太田述正ブログは移転しました 。
www.ohtan.net
www.ohtan.net/blog/

太田述正コラム#4619(2011.3.16)
<皆さんとディスカッション(続x1136)>

<コラム#4617の訂正>(ブログは訂正済み)

アジャビヤのような中都市はもとより、ベ ンガジのような大都市・・間接照準火器を

アジャビヤのような中都市でさえそうだが、ベンガジのような大都市においては、間接照準火器を

沙漠→砂漠

航空機掲載ミサイル→航空機搭載ミサイル
------------------------------------------------------------------------

<太田>

 本日は、二回に分けてディスカッションをお送りします。
 一回目は大震災関係です。(大震災関連の海外主要メディアの記事は二回目のに回します。)

<太田>(ツイッターより)

 日本人の対応が世界から賞賛されている中で、原発事故/電力使用抑制に係る政府/東電の対応の不適切さ、そして(首都圏以西の生産・物流に基本的に問題がないというのに)首都圏等での買いだめパニックはお粗末。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110315/dst11031521260160-n1.htm

<ΑΑΕΕ>(「たった一人の反乱」より)

 「安全のはずが命がけ…怒る自衛隊・防衛省
・放射能汚染の懸念が一層高まる事態に、自衛隊側からは怒りや懸念の声が噴出した。
 関係機関の連携不足もあらわになった。
 3号機の爆発で自衛官4人の負傷者を出した防衛省。「安全だと言われ、それを信じて作業をしたら事故が起きた。これからどうするかは、もはや自衛隊と東電側だけで判断できるレベルを超えている」。同省幹部は重苦しい表情で話す。
 自衛隊はこれまで、中央特殊武器防護隊など約200人が、原発周辺で炉の冷却や住民の 除染などの活動を続けてきた。東電や保安院側が「安全だ」として作業を要請したためだ。
 炉への給水活動は、これまで訓練もしたことがない。爆発の恐れがある中で、作業は 「まさに命がけ」(同省幹部)。「我々は放射能の防護はできるが、原子炉の構造に特段の 知識があるわけではない。安全だと言われれば、危険だと思っていても信じて
 やるしかなかった」。別の幹部は唇をかんだ。」
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110315-00000496-yom-soci

 防衛省側が言わんとする事は理解できるんだけど、もし防衛省側に安全じゃない事を伝えたら、作業を引き受けたのかが気になります。
 これって『関係機関の連携不足』というよりも、そういった事を懸念して東電や保安院側が意図的に伝えなかっただけではないかと、自分は感じたのですけど、太田さんはどう思いますか?
 それにしても、決死の作業を続けている現場の作業員には畏敬の念を起こさせます。

<太田>

 ご推察のとおりであることは、北沢防衛相の言からにじみ出ているね。↓

 「・・・自衛隊は、原発事故への対応について、住民の避難誘導や放射性物質の除染は想定しているが、今回の任務に含まれている冷却作業の支援などは訓練もしていない。
 十四日の第一原発3号機の水素爆発で、冷却用の海水の注入作業をしていた自衛隊員四人がけがを負い、うち一人は軽度の被ばくで入院する事態となった。
 このため十五日は第一原発での作業は行わず、住民の移送や第二原発での一部支援以外は、大部分の隊員が原発から離れた郡山駐屯地(福島県)に戻り待機した。・・・
 北沢俊美防衛相は同日午後、記者団に「かなり危険だが任務としてやることはやる。ただ、その前に東電がやることがある」と強調。同日夜の第一原発での冷却作業には、自衛隊は加わらないことを明らかにした。」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2011031602000035.html

<ΔΔΩΩ>(「たった一人の反乱」より)

 「保安院という化け物」
http://takedanet.com/2011/03/post_0cc6.html
 【なぜ、保安院の人は謝らずに威張っているのか?】
 許認可権をもって驕り高ぶり、だが責任は負わない(キリッ
 ↑
 これで今の原発が、この様になっている。

<ΩΔΩΔ>(同上)

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110315/dst11031512330047-n1.htm
 メルトダウンに対する対策ができる組織なし。
 さすが安全保障を放棄した国、日本だな

<ΖΕΖΕ>(同上)

 んー、結局最後は、米軍頼みになっちゃうのかなあ? ↓

 「オバマ米大統領は14日、東日本大震災による「日本の荒廃に悲痛な思いを持ち続けている」と述べ、「複合的災害」の克服に向けたあらゆる支援を惜しまないと表明した。」
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011031500025
 「4号機の火災で、東電は福島県と国に通報するとともに、自衛隊と米軍に消火活動への協力を要請したが、同日午前11時ごろ自然に鎮火したのが確認された。」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110315-OYT1T00160.htm

<ΩΔΔΩ>(同上)

http://www.spiegel.de/images/image-191816-galleryV9-nhjp.gif
 ドイツのメディアが作ったそうな。
 さえぎる物が無いと何百キロでも流れていくね。
 西方面は日本アルプスで弾かれてるのかな?

<ΖΖΕΕ>(同上)

 早野センセ曰く、

 【ドイツ誌掲載の放射性物質拡散シミュレーションについて】
 http://bit.ly/fBktiK の計算をされたのはオーストリア気象地球物理局(ZAMG)のWotawa博士.
 本人に確認した結果を書きます.
 福島第一原発1号機の爆発の時から,高度30mの地点からヨウ素131が出続けていると仮定.
 Wotawa氏はオーストリアにおける福島原発の危機管理チームの一員で,主として日本国外への影響評価を目的としている.
 したがって,放射性物質の位置の精度は約100km.
 洋上での広がりをざっと見るには良いが,どの自治体に影響するか,などをこれから読んではいけない.
 位置については100kmの不確定性があって当然の計算であることを知った上で見てください.
 (以上については,NASA GSFCにおられる専門家,安成鉄平博士にも相談に乗っていただきました)
http://togetter.com/li/112051

<ΖΕΕΖ>(同上)

≫原発の建屋に自衛隊員が入って作業しているようだが、彼らの活躍をもっと報道し、もっと感謝を!≪(コラム#4617。太田)

 全くだ! 
 我々が真に望むものは、偽りの無い本当の情報を公開し、何処の組織で何名がどのように決死の作業を行なっているのか、原発の現在の状況と決死の作業を正しく報道し、現場の人たちに対し日本中(否、世界中の)の人たちが心から応援することだろ。(それしかできない。)

 あと、個人的には東電と保安院の責任者たちが、現場に行って自ら作業することをすべきだとおもう。
 若者よりも年配者のほうが放射能汚染の心配は少ないと聞くのと、どーせ近々に逝ってしまうのであれば、日本人の尊厳と誇りを身をもって示し、今こそ責任のあり方を後世に伝え示して欲しい…。  
 が、そんな奴はいないだろーね〜顔ぶれを見るにつけ…。

<ΕΖΕΖ>(同上)

 後半を読むとお前は人間の屑にしか思えないな。

<ΕΕΖΖ>(同上)

 「自衛隊を報道しろ」って息の荒いやつが多いな。
 救助にせよ原発の現場で命張ってる人にせよ、べつに自衛隊だけじゃないのに。

≫「今までそしてこれからも深刻な放射能物質の漏洩は決して起こらない。」
http://blog.livedoor.jp/lunarmodule7/archives/2406950.html
 「重大な放射能の放出は、今までもありませんし、これからも「ありません」。」
http://bravenewclimate.files.wordpress.com/2011/03/fukushim_explained_japanese_translationv2.pdf≪(コラム#4617。ΔΩΔΩ)

 安全です、安心です、しか言わない御用学者の説はもういいよ。
 最悪の事態まで想定して用心するのが安全保障じゃないのか?

 「短期的および長期的影響を評価するには時期尚早で、われわれには十分な評価材料がない」
http://www.cnn.co.jp/world/30002159.html

<ΖΕΕΖ>(同上)

 officematsunaga オフイス・マツナガ 官邸秘話:菅総理の本日の会見。
 会見中も涙ぐんでいたが、官邸に戻り「震えるように泣いていた」との証言。
 うちは一昨日に総理へあがった情報の一部をツイートしたが、今、菅総理がやるべきは、自分が知っている情報をすべて、脚色なし、隠ぺいなし、レトリックなし、私心なしで、公開すべき。

 <ΕΖΕΖクン、>お前にぴったりの募集情報
http://job.j-sen.jp/hellowork/job_3373229/

<ΖΕΖΕ>(同上)

 <ΖΕΕΖクン、>これで満足かい?

 「地方の電力会社に勤務する島根県の男性(59)は、定年を半年後に控えながら、志願して応援のため福島へ向かった。」
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011031600093

<ΖΕΕΖ>(同上)

 <ΕΕΖΖクン、>「最悪の事態まで想定して用心する」のは確かに必要だろうが、キリがないんじゃないかい?↓

 「スリーマイル島原子力発電所事故(スリーマイルとうげんしりょくはつでんしょじこ)は、1979年3月28日、アメリカ合衆国東北部ペンシルベニア州のスリーマイル島原子力発電所で発生した重大な原子力事故。
(中略)
 1989年の調査で圧力容器に亀裂が入っている事が判明し、異常事態が更に長引いていたならば、チェルノブイリ原子力発電所事故と同様の規模になっていたと言われている。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%AB%E5%B3%B6%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80%E4%BA%8B%E6%95%85

 チェルノブイリ級を想定するんなら、避難命令がすごい範囲になるし、避難できない被災者にとっては、いたずらに不安をあおるだけだろ?

<ΕΖΕΖ>(同上)

 <ΖΖΕΕクン、>脳のシワの無い奴はある意味幸せだよな。
 東電と保安院の責任者たちに、安全な処で安穏とせず、当然の責任を己の身をもって示せ! どーせなら現在直面する危機に現場に行って働け!・・・というのに反対の立場がお前なんだろ。

 原発がどんなものか知ってほしい(全)
http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html

<ΕΕΖΖ>(同上)

http://www.tepco.co.jp/nu/knowledge/quake/index-j.html

<ΖΖΕΕ>(同上)

 <ΕΖΕΖクン、>解説書も合わせて読もうね!
http://www.faireal.net/dat/d2/d20903.xml

<ΕΕΖΖ>(同上)

>「最悪の事態まで想定して用心する」のは確かに必要だろうが、キリがないんじゃないかい? <(ΖΕΕΖ)

 俺はこっちを支持↓
http://twitter.com/kharaguchi/status/47848663548039168
 kharaguchi危機管理の基本は、考えられる最悪の事態を極小化すること。
 事実の確認は後でもできます。
 via web

<けいc。>

 一番核の情報持ってそうな米軍が在日米軍をまるで動かしていないですね・・・笑

 在日米軍の緊急退避は予定されていない
 No Base Evacuation Imminent in Japan
http://www.military.com/news/article/no-base-evacucation-imminent-in-japan.html?wh=news

<HI>

 ・・・ハワイで、・・・をしております<HIです>・・・。

 今回の、東北地震においてちょっと気になることがありましたので、メッセージさせていただきます。

 東京電力、内閣府、首相官邸のウェブサイトにおける英語のプレスリリースが、余りにも情報が少ないと思うのです。
 内閣府の英語サイトにおいては、全く原発触れておりませんし、首相官邸においてもです。

東京電力↓
http://www.tepco.co.jp/en/index-e.html
内閣府↓
http://www.cao.go.jp/index-e.html
首相官邸↓
http://www.kantei.go.jp/foreign/index-e.html

 英語スタッフが、いないのでしょうか?
 CNNもFOXも、原発の爆発映像を繰り返し流しております。

 東京電力社員、並びに関連会社がどのような対応をしているかを、世界に発信する必要があるように思います。・・・

<東電の私の知人>

 <東電>国際部<は>・・・、部を挙げてプレス対応体制を築いているとのこと<です。>
<太田>

 外国の報道機関が事実を正確に、かつ適切なコメントを付して報道してくれる保証はありません。
 どうやら、そうではないからこそ、例えば、欧州では原発に関して過激な措置が次々にとられており、また、フランス人の日本総引き揚げが起こりつつあります。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011031601000120.html
 ですから、東電が英語ホームページで直接事実とコメントを流すことは必要不可欠です。

<東電の私の知人>

 現状以上の発表は難しい、と言われました。

<太田>

 要員が不足しているということであれば、いかようにも対応方法はあります。
 御社自ら、また、政府を通じて、翻訳要員やHPへのアップ要員を確保すべきです。
 防衛省の施設行政要員や自衛官、そして、在日米軍基地従業員だけでも、素訳のできる人間はそれぞれウン百人、ウン十人のオーダーでいます。

<東電の私の知人>

 個人的に<情報を>お伝え<します>(決して会社からではないことをご注意ください)。

 現地でいま、系統電源(電線から)電源を回復すべく作業員(数は各地から派遣され(他電力からも多数来て頂いている)現在のところ要員は足りている。
 6kVまでは電線が回復しているがその先の電源回復で最も課題なのが山側瓦礫の山をどう撤去するか、です。
 周辺の線量は高く、15分位しか作業時間がないそうです。午後三時を目処に撤去する計画にはなっているものの、難航が予想されます。(戦車とか、導入できないんですか??)

<太田>

 戦車だって、放射線遮蔽機能なんてないので乗員の安全が確保できないし、そもそも役に立ちません。
 自衛隊もブルドーザーを持っており、これを投入すれば、ある程度がれき撤去はできますが、やはり問題は操縦要員の安全をどう確保するかです。

<東電の私の知人>

 防衛庁がガソリン、軽油、飲み水を運搬、ヘリで6tのホウ酸を散布しようとしている。(自衛隊が尻込みしている、という情報もありますが・・)。

<太田>

 上と同じ。

<東電の私の知人>

 消防車で水を放水しようとしていますが、一番課題になっているのが冷却方法です。
 水を注入しようにも線量高く注入口もなかなか見つけにくく、何より瓦礫の山が、散水車の走行をさまたげているとのこと。
 冷却方法は、対策本部でも、いい提案があればぜひどんどん提案頂きたいということ。
<太田>

 それこそ、世界からアイディアを募るべきです。
 なお、ヘリからの注水は、TV等によると、大量の水を短時間で注水することになるので危険な反応を引きおこしかねない、建屋の毀損による口開部と冷却用プール(燃料棒入り)の位置がズレていて口開部に注水してもプールに水は入らない恐れがある、ヘリ乗員の安全が確保できない、の3点からダメみたいですね。

<東電の私の知人>

 国際部では、昨日の時点で以下海外メディアの反応が報告されている(太田さんがご指摘くださったことと同様の認識がある)との<ことです>。

 ○ ニューヨーク・タイムズ
   「原子炉内圧力解放の行程が機能しなかった理由や発電所設備の機能不全の詳細について、東電・政府からの明確な説明が不十分」

 ○ サンフランシスコ・クロニクル
   「1号機建屋爆発の原因や発生した被害について、東京電力が混乱させるような情報を与えたために、他の発電所に対する不安が拡大した」

 ○ CNN
   「不誠実な歴史」と題して、今回の福島第一1号機は、2002年に隠蔽不祥事問題が発生したことに言及して「東電のコミュニケーション」には問題があり、2007年の新潟県中越沖地震でも「東電は再度ウソをついた」経緯があると指摘。

 ○ BBC
   周辺住民は、政府が退避指示を出せばそれに従って速やかに良く従って行動している。他方、東電については、レポーターが「東電の信用は失墜した」、「以前の原子力事故においても東電は『完全に誠実』ではなかった。」と批判する一方、物理学教授の「チェルノブイリ事故に比べればまだほど遠い状態」とのコメントを紹介。

 <参考(太田)>

 「・・・ ワシントン・ポスト紙は「日本の当局筋は『原発周辺の放射線の増加は微量』と強調していた。しかし、影響が及ぶ地域は拡大している」と指摘。15日も連鎖的に広がった爆発に、CNNテレビは「東電がまたウソをついた」と憤りを隠さない。
 これまで抑制的な報道に努めてきた保守系のウォールストリート・ジャーナル紙も「原子炉格納容器は堅牢(けんろう)で大量の放射能漏れは防いでいる」と強調した当局者の発言に、「今や復旧作業は大きく後退した」とかみついた。
 また、「最悪のシナリオでも、日本は(旧ソ連の)チェルノブイリと同じ状態にはならない」と言い切った枝野幸男官房長官の発言に、多くの米メディアは懐疑のまなざしを向けた。このうちニューヨーク・タイムズ紙は「福島第1原発で起きている問題は、チェルノブイリ以来最も深刻のようにみえる」と批判。米メディアは「複数の原子炉で炉心溶融が起きかねない」とこぞって危機感を示していたが、事態は“予告”通りになりかねない深刻な状況にある。
 14日付のニューヨーク・タイムズ紙は原子炉の図解とともに、炉心溶融の仕組みや原因を解説。同紙は以前にも、「冷却水を外部に求めざるをえない構造が問題」とする専門家の分析を紹介した。3号機で用いられる使用済み燃料を加工したプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)も、多くの米メディアが「通常の燃料より温度が上がる」と危険性を指摘していた。
 「壊れた原子炉を制御する闘いは最も難しい局面」(ワシントン・ポスト紙)と懸念しており、「新たな不安に直面した米原子力産業」(ニューヨーク・タイムズ紙)を意識した報道が続きそうだ。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110315/amr11031522560008-n1.htm

<MS>

 情報が断片過ぎてよくわかりません。

 少なくとも次の情報が必要です。
1.炉の内圧
2.外圧(水を送り込んでいる装置側の圧力)
3.容器および給水管における水の漏れはあるのかどうか
 ・・・
 重要なのは、東京電力(現場)が現段階で何を知りたいのかをはっきりさせ、しかるべき専門家を招集することです。

 そのほか、

1.大学や研究所の既存の装置を使って、モニタリングポストを全国的に設置。
2.わかりやすく可視化する。
3.線量が増えた時にマスクの着用など必要最小限の対処を通報する体制を作る。
4.被ばくの不安のある人には、サーベイメーターを使ってチェックし、不安を取り除く(これも大学や研究所が協力できると思います)。

 基本的には日米の原子力業界のトップレベルの人材を投入していると聞いていますから、現場でやることで素人が口をだせることは少ないと思います。
 上記のようなこともすでに検討されているはずです。

 むしろ、早野さんのような人に、記者会見で同席してもらうとか、国民の不安を取り除く作業に、全国の大学や研究所を役に立てるべきだと思います。
 そのような取り組みは、個々の研究者レベル、地域の大学レベルでは、始まっています。しかしながら、組織化はあまりされていません。
 (しようとする試みが始まったところ。)残念ながら、太田さんの日本型経済体制論そのままに動いています。

<太田>

 自発的にモニタリングをやっている市民達の連繋の輪が広がろうとしています。
 加わろうとお考えの方は、とりあえず、私宛ご連絡ください。
http://www.ohtan.net/contact/

<少数株主>

 関東各地で高い放射線量、通常の100〜3倍
http://news.goo.ne.jp/topstories/nation/22/c1f20b0af0a8496a1c205ec7406f269a.html
 風上が福島原発方面になると、困る。と言っても上空と、地上では風向きも違い一概に言えない。特に小雨を含む雨に注意。
 出来るだけ野外外出は控えたらよい。
 野外に出るときは、地方自治体の指定ゴミ袋(透明なもの)をかぶって、利用するとよい。ただ、窒息、交通事故(含む歩行事故)には注意。特にお年寄り、子供、妊婦。広島、長崎原爆、核実験の放射線量、被爆のデータ見つけきれないので求む。

 <電力使用抑制についてだが、>大口電力料金は割安にまだ設定されているはず。
 夜間を除き即座に廃止すべき。
 電気温水器も引き上げ、銭湯で利用も。重油利用のはずです。
 又電炉メーカーも、自家発電してないところは、夜間、スクラップ処理対応程度に抑えるべき。
 東電社長、会長役員何してる。
 又石原知事は今回の停電で出る乾電池、リチウム電池類の処理、普通のバッテリーの分別、回収、リサイクル対策考えるべき。
 なお、暗くなった懐中電灯の電池も、RADIOには使えるので、使いきろう。

<ΕΖΖΕ>

 日本人の人間(じんかん)主義がその不可解さと共に賞賛を受けている。

 「気遣いと礼儀:巨大地震に傷ついても、失われない日本人の国民性 」
http://gyanko.seesaa.net/article/190688032.html
 「なぜ日本で略奪が起きないのか?」東日本大震災の海外反応 その二
http://japancool.sblo.jp/article/43852168.html
 「テキサス親父 今回の大地震について」
http://www.youtube.com/watch?v=bAn2spe9-Po

→こんなのもあるよ。
 日本人の市民意識
http://www.chosunonline.com/news/20110315000076
 揺るぎない日本人の市民意識
http://www.chosunonline.com/news/20110315000042 (太田)

 併せて人間主義については太田コラム以下参照のこと。

 <引用初め>
 ご存じない方のために、和辻の人間(じんかん)論を簡単に紹介しておきましょう。
 「人間」とは、輪廻転生の五道(六道)の一つを表す仏教用語(漢語)であって、本来は「人(human、man)の世界」を意味し、「人」の意味はありません。
 (「人間萬事塞翁馬」という用例を想起せよ。)しかし、日本ではそれが「人(ひと)」と同じ意味の言葉として転用されるようになりました
 (和辻「人間の学としての倫理学」岩波全書1934年、16~17頁)。
 それは、「ひとの物を取る」、「ひと聞きが悪い」、「ひとをばかにするな」のように、もともと大和言葉の「ひと」には、「他人」、「世間」、「自分」の三つの意味があった(14頁)からです。
 このほかにも日本語には、「人(ひと)」=「人間」、に関連する言葉で同じように複合的な意味を持つ「兵隊」、「友達」、「なかま」、「郎等」、「若衆」、「女中」、「連中」などがあります(20頁)。
 これらのことから日本人は、「人が人間関係に於てのみ初めて人であ<る>」(12頁)と考えているとし、この考え方には普遍性があると和辻は主張したのです。
 これは、欧米の個人主義と全体主義(私に言わせれば、英米の個人主義と欧州の全体主義)のいずれをも批判する含意を持つ主張でした。
 すなわち和辻は、「アリストテレス<は>考察の便宜上個人的存在を抽象し」(52頁)ただけだったのに、「近代・・ブルジョワ社会<は>、・・恰も現実に於て<個人が存在する>かの如くに見」て「個人主義的な思想を生み出す」に至ってしまった(53頁)と個人主義を批判するとともに、「マルクス・・は、人間存在に於て特に『社会』の契機をのみ捕」えた(183頁)とし、全体主義も批判したのでした。
http://blog.ohtan.net/archives/50955720.html

 『倫理問題の場所は孤立的個人の意識にではなくまさに”人と人の間柄“にある。だから倫理学は人間の学なのである。
 人と人との間柄の問題としてでなくては行為の善悪も義務も責任も徳も真に解くことはできない。』
 『倫理という言葉は「倫」「理」の二語から成っている。倫は「なかま」を意味する。「なかま」とは一定の人々の関係体系としての団体であるとともに、この団体によって規定された個々の人々である。シナの古代においては、父子、君臣、夫婦、長幼、朋友などが「人の大倫」であった。すなわち重要な「なかま」であった。』
 『理という言葉は、「ことわり」「すじ道」を意味する。だから倫理は人間の共同的存在をそれとしてあらしめるところの秩序、道にほかならぬのである。
 言いかえれば、倫理とは社会的存在の理法である。』
 ・・・『倫理を単に個人意識の問題とする近世の誤謬から<近代社会は>脱却<すべきである。>・・・この誤謬は近世の個人主義的人間観に基づいている。
 個人の把握はそれ自身としては近代精神の功績であり、また我々が忘れてはならない重大な意義を帯びているのであるが、しかし個人主義は、人間存在の一つの契機に過ぎない個人をとって人間全体に代わらせようとした。
 この抽象性があらゆる誤謬のもととなるのである。近世哲学の出発点たる孤立的自我の立場もまさにその一つの例にほかならない。・・・』
 以上は、和辻哲郎 現代日本思想体系28』から抜粋
<引用終わり>

関連:(生ゴミ)
海外アニメファンの疑問「nakama(仲間)とは?」
http://blog.livedoor.jp/fairypot/archives/51356901.html

<太田>

 それでは、大震災関係の日本等のその他の記事の紹介です。(英米等の記事の紹介は第二回回し。)

 「東京電力福島第一原発・・・は15日、放射線量が異常に高くなり、復旧作業がきわめて困難な状況になっている。爆発事故が起きた4号機では・・・5階には使用済み核燃料を貯蔵したプールがあるが、線量が高すぎて先に進めず、プールの損傷状態は確認できていない。・・・
 午前9時38分ごろには、原子炉建屋4階北西部付近で出火も確認。自然鎮火したが、使用済み核燃料が損傷していれば、建屋以外に遮るものがなく、放射性物質が外部に漏れ出すおそれがある。
 4号機は、構内だけでなく、周辺でも毎時100ミリシーベルトの放射線量が観測されており、緊急時の作業員でも1時間しかその場にいられない値で作業ができない状態だ。・・・
 使用済み核燃料は熱を持っており、通常はプールに水を循環させて冷やしている。だが、定期検査で停止中だった4号機も、1〜3号機同様、地震で外部からの送電、非常用発電機が止まって電源を失い、十分に熱を冷やせていない。水の注入はできている5、6号機でも、海水による熱交換器の電源がないため温度が少しずつ上昇している。
 1〜3号機では、海水を注入して原子炉内を冷やす作業が続いている。核燃料が冷却水から露出した可能性があるが、圧力は安定しており、格納容器が損傷しているおそれは低いという。730人の作業員が順番に現場に行き、70人で注入している。・・・」
http://www.asahi.com/national/update/0316/TKY201103150529.html
 「経済産業省・・・は16日、原子力安全・保安院の記者会見で、・・・4号機<の>・・・燃料プールの水が「確実にほぼ沸騰している」との見方を示した。プールの冷却水が減り続ければ、放射能レベルの高い廃棄物を含んだ燃料棒が露出する恐れがある。・・・」
http://www.asahi.com/national/update/0316/TKY201103160059.html
 「・・・実際に再臨界がおこっている可能性があるかという質問に対し、東電の担当者は「その可能性はゼロではない」と述べた。」
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819696E3E4E2E2828DE3E4E2E1E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2

 韓国がものすごーく気を遣っている。↓
http://www.chosunonline.com/news/20110315000049
http://www.chosunonline.com/news/20110315000048

(第二回へ続く)

太田述正ブログは移転しました 。
www.ohtan.net
www.ohtan.net/blog/