太田述正コラム#4631(2011.3.20)
<皆さんとディスカッション(続x1144)>

<太田>(ツイッターより)

 読者の皆さんもようやく落ち着いたようで、今朝は過去コラムの配信ができた。
 そのうち、映画評論も再開したいな。
 ところで、カダフィ、逃亡オプションを放棄しちゃったみたいね。
 で、自殺か殺害(戦死/刑死)かどっち?

<ΗΗεε>(「たった一人の反乱」より)

≫キャタピラー走行(無限軌道車)じゃなさそうだから、がれきだらけの所で走行する能力はないのでは? ≪(コラム#4626。太田)

 <ηΕΕηクン(コラム#4626)紹介>の原発事故用のロボットの現状が報道されました。

 「【放射能漏れ】最先端のレスキューロボ、活躍できずにいまだ待機…受け入れ態勢整わず 東日本大震災の発生後、人が入れない高濃度被曝(ひばく)エリアで放射線測定を行うロボットをはじめ、日本の最先端技術を駆使した「レスキューロボット」が現地に送り込まれた。しかし、現場の混乱や受け入れ態勢の不備などの要因で活躍の場が与えられず、いまだにスタンバイ状態が続いている。」
http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/110318/cpc1103182012001-n1.htm

<US>

 こちらよくまとまっています。定期的にUPされています。
http://www.jaif.or.jp/english/news_detail.php

 ただし、ここには 6,400本ほどの使用済み燃料が保管されている福島第1の共用プールの話が掲載されていません。
 優先度は低いですが、ちょっとずつ温度上昇しています。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110318-00000021-yom-sci

 また、3号機の炉の中には32体のMOX燃料が入っており、こいつ、危険です。
 この MOX、10年間ぐらい今話題の3号機のプールで保管されており、昨年、やっと使用許可がおり、3号機の炉の中に装荷されたばかりで、プールにはもうありません。
 不幸中の幸いですね。こいつ、危険ですが、炉から漏れなければ問題ありません。
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2011/03/14/5739847

 1,2号機にたしかに外部電源はつながりました。
 <本>日、ポンプ等が再稼動してくれれば、初めて事態は好転したと言えます。
 まだまだ予断は許せない状況だと思います。
 基本的には、ΕηΕηさんの言うとおり、福島第2の1,2,4も Level 3 のままですから。
 しかしながら、250Km離れている東京が被曝するなんてことはありえないと考えています。
 福島の方が心配するならともかく。。。

PS. この地震のせいで仕事が減りました。 次著の作業進めます。

<太田>

>PS

 よろしくよろしく。

<私有自楽>

 僕が警戒心を持って注目している「4号機の後ろ山側に保管されている使用済み核燃料」の「共有冷却プール容量」は昨日の<コラム#4628に出ている、使用済み核燃料11,125本という数字を踏まえると>、3828立米で<すね>。

 (計算根拠:「共用プールは、4号機の西約50メートルの建物内にあり、縦29メートル、横12メートル、深さ11メートル。使用済み燃料を6840本収容できる。現在、1〜6号機の原子炉建屋のプールに保管されている燃料集合体の1.4倍にあたる6375本が貯蔵されている。」
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110318-OYT1T00021.htm?from=y24h )

 <他方、4号機の建屋の中の冷却プール容量は>1360t<だそうです。>
 典拠は、さっきテレビを見ていたら…、そう言っていました。・・・

<太田>

 そう言えば、私がコラム#4628で引用したNYタイムス記事は共有冷却プールの話だし、朝日の記事は4号機の建屋の中の冷却プールの話でしたね。
 並べて紹介してしまいました。

 なお、4号機については、以下の「論争」があります。

 「福島第1原子力発電所4号機の使用済み核燃料貯蔵プール(約1400立方メートル)をめぐり、日米で見解の違いが鮮明化している。・・
 米紙ロサンゼルス・タイムズ(電子版)は18日、米原子力規制委員会の複数の専門家の見解として、プールの壁に亀裂か穴が開いていると報じた。地震が起きた後の事態の推移のほか、事故発生時に同原発にいた米国人から得た情報をもとに判断したという。
 原子力企業幹部も同日、米紙ニューヨーク・タイムズにプールが壊れており、水の補充が極めて困難になっていると語った。
 4号機の危険性を最初に指摘したのは規制委のヤズコ委員長。16日の下院エネルギー委員会で「水はもう完全になくなり乾いている」と証言した。・・・
 これに対し北沢俊美防衛相は19日の記者会見で・・・4号機の表面温度が100度以下であるとして、残っている水により冷却の効果があらわれているとの認識を示した。
 経済産業省原子力安全・保安院の担当者も19日、産経新聞に対し、プールの水位について「16日に目視した時点よりも下がっていると考えられるが、水がなくなっているという情報はない」と強調した。
 16日に陸上自衛隊のヘリが原発上空で計測した放射線量は250ミリシーベルトと高い数値だったが、専門家は「燃料棒が露出していればもっと高い数値になるはずだ」と指摘する。
 東電と保安院も4号機より、プールの水が蒸発して白煙が上がり続けていた3号機の方が緊急性が高いとして、3号機への放水を優先した。・・・」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110319/dst11031922490117-n1.htm

<tomy_analog>(ツイッターより)

 航空自衛隊大滝根山分屯基地
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%BB%9D%E6%A0%B9%E5%B1%B1%E5%88%86%E5%B1%AF%E5%9F%BA%E5%9C%B0
は機能しているのか?

<太田>

 レーダーサイトはみんな高いところ(この場合は大滝根山)にあるから、津波とは関係ないので、揺れに耐えたかどうかだけど、仮にダウンしてたとしても、公表はしないだろうね。

<ΗεΗε>(「たった一人の反乱」より)

 もう産経は倒閣しか頭にないのだろうか・・・?
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110319/plc11031901160000-n1.htm

<太田>

 いや、民主党政権ができる前から一貫して、地獄の底まで、産経=自民党なのよ。

<ΗεεΗ>(「たった一人の反乱」より)

≫彼、日本人を理解してなかったんだな。文学者としても政治家としても、完全に終わってるぞ。絶対に彼を都知事に再選させるなよ。諸君。≪(コラム#4629。太田)

 無理っスよ太田さん。
 自公の完全バックアップにその他諸々の組織票、さらに石原軍団を使っての浮遊層の取り込み。
 よっぽど強力な候補が対抗馬として出馬しない限りまた石原の再選は固いです。
 もともと不謹慎発言だけでサイト作れちゃうくらい暴言吐いてきた奴が↓
http://matome.naver.jp/odai/2129161684892120001

 今更追加で問題発言した程度じゃ誰も驚きゃしないっスよ。

<ΗεεΗ>(「たった一人の反乱」より)

 「不謹慎発言」?「暴言」?まともなこと言ってんじゃねーか↓

「前頭葉の退化した六十、七十の老人に政治を任せる時代は終わったんじゃないですか」
http://matome.naver.jp/odai/2129161684892120001

 で、石原って何歳だっけ?

<太田>

 こりゃ笑えるな。


 それでは、その他の記事の紹介です。

 東京消防庁、自衛隊、東電社員の皆さん、ありがとう。↓

 「・・・福島第一原子力発電所3号機の冷却作業で、東京消防庁の緊急消防援助隊による本格的な放水が20日午前3時40分に終了した。19日午後2時すぎに始まり、約13時間半にわたって連続して行われた。・・・。
 福島第一原発の海際に設置した「スーパーポンパー」と呼ばれる送水車で海水をくみ上げてホースで送り、最大22メートルの高さから放水できる「屈折放水塔車」から連続的に水を放った。
 毎分約3トンのペースで放水を続け、約13時間半で計約2430トンを放ったことになる。3号機の使用済み燃料貯蔵プールの容量は約1千トンなので、仮にプールが空でも、これを満たすことができる量を上回った計算だ。
 屈折放水塔車は無人での稼働が可能で、13時間半のうち大半は無人による作業だったとみられる。この間、車両に給油する必要はあったという。・・・」
http://www.asahi.com/national/update/0320/TKY201103200060.html
 「・・・直径十五センチのホースは、一本の長さが五十メートル。重さは百キロにもなる。隊員は、がれきに足を取られながら、手作業で七本をつないだ。現場の放射線量は最大六十ミリシーベルト。被ばくの危険の中、なかなか作業は進まない。事前訓練では八分で終えた作業に、四倍近い三十分もかかった。・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011032090070350.html
 「防衛省は20日午前8時20分から、福島第1原発4号機への放水を開始した。4号機への放水は初めて。・・・
 東京電力は、外部から送電線がつながった1、2号機で機器の点検を実施、原子炉や使用済み燃料プールの冷却機能を復活させるため、通電に向けた作業を進める。
 非常用発電機の一部が復旧した5、6号機では使用済み燃料プールで冷却機能が回復。5号機での水温低下に続き、6号機でも19日午後11時に67.5度だったプールの水温が、20日午前3時に52度になった。・・・」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110320/dst11032008210023-n1.htm

 宗主国サマにも一応感謝。↓

 「米政府が日本政府に対し、海水を吸い上げて24時間稼働する大型放水設備4機を無償で提供する<ことになった。>・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110320-OYT1T00086.htm?from=main4

 あったり前田のクラッカーってやつだ。↓

 「・・・被災地への救援物資の輸送を自衛隊に一元化した・・・放水にあたる消防、東電との指揮系統の一本化に向け設置された「現地調整所」も、陸上自衛隊が指揮<してい>る・・・」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110320/plc11032001300000-n1.htm

 新アイディア登場。↓

 「ウクライナ非常事態省の専門家作業部会は17日、東日本大震災で放射能漏れを起こした福島第1原発の原子炉冷却に水ではなく、スズなどの溶けやすい金属を使うべきだとの提案を日本政府側に伝えた。・・・
 同省の専門家は、過熱した原子炉の冷却に水を使った場合、原発の核燃料を覆っているジルコニウムという金属と水蒸気が化学反応を起こし水素爆発の危険があると指摘。
 水で冷やす代わりにスズなどの金属を原子炉に注入すれば、熱を燃料棒から奪う上、放射性物質の大気中への拡散を低減する効果もあるとしている。」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110318/erp11031811500007-n1.htm

 引き続きよかったよかった。↓

 「・・・国際民間航空機関(ICAO)は18日、・・・「いくつかの空港で放射線レベルの上昇が認められるが、現時点では健康上のリスクはない」とし、日本からの旅客に対する放射線量のスクリーニング検査や日本発着の航空輸送の制限は必要ないとしている。
 原発のトラブル後には、ドイツのルフトハンザ航空とイタリアのアリタリア航空が成田から関西空港などに発着地を変更。16日には全日空の貨物便が中国・大連で貨物の積み下ろしを拒否されていた。」
http://www.asahi.com/international/update/0319/TKY201103190382.html

 平常心だよ、平常心。↓

 「・・・19・・・日午前0時から午後5時までの間に茨城、栃木、群馬の3県で、平常時より高い・・・大気中の放射線量・・・値が観測された。18日まで過去の上限値を超える値が出ていた埼玉県では、平常時の値の範囲内に戻った。東日本大震災による被害を受けている宮城県と福島県からは、引き続きデータが届いていない。・・・」
http://www.asahi.com/national/update/0319/TKY201103190452.html
 「・・・18日<の>・・・上水道の放射能検査結果<によると、>・・・栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、新潟の1都5県で放射性のヨウ素131が検出された。・・・すべて規制値より低かった。・・・」
http://www.asahi.com/national/update/0319/TKY201103190451.html

 鉄塔の耐震性を考えなかったチョンボの責任者は誰だ。↓

 「・・・原発の2台の地震計で記録された今回の地震の最大加速度は、448ガルと431ガル。東電は同原発で予想される揺れの最大値を600ガルと想定していた。しかし、東電関係者の証言によると、この揺れによって、送電線を支える原発西側の鉄塔が倒れた。その結果、自動停止した原発に送電できなくなり、1〜3号機の冷却機能がストップした。
 続いて襲来した津波は海水ポンプを水没させた後、タービン建屋にぶつかり、原子炉建屋の脇を抜けて西側にある小山の麓までを水没させた。緊急炉心冷却装置(ECCS)などを動かす非常用ディーゼル電源も海水に漬かり、6号機を除き使用不能になった。・・・
 津波の正確な高さは不明だが、東電は土木学会の研究成果などに基づき、「津波が5〜6メートルの高さであれば施設の安全性は保てる」としていたことから、6メートル以上あったとみられる。・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110319-OYT1T00154.htm

 本日も、一回目と二回目に分けることにしました。

(続く)