太田述正コラム#5281(2012.2.5)
<皆さんとディスカッション(続x1454)>

<太田>(ツイッターより)

 現在生きている人間の数総は70億人であるのに対し、人類のこれまでの死者の総数の推計値は1070億人だって。
 世界の人口の推移表も載ってるよ。
http://www.bbc.co.uk/news/magazine-16870579

 女性達の、ニューヨークとパリにおける、同期しているところの、最新の靴ファッションをご覧めされ。
http://video.nytimes.com/video/2011/10/14/fashion/100000001113968/bill-cunningham--flirty.html
 ついでに、NYタイムスご推奨の米女性シンガーソングライターの新曲もどうぞ。
http://video.nytimes.com/video/2012/02/02/magazine/100000001328934/new-music-sharon-van-etten.html

<KY>

≫成田空港での「不審」外国人に対する入管関係者のヒドイ扱いがとりあげられている。背景には、日本の硬直した移民排除政策があるわけだが、何で日本の主要メディアじゃとりあげないのかね。↓
http://www.atimes.com/atimes/Japan/NB04Dh01.html≪(コラム#5279。太田)

 日本の入国管理当局が、特に発展途上国の人間に対して横暴あるいは無礼であるという話は、おそらくその通りなのでしょう。
 日本の「イギリス帝国史研究会」の顔役みたいな方の息子が偶然私の英国での学友というか親友でありまして、彼を通じて学会に参加する為に来日したアジア人女性研究者の話を聞いたのですが、地方空港から出国する時に、

「お前、幾ら稼いだんだ?」

などと言われ、思わず平手打ちを食らわしたら、拳骨で殴り飛ばされたらしいです。
 先に手を出したのが悪いのは確かですが、日本側の教授陣が出向いて行って、最後は出入国管理官が土下座をして決着がついたそうです。
 他にも、スリランカ人の東大生が毎日の様に警官に職務質問を食らうから、担当の教授が署長に電話で文句を言ったら止まったとか、そういう話は色々あります。

 ただし、この記事ですが、エコノミストの関連記事を暫く前に読んで、ちょっと考えていたところです。

http://www.economist.com/blogs/banyan/2012/01/japans-immigration-control?sort=3#sort-comments

 コメント欄を見ると、在日外国人の意見が沢山出ていますが、どうもあまり額面通り受け取れる話では無いようです。
 隣の国に出国して、直ぐに戻る(いわゆる"visa run") というのは、英国も含めて実際に違法である国が多いです。

http://en.wikipedia.org/wiki/Visa_(document)#Visa_extensions

 ポーランド生活の終わり頃にイギリスへ旅行に来たら、当時まだ有効だった英国の高度技能労働者ヴィザを空港でキャンセルされて、ワルシャワで手数料を£675も払って再申請して、やっと戻って来た事もあります。次の延長では£1000以上でしょう。

 先進国に第三世界の人間が来る場合は、国境で嫌がらせをされるのは日常茶飯事ですが、それとは正反対の話で、白人の旅行者は移民法規を甘く見ている人が多いですね。私が見た範囲でも、東京にはそういう人が多くいました。
 このエコノミストのコメント欄で一番上の、「mxlx3」という人もそうですが、11年も連続して住んでいて、$125,000の年収という立場なら、そもそも永住許可をとっくに申請しているべきですし、滞在期限が切れるまで放置していたのは自業自得だし、なんでそんなアホな奴がそんな給料を貰っているのか、と。

 実際に外国人として英国に住んでいて、勝手気侭で無茶苦茶な法制度の変更に翻弄されて来た私としては、「何を甘ったれた事を言っているんだ」と言いたくもなりますし、こういう与太話を喚き散らす人間がいると、実際にアムネスティーに指摘されているような問題(収容中の虐待行為など)の解決の邪魔にしかならないと思います。

<ATfukushima>(ツイッターより)

 橋下知事の一連の政治活動について、太田さんは言及しましたか?
 コガさんのこと以外で。ブログの番号を指摘していただければ幸いです。
 なお、新刊は必ず買います。

<太田>

 軽ーい気持ちでバックナンバーに検索かけたら、あるわあるわ。
 コラム#2190、2232、2336、2347、2438、2447、2570、2572、2574、2576、2578、2580、2582、2584、2674、3061、3364、3366、3456、3807、3811、3949、4127、4187、4499、4605、4871、5141。
 簡単に言えば、ボクは、彼との最初の「出会い」から現在に至るまで、一貫して、彼も彼の「政策」も、全く評価していないってこと。


 さてと、話は変わるが、ここいらで、大昔の非公開コラムと目されたもの(コラム#5181)のうち、相当部分を今年になってから公開してきたところ、しめてどうなったかをご披露しておこう。

#1713(2007.3.30)情報屋台内での対話
#1720(2007.4.5)改めて思う不思議なニッポン
#1725(2007.4.9)例の訴訟の私の弁護士へのメール(その1)→1月12日公開
#1726(2007.4.9)例の訴訟の私の弁護士へのメール(その2)→1月13日公開
#1752(2007.4.30)欧州文明の成立に関する阿部謹也説(その2)→間違い(公開済)
#1790(2007.6.1)20世紀の14大演説→1月18日
#2104(2007.10.4)ミャンマー動く(特別編)(続x4)→間違い(公開済)
#2130(2007.10.17)情報屋台懇親会
#2140(2007.10.22)私のTV出演→1月23日公開
#2160(2007.11.4)小沢辞任(続)
#2165(2007.11.7)諜報機関員?とのお付き合い
#2171(2007.11.10)守屋前次官夫人
#2198(2007.11.26)額賀さん大好き(続x4)
#2211(2007.12.2)額賀さん大好き(続x4)→「(続x5)」の誤りであったことが判明
#2223(2007.12.8)口利きリストの残された4名(その1)
#2225(2007.12.9)口利きリストの残された4名(その2)
#2235(2007.12.14)防衛省キャリアの英語音痴→1月25日公開
#2315(2008.1.22)新裁判雑記(その1)→1月14日公開
#2319(2008.1.24)新裁判雑記(その2)→1月15日公開
#2331(2008.1.30)新裁判雑記(その3)→1月16日公開
#2335(2008.1.31)新裁判雑記(続)→1月17日公開
#2345(2008.2.4)審議官時代の空自パワハラ事件(その1)→1月21日公開
#2353(2008.2.8)審議官時代の空自パワハラ事件(その2)→1月22日公開
#2359(2008.2.11)新著断章→1月27日公開
#2361(2008.2.12)新著断章(続)→1月28日公開
#2363(2008.2.13)新著断章(続々)→1月29日公開
#2404(2008.3.5)「太田総理・・」2008年第2回出演)→2月3日公開
#2406(2008.3.6)「太田総理・・」2008年第3回出演)→2月4日公開
#2408(2008.3.7)おかしなおかしな早春の一日
#2573(2008.5.27)「朝生」のあらまし→間違い(公開済)
#2613(2008.6.16)新著序文(改)→1月30日公開
#2639(2008.6.29)皆さんへの感謝→1月26日公開
#2695(2008.7.28)新著・追加執筆分(その1)→1月31日公開
#2697(2008.7.29)新著・追加執筆分(その2)→2月1日公開
#2753(2008.8.26)音楽の数学的分析→1月19日公開
#2794(2008.9.16)単独著についての最終調整→1月24日公開
#2808(2008.9.23)現在の私自身のこと
#2886(2008.11.1)私の二冊の本の出版秘話(その1)→2月2日公開
#2887(2008.11.2)私の二冊の本の出版秘話(その2)
#2947(2008.12.1)スタンフォード留学と私→間違い(公開済)
#2955(2008.12.5)辻元清美議員との対談→1月20日公開(一部イニシャル化)
#3303(2009.5.29)久しぶりの会合

 この結果、依然として非公開のままにとどめたのは、以下の14篇ということになった。

#1713(2007.3.30)情報屋台内での対話
#1720(2007.4.5)改めて思う不思議なニッポン
#2130(2007.10.17)情報屋台懇親会
#2160(2007.11.4)小沢辞任(続)
#2165(2007.11.7)諜報機関員?とのお付き合い
#2171(2007.11.10)守屋前次官夫人
#2198(2007.11.26)額賀さん大好き(続x4)
#2211(2007.12.2)額賀さん大好き(続x4)→「(続x5)」の誤りであったことが判明
#2223(2007.12.8)口利きリストの残された4名(その1)
#2225(2007.12.9)口利きリストの残された4名(その2)
#2408(2008.3.7)おかしなおかしな早春の一日
#2808(2008.9.23)現在の私自身のこと
#2887(2008.11.2)私の二冊の本の出版秘話(その2)
#3303(2009.5.29)久しぶりの会合


 それでは、その他の記事の紹介です。

 シリアをめぐる安保理採決で拒否権を行使することで、ロシアと中共は、世界中から浮き上がっちゃったね。↓

 Russia, China veto U.N. resolution on Syria・・・
 ・・・developing countries such as Pakistan, India, South Africa and Azerbaijan all siding against the Assad government. ・・・
 Saturday’s vote carried political risks for Moscow and Beijing, which have defied the wishes not only of Washington and its European powers, but confronted a coalition of influential and wealthy states likely to be driven even more deeply into the Western camp. ・・・
http://www.washingtonpost.com/world/middle_east/russia-china-veto-un-resolution-on-syria/2012/02/04/gIQAxvVhpQ_print.html

 唐山大地震による天文学的死者(25万人)は人災だった。↓

 ・・・ a colossal earthquake hit the city of Tangshan on July 28 1976・・・killed 250,000 people. “The 23 seconds of the earthquake were probably the most concentrated instant of destruction humanity has ever known・・・.In Tangshan alone it did more damage than either Hiroshima or Nagasaki, more damage than the fire-bombings of Dresden.”・・・
 <地下にいた1万人の杭夫達の死者はわずかに17人。↓>
 The people who were safest were the coal miners of Tangshan: “Of the roughly 10,000 miners beneath the earth when the quake hit, 17 died. Earthquakes are less intense deeper underground.” Who knew?・・・
http://www.ft.com/intl/cms/s/2/25f869c8-4cd5-11e1-8b08-00144feabdc0.html#axzz1lNr670I7

 トニー・ジュット(コラム#3927)、またのたまわく、全体主義シンパとして、自分が勝手に思い描いた未来を下に現在の人々の運命を翻弄した欧米の知識人達はレーニン、ヒットラー、スターリンと同罪だとよ。そうだそうだ。↓

 ・・・The central message of Thinking the Twentieth Century is what <Tony >Judt calls “the intellectual sin of the century: passing judgment on the fate of others in the name of their future as you see it”. If Lenin, Hitler, Stalin and Mao were abominable gangsters and tyrants, the intellectuals who defended them were also culpable.
 <右も左も歴史を捻じ曲げてきた。正しい歴史を知れとも。全く同感。↓>
 “It’s terribly important for an open society to be familiar with its past,” says Judt. “It was a common feature of the closed societies of the 20th century, whether of left or right, that they manipulated history. Rigging the past is the oldest form of knowledge control.”・・・
http://www.ft.com/intl/cms/s/2/4130a414-4909-11e1-88f0-00144feabdc0.html#axzz1lNr670I7
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太田述正コラム#5282(2012.2.5)
<イギリス史とロシア史が共鳴した瞬間(その10)>

→非公開