太田述正コラム#4931(2011.8.15)
<皆さんとディスカッション(続x1294)>

<太田>(ツイッターより)

 (コラム#4929に関し)歴史と音楽特集みたいな「ディスカッション」になっちゃった。
 お盆なのに、熱心な読者諸氏によるインプットがあって、ありがたい限り。
 ああそうだ。美人特集でもあったなあ。
 ピアニストが美人(美脚)であることをも積極的に武器にするのは卑怯? 
 将来、美容整形で女性が全員美人になったらどうする?

<ζκκζ>(「たった一人の反乱」より)

 部落差別とは全然ちがうだろう。関西人だから結構身近だったけど、部落っていっても言葉も同じだし教育も同じ。
 本人が普通にしっかりしてればちゃんとした就職もできる。部落から引っ越すのも問題ない。
 ただ親や兄妹が部落に残ってたら、結婚の時とかに困るかもな。
 でも暴動とか略奪とかに走るような荒んだ生活とは無縁だろう。大抵、普通に働いて普通に暮らしてるし。

 イギリスの場合は、階級が固定してて、解消しようとする努力が見えないんじゃないか。
 一部の優秀な人は上昇できるんだろうけど、普通の人が普通になっていかないとだめだろう。

 教育は本人の望むことをさせるんではなくて、将来にとって良いことを押し付けるものだから、やっぱり下層階級が嫌がっても、上中流のちゃんとした英語を押し付けるのが、人間主義というものだろう。
 戦前の日本が台湾や韓国でやったのはそれなんだろうし。

<ΛΛΖΖ>(同上)

>本人が普通にしっかりしてればちゃんとした就職もできる。部落から引っ越すのも問題ない。

 H県のA崎市出身なんで関西でも特に身近な話だったけど、普通以上に頑張っても就職出来なかった同和系(在日系)の奴なんて腐る程いたぞ?
 俺が就職活動してた10年くらい前の話だけど、成績や素行の面で俺なんかよりも圧倒的に優秀な奴が何故か落とされたなんてのも珍しくなかった。
 確か戸籍からじゃ解からないハズなのに見事に同和系の連中だけ弾き飛ばされてたんだよなぁ。

>ただ親や兄妹が部落に残ってたら、結婚の時とかに困るかもな。

って言葉が示すように未だに根強く差別は続いてる訳で

>暴動とか略奪とかに走るような荒んだ生活とは無縁だろう。大抵、普通に働いて普通に暮らしてるし。

ってのは表面からだけじゃ解からないんじゃねえの?

 もちろん同和系の連中を一方的な被害者だとは思ってないけど。
 同和団体に追い詰められてA崎市に住めなくなった奴とか逆差別受けて追い出された人とかも知ってるし。

<ΛΖΛΖ>(同上)

≫人は全部違っていて当然だ、だから他人(他階級)の真似なんか真っ平御免、という観念さ。≪(コラム#4929。太田)

 イギリスの階級は、「対立」であって「差別」ではないってこと?
 政府としては階級を無くそうとしてんの?教えてエロい人!

<ΛΖΖΛ>(同上)

 階級対立があろうがなかろうが、BBC(公共放送)で流す言葉が広く一般化するのが自然な流れだろう。
 斯かるところ、イギリス英語は大多数が使う標準語にあたる言葉が実質的には形成されていない。
http://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%82%B9%E8%8B%B1%E8%AA%9E
 これをどう解釈するかだろうけど、太田さんは個人主義の唯我独尊性の顕れだろって言ってる。(たぶん)
 (ようするにイギリスに階層間で対立ないしは差別があるから、今も階層間で言葉が違うっていう理解は根本的に誤りだって事じゃね。)

<太田>

 ボクのイギリス「階級」論は、コラム#92を参照のこと。

<ΖΛΖΛ>(「たった一人の反乱」より)

 太田さんのアングロサクソン理解で最も欠損が生じてるのがスポーツ分野。
 彼らは海賊の末裔で攻撃的民族なんだから、スポーツに対する視点も有効だと思う。

 メジャーリーグが日本のプロ野球より上級だという認識が多いと思うが果たしてそうなのか。

 メージャーリーグの残酷な走塁。
 これは日本人ならやらない。 2.40のところ。
http://www.youtube.com/watch?v=hKeaDm_RmFc

<ΖΖΛΛ>(同上)

 スポーツの他に、レジャーも重要らしい。

 「英国スポーツ・レジャー大百科〜19世紀文献復刻集成〜(全5巻+別冊日本語解説)
 英国におけるスポーツ、レジャーの歴史は古く、キツネ狩りや乗馬など代表される上流階級のものだけでなく、庶民の間でも熊いじめや闘鶏などが、広く人々の楽しみとして親しまれてきたことが知られています。
また今日のサッカーやテニス、ゴルフの原型も古くから競技されていました。
 こういったレジャーやスポーツにおいても、近代化は英国にていち早くあらわれ、19世紀後半になると、フットボール(サッカー)、ラグビー、テニス、クリケット等の協会が組織化され、各競技のルールが定められ、近代的なスポーツとして確立してゆきます。
 これらは中産階級の拡大とともに社会に広く受け入れられ、また、徐々に人々の娯楽としてだけでなく、身体教育の手段としても英国社会・文化を形成する重要な要素となってゆきます。」
http://www.aplink.co.jp/ep/4-902454-61-1.html

<太田>

 イギリスとレジャーについては、コラム#84で、一瞬だけど言及してるよ。

<ΖΛΛΖ>(「たった一人の反乱」より)

 <ΖΛΖΛクン、>スポーツに関するアングロサクソン論<も>あるよ。(例えばこれ↓)
http://blog.ohtan.net/archives/51306557.html <(コラム#2974)>

 疑問に対する答えにもなってると思うから、見てみるといいよ。

 蛇足だけど、『巨人の星』のスクリュースピンスライディング思い出したっす。
http://www.youtube.com/watch?v=NGHoIa224zo&sns=em

<λλΖΖ>(同上)

いや、こういう文章があるのは知ってるけど。
 あまりにも量が少なすぎる。
 太田さん自身がスポーツに関心がないんだろうけど、アングロサクソンとスポーツの結びつきは、最重要テーマにあげてもいいと思うけどね。
 サッカーはイギリス発祥であり、明らかに戦争の代替物。
 アメリカ人はサッカーを女子のスポーツと見なし、自らが作ったアメリカンフットボールに熱狂する。
 これはプロテクターを付けて敵に突進する世界でも稀有の荒々しいスポーツだ。

<λΖλΖ>(同上)

 ネトゲの世界でも列に並ぶ日本人に対する海外の反応
http://seichi-nippon.ldblog.jp/archives/5558874.html

 これも太田さんが言うところの人間主義なんだろうか?

<λΖΖλ>(同上)

 システム上の要因とかの可能性もありそうだが、ネトゲでの振る舞いの分析は、文化人類学の研究手法としてかなりの有効性を持ちそうだとは思った。

<ΖλΖλ>(同上)

状況説明しないと、太田さん何が何やらだろう。ネトゲしたことないからよく知らないけど、こういうことらしい。

58. _ 2011年08月13日 23:55
 過去FF11をやってたものから書かせてもらう。
 これは並ぶのは仕方が無い。
 イベントをこなすために特定の場所に行って特定のモンスターを倒したりするのだが、そのモンスターを出現させるために特定のアイテムが必要だったりして、しかも一度沸かすと2〜3分わかないなど、つまり非常に手間がかかる。
 更にそのモンスターは「沸かせたグループにしか戦闘の権利が無い」という状況。
 なので並ばず奪い合いになると効率が悪いうえに「人が集まりすぎて」ラグで身動きが取れなくなったり、表示制限で沸かせるポイントが消えてしまったりする事態が初期の頃に頻発した。
 だから並ぶようになったんだが、その習慣も外国プレーヤーが大挙してはいってくると、「外人は誰も並ばない」ので2005年か6年頃には結局奪い合いのカオスが日常になってしまった。

67.   2011年08月14日 00:54
 FF11で並ばないようになってどうなったか。
 忘れもしない俺があのゲームに見切りをつけた最大の理由。
 ナイズル島踏査指令というクエスト、最初のうちはみんな並んでいたんだが、外人による割り込みが日常化して誰も並ばなくなった。
 その結果どうなったか、3グループしか同時に入れないという制限があるのに大量のPCが入り口に詰めかけ負荷がかかりすぎて重くなり、誰も入っていないのに何度もリトライしないと誰も入れない。そのせいで便所に詰まったクソのように入れないPCが芋づる式に増えていき更に重くなる。
 そのせいでそのエリアのサーバーがおかしくなり、なんとかクエストに入れても入った瞬間回線落ち、それでもなんとか復帰させてクエストをこなし、でてくるときになったらまた回線落ち、さらに負荷のせいなのかそのまま復帰できずなんてことがよくあった。

 ついでに書けば、人の多さと負荷の酷さ、更にみんながみんなクエストスタート地点に群がり開始のためのポイントをターゲットしまくる行為を2時間も3時間も続けるさまは、ターゲット音の「シュッ」という音に準え「シュッシュオンライン」などと揶揄された。

<ΖΖλλ>(同上)

 並ばないと効率が悪いと解かってても外人は並ばないじゃん。
 日本人だけだぜ?理性的にキチンと順番通りに並ぶ民族。

<ΖλλΖ>(同上)

 本当に前原さんは残念な方だね。
 太田ブログの読者なら大政翼賛会こそ戦前の日本の民主主義の顕れであることは既知だが、この人は戦後の歴史教育を疑問視したことすらなさそうだな。
http://www.asahi.com/politics/update/0814/TKY201108140131.html?ref=goo

<太田>

 確かに、コラム#43、47、48、918、1416、2925、3119、3255、3799、3953、3970、4079、4265、4378、4713、4907、と同趣旨のことを繰り返し述べてきたな。

<ΖΖΛΛ>(「たった一人の反乱」より)

≫この記事・・・の続きを読んだ人、記事の内容を紹介してくれない? ≪(コラム#4929.太田)

 書き起こし発見。
http://blog.goo.ne.jp/metosera/e/edb35364863c5c2623a2974ae157fd4d
http://blog.goo.ne.jp/metosera/e/e4b9d635dda61ae1502be6ce8e4fed93

<太田>

 サンキュ。
 いやま、原歌詞、すさまじいね。
 
 
 それでは、その他の記事の紹介です。
 まず、英国大暴動関連から。

 小さい政府志向者も大きい政府志向者も、暴動参加者非難で一致。↓

 ・・・In situations such as these, the gulf between self-professed civil libertarians and authoritarians is narrowed.・・・
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2011/aug/14/riots-liberties-authoritarian-hyperbole

 文化(人種)じゃなくって階級の問題、という認識へ収斂。↓

 ・・・the epicentre of Britain's moral panic moved from culture to class. ・・・
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2011/aug/14/young-british-rioters-political-actions

 イギリス人の若者の失業率が高いのに、外国人移民がのさばっているのはどうしてかが説明されている。↓

 ・・・You can travel up and down the country and you can be sure that all the decent hotels and restaurants will be manned overwhelmingly by young foreigners; not a young Briton in sight (thank God).
 <東欧から移民は、イギリス人の若者に比べ、到着後半年で話し方がよりまともになり、よりイギリス人らしくなるとさ。↓>
 The reason for this is clear: The young unemployed Britons not only have the wrong attitude to work, for example regarding fixed hours as a form of oppression, but they are also dramatically badly educated. Within six months of arrival in the country, the average young Pole speaks better, more cultivated English than they do.
 <雇用に伴う諸経費や最低賃金の高さが、上述のように相対的に劣るイギリスの若者の雇用を妨げていると。↓>
 The icing on the cake, as it were, is that social charges on labor and the minimum wage are so high that no employer can possibly extract from the young unemployed Briton anything like the value of what it costs to employ him.・・・
http://online.wsj.com/article/SB10001424053111903918104576504033881168802.html?mod=WSJ_Opinion_carousel_2

 米国人専門家のお知恵拝借と首相が言い出したことに、イギリスの警察関係者から非難の嵐。↓

 ・・・"To micromanage, or get so-called experts in, instead of listening to their own police chiefs and their own experienced officers in the Met [Metropolitan Police] is a slap in the face for British policing. No disrespect to the Americans, or to Mr. Bratton," he said, "but they're a completely different culture, different ways of policing.... Either [Cameron is] not prepared to listen or he has no faith in them."・・・
http://www.latimes.com/news/nationworld/world/la-fg-london-bratton-20110814,0,7832275,print.story

 リビアじゃ、ザウィヤがほぼ反体制側に落ちたことで、カダフィ側は窮地に、だって。↓

 ・・・Zawiya・・・just 50km (30 miles) west of Tripoli・・・controls the main road west from Tripoli to the Tunisia - a key supply route for Col Gaddafi's forces.
 Zawiya's oil refinery - the only one in western Libya - also supplies his forces with most of their fuel.・・・
 Zawiya's loss would prove a decisive moment in the conflict, giving the rebels the upper hand, ・・・
http://www.bbc.co.uk/news/world-africa-14523802

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 あの読者(コラム#4929)から、また紹介がありました。

1曲目は、アリア「My heart opens to your voice(Mon cœur s'ouvre a ta voix)」 オペラ『サムソンとデリラ(Samson & Delilah)』より。サンサーンス(Camille Saint-Saens)作曲、2曲目は、「ウィーン我が夢の町(Wien, du Stadt meiner Traume=Wien, Wien nur du allein)」。ズィーチンスキー(Rudolf Sieczynski)作曲) ELINA GARANCA(メゾソプラノ)歌唱
http://www.youtube.com/watch?v=q09qwdkfbew

 これ↑は、オペラ座舞踏会(Vienna Opera Ball=Wiener Opernball)において行われたものです。
 灰の水曜日・・四旬節 (Lent) の初日=復活祭前の第7水曜日。カトリックでこの日に懺悔(ざんげ)の象徴として頭に灰を振りかける・・にウィーン国立オペラ座(Vienna State Opera=Wiener Staatsoper)で行われる舞踏会。
http://ejje.weblio.jp/content/Ash+Wednesday
http://en.wikipedia.org/wiki/Vienna_Opera_Ball

 オマケで、2曲目を、ウィーンのシェーンブルン宮における、Andre Rieuによるスぺクタル的演奏でどうぞ。↓
http://www.youtube.com/watch?v=Bz4DAxVgsH4&feature=related
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太田述正コラム#4932(2011.8.15)
<米国の20世紀スケープゴート史に思う>

→非公開