太田述正コラム#4469(2010.12.31)
<皆さんとディスカッション(続x1061)>

<太田>(ツイッターより)

 (コラム#4222に関し)キリスト教>イスラム教>神道、すなわち、教義が合理的>教義が非合理的>教義がない、が私見では有神論宗教を恐ろしさの順序で並べたものだ。
 仏教は無神論宗教だから次元が異なる。
 神仏習合の日本文明の特殊/普遍性?

<ΔΡΔΡ>(「たった一人の反乱」より)

 ちゃんとした第3極とか地方で有力な政党が出来れば<日本の政治も>変わるかもな。
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/giin/1292025957/l50
 このままじゃどうにもならん。
 地方にも期待できる議員や候補は結構いるはず。
 吹田には地域政党が出来た。

龍馬プロジェクト×吹田新選会
http://www.suita-shinsenkai.jp/

 こんな地域政党がもっと出来たら面白くなると思う。
 人任せでなく、有権者が新党や有望な候補者に積極的に協力していかないといけない。

<太田>

 日本は属国なるがゆえに、本来の意味での中央政府がないのが根本的問題なんだから、この上地方政党がどんだけ登場したって何も変わらんよ。
 肝腎の中央政党についてだが、イデオロギー/宗教政党である共産党や公明党を除けば、日本には複数政党が並存できる社会的・地域的基盤がない。
 このところ、政官業三位一体的癒着構造を打破するかどうかでかろうじて民主党と自民党の2大政党制になってるわけだ。
 政官業三位一体的癒着構造打破の後には、「独立」を掲げる政党と現状維持に固執する政党による2大政党制に変わることをボクは期待しているわけだ。
 民主党か自民党が「独立」を掲げる政党に脱皮できないのなら、第3極に「独立」を掲げて欲しいところだねえ。

<ΔΔΡΡ>(「たった一人の反乱」より)

 俺も「コンタクト」観てこりゃひでーと思い<2ちゃんの「NHK-BS・WOWOW・BSデジタル 今日の映画 Part.39」板
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/movie/1289644020/l50
に>感想書き込んだんだがそれに対する反応がこれら。

494:12/30(木) 13:48 h1c5jmFg
>>490<:録画した「コンタクト」観てるがアメリカの選民意識・人種差別意識が酷くて吐き気がしてきた。>特に日本はディスられまくり。完全に奴隷扱い。

 そんなに日本を悪く描いてたか?
 宇宙船は日本製だし、アメリカで打ち上げに失敗し、その後は日本でやってたし。
 あの映画って、見えもしない神の存在は信じ、信じない人を猛烈に批判するくせに、宇宙人に会ったという主人公には、「目に見える形で証拠を出せ!」と宗教家たちが批判する様を皮肉った話じゃないの。

499:12/30(木) 21:10 6jqTLMth [sage]
 そういう切り方するなら、アメリカ人はアメリカで失敗しても日本じゃできちまうてことかよ、と見るだろうけどw。

 奴隷は奴隷の自覚がないもんなのかな。

<太田>

>宇宙船は日本製

 元請けは米国の会社で日本は下請けだって映画で言ってたぜ。

>アメリカで打ち上げに失敗し
>アメリカ人はアメリカで失敗しても日本じゃできちまう

 米国じゃ、テロリストの妨害にあったで失敗しただけじゃん。

>あの映画って、見えもしない神の存在は信じ、信じない人を猛烈に批判するくせに、宇宙人に会ったという主人公には、「目に見える形で証拠を出せ!」と宗教家たちが批判する様を皮肉った話じゃないの。

 無神論者であった主人公が、「目に見える形で証拠を出せ」なくても確かに存在するものがあることを知り、神の存在を否定できなくなった、というのがこの映画のキモであることが分からんのかねえ。

<さぶ>

 共同通信の配信ですが、中国漁船船長の釈放の経緯を詳しく書いた記事を初めて見つけたので、リンクを貼らせていただきます。

 「水面下の動きを検証すると、中国の強硬姿勢に浮足立った首相菅直人が日中関係の極度の悪化を恐れ、事実上の指揮権発動で中国人船長を釈放した経緯が判明。」
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201012290163.html

<太田>

 ニュースソースが一切書いていない記事はそれだけで無価値です。
 それに、書かれていることにすべて信頼しうるソースがついていたとしても、内容的にほとんど目新しい話は出てきてませんねえ。


 それでは、記事の紹介です。

 共同開発をやってみたけど、ハードではともかく、ソフトでは日本側が能力が低くて、いくら日本側がカネも負担してくれると言っても、意味がないと米側が思ったってことじゃないのかなあ。↓

 「日米両政府が技術協力を進めている弾道ミサイル防衛(BMD)システムの事業のうち、今年度に着手予定だった艦艇用のソフトウエアの開発計画が、交渉が折り合わずに頓挫していたことが防衛省への取材でわかった。日米以外の第三国への供与などについて、日本側の「事前同意」を前提とした手続きに米側が難色を示したのが主な理由とみられる。BMD関連で2例目の共同開発となる見通しだったが、武器輸出政策をめぐる見解の相違で技術提携が見送られる初ケースとなった。
 この事業は「艦載型戦闘指揮システム」(BMDOAR)。弾道ミサイルを迎撃するイージス艦の作戦機能を向上させるため、艦艇のコンピューターの表示装置を改良したり、システムが故障した際の代替機能を確保したりするための軍用ソフトを、日米の官民が共同で開発するもの。
 日米両政府が2006年から09年まで共同研究を重ねてきた。今年度から6年がかりで、共同研究の成果をもとに共同開発に移行し、試作品を完成させる計画だった。総経費は92億円で、今年度は16億円が計上された。・・・
 「厳格な管理」の具体例として、MOUには日本側の事前同意のない目的外利用や第三国移転を禁止する条項が書き込まれ、日米が共同開発した装備品を第三国に輸出する際に、日本の同意を得ることが条件となっている。
 今回の交渉で大きなネックとなったのが、この日本側の事前同意。米側はそれを前提として事業を進めることに難色を示したという。具体的な分担分野など他の不一致も重なり交渉が進まず、契約にもこぎつけられなかった。・・・」
http://www.asahi.com/national/update/1231/TKY201012300270.html

 政権交代の意義だけど、民主党政権で評価されるべき点(コラム#4459)の続きだ。
 これは要するに、自民党時代には政官業三位一体的癒着構造があって我々の目には見えないところで事実上同じことが行われてたわけだけど、政権交代によってこの癒着構造が粉砕されつつあるため、我々の目に見える形で政官業協力態勢が構築されるようになったってことなのよ。↓

 「政府は来年2月、モンゴルに官民合同の訪問団を派遣し、小型の観測衛星を売り込む計画を固めた。モンゴルと共同で進めるレアアース(希土類)の探査にも、この衛星を活用するよう提案する。モンゴルでのレアアースの早期開発を後押しし、日本の資源確保につなげる狙いだ。
 モンゴルに売り込むのは、経済産業省とNECが共同開発している重量400キロ級の小型衛星「ASNARO(アスナロ)」で、受信・データ解析システムや打ち上げ費用を含め総額約100億円。地上の50センチ四方まで映し出すことができ、解像度は小型衛星で世界最高水準という。・・・」
http://www.asahi.com/business/update/1231/TKY201012300282.html

 政権交代は、(見せ金っぽいとは言っても、)野党の自民党にも確実に「良い」影響をもたらしている。↓

 「自民党は、相互防衛義務を負わない代償に基地提供義務を負う現行の日米安全保障条約の片務性を解消するため、政権復帰後に安保条約改定を米国に提起する方針を固めた。・・・「双務的な日米同盟」を目指し、集団的自衛権の行使を前提に日米双方が太平洋地域で共同防衛義務を負う一方、在日米軍基地の提供義務を条約から削除する方向で検討する。
 自民党は夏の参院選マニフェスト(政権公約)で「集団的自衛権に正面から取り組む」として、集団的自衛権行使を可能とし、安保条約の実効性を強化するための「安全保障基本法の制定」を明記した。石破茂政調会長は平成18年12月、党国防部会防衛政策検討小委員会委員長として基本法の私案を策定。この中で集団的自衛権行使の条件を「わが国と密接な関係にある他国に対する急迫不正の武力攻撃が発生した場合」と規定した。・・・
 ただ、安保改定の提起は衆院選マニフェストには盛り込まない方針。自民党政調幹部は「相手国のある外交・安全保障政策を選挙で先に提示するのは適切ではない」と説明している。」
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/101231/stt1012310125001-n1.htm

 産経に載るこういう記事には注意しなきゃならない。
 誰が何のために産経にこういう話(本当か?)を「リーク」するかをよくよく考えて見よう!↓

 「中国海軍の原子力潜水艦が昨年2月ごろ、九州−台湾−フィリピンを結ぶ第1列島線を突破していたことが分かった。・・・
 ノーマークで突破されたのは初めて。・・・
  原潜は中国・青島・・・から出港したとみられるが、グアム島近傍に進出するまで探知されなかった。宮古−与那国島間の海域は遠浅で大型原潜の潜航には適さないことから、今回の突破により、中国海軍が海洋調査により海底地形を熟知していることが裏付けられた。静粛性を高めるなど能力を向上させた可能性も大きい。・・・」
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101231/plc1012310134001-n1.htm

 ドル自身がどんどん地盤沈下してるわけだが、いずれにせよ、円高は円安よりゃいいわな。↓

 「外国為替市場で年平均の円相場は1ドル=87円75銭に上昇、1973年の変動相場制移行後で初めて80円台となった。・・・」
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819591E1E2E2E3EA8DE1E2E3E0E0E2E3E29F9FEAE2E2E2

 英国が名実ともに世俗国家となったことは喜ばしい。↓

 ・・・Britain is Exhibit A for the secularization thesis - the idea that modernization and scientific rationality will cause religion to wither and die. That is manifestly false in places such as Africa, India or the Muslim world. Only in Europe does it feel true. ・・・
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2010/12/30/AR2010123003051_pf.html

 こんなで前大統領が強姦やったことになるの?
 スウェーデンでもイスラエルでも、強者の立場にある男は、シロウト女に手を出したら大火傷するってことだな。↓

 The main complainant against Moshe Katsav, the former president of Israel who was convicted on two counts of rape on Thursday, said that he began harassing her in 1998, soon after she started working for him while he was minister of tourism.
 The woman, identified in court only by her first initial, A., testified that he had raped her twice.
 In the first case, in April 1998, the two attended an event in Tel Aviv. Afterward, Mr. Katsav said he had forgotten something in his office and asked A. to accompany him there, according to the verdict. Once at the office, a struggle took place until A. found herself lying on the floor, unable to fight him off. The summary of the verdict that was made available does not explain why she continued to work with him after that.
 The second rape took place a couple of months later, she said, when he asked her to come to his hotel in Jerusalem to finish some work. A. said he asked her up to his room, saying he was not ready to come down yet, and he opened the door dressed only in a shirt. After she sat down on the bed, he forced himself upon her, A. said. ・・・
http://www.nytimes.com/2010/12/31/world/middleeast/31katsav.html?ref=world&pagewanted=print

 1975年夏、米墨国境をエルパソに抜けてメキシコへの自動車旅行から戻ったけど、当時も今も、この両国の国境は、文明の違いを我々につきつける。↓

 ・・・Juarez and El Paso are twin cities connected by bridges over the Rio Grande. For much of their history, the locals have thought of them as a single metropolis — until 1888, they even shared the same name. But today El Paso is one of the safest cities in the United States; Juarez has seen more killings than Baghdad, more than 3,000 homicides so far this year.・・・
http://www.latimes.com/news/local/la-me-elpaso-20101231,0,3536675,print.story
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太田述正コラム#4470(2010.12.31)
<映画評論19:ロビン・フッド(その2)>

→非公開