太田述正コラム#5261(2012.1.26)
<皆さんとディスカッション(続x1445)>

<太田>(ツイッターより)

 ユーロ圏の各国の経済状況が、事項ごとに地図とグラフの両建てでよく分かるよ。
http://edition.cnn.com/SPECIALS/davos/?hpt=hp_c2

 (コラム#2639に関し)何で自分が「軽い鬱」にかかった程度の話を「永久非公開」にしたんだよって?
 「第一の私小説」と深くかかわる重要な伏線だったからだ。
 役人を辞めて自由人になった瞬間から、ホントに信じられないような色んなことが起きること、起きること。

<ΒΒΒαα>(「たった一人の反乱」より)

 「ほんとうの日本問題とは,その低調な経済成長の多くが人口動態に関連してるってことだ。
 OECD の数字をみると,1990年には15歳から64歳の人口が8600万人いたのが、2007年には8300万人に減ってる。一方、アメリカの労働年齢人口は1億6400万人から2億200万人に増えている。」(クルーグマン「日本再考」)
http://econdays.net/?p=5678

<太田>

 太田コラム読者で、時々ディスカッションで「豊丘時竹」として登場されていた・・といっても、私がインターネット浚渫して発見し、勝手に登場させていただいていたわけですが・・小杉山基昭さんが随筆集『カシオペア旅行--名誉教授のミセラニー』(文藝書房)を上梓され、その贈呈を受けました。
 その中に収録された「属国」と題した随筆は、以前、コラム#3135に転載させていただいたものです。
 小杉山さんは、農林水産省に研究職として奉職された後、茨城大学教授になられ、同大学図書館の館長等を歴任された後、3年前に同大学を定年退職され、同大学の名誉教授になられて現在に至っている方です。

 小杉山さんのブログ
http://d.hatena.ne.jp/toyotoki11/
の最近の記述から、私に言及されている箇所をピックアップしてみました。

 ・・・今朝のモーニングバードに榊原英資が出演し、TPPについて解説した。アメリカとオーストラリアが、東アジアの自由貿易協定に入れてもらいたいと言ってきているのである。それが実際なので、あわててTPPに参加するなどと言ってはいけない。また、TPPに入ればいずれ混合診療にされ、健康保険は潰される、という内容だった。
 太田述正コラムでは、TPPは心配ないとのことのようだが、やはり多少の警戒は必要ではなかろう。
 上記の太田述正<氏は、>・・・<コラム>#5103の中で、二つの典拠先を示された上で、日本人はTPPに騒ぎ過ぎだと氏は結論している。太田氏の考えは、榊原氏とは異なるが、読者諸氏のご参考になろう。(若干、論旨が分かりにくいと我ながら感じるが、ご容赦願う)。私は、太田氏に賛成したいが、少しずつ先延ばしに対処するのがいいような気がする。・・・(2011.11.11)

 ・・・今日の「株式日記」は正しい。・・・toraさんの考えは、太田述正氏の独立論に近いように私には見える。ただ、民主党を選んで、独立に一歩近づいたかと思ったが、元に戻ってしまった、ということなのか。次の手はなんだ。・・・(2011.12.28)

 ・・・なぜ、太田述正氏は消費税増税を主張なさるのだろうか。ネットのなかの情報と一番食い違っているところがこの点である。官僚または官僚だった人は誰でも消費税増税を考えているのだろうか。・・・(2012.1.1)

 ・・・いろんなことが起きるが、日本があるかぎり、なんとかなるのではないか。少なくともあの太田述正氏が活躍しているあいだに日本は独立できる。そうなれば素晴らしい国になる。そう考えるだけで楽しくなる。・・・(2012.1.8)

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 出版界はひでー斜陽産業になっちゃってんだね。↓

 「・・・2011年の取り次ぎルートにおける雑誌の推定販売額を9844億円と発表した。前年比6.6%の減少で、過去最大の落ち込み。前年を下回るのは14年連続となった。同研究所は「雑誌の販売部数は長期低落傾向にあるが、中でも震災の影響が大きかった」としている。
 書籍の推定販売額は、前年比0.2%減の8198億円で、5年連続の減少。雑誌と書籍を合わせると、3.8%減の1兆8042億円で、7年連続の減少となった。」
http://www.asahi.com/culture/update/0125/TKY201201250233.html

 鼻高々の米軍部。↓

 「・・・オサマ・ビンラディン容疑者を殺害した海軍の特殊部隊SEALS・・・は現地時間の25日早朝に、海賊とみられる武装グループの拠点を急襲。ソマリア人9人を殺害し、拘束されていたデンマークの地雷除去団体職員で米国人のジェシカ・ブキャナンさんと同僚のデンマーク人男性を助け出した。2人は昨年10月下旬、ソマリア北部で空港に向かう途中に誘拐されていた。・・・」
http://www.asahi.com/international/update/0126/TKY201201250831.html
 <米空軍機から目的地へ約2マイルのところで空挺降下し、夜の闇に隠れて歩いて急襲した。↓>
 ・・・About a dozen SEALs parachuted from an Air Force Special Operations plane to a spot two miles from the compound where the hostages were being held, Pentagon officials said. The commandos walked through the darkness and surprised the captors・・・
 <出撃基地はジブチ。救出された人質もヘリで一旦ジブチに。↓>
 The rescued hostages were flown to a U.S. air base in nearby Djibouti.・・・
 <ソマリアの海賊は、海賊対策が進んで、海の上で人質を取りにくくなってきているので、陸の上で取るようになった。↓>
 With the U.S. and other governments beefing up patrols and seeking sea-going pirates, some have turned their focus to kidnapping foreigners for ransom on land.・・・
http://www.washingtonpost.com/world/national-security/us-forces-rescue-kidnapped-aid-workers-jessica-buchanan-and-poul-hagen-thisted-in-somalia/2012/01/25/gIQA7WopPQ_print.html
 <上記を裏付けるデータは以下の通り。↓>
 ・・・while the number of attempted hijackings increased from 237 in 2011 to 219 in 2010, the number of hijackings that were actually successful among Somali pirates decreased from 49 in 2010 to 28 last year.・・・
 Just over 800 crew members were taken hostage in 2011. It was in 2010 that this figure reached a four-year high of 1,181.・・・
http://www.csmonitor.com/USA/Military/2012/0125/Daring-special-forces-raid-shows-Somali-pirates-are-on-the-run
 <今回、海賊9名を殺害、3名を逮捕拉致した。↓>
 ・・・nine people had been killed and three were "taken away".・・・
 <彼らを殺害すると決めてかかっていたわけではないが結果的にこうなった。↓>
 ・・・the Seals had intended to capture the kidnappers, but, for reasons that have not been explained, nine were killed.・・・
http://www.guardian.co.uk/world/2012/jan/25/us-commandos-swoop-on-somali-pirates
 イギリスは、部族的であるところの、他の諸国を見下している。言語・歴史・地理の共有をアイデンティティとするなんて、とね。自らは、権利・自由・選挙で選ばれた政府、へのコミットメントという、市民生活の高い理念を抱く文明の共有をアイデンティティとする、というわけ。ボクがかねがねから指摘していることが公言されている!↓

 Britain once looked down on the tribal divisions of other countries. It held up its own identity as that of a people united not just by language, history, and geography, but by high ideals of civic life・・・a shared civic life, rooted in a commitment to rights, freedom, and elected government, can be a powerful unifying force.
 Those enduring ideals create a social glue. They challenge the ancient notions that a country must be monocultural or that “self-determination” is only for people of like race or ethnicity.・・・
http://www.csmonitor.com/Commentary/the-monitors-view/2012/0125/Independence-for-Scotland-Nothing-brave-about-it

 『ゴジラ』が米国の核兵器開発と使用を糾弾した映画であることを訴えたコラムだ。↓

 ・・・A young scientist (Akihiko Hirata) has created an “oxygen destroyer” that can kill Godzilla, but as he realizes the full scope and potential of his creation (which could destroy the oceans and spark a new global arms race) he does his best to hide the invention. Compelled into service, he insists on diving with the device and detonating it himself. But after watching Godzilla writhe in pain and all too aware that there are no other Oxygen Destroyers in existence, the scientist pulls a knife and committs suicide in the depths. It is a startling finale, stoking sympathy for the “enemy” and killing off the “hero,” designed to make audiences question the value of such destructive weapons. Honda seems to be asking: If the Japanese had access to a nuclear weapon, would they have also used it?
 <米国では、そのような箇所は全部削除され、米国人俳優達によって撮りなおされたシーンで代替された上で、公開されたんだって。↓>
 Heavily re-edited and repackaged in the United States years later as Godzilla, King of the Monsters, with a significant portion of the Japanese footage swapped out with new scenes starring Raymond Burr and an American cast, few western audiences ever got the chance to appreciate Honda’s provocative spin on the monster film.・・・
http://entertainment.time.com/2012/01/25/godzilla-the-great-new-criterion-release-celebrates-the-greatest-monster-movie/?iid=ent-main-lede
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太田述正コラム#5262(2012.1.26)
<鄭和・明・米国>

→非公開