太田述正コラム#4971(2011.9.4)
<皆さんとディスカッション(続x1313)>

<太田>(ツイッターより)

 次の「講演」テーマ、「イギリス議会制度の起源」。
 なんでそんな本ないってロンドンの書店の店員が答えたのかだんだん分かってきた。
 第一に起源なんてない、第二に、それは「イギリスの起源」とほとんど同値であり、設問が巨大かつ漠然としすぎている、からだったんだ!
 答えようとした日本人いないか?

 「野田内閣支持率は62.8%だった。政党支持率も民主党が27.2%で、自民党の23.6%を上回った。」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110903/plc11090316100018-n1.htm
 これも、菅前首相がさんざ悪役を引き受けたおかげだな。
 それにしても、日本国民は優しいねえ。

<太田>

 政局がらみの記事をまとめておこう。

 「・・・内閣支持率は53%・・・政党支持率をみると、民主党は31%・・・自民党は今回17%・・・。」
http://www.asahi.com/politics/update/0903/TKY201109030415.html
 「・・・内閣支持率は67%だった。・・・民主党の支持率も36%に回復し、自民党・・・30%・・・を逆転した。・・・」
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819481E2E1E2E0908DE2E1E2EBE0E2E3E39F9FEAE2E2E2
 「・・・新内閣の支持率は65%・・・政党支持率をみると、民主は28%で、前回調査・・・の21%から回復し、自民23%(前回23%)を逆転した。・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110903-OYT1T00643.htm?from=main4
 「・・・野田内閣の支持率は56%・・・政党支持率も民主党が19%と、自民党の15%を逆転した。・・・」
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110904k0000m010070000c.html

 「野田首相は3日、東京・虎ノ門にある料金1000円の理髪店「QBハウス虎ノ門店」に立ち寄った。約10分の散髪・・・ 同店は財務省から近く、短時間で散髪できるため、首相が財務相時代から利用してきた行きつけの店だ。・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110903-OYT1T00597.htm

 ウォールストリートジャーナルが、経済紙だからか、安住淳の記事を二つも載せた。
 彼とは、仙台時代の2000年にパーティーで立ち話を一度しただけだが、ぞんざい言葉でエラそうで、まさにベビーギャングみたいだったな。↓

 <J-POPのEXILEのことの方が円高問題よりも詳しいって言われちゃってるぞ。↓>
 ・・・Jun Azumi・・・appears to know more about Exile (in Japanese), one of Japan’s biggest boy bands, than he does about “endaka,” the Japanese term for the strong yen.・・・
http://blogs.wsj.com/japanrealtime/2011/09/02/jun-azumi-finance-minister-boy-band-fan/
 <経済について語ったことがない経済ドシロウトだってさ。↓> 
 ・・・I've never heard him talking about economic policies・・・
 Mr. Azumi's own resume indicates little past interest in economic affairs. Since winning a lower-chamber seat in October 1996, he has worked on fishery, agricultural, foreign, national security and public-relations issues, according to his website. He briefly served as a senior vice defense minister in 2010. ・・・
http://online.wsj.com/article/SB10001424053111904583204576545413045787144.html?mod=WSJ_World_LEFTSecondNews

<ζΗζΗ>(「たった一人の反乱」より)

≫ムツカシー案件は、ことごとくスルーするつもりなんじゃない? ≪(コラム#4969。太田)

 オバマに釘を刺されましたw。

 「オバマ米大統領が1日の野田佳彦首相との電話協議で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題を最優先に解決するよう求めていたことが明らかになった。就任直後の電話協議で具体的に懸案解決を要請してくるのは異例。」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110904/amr11090401370000-n1.htm

<太田>

 心配いりましぇーん。
 オバマ大統領も野田首相と同じく、選挙モード・・ただし、オバマの場合は、再選を目指している・・なんだけど、野田は、災害復旧と増税・・どっちも党内融和と自公との良好な関係なくしては実現できない・・という二つのムツカシー案件だけを遂行する気でいるも、オバマはムツカシー案件はことごとくスルーする態勢に入ってる。
 オバマが普天間を持ち出したのは、それが解決不能の案件であることは承知の上で、共和党支持者が多い海兵隊及び海兵隊ファン向けにリップサービスをしただけのことさ。
 オバマがいかに徹底した選挙モードかは、民主党支持者の不興を買っても(一人当たり献金額の多い)共和党支持者が反対している環境問題を先送りする姿勢を明確に打ち出した、下掲からも明らかだ。↓

 ・・・President Obama’s controversial decision last week to suspend new anti-smog standards・・・, which angered many environmental activists and won praise from business groups, represented the most high-profile case in a debate that carries deep implications for Obama’s reelection campaign as he tries to spur job creation, woo business donors and fire up his voting base.・・・
http://www.washingtonpost.com/politics/obamas-decision-on-smog-rule-offers-hints-on-environmental-strategy/2011/09/03/gIQAX4EzzJ_print.html

<TA>

≫xxxxさん提供の『戦前日本人の対ドイツ意識』を紹介するシリーズを近々始めますので、多分、その中で解答が出てくると思います。≪(コラム#4969。太田)

 ということは、「反共勢力」は枢軸国に、「デモクラシー勢力」は連合国と読み替えるのが「正しい」(よりもっともらしい)といったところでしょうか。
 コラムでのご解答、楽しみにしております。

≫資料は、ぜひ送ってください。≪(同上)

 先ほどお送りしました。
 一応、お送りする資料(すべてコピー)の説明をしておこうと思います。

1.古川隆久『あるエリート官僚の昭和秘史 『武部六蔵日記』を読む』
 
2.『武部六蔵日記』

 ※質問部分の原典です(古川の引用で省略部分があることと、古川の解釈をあまり信用すべきでないと思うため)

3.『戦史叢書 大本営陸軍部 大東亜戦争開戦経緯<1>』

 ※なぜこれをセットにしたかは、古川の著作の注釈を参照願います。また、「付録第二」も併せてお送りしますが、これは戦史叢書336頁に参考資料として述べられているため、ついでにコピーしたものです。

 調べれば調べるほど、芋づる式に資料が増えて行くという感じですね。
 ちなみに、古川隆久についてですが、太田さんが古川の『戦時議会』などを基に「戦前戦中民主主義論」を提唱しておられることから興味を持ち、読んでみようと思ったものです(他に『戦時下の日本映画 人々は国策映画を観たか』を読了、『戦時議会』は近々読むつもりです)。
 古川の着眼点というか著書のテーマはかなり興味深いのですが、それの分析というか解釈というか、そういう面では物足りなさや首をかしげる点が多いと感じました。
 古川をどう評価すべきか、ビミョーなところです。
                  
<太田>

>ということは、「反共勢力」は枢軸国に、「デモクラシー勢力」は連合国と読み替えるのが「正しい」(よりもっともらしい)といったところでしょうか。

 1939年という時期からして、おっしゃるとおりでしょう。


 それでは、その他の記事の紹介です。

 リビア内に残ったカダフィと彼の息子達は逃げ惑ってるってところだな。↓

 Members of the Gaddafi family were believed to have fled the town of Bani Walid on Saturday after residents raised rebel flags in a show of defiance.・・・
http://www.guardian.co.uk/world/2011/sep/03/libya-gaddafi-sons-rebel-convoys
 ・・・Rebel forces had demanded that Sirte surrender by Saturday but have granted a week's extension for further negotiations with tribal leaders and Gaddafi loyalists.・・・
http://www.guardian.co.uk/world/2011/sep/02/libya-attack-gaddafi-strongholds

 トルコがイスラエル敵対行動をとっている。↓

 Turkey has said it will challenge Israel's blockade of Gaza at the International Court of Justice (ICJ).・・・
 Turkey expelled the Israeli ambassador.・・・
http://www.bbc.co.uk/news/world-europe-14777558

 そのトルコが、NATO、つまりは米国の、ミサイル防衛網に入る決定を下した。
 これはイランに対する敵対行動だ。
 私見では、トルコはスンニ派アラブ諸国と結びつきを深める戦略をとることにしたってこと。↓
 (となると、スンニ派を「弾圧」しているシリアのアサド政権にも敵対行動をとる?)
 Turkey announced Friday that it would install a radar system designed by the United States as part of a new NATO shield against a missile attack in Europe, a decision that pleased American military officials but was greeted with conspicuous silence by Iran, one of the perceived threats. ・・・
 Turkey’s increasingly chilly relationship with Israel had also been an element in the prelude to Turkey’s participation in the NATO missile shield. Some officials in Turkey had feared that information collected by the radar site might be shared with Israel. It was unclear from the announcement on Friday whether those fears had been addressed. ・・・
http://www.nytimes.com/2011/09/03/world/europe/03missile.html?ref=world

 大暴動の時に、英国のキャメロン首相が招聘を示唆して総スカンをくらった、NY、ロサンゼルスで犯罪を激減させたビル・ブラットン(Bill Bratton)のインタビュー記事が載っていた。
 結婚歴4回のつわものなんだね。↓
http://www.ft.com/intl/cms/s/2/e189388e-d3ea-11e0-b7eb-00144feab49a.html#axzz1WqdGdpmf
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太田述正コラム#4972(2011.9.4)
<戦間期日英関係の軌跡(その12)>

→非公開