太田述正コラム#4668(2011.4.6)
<皆さんとディスカッション(続x1164)>

<太田>(ツイッターより)

 (コラム#4490に関し)20世紀において、一つながりの大戦であった第一次、第二次世界大戦に加えて、スターリン主義(含毛沢東主義)とナチズム、が引きおこした大惨禍のすべての根本的原因は、人種主義的帝国主義国たる米国の日本敵視にある。

<htakasewb>(同上)

 突然で申し訳ありませんが 「米国の日本敵視」について、日本の何がそれ程の敵視に繋がったのでしょうか?

<太田>

 せめて、私の「つぶやき」をよく読んだ上でつぶやき返して欲しいね。
 「人種主義的帝国主義国たる」というのがその理由なんだから、「人種主義的帝国主義」だとどうして日本敵視になるのって聞いてくるのならまだしも・・。
 米国は、
 「人種主義」→日本は有色人種国だから気に入らん。
 「帝国主義」→東アジアにおける「帝国」日本は邪魔くさい。
と日本を敵視したわけ。
 もっと知りたかったら、太田コラムのバックナンバーにあたってね。

<太田>(同上)

 行きつけの医院待合室の週刊新潮情報だが、元貴闘力や(紀子さまの弟の)川嶋舟さんも被災者救援にあたってるんだね。
 前者は意外、後者は納得(→父:http://bit.ly/fvwxCQ、姉:http://bit.ly/gMZKno)。

<εΚΚε>(「たった一人の反乱」より)

 太田さんって持病でもあるの?

<太田>

 コラム#3404で月1回降圧剤をもらいに行くって書いたぜ。

<εεΚΚ>(「たった一人の反乱」より)

 福島第1原発事故 2号機取水口付近の海に流れる水から国の排出基準の1億倍のヨウ素131
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00196691.html
 ↑一億倍って・・・レベルでいうとどの位なのか・・ はぁ〜。

 ↓はて?これは関係あるんか?

 「高レベル放射性廃棄物(ガラス固体化)
 製造直後のガラス固化体(日本原燃(株)仕様)の放射線量は、その表面の位置に人間がいた場合、国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告の中で100%の人が死亡するとされている放射線量(約7Sv(シーベルト))をわずか20秒弱で浴びてしまうレベル(約1,500Sv/h)です」
http://www.enecho.meti.go.jp/rw/hlw/qa/syo/syo03.html

<κκεε>(同上)

 自前で核武装するために必要な核燃料の総量や、プルサーマルも含めて純粋に核武装能力を保持するのに必要な原発の数はどの程度なんだろうね。
 将来的な核武装を前提にするにしても(国は経済最優先だけどw)、リスクは最小化したい。
 国(自衛隊)が原発事故に即応できるノウハウも必要だろう。
 NBCテロ対応の部隊は自衛隊、警察、消防でも揃えているようだけどねぇ。
 正直、事故でもテロでも対応出来なさそうな印象。

<κεκε>(同上)

 絶対安全の建前を現実にするため、東京と大阪のど真ん中に作ればいい。
 今よりだいぶ強固で完全な設備になると思う。

<太田>

 そんなの心配なーい!
 既に、原発にやさしい日本の皆さんは、東京と大阪のど真ん中どころか、東京圏のど真ん中の横須賀に原発(原子力空母)を受け入れとるよ。

<κεεκ>(「たった一人の反乱」より)

 個人的な意見だが、原爆開発に必要な技術もプルトニウムも十分、現時点で手に入っているんだから原発廃止しても別に問題ないんじゃなイカ?

 灯油を燃やすストーブにガソリンを使うようなモンといわれたMOX燃料(ウラン&プルトニウム混合型)は世界中から日本が原爆開発しませんよ〜という政治的宣伝のために無理やり導入したモンで、実はそれも安全性をないがしろにしてるんだよね。

 プルトニウムに関しては「日本は原爆造るために持ってるわけではありませんので、タダで世界中の人に分けることにします」と宣言して、その代わり条件として、
1.受け入れ先の国は日本国民の同意があること
2.受け入れ先国の国民の同意もあること
3.第三国も同意すること
以上の3条件を満たすといえばよかろう。

 現実問題として受け入れ国は存在しないだろうから、プルトニウムはずっと日本国内に留まることになり、世界中にも文句を言わせないですむ。

<εκεκ>(同上)

 太田さん、ディスカスのマクラの↓

≫「たった一人の反乱」で原発論議が盛んなのは、太田コラムの読者にもともとそういう問題意識を持った人が多いためか、それとも新たにそういう人達が参入してきたためか。≪(コラム#4666。太田)

 言わずもがなだが、原発からの放射能の影響と無縁では我々日本人はいられなくなった現実だろ(笑)
http://digitalword.seesaa.net/article/29288004.html
 ↑このダチョウさんのようなヒトもここの投稿子にいたが、流石に今では否も応もなく現実を直視せざるを得ない。
 ただ、相変わらずの大本営発表ぶりは混乱を招くだけ。
 今朝(4/6)、“東電 汚染水の流出が止まる”の報道を明るいニュースだとテレビ等では喧伝していたけど、海への出口が塞がれたことは、原発内部への逆流を意味するのでいっそう作業が困難になることは推察できる・・・。

 大震災の翌日の12日に、実は経済産業省の原子力安全・保安院は炉心溶融が進んでいる可能性まで指摘していた。
 菅首相と枝野官房長官は、中村審議官が国民に不安を与えたと問題視し、もう会見させるなといってきた(経産省幹部) 。
 で、即 更迭。
 ↑これから腰の引けた保安院や東電、御用学者その他たちの“ただちに健康に影響するレベルではない・・”との合唱が始まり、今に至っている。

 で、重複するけど、<コラム#4658でιιεε紹介>の 福島原発技術者たちの告白は必読かと。

 「福島原発は欠陥工事だらけ」 担当施工管理者が仰天告白 (週刊朝日2002年9月20日号配信)
http://www.wa-dan.com/article/2011/03/post-84.php
 その技術者が「原子力の技術は全然確立していなかった」
http://www.stop-hamaoka.com/kikuchi/kikuchi2.html

 <ところで、(コラム#4666でのεεΚΚの)電事連(電気事業連合会)の話> の続きだが、早速“電事連”が、迅速なお仕事を始めています(笑)。
 太田コラムに集う書生っぽの皆さんも、バリバリの社会人の現場仕事(電事連の)ぶりを見て、社会で碌を食み続けることへの執念と、その人間模様を監察してくださいな。

 「「ニュースの真相」で、電事連から、反原発の人(広瀬隆、広河隆一両氏)を使わないでほしい、その場合は基本的に広告を下げる、と正式に要請があった。〜上杉隆」
http://nuclear2ch.blog39.fc2.com/blog-entry-131.html
http://matome.naver.jp/odai/2130183431868236701/2130183492768242203

<εεκκ>(同上)

 選挙前だから言っているのか本音なのか。。。↓

 「自民党の石原伸晃幹事長は6日午前、愛知県春日井市で演説し、菅直人首相の福島第1原発事故対応に関し「ちっともうまくいかない。怒るだけだ」と批判し「やはり東日本大震災の対応が一段落したら、一日も早く退場してもらわないといけない」と退陣を求めた。」
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110406k0000e010078000c.html

 復興予算を反対したら世論の批判を浴びるし、賛成したら埋没するし難しいところだわな。
 民主党も降ろせるマニフェストはさっさと降ろせばいいものを何やってるんだろうね。
 ちょっとスピード感がないわな。

<太田>

 後で出てくる記事の紹介も参照してね。

<εκκε>(「たった一人の反乱」より)

 太田さんの仮説、

≫・・・さて、「都市国家がある程度の成熟をみ」ていたというのに「社会不安が増大」せず、・・・「解決できない問題が多くな」らなかった、というユニークな社会がありました。狩猟採集を主とし農業を従とする定住社会を1万年も続けた縄文時代の日本です。弥生人が到来してからも、日本は、かかる縄文性を失うことがありませんでした。シッダールタや孔子亡き後に成立した儒教や仏教には、農業社会に適合的な制度やイデオロギーを正当化する側面もありましたが、日本においては、継受された仏教や儒教は、時代を経るに従って、その本来の人間主義的側面がクローズアップされて行くことになったと考えられるのです。≪(コラム#4662。太田)

<についてだが、>日本での儒教と仏教を考えると、隣の中韓と比較すれば、太田さんの仮説は納得出来る。
 ただ、現在の日本の仏教は葬式と法事以外に一般的に活躍していないように思える。
 この大震災にも、あまり姿が見えない。寄付の呼びかけは確かにしているようだが・・。
 そのくらいなら、普通の人でもしてるものだしなあ…。

<太田>

 「その本来の人間主義的側面がクローズアップされて行く」と、最終的には、仏教や儒教は用済みになっちゃうってことだろうね。
 だって、そんなもん、日本人にとっちゃ常識じゃないかってことになるからねえ。


 それでは、その他の記事の紹介です。
 まずは大震災関係から。

 またもやホッと胸をなで下ろす。↓

 「東京電力は6日、東京電力福島第一原発2号機の取水口付近の作業用の穴(ピット)から海に漏れ出ていた高濃度の放射能汚染水が同日午前5時38分、止まったと発表した。
 東電は5日午後、流出しているピットの下に、砕石層をガラス状に固める薬剤を入れる止水工事をした。・・・」
http://www.asahi.com/national/update/0406/TKY201104060084.html

 このシュピーゲルの記事、できが悪いが、危機管理/軍事がアキレス腱の日本型政治経済体制の問題点を指摘している、と受け止めればいいだろう。
 菅首相が責められているが、彼が責められるべきだとすれば、これまで、彼、危機管理/軍事システムの構築に配意してこなかったのに、大きな危機に直面して、突然大慌てで上意下達でそれに対処しようとしたことだな。それじゃうまく行くワケがない。
 ここでは引用しなかったが、青山繁晴が菅首相の上意下達的対応を批判してる話も載ってたけど、前段抜きの批判は片手落ちもいいところだぞ。↓

 ・・・Kan is trying to govern Japan with the top-down leadership style of an American president・・・
 In a country where everyone learns from an early age to be modest and conform, Kan's performance violated social norms.・・・
 <同じ話を4箇所が競争的にしたがる・・一体責任の所在はどうなってんだってわけだが、それぞ、日本型政治経済体制そのものなのよ。↓>
 With each press conference, it is becoming clearer how the various crisis management teams are competing for competency. It is always the same bizarre ritual, in which one piece of information contradicts another. Only the order changes here and there. Sometimes government spokesman Edano appears first, wearing a light-blue disaster relief uniform, and sometimes it is the TEPCO executives in their dark blue uniforms. Sometimes the spokesman of the Nuclear and Industrial Safety Agency (NISA) is the first to stride to the podium, wearing a white uniform with blue stripes on the shoulders, and sometimes it is the representatives of the Nuclear Safety Commission of Japan (NSC), recognizable by their bright yellow uniforms.・・・
http://www.spiegel.de/international/world/0,1518,754861,00.html
 <当然、東電自身も、危機管理体制はなってないわけさ。場当たりハラハラ対応を重ねてきたのは当たりメーよ。↓>
 The lack of an effective emergency crisis management has underscored how poorly prepared TEPCO and indeed the Japanese authorities were for a nuclear disaster. Engineers seem helpless in their efforts to cope with radioactive water and workers aren't even getting proper meals. ・・・
http://www.spiegel.de/international/world/0,1518,754868,00.html

 同じくシュピーゲルが、東電社員の匿名告発なるものを紹介してるけど、ボクでも言えるようなありきたりのことしか言ってないねえ。
 ホネがあって、もうちょっとアタマのいい社員はいないのかい?↓
http://www.spiegel.de/international/world/0,1518,755270,00.html

 この話、日本の主要メディアは、もっと早くからとりあげるべきだった。
 第一原発担当は誰で、今回の事故は誰の責任なのか、どんどん追求してくれ!↓

 「・・・福島第一原子力発電所で、津波を受けて電源喪失事故に至った主要な理由は、福島第二原発との安全設計上の違いにある・・・第一ではタービン建屋内の非常用ディーゼル発電機などが冠水し、使用不能。第二では、発電機などが気密性が高い原子炉建屋内にあり、機能を維持した。・・・
 また、・・・福島第一、第二ではいずれも、東北電力からの送電が部分的に残っていた が、福島第一では、受電するための設備が地震や津波で被害を受け、外部電源が失われた。これに対し、福島第二では受電設備が機能しており、外部電源の一部が生きていた。
 事故収束の見通しが立っていない福島第一とは対照的に、福島第二では、3号機が地震発生の翌日の12日に、残る1、2、4号機も14〜15日に原子炉内の温度が100度未満の「冷温停止」となり、安全が宣言された。 」
http://www.asahi.com/national/update/0405/TKY201104050625.html

 福島香織さんによる記事だが、そりゃ、台湾が元日本帝国の一部だったからだよ。
 韓国からはどれだけ?↓

 「台湾からの義援金が官民合わせて1日までに106億円を突破した。9割以上が民間からだ。時事通信などが、そう伝えている。米国からの義援金は3月30日までで99億円。・・・」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20110404/219295/?top

 そういえば、こういう核事故もあったよねえ。↓

 ・・・a 1966 incident above the Spanish village of Palomares, where a U.S. bomber hit a refueling tanker in mid-air and dropped four hydrogen bombs. None of the warheads detonated upon impact, but two released radioactive material.・・・
 The main scientific concern is that plutonium is being allowed to degenerate into other radioactive components like americium, which emits gamma rays that travel farther and are harder to block. ・・・
http://www.nytimes.com/2011/04/06/world/europe/06iht-spain06.html?ref=world&pagewanted=all

 本日は、アラブ革命関係で、紹介すべき記事はありませんでした。

 その他の記事が1つありました。
 その通りだよな。ボクが黒澤明の作品が基本的に嫌いなのは、非イギリス/日本的な演技を俳優にさせているからだ。↓

 「長崎生まれの英国人作家カズオ・イシグロ(56)・・・「私は成瀬巳喜男や小津安二郎の映画が好きだったが、ロマネク監督も同じころの日本映画が好きだった。主演女優のキャリー・マリガンの演技は、高峰秀子 や原節子を思い出させる。顔の表情をあまり変えずにわずかなセリフで深い感情を喚起させる方法で、見ているとイギリス人が出演している日本映画のような気がした」」
http://www.asahi.com/showbiz/movie/TKY201104050382.html

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 本日、NYタイムスをブラウズしてた時に、フィッシング詐欺に引っかかるところだったという話をしておきましょう。
 突然NYタイムスの記事が読めなくなり、有料購読せよ、と表示されたので、ありゃ、カナダ以外の海外も、既に有料購読の対象になったのか、とクビを傾げつつ、また、表示内容に、いささかいい加減なところがあるなと思いつつも、クレジットカード番号も記入して、いざ送信ボタンを押したところ送信されず、どうやら、認証されていないサイトなのでブロックされたらしいことが分かりました。
 以上は、Firefox上でのことだったのですが、IEでブラウズしてみると、問題なくNYタイムス電子版の全記事が読めたので、完全にフィッシングだったことが判明。
 皆さんも気をつけて下さい。
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太田述正コラム#4669(2011.4.6)
<再び日本の戦間期について(その1)>

→非公開