太田述正コラム#5257(2012.1.24)
<皆さんとディスカッション(続x1443)>

<太田>(ツイッターより)

 「日曜画家」チャーチルの先の大戦中の唯一の作品はモロッコのマラケシュを(1943年にそこで行われた連合国首脳会談の後で)描いたものだ。
 その時、マラケシュの太守の息子の絵の才能をチャーチルが保証したところ、この息子はその後大画伯になったとさ。
http://edition.cnn.com/2012/01/23/world/europe/london-winston-churchill-painting-exhibition/index.html?hpt=hp_c2

 米国で最近、オーケストラの演奏会で携帯のアラーム音が鳴り響いて演奏が中断するという事件が起きたが、スロヴァキアでの演奏会で携帯の着信音(ノキア:コラム#4759)が鳴り響いたとき、とっさにそのメロディで即興演奏をしたビオラ奏者の映像だ。
http://www.bbc.co.uk/news/entertainment-arts-16688007

<とくまる>(2012.1.22)http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/240123.htm

 ・・・実は、昨日、防衛省元職員の評論家 太田述正の講演会にいってきて、ドイツ軍についての質問をしてきました。

 ドイツの軍隊がなんのためにあるのか、いまひとつ、よくわからないので、ネットで調べていたら、太田述正の講演会があり、そこで質問をさせてくださいとメールを送ったところ、OKだったので、新大久保で開かれた講演会にいってきたのです。

 講演会場には、さすがに専門家がたくさんいて、太田さんの元同僚という方も含めて、教えてもらうことができました。

 なんと、ドイツ軍には、軍政はあっても、軍令がないというのです。
 わかりますか。

 つまり、軍事の給料を払うための制度はあっても、軍人に指揮命令を送るシステムがないというのです。

 では、何のためにドイツ軍はあるのか?

 これは少なくとも冷戦下では、完全にNATOの指揮系統下にあったということです。
 今も大部分はそのようです。

 NATOは、ソ連の封じ込めと同時に、ドイツの抑制も目的としていたというのです。

 私は不勉強で、そういうところまでは知りませんでした。
 西ドイツは、日本の半分の人口で、日本の二倍の軍人を徴兵していました。

 それがすべてNATO(つまりアメリカ)の言いなりになって動くようになっていたというのです。
 かわいそうですね、敗戦国は。一人一人の兵士は、どのように考えていたのでしょう。

 演習のたびに、つらい思いをしたのではないでしょうか。

 関岡英之の処女作「汝自身のために泣け」にならえば、ドイツのために泣いて、次は日本の現状に対する理解を深めなければならないのだと思います。

 原発事故があって、放射性物質の拡散状況を知らせるSPEEDIの情報があっても、それは米軍には知らせても、国民には一切知らせない。

 これも敗戦国だからでしょうか。・・・

<川にゃ>(2011.10.1)http://kawanya62.iza.ne.jp/blog/

 ・・・
1、多くの艦艇で日本に上陸作戦を行って成功できる国は、この2,000年間において世界中でアメリカ(及び帝政ロシア)だけです。そのアメリカと友好関係(保護国関係)を維持していますから、日本は安心なのです。
しかし、やはり保護国ではアメリカから日本は侮りを受けますので、集団的自衛権を認めて日米同格になるべきです。
 以上は通常兵器の話です。

2、中露北の核兵器こそが、ほんとうの意味での脅威です。
核抑止力をアメリカに依存していますが、アメリカはロサンゼンルスやサンフランシスコを犠牲にしてまで日本を守りません。
 よって、ソ連が1957年にICBMの開発に成功して以来、日本は核攻撃の危険にされされ続けているのです。
 こればかりは、いくらアメリカと友好関係を維持しても日本を守れませんので、日本が核武装をするしかないのです。

 元防衛庁審議官で仙台局局長であった太田述正氏は、日本は核武装すべきであるとの立場に数年前にやっと変わりました。
理由は、アメリカは、自国に届く北朝鮮のICBM(テポドン)には重大な関心を持つのに、北朝鮮の中距離核ミサイル(ノドン)には無関心だからです。
 しかし、アメリカが自国への核攻撃を覚悟してまでソ連・中国・(北朝鮮)へ日本のために報復をしてくれるはずがないのは、少し想像力があればすぐ分かることです。
 1957年に気付くべきことを、太田氏は21世紀になって気付いたということです。  

引用始まり

 ペリーらのように、米本土に住んでいる人の方を日本に住んでいる人よりも重視するとなれば、米国が核攻撃されたら報復するけれど、日本が核攻撃されても報復するかどうかは時と場合による、ということにならざるをえません。

引用終わり
http://blog.ohtan.net/archives/50954494.html

引用始まり

 米国の核抑止力に依存できないことがはっきりした以上、私は、ここに大変不本意ながら、日本核武装論への転向を表明します。
 主として念頭にあるのは、言うまでもなく中共の核です。
 めざすは、現在の英国と同じような、核弾道弾搭載原子力潜水艦(核原潜)の保持であり、<中略>4隻の核原潜を建造・売却するように米国に働きかけることを求めたいと思います。

引用終わり
http://blog.ohtan.net/archives/50954493.html

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 中共経済の問題点は個人消費が少なすぎ、投資が多すぎる(外貨準備の巨大さに現れている)、の2点なので、消費をアップし投資をダウンさせるしかないが、当局にその政治的意思ががないってさ。↓

 ・・・<China’s p>ersonal consumption as a share of the economy fell from 46 per cent in the 1990s to about 35 per cent today. Japan, South Korea and Taiwan barely dipped below 50 per cent in their high-growth stages of development. ・・・
 China’s foreign currency reserves. At $3.2tn, they are three times bigger than Japan’s, the world’s second largest, and often seen as a sign of strength. On the contrary, the reserves are so huge that the government can put only a small portion to productive use abroad. And their size is a measure of the indirect tax the central bank inflicts on households to hold the renminbi down.
 So what is the solution? The economics are straightforward: boost consumption and reduce investment. A blueprint to do so has been in place for nearly a decade. The hard part is mustering the political will.・・・
http://www.ft.com/intl/cms/s/2/2265f92a-4365-11e1-8489-00144feab49a.html#axzz1kF0InOvK

 (今までの俗説と違って)女性の方が男性に比べて、はるかに肉体的な痛みに苛まれているのだという。↓

 It has long been known that certain pain-related conditions, like fibromyalgia, migraine and irritable bowel syndrome, are more common in women than in men. And chronic pain after childbirth is surprisingly common; the Institute of Medicine recently found that 18 percent of women who have Caesarean deliveries and 10 percent who have vaginal deliveries report still being in pain a year later.
 But new research from Stanford University suggests that even when men and women have the same condition — whether it’s a back problem, arthritis or a sinus infection — women appear to suffer more from the pain.・・・
 <性ホルモンのせいかもしれないってさ。女性は閉経後は痛みが低下するって。↓>
 ・・・sex hormones may play a role in pain response. In fact, some of the gender differences, particularly regarding headache and abdominal pain, begin to diminish after women reach menopause.・・・
http://well.blogs.nytimes.com/2012/01/23/in-rating-pain-women-are-the-more-sensitive-sex/?pagemode=print
 ここにも載ってた。↓
http://healthland.time.com/2012/01/23/men-vs-women-on-pain-who-hurts-more/

 嫌悪感の研究がようやく盛んになったらしいね。病気から寄生虫まで、あるいは恋愛から政治まで、ことごとく嫌悪感でもって説明できるかもしれないってよ。↓

 ・・・Disgust・・・protects human beings from disease and parasites, and affects almost every aspect of human relations, from romance to politics.・・・
http://www.nytimes.com/2012/01/24/science/disgusts-evolutionary-role-is-irresistible-to-researchers.html?hpw=&pagewanted=print

 子供については、男性は男児を望み、女性は女児を望む、ということが分かった。
 前者の理由は明らか・・自分の遺伝子をばらまきたい・・だが、後者の理由は必ずしも明らかではないとさ。↓
http://healthland.time.com/2012/01/19/boy-or-girl-why-dads-want-sons-but-moms-want-daughters/
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太田述正コラム#5258(2012.1.24)
<イギリス史とロシア史が共鳴した瞬間(その3)>

→非公開