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太田述正コラム#4879(2011.7.20)
<皆さんとディスカッション(続x1268)>

<太田>(ツイッターより)

 コラムでボクが紹介したソロ選手の発言が話題になってるんだね。
http://sankei.jp.msn.com/sports/news/110719/scr11071912160014-n1.htm
 この記事、彼女の最後の言葉、I'm happy for them and they do deserve it.は紹介していないが、これ結構ニュアンスを正確に訳すのがむつかしい。

 (コラム#4715に関し)バイアスはジャーナリストだったけど、バイアスよりほんのちょっと遅れて、戦後、日本のジャーナリズムが足並みそろえてバイアス流の「転向」をしたことはご承知の通りだ。
 占領軍の検閲のせいだとは言わせまい。
 日本が主権を回復してからも、産経を含め、転向したままだもんね。

<ΘΘζζ>(「たった一人の反乱」より)

 どこの国でも馬鹿はいるけど、顔付きのコメントは凄いな。
 2ちゃんねるも真っ青じゃないか。

 なでしこ優勝でアメリカ人激怒!
 「パールハーバーを忘れるな!」「もう一度津波に襲われろ!」
http://blog.livedoor.jp/janews/archives/5348392.html

<ΘζΘζ>(同上)

 このニュースと関係あるのかも。

 「70年前の旧日本軍による真珠湾攻撃で沈没したアメリカの戦艦の犠牲者を悼む記念館で、太平洋戦争で亡くなったすべての人々を追悼するために日本のお茶会=献茶式が行われ、日米の合わせて500人が平和を祈りました。
 献茶式が行われたのは、70年前の旧日本軍による真珠湾攻撃で沈没し、アメリカ兵1177人が戦死した戦艦「アリゾナ」をまたぐように建てられたアリゾナ記念館です。
 19日に行われた式典には、日本とアメリカから合わせて500人が参加し、茶道裏千家の前の家元、千玄室さんが記念館に設けられたお茶席で厳かにお茶をたてました。
 そして、戦死した兵士の名前が刻まれた壁の前に、2わんのお茶をささげました。このあと、参加者全員で太平洋戦争で亡くなったすべての犠牲者のために祈りました。
 太平洋戦争でのアメリカの犠牲を象徴する場所として知られるアリゾナ記念館で、日本側の主導で平和を祈る催しが行われたのは、戦後初めてです。
 アメリカの人たちの中には、アリゾナ記念館に日本人が立ち寄ることを快く思わない人もいますが、式典に参加した真珠湾攻撃の生き残りの元軍人の1人、アルフレッド・ロドリゲスさんは「式典には感動しました。
 これが一つの区切りになり、日米の関係はますます深まると思います」と話していました。」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110720/t10014320931000.html

 このAP配信記事が、英語圏でそこそこ拡散されているっぽい。
http://mdn.mainichi.jp/mdnnews/national/news/20110720p2g00m0dm015000c.html

<太田>

 彼らに倣って、無理やり太平洋戦争にひっかけてみるか。

 なでしこの米国との決勝戦は、質(技量)のチームと量(質量X速度)のチームがぶつかったところ、運も働いて前者の勝利に終わったと考えることができる。
 先の大戦前の帝国海軍は米海軍(在太平洋)(+スエズ以東の英海軍)と比較し、質(装備・練度)で凌駕していただけでなく、量(主力艦総トン数)においても遜色がなかった。
 ただし、サッカーとゲームの「ルール」が全く違っていて、太平洋戦争は時間無制限の戦いであって、米国は、日本に比して桁違いの潜在能力を持っていた点では今回と変わらなかったが、米国がそれをいくらでも投入できた点で今回とは違っていた。
 だから、1〜2年の長期戦になれば、帝国海軍、ひいては日本は敗北することははっきりしていた。
 さあ、キミなら戦うかね?・・という状況だったわけだ。


 それでは、その他の記事の紹介です。

 私同様、ホリエモンを批判してて大変結構じゃらほい。
 特に、※の「形式的な法の問題だけじゃなくて、実質的な法が守ろうとしているものが何かを考えながらスキームを練っているわけです。堀江氏たちにはその認識が不足してい<た>」というくだりには大いに同感。↓

http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20110711/221415/ ※
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20110714/221483/?top_updt&rt=nocnt
 ただし、※には、私の見解と若干異なる見解も出てくる。
 ま、このあたりは、誤差の範囲内だけどね。↓

 「・・・米国には「一定以上の株式を買う時には公開買い付けをしなければならない」という制度はありません。法律家やエコノミストの多くは「こうした制度はない方がいい」と主張していますし、私もない方がいいと思っています・・・
 当時は金融庁も「これは違法ではない」という判断を示しました。にもかかわらず、この取引に対してものすごい過剰反応があった。そして、堀江氏らライブドアの幹部が逮捕・起訴された後、証券取引法が改定されて金融商品取引法が制定され、抜け道をふさぐためにたくさんの条文が新たに盛り込まれました。
 強制公開買い付けを求めることさえ問題だと思うのですが、さらにおかしな制度になって、要するにM&Aの取引がものすごくしにくくなってしまった。・・・」

 欧州における全身を覆う鉄製甲冑の出現は、まとった兵士を著しく消耗させたとさ。↓
 <15世紀に、(奇しくも、基本的に日本とイギリスのみに出現した)長弓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%95%B7%E5%BC%93
と、クロスボウ(欧州と支那にのみ出現。支那のは弩(ど)と称された。「威力が射手の腕力に依存し命中精度を上げるのにも長期間の訓練が必要となる<長>弓に比べ、誰が用いても威力が変わらず短時間の訓練で一定の命中精度が得られる弩は、農兵等の戦争に不慣れな人材を大量に動員する必要があった社会(中国・ヨーロッパ)では重宝された。」)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%A9
等の出現に対抗するために鉄製甲冑が出現した。↓>
 ・・・In the 15th Century,・・・the arms race progressed with the development of new and powerful weapons such as the longbow and crossbow, armour too evolved. 
 In late Medieval Europe,・・・bulky battle suits were principally constructed from interlocking steel plates, covering the soldier from head to toe.・・・
 <重さは30〜50kgにも達した。↓>
 ・・・they weigh between 30 and 50kg・・・
 <動き回るのに、甲冑なしの場合に比べて2倍のエネルギーを費消した。↓>
 ・・・walking and running with the armour used up twice as much energy as doing the same thing without any armour.
 <深呼吸ができなかったために、更にエネルギーを費消した。↓>
 The breast and back plates of the medieval armour also affected breathing: instead of being able to take long, deep breaths while they worked up a sweat, the<y> were forced to take frequent, shallow breaths, and this too used up more energy.・・・
 <同じ重さの背嚢を背負った場合よりもエネルギーを費消した。全身甲冑のせいで足回りも重かったからだ。↓>
 ・・・it is much more 'expensive' to carry the load as a suit of armour than it is to carry the load in a backpack.
 ・・・one of the main reasons is that if you wear a suit of armour, a lot of the weight is carried on the legs - about 7-8kg of it.
 "And this means when you walk and you swing your legs, you are requiring a lot more muscular effort, and that costs you a lot more energy."・・・
http://www.bbc.co.uk/news/science-environment-14204717

 手術室や手術後の病室で医師がイイ人してると、患者が助かったり早く回復したりするんだって。↓

 Your Doctor's Bedside Manner Could Affect Your Health・・・
http://healthland.time.com/2011/07/19/your-doctors-bedside-manner-could-affect-your-health/
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太田述正コラム#4880(2011.7.20)
<人間主義・唯一神・人権(その1)>

→非公開

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