon-moment

 米加(英)は20世紀初頭までは緊張関係にあったぞ。
 だから、そういうことじゃなくて、何度も言ってるように、米国人は、故郷を捨てて北米にやってきたデラシネたる「異常」な輩だから、故郷に残った「正常」な人々を理解できないんだよ。↓

 「・・・<米国は、>諸大国の歴史の中で、空前の、物理的安全度と超然性(detachment)とを達成した。
 米国の北と南には侵略性のない(nonpredatory)隣国が存在する。
 東と西には大洋と魚が存在する。これは、歴史家の一人が米国の流動資産と呼んだものだ。
 この、唯一の事実が回りまわって米国のナイーヴさをもたらした。
 ウッドロー・ウィルソンからバラク・オバマまで、そして中共からイスラエルまで、米国は厳しい環境に生きる小国群(いや、競争的世界に生きる大国群についてさえ、)の世界を理解することが余り得意ではないのだ。
 我々は、しばしば、これらの国が米国と同じような存在である、或いは、米国と同じような存在になりたがっていると思い込みたがる<がそれは間違いなのだ>。・・・」
http://www.foreignpolicy.com/articles/2012/03/01/why_does_america_keep_making_the_same_mistakes?page=full

 イギリス人が欧州蔑視、ないし欧州に対する嫌悪感を吐露。
 いつもながら、こういう文章を発見した時のうれしさは堪えられんねえ。↓

 「<フランスで>ナポレオンのテーマパークをつくる計画<がある。>・・・
 <しかし、ナポレオンは戦争ばっかりやって欧州中に惨禍をもたらしたし、>西インド諸島<において、>・・・フランス革命で廃止されていた奴隷制を復活させた。>・・・
 英デイリー・ミラー紙のスティーヴン・グローヴァー(Stephen Glover)は、部分的にでもこんな男にまだ敬意を払う国は問題を抱えている、と記す。
 ナポレオンは、「その行動が数百万人の人々の死をもたらし、その敗北は、19世紀において、英国の至上性(supremacy)への道を開くとともに、フランスを二流の大国へと引き下げた。率直に言おう。こうして、フランスは現在も二流の大国のままなのだ」と。・・・」
http://www.latimes.com/news/nationworld/world/la-fg-france-napoleon-20120301,0,6862979,full.story

 やっぱ、言葉の本来の意味で人間主義的なのは、動物の中では人間だけみたいだね。(コラム#5313、5315参照。)
 なお、人間主義が利他主義ではないってことが改めて分かるよな。↓

 「・・・他の動物とは違って、人間は「累積的(cumulative)文化」を持っているので、知識共有と相互学習によって、より大きくてよりマシでより強力な道具類をつくることができる。」・・・
 「人間の子供達は、互いに教え合い互いに動機づけ合う」とこの研究の主宰者・・・は述べた。
 「我々は、子供達が他の子供達に自分がもらった<ご褒美の>ステッカー(sticker)を与えるという、文字通り数百にのぼるケースを見ている」と。
 しかし、これとは対照的に、<子供の>チンパンジーとカブーチン猿(capuchin)においては、「我々は<ご褒美の果物を>分かち合う事例を一つも見なかった」と彼は述べた。
 この科学者達は、大人のチンパンジーと猿が自分の子供が学習するのを助けるかどうかについても調べた。
 「しかし、実際には、我々は<連中が人間の場合とは>全く正反対であることを発見した。
 親達は自分達の子供の食物を盗むのだ」と・・・。・・・」
http://www.nytimes.com/2012/03/06/science/planet-of-the-apes-no-humans-have-the-cooperative-edge.html?_r=1&hpw=&pagewanted=print

 年をとると睡眠が短めになることを睡眠の質の低下と誤解していた、ということなのかもしれないね。↓

 「年寄りは睡眠の質が低くて苦しみがちだという考えは間違っているかもしれず、実際にはその逆が正しいのかもしれない・・・。・・・
 ・・・年齢を重ねるにつれて睡眠の質の低さについての不満は下がって行き、70歳代超の人々の間での不満が一番低いことが発見された<からだ>。・・・
 この趨勢の唯一の例外は中年期であり、その頃、睡眠の質は下がる。・・・
 <ただし、これは質問を受けた人々の主観的判断なので、客観的にそうなのかどうかはまだ明らかではない。>・・・」
http://www.bbc.co.uk/news/health-17209448
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太田述正コラム#5334(2012.3.2)
<大英帝国再論(その14)>

→非公開