太田述正コラム#4487(2011.1.9)
<皆さんとディスカッション(続x1070)>

<太田>(ツイッターより)

 (コラム#4485に関し)ペットはむしろ飼い主の心身に悪影響を及ぼすのかもしれないという研究もあり、今、大論争になってるみたいって話を書くの忘れた。↓
http://nyti.ms/ezW7Sm 
 子供でさえそうなんだから別に驚かないが・・。

 (コラム#4270に関し)靖国神社に2005年にパール博士顕彰碑が建てられた↓
http://bit.ly/fGlPRM
が、クレイギー/ピゴット顕彰碑も建てたらいかが?
 (1905年の第二次日英同盟はインド防衛のためだったが)改めて日・英(豪加等)・印同盟を!

<鯨馬>(Mixi太田コミュより)

 太田述正コラム#4485・・・にてChalmers Johnsonの最後の本=米帝国主義糾弾書がとりあげられていましたが、私が読んだ書評では大略以下のような疑問が呈されていました。
 本書は「米=基地の帝国」と断じ、米の帝国主義・軍国主義を批判。
 しかしその因果関係は曖昧:軍国主義の原因を扱うのを避けている。
 また「軍国主義→米の経済文化の拡大」としているが、これは逆ではないか?
 結局、軍国主義で全てを説明しようとする還元主義に陥っている。
 それでは米がイラクでは介入して朝鮮/ドイツから撤退したことを説明できない。
(Colin Dueck, New Perspectives on American Grand Strategy, International Security, Vol. 28, No. 4 (Spring 2004), pp. 197–216)

 また、太田述正コラム#4481・・・にてSamuel HuntingtonのPolitical Order in Changing Societiesが取り上げられていましたが、これの訳書は誤訳だらけだったとか。(典拠なし)

<太田>

 最初の方のジョンソンの本の(私がコラム#4485で紹介した)書評を書いたJim Ashはカナダ人ですが、米国に敬意を表する(、しかし、考えようによっては皮肉を利かした)disclaimerといい、それに続いて、彼がこの本から切り取って見せてくれた部分の適切性といい、恐らく米国人であろうところの、Colin Dueckなる人物が書いた(私の読んでいない)お示しの書評よりも、はるかに出来が良さそうですね。
 また、ハンティントンの本の誤訳の話ですが、そもそも、人文社会科学書については、できる限り翻訳本を読むのは避けるべきでしょうね。
 そんなこと言っても、と叱られそうですが、本当にそういう本をきちんと理解したいのなら、原書が英語だったらその原書も併せて求めておいて、翻訳本を読んで良く分からないところは原書に当たる、というやり方がお奨めです。
 小説類については、その多くは、読解のハードルが高すぎることから、翻訳に拠らざるを得ないでしょうが・・。
 ま、小説類の翻訳本については、原作をネタにした新たな文学である、と割り切るべきでしょうね。
 森鴎外がドイツ語翻訳本から日本語に翻訳した・・「敢えて雅俗折衷の流麗な文語体で綴られており、また必ずしも直訳ではなく、西洋の故事に由来する表現を中国古典の表現に置き換えるなど、技巧を凝らしている」上、タイトルも変えた・・(もともとデンマーク語で書かれたところの)アンデルセンの『即興詩人』・・
http://www.scribd.com/doc/37036628/%E6%A3%AE%E9%B4%8E%E5%A4%96-%E5%8D%B3%E8%88%88%E8%A9%A9%E4%BA%BA
なんてのは良い例です。

<MY>

 <今度の講演会出席予定の者ですが、>・・・事前資料があると、ある程度事前に分からないところを調べたり、自分の意見を固めることができ、当日の議論が濃厚で有意義なものになるかと思います。
 差し支えなければ、・・・事前に資料配布をお願いできないでしょうか。・・・

<太田>

 今回の演題は「私の選挙と民主党」であ<るところ、何日も前というのはご勘弁いただき、>いつも通り、(努力目標ですが、)前日の夜、草稿を出席者に事前配布します。
 ただ、講演会の質疑応答もそうですが、オフ会では、その時の演題にとらわれず、あらゆる話題について質疑応答や議論がなされます。
 そういう意味では、事前に資料を用意するのは不可能です。
 なお、私の基本的な考えを事前に知りたいということであれば、太田HP中の「主張」の中の「日本の「独立」」
http://www.ohtan.net/opinion/opinion4_text.html
あたりを読むことを・・・<お>勧め<します>。
 また、「非公式FAQ」に適宜目を通すのも悪くないと思います。

<MY>

 お返事ありがとうございます。・・・
 では、「あらゆる話題」についても、ある程度事前に質疑事項を参加者に投げておいてもらうことを提案します。
 <これまでのオフ会に出席した際の>私の印象では、その場だけの質問タイムにしてしまうと、太田さんと質問者の1対1の問答になってしまうため、周りが傍観して終わってしまっています。
 話題をある程度参加者に事前に周知し考える機会を提供することで、参加の意義が高まると思うんです。
 また、質問の質も、質問者が事前に考えることで高まるかと思います。

<TT>

 これまでの講演会で、参加者の中に質問事項のメモを持ってきてそれを読みながら質問される方もいたので、そういう方を見込んで「太田さんへの質問予定事項」として事前にメールを送ってもらうように呼びかけてみてはどうでしょうか?
 メールが来たら、それを太田さんがブログで「次回の講演会では、〜〜というような質問が出ると思いますが、その答えを聞きたい方や意見を持っておられる方は是非ご参加ください。」と告知していただければ良いかと思います。

 それと、MYさんのような積極的な参加者だけではなく、逆に「拱手傍聴したい」という方もいると思います。
 質問の質は高めても、敷居は低くしたいので、「コラムを読み始めて日が浅く、ひたすら聞き役に徹したいという方の参加も待っています」と開催告知文に入れると良いと思います。

<BERNIE>

 --MYさんの提案について--

 「オフ会次第」を見て頂いてもわかるように、
http://blog.ohtan.net/archives/52008284.html
http://blog.ohtan.net/archives/52039478.html
太田コラム同様、質疑の内容も多岐にわたり、講演内容について質問が集中することは殆どありません。
 また、日本型経済体制・縄文モード等の、コラム読者でなければ分かりづらい内容についての質問も多いです。
 ですから、よほど広く関心を持ってコラムを読み込んでいるような熱心な読者でなければ

>太田さんと質問者の1対1の問答になってしまうため、周りが傍観して終わってしまっています。<(MY)

というような感想を持たれるのも、もっともだと思います。

 ですが、こちらから参加者の皆さんに、○○について議論しましょう、とか、質問して下さい、というのも少し気が引ける部分がありました。
 TTさんの言うように、オフ会の敷居が高くなってしまうのは避けたいし、なるべく多くの時間を自由な質疑に充てるべきという、参加者の意見もあったからです。

 今回は講演のテーマが「私の選挙と民主党」なので、コラムを踏まえて、改めて太田さんに、民主議員の人物評など、民主党についての質問をする時間を設けたいと思っています。
 MYさんはじめ、参加者の皆さんも民主党に関してなにか質問があれば、お願い致します。

<太田>

 皆さんの意見を総合しましょう。
 次回の講演会(オフ会)に参加予定の皆さん、民主党に関する質問等、私に質問したいことがありましたら、お寄せ下さい。
 もちろん、当日、いきなり質問をぶつけていただいても結構ですし、今回質問は控えたいという方がおられても、それはそれでかまいません。
 参加お申し込みは、以下より。
http://www.ohtan.net/meeting/


 それでは、記事の紹介です。

 酒飲みほどよく運動をするってさ。
 それがどうしてかは、まだ十分解明されていない。↓

 ・・・Smokers, for instance, statistically are less likely than average to exercise regularly and eat well. But this is not the case when it comes to drinking and exercise.・・・the more people drink, the more they exercise. ・・・
http://well.blogs.nytimes.com/2011/01/05/does-exercising-make-you-drink-more-alcohol/?pagemode=print

 ヘッドフォンの普及で難聴者が増えてるってさ。↓
 
 ・・・The number of teenagers with hearing loss — from slight to severe — has jumped 33 percent since 1994.
 Given the current ubiquity of personal media players — the iPod appeared almost a decade ago — many researchers attribute this widespread hearing loss to exposure to sound played loudly and regularly through headphones.・・・
http://www.nytimes.com/2011/01/09/magazine/09FOB-medium-t.html?ref=magazine&pagewanted=print

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 連休恒例の臨時一人題名のない音楽会をお送りします。

 今回は、吉俣良『篤姫』小特集にしました。
 2008年のNHK大河ドラマ『篤姫』は、私にとって忘れ得ない思い出と同時進行したこともあって強く印象に残っています。
 宮崎あおい、この上もなく魅力的だったですねえ。
 それが、脚本、メイク、衣装、共演者等、そして何よりも吉俣良のサントラといったパッケージングが創り出した商品であったことは、素の宮崎あおいと篤姫としての宮崎あおいとを比べてみれば一目瞭然です。
 自分の纏うパッケージングを女性が自分で創り出す知識・経験を身につけることを女磨きと言うのでしょうね。
 もとより、宮崎あおいほどの素材を持って生まれた人は少ないでしょうし、独力でできることには限界があるので、「篤姫」になることは不可能に近いでしょうが、一歩でも二歩でもそれに近づくことはできるはずです。
 女磨きの王道は、ありきたりですみませんが、自分の内面を磨くことです。
 世の全男性を代表して、全女性にエールを送ります。
 
メインテーマ 
http://www.youtube.com/watch?v=nUE6RSEKxeg&feature=related
同上 吉俣良自身によるピアノ演奏です。
http://www.youtube.com/watch?v=q1T9sgU3Bok&feature=related
良し 吉俣良自身によるピアノ演奏です。
http://www.youtube.com/watch?v=BhQWBBsKt7M&feature=related
いとおし意 
http://www.youtube.com/watch?v=R_IurqfnBhk&feature=related
正鵠 
http://www.youtube.com/watch?v=WMD_VHervz0
火の穂
http://www.youtube.com/watch?v=K-X8CpTnDVc&feature=related
つつぐれのとき
http://www.youtube.com/watch?v=Y08WguzUCB4&feature=related
みふゆつく
http://www.youtube.com/watch?v=__f19Mewoik&feature=related
於一咲む
http://www.youtube.com/watch?v=4dZPbGRYQj0&feature=related
吉左右
http://www.youtube.com/watch?v=CwtI_7saX2w&feature=related
花意書く(かいかく)
http://www.youtube.com/watch?v=aMDh6MNfvPY&feature=related
驀地
http://www.youtube.com/watch?v=-LKtU3AfZb4&feature=related
すずしろのはな
http://www.youtube.com/watch?v=VRE0bgaDOLw&feature=related
〆に、正鵠・良し・メインテーマを続けてどうぞ。吉俣良指揮です。
http://www.youtube.com/watch?v=yWTS2BEpR6Y&feature=related
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太田述正コラム#4488(2011.1.9)
<日露戦争以後の日本外交(その3)>

→非公開