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太田述正コラム#4623(2011.3.17)
<皆さんとディスカッション(続x1139)>

<太田>(ツイッターより)

 「たった一人の反乱」での議論が活発に行われているので、本日もディスカッションの二回目を配信しよっと。
 ツイッターのフォロワーも後1名で1,000だねえ。太田コラム、引き続きご愛顧たまわりますよう。

→現在1,002名。ついに大台に乗ったよ−。(太田)

<ΖΖεε>(「たった一人の反乱」より)

 「放射線量、限界に近い」 4号機元作業員が証言「現場は相当の覚悟」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110317/dst11031713040043-n1.htm

 足も竦むような(それでも覚悟を決めた)修羅場での作業に感謝と応援を!

 Mrオクレ似認定武田教授・原発 緊急情報(11) どこがまでが危ないか:計算結果
http://takedanet.com/2011/03/11_0ba1.html
 まず、政府や NHKがどのように間違って言っているかというと、
1) 1時間あたりの放射線というを値は、わたくしたちにはほとんど関係がないのに、1時間あたりの放射線の値を言っていること、
2) それを全く関係のないレントゲンの場合などと比較していること、つまり、「1時間当たりの放射線が1ミリシーベルト」だったとします。これを仮に1秒あたりの放射線でいれば、0.3マイクロシーベルトになり、「全く問題のない放射線の強さ」になります。
 逆に、1年あたりの放射線とすると、約9シーベルトになるわけですから、「全員が死亡する放射線の強さ」になります。
 1時間あたりの放射線の強さは専門家にはある目安になりますが、「自分がここにいてよいのか、子供をここにおさせていいのか」ということを考える時には無意味な数字だからです。
 わたくしは今朝、その危険性に気が付いたわけです

<ζεζε>(同上)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110317-00000005-khk-soci
 福島は悲惨な状態だそうな。
 原発自体よりも、人間に殺されそうだな。
 これは誰の責任だ??

<ΖΖεε>(同上)

 「決死隊だ」放水作戦敢行の警視庁機動隊員ら原発へ 放射能漏れ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110317-00000542-san-soci

officematsunaga オフイス・マツナガ 東電・労基法との狭間。現行では100ミリシーベルまで。それ以上は労基違反に該当。昨日、厚労省が250までひきあげた。
国際基準は500。菅が「怒鳴りこんだ成果」というが・・・。自衛隊にも、適応されるのか?。いずれも現場に敬服。

officematsunaga オフイス・マツナガ 昨日もツイートしたが、菅総理の思いつきのヘリでの冷却水投下は、効果に疑問もあるし、隊員の放射能被曝、器物破壊の可能性。
「焼け石に水」の政治ショーに貴重な隊員の生命をあてる必要はない。「防衛相の命令だった」と防衛省の一人。「自衛隊員には死ぬ覚悟はあるが、無駄死にはさせたくない」

officematsunaga オフイス・マツナガ ツイート済だが、やっとこさ:東芝、700人体制で復旧支援 福島第1・第2原発 技術者中心に組織 2011/3/16 18:54 http://s.nikkei.com/hwXnWc
今後、広報担当は、東電や保安院でなくて、「東芝がやれ!」とボスがいってます。

officematsunaga オフイス・マツナガ オフイス・マツナガのブログ!(現役雑誌記者によるブログ日記!) : 原発よりも官邸が事実上制御不能状態 臨時救国内閣の発足を!
「本日のマーケット」 http://officematsunaga.livedoor.biz/archives/51220491.html

MasuzoeYoichi 舛添要一 officematsunagaから 在沖縄米海軍が、患者搬送のため、出動準備をしているのに、日本政府から在日米軍に要請がないとのこと。
暖かい沖縄で、寒い被災地の患者を受け入れてあげたい。政府は迅速に動くべきだ。

officematsunaga オフイス・マツナガ 米軍が予告も無しに突然ヘリで避難所近くの広場に下りて 食料を運び込んだりしてるらしい http://bit.ly/hlfEFC 厚木から
「敵弾が飛んでくるわけでないから、仙台空港の強制着陸ぐらいは朝飯前。航空管制情報を共有できなくて目視で物資ぐらい運べる!もっと要請を!」

officematsunaga オフイス・マツナガ 「海兵隊ならどこでも上陸する。一番、困難で困窮している地域を要請しろ」(厚木から)強襲揚陸艦エセックス、ドック型揚陸艦ハーバードフェリー・・・
在沖縄海兵隊が作業に合流し、被災者の捜索救難や支援物資輸送、 交通インフラの復興支援。http://s.nikkei.com/hNGD4i

officematsunaga オフイス・マツナガ 福島県知事の佐藤雄平さんは、辻野記者、ボスと旧知の関係。短いやりとり、「30キロ圏内に、支援物資を運ばないとは、政府は福島を見捨てる気か」とボスが代わりに政府に怒鳴りこむ。掛け肥えだけなら、「菜っ葉の肥やし」

officematsunaga オフイス・マツナガ 参加したNPOから「ボランティアはみな善意で手弁当。主義主張も、意見もバラバラなのは当然。上から目線で命令するものじゃない。
配慮ゼロ」@kawa_freelevel 辻元清美の「ボランティア会合」、NPOの意見バラバラで収拾つかず(産経新聞)…事件は会議室で起きてんじゃね

<ζεεζ>(同上)

≫翻訳ありがと。≪(ΕΕζζ)

185 :名無電力14001:2011/03/17(木) 10:37:46.34
国民全体的に、原発事故の1つ1つの事象に一喜一憂しているというか、情報が錯綜していて東京から一斉退去する動きも出ているよう。
しかし、今回の原発事故の最悪シナリオは何なのか、ということが最も重要であり、そのことに政府ははっきりと答えてくれていない。
一方、英国政府の科学担当官がズバリそのことを回答しています。
↓これがその回答。
http://ukinjapan.fco.gov.uk/en/news/?view=News&id=566914282

 これは、英国大使館主催で、3/15に日本に住む英国人に対する質問に回答を行ったものです。英語の原文なので、後ほどその要約を記しておきます。
 ひとことでいうと、原発周辺地域(20〜30km圏内)にはリスクがあるが、少なくとも東京は全く心配する必要がない、ということです。
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/atom/1300323872/185

207 :名無電力14001:2011/03/17(木) 10:43:21.50
185の要約です。

【要約】
・最悪のケースは、何らかの理由(※)で冷却作業が失敗し、原子炉の1つが爆発すること。
※現場の放射線が高すぎて作業できない、再度地震・津波に襲われる、政府・東京電力の判断ミスなど
・更に、かなり可能性は低いが、複数の原子炉が爆発することも考えられなくはない。
・この場合、1つ爆発が起こったとしても、被ばくによる健康被害が出る可能性があるのは20〜30km以内の地域。
・複数の爆発が起こったとしても、その被害はあまり変わらない。
・東京を含め、この区域以外の人が被ばくによって健康被害を受けることはあり得ない。原子炉からどれだけ離れているかという距離の問題であり、風向きは関係ない。
・日本政府の現在の避難勧告は妥当。日本政府の避難勧告に従って行動していれば何ら問題はない。
・日本政府は、「重要な情報を隠している」とか、色々な噂が聞かれるが、政府から出される情報は多くの機関から監視されており、現在まで正しい情報を流していることを確認している。
・今回のケースはチェルノブイリとは全く違う。チェルノブイリの場合は、爆発により放射線物質が3万フィート(9,000km)上空まで上り、それが数か月続いた。
・それでも被ばく区域は約30km程度。今回のケースはそれとは全く違い、爆発したとしても500km上空までしか上がらない。
・それが10日くらいで収束するだろうから、被ばく地域は最悪でも20kmかそのくらいだろう。
・この区域(20-30km)外の人に健康被害が出るとすれば、区域内で被ばくした食べ物や水を口にすること。
・チェルノブイリの際も、人体への被ばくそのものは30km以内でしか起きておらず、健康被害が出たのは、人々が汚染された食べ物や水を口にしたのが原因だった。
・チェルノブイリの教訓もあり、日本政府は厳重な安全管理をするだろうから、食べ物や水で健康被害が出ることもないだろう。

<ζεζε>(同上)

https://id.nikkei.com/lounge/auth/password/proxy/post_response.seam?cid=5437013&flashId=4173800
 大規模停電の恐れだってさ。
 暖房器具の使用はほどほどに。

<太田>

 感想だけど、死者・行方不明者数は大きいようだが、地震と津波の規模を考えれば、少なかったと見るべきだろう。
 救援活動については、自衛隊等の奮闘もあり、概ね順調に推移している感じがする。
  地震と津波への備え、及び被災者や被災地区の住民達の人間主義的言動、は世界に感銘を与えており、日本人自身が自分達を再認識し、再評価したのではないか。
 他方、政府(東電を含む)の危機管理ぶりについては、救援活動の立ち上げは、自衛隊の活用を含め、阪神淡路大地震の時の反省に立ったマニュアル通りにやったということだろうが、適切だったと言えそうだ。
 問題は、原発問題に係る危機管理ぶりだ。
 これについては、国内での評価と海外での評価に大きな乖離がある、と思う。
 国内での評価はまあまあではないか。
 これには、菅首相が核物理学の基礎知識を身につけていたので、ある程度上意下達で物事が進められたことと、枝野官房長官の会見が頻繁にかつ明晰な言葉で行われてきたことがあずかっている。
 しかし、欧米諸国は、自分達の政府の危機管理能力と比較して評価するので、これでも落第点がついてしまう、ということだろう。
 (例えば、政府が専門家による諮問グループを立ち上げたという話は聞こえてこず、基本的に東電まかせの対応にとどまっているし、情報開示が不十分だし、海外公報は極めてお粗末だ。)
 原発問題がこれ以上深刻なものにならないことを切に祈っている。

(完)
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太田述正コラム#4624(2011.3.17)
<ニッシュ抄(その10)>

→非公開

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