太田述正コラム#4451(2010.12.22)
<皆さんとディスカッション(続x1052)>

<太田>(ツイッターより)

 少し前の話を補足しとくと、ボクなんか、歴史好きだったから、日本史や世界史で、年号を含め、受験勉強中、何かを暗記しようとした記憶ないもんねえ。
 だから、実は、岡田克也の言ってること、全く理解できんのよ。

 だから、歴史は暗記ものじゃないとも言える。他方、理系の知人いわく、大学受験の数学なんてどれだけ設問と解答のパターンを覚えてるかの勝負だ。だから、数学こそ暗記ものだってんだな。
 キミ、どう思うね。

<tomattarou tomattaro>(同上)

 確かに。

<R_Kagura>(同上)

 ある程度まではそうでしょうけど、東京大学の問題なんかは流石にそれは通用しないのではないかと思います。
 習ったこともないようなものも出てきますし、覚えた物をフルに応用しないと解けないです。

<bonkers_blunder>(同上)

 数学は本当に全く理解できませんでした。
 わからない→勉強しない→わからない→勉強しない…の原理主義的悪循環。

<TA>

 岡田幹事長の「・・・「私<(岡田克也)>、割と頑固なので、(大学受験の)歴史なんかも『絶対年号は覚えないぞ。そういう無意味なことを強いる教育はおかしい』って決意して覚えなかった。」(コラム#4445)との発言中の「そういう無意味なこと」とは、何と言うか、歴史を「事象・事件を時系列順に箇条書きしたもの」という風に扱う類のものを指すと解釈すべきなのではないでしょうか。
 「歴史の本は物語であってもよい、というかそうあるべき」(コラム#4215。太田)だと私も思いますが、学校教育においては、歴史を歴史(物語)として扱わない教師が存在します(典拠は私の高校時代の歴史の授業)。その教師の「歴史」の授業は本当に無味乾燥で、テストのために暗記した年号や人名は「無意味なこと」に思えました。ですので、私は岡田幹事長の言わんとすることは良く分かります。

 太田さんに何と説明すれば伝わるか分かりませんが、数学の「円周率」で岡田幹事長の言わんとすることを説明してみます。
 円周率が「3.14・・・」であることは誰でも知っていますが、では、「円周率とは何か?」と聞かれて正確に答えられる人はなかなかいないのではないでしょうか。
 円周率が何かを知らずとも、円周率が「3.14・・・」と知っていれば、円の面積を知ることは出来ます。では、その行為を果たして数学と呼んでも良いものでしょうか。同じように、「設問と解答のパターンを覚え」る「数学」が、数学と呼べるでしょうか。私は何か違う気がします。
 
 「理系の知人」の方が言う「大学受験の数学」が数学とは異なるものであるのと同様に、岡田幹事長の発言での「歴史」は、歴史(物語)を想定してのものではないと思います。

<太田>

 入試は一発勝負だし、短時間で結果を出すもんだから、受験技術がものを言う場合も結構あるってことでしょうね。
 数学は、そして歴史だって、どっちも本来暗記科目なんかであるわけないけど、受験に限っては、暗記科目って側面も結構あるってことじゃないかな。
 (東大の数学や歴史の入試問題だって、暗記と無縁じゃないはずだよ。)
 入試の時の成績と、大学に入ってからの成績との相関関係はあんまし高くなかったじゃなかったっけ?
 いずれにせよ、たかが入試、たかが学業成績という気持ちを忘れないようにしたいもんだ。
 入試や学業成績にこだわり過ぎると、その人の生き様そのものを歪めちゃう場合があるからだ。↓

<太田>(ツイッターより)

 (コラム#4214に関し)成績が悪かったが名門出身で文才のあったチャーチルは劣等感、それと裏腹の傲慢さ、そして歴史の誤読によって国を滅ぼした。
 成績がイマイチで名門出身で不幸にも金があった鳩山(由)は道化となって皆の失笑をかった。

→チャーチルの学業成績の悪さについては、下掲参照。(太田)↓

 「・・・チャーチルの学業成績は一般的に悪かった。だから彼は<両親によって?>罰せられた。・・・
 チャーチルは、1893年に<パブリックスクールの>ハロー(Harrow)を卒業した後、<大学には行かず(行けず?)、>英陸軍士官学校に出願した。
 彼は受験に3回失敗し、4回目に合格した。結局、歩兵科ではなく騎兵科を受けて合格したものだ。。
 騎兵科は、合格ラインが低く、しかも、彼が嫌いだった数学が受験科目に入っていなかったからだ。・・・」
http://en.wikipedia.org/wiki/Winston_Churchill

 鳩山由起夫の学業成績のイマイチさについては、彼、首相辞めちゃったし時効だと判断し、mixi太田コミュのトピック「太田述正コラムの広場を開設しました」からのコピペをご披露することにしましょう。(太田)

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<太田>(2009.12.11)

 スタンフォード留学時代の友人達との忘年会に行ってきました。
 集まった8人のうち、鳩山由紀夫、美幸両名のスタンフォードでの結婚式に出席したのがそのうち2人もおり、鳩山首相が酒の肴になりました。
 驚いたのは、私自身は完全に忘れていたのですが、その結婚式の2次会をこの2人のうち1人の夫婦寮で行ったところ、そこに私もいたというのです。
 私は全くその会の趣旨が分かっておらず、この友人の奥さんを紹介する会だと勘違いしていた可能性があるとのこと。
 また、やはり鳩山・美幸両名の結婚式に出席したもう一人の友人が、その後スタンフォードで結婚式をあげた時、私とともに鳩山夫妻も出席していたというのです。(証拠写真がある由。)
 鳩山さんとの初邂逅は、そのずっと後の東京の英国大使館でのレセプションの際だと思い込んでいました。
 このほか、鳩山さんがスタンフォードで専攻を変更した・・変更せざるをえなかった・・理由も明かされ、これまたびっくり。

<fifa5963>(2009.12.12)

 ・・・鳩山さんの専攻変更に興味があり、思わずポストしました。
 あまりご披露できないことかと思いますが、もう少しでも聞きたいところです。
 鳩山さんは東大工学部、スタンフォードPh.Dとのことですが、スタンフォードでの専攻が信頼性工学(典拠:google検索)というマイナー?な学問なので、なぜなのかなと思っていました。
 (私の業界では、信頼性工学は関係あるので、以前より個人的には関心は持っておりました)

 アメフトも留学中やっていたとのことですが、TVで観た始球式などのフォームを見ても、何かセンスを感じられない身のこなしのような気がします。
 偽装ということはないものの、信頼性工学を含めて、なんとなくバックに支えられた経歴を感じます。

<太田>(同上)

 鳩山兄弟のダメご母堂(ゴメンね)が、弟の方がずっと成績が良かったと言っていると承知してますが、もともとスタンフォードの大学院で電気工学専攻だったその鳩山由紀夫さんが専攻を変更せざるを得なくなった、とまで言えばもうお分かりいただけますよね。
 上・・・で登場した二人のうち一人は、スタンフォード当時の鳩山さんのアメフト・・・正確には、アメフトではなく、タッチフットボールであると承知しています・・・仲間ですが、彼は、鳩山さん、運動のセンスはある方だったと言ってましたね。
 ご存じと思いますが、邦夫君の方は、私と大学学部の同期であり、この兄弟との深ーい因縁を感じます。
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 鳩山のお勉強がもっと順調であったならば、彼、学者としての人生に飽きたらず、政治の世界を目指そうなどとはしなかっただろうし、首相になった鳩山、首相を辞めた鳩山のピエロぶりを見せつけられた我々が失笑させられることもなかっただろうね。
 しかし、その場合、まだ政権交代が実現していなかった可能性もあるわけで、これも歴史の奸計と見るべきかもな。

<πΔΔπ>(「たった一人の反乱」より)

 玉さまは男だ 65年ぶり元日公演も決定
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp0-20101221-715980.html

 太田さんが海老蔵の騒動で、相手の元暴走族リーダーと小沢リーダーを似たもの同士とか言ってたけど、玉さまのような男前は政治の世界にいないもんなんだろうか?

<ΔπΔπ>(同上)

≫もう小沢一郎に幻想を求めるのは止めましょう。≪(コラム#4449。ΔΠΔΠ)

 じゃあ誰に幻想を求めればいいんだよ。
 数少ない息子が自衛官という政治家だが、後は息子を自衛官にすることすらない連中だぞ。
 太田氏自身、政治家になるつもりは全くないしな。
 佐藤議員とか田母神か?

≫たしか加藤鉱一が安全保障に関心がないのはもちろん自衛隊の見下し方がハンパないって話がバックナンバーにあったと思うけど、太田コラム読んでれば小沢もその同類って普通に理解できると思うんだが。≪(コラム#4449。ππΔΔ)

 太田コラムだけを盲目的に信じない方がいいぜ

<ΔΔππ>(同上)

>太田コラムだけを盲目的に信じない方がいいぜ

 一般論としては、そりゃそうだ。
 でもね、有効な反論のつもりなら、加藤鉱一が「安全保障に関心がある」というソースを引用しないとね。

 <ΔπΔπクン、>あ、もし貴方が中の人ならばor中の人だったら、引用せずに主張すればいいよ。

<ΔπΔπ>

>じゃあ誰に幻想を求めればいいんだよ。<(ΔπΔπ)

 知らんがな。
 息子が自衛官だから防衛問題に興味持ってるはず→小沢もそのはず、という飛躍がトンデモすぎるというだけ。

>太田コラムだけを盲目的に信じない方がいいぜ<(同上)

 太田コラムでは、小沢が「同類」だという例や論証がたくさん挙げられてるから、まずそれにあたってみなよ。
 キミの、感覚論 + 一般論でどれだけ論理的な反論ができるか見物だ。

<おさ>

 --日本人における、軍事攻撃と自然災害の混合認識--

 戦時中の米軍の空襲について語られるとき、「空襲で苦労した」「戦時中大変だった」などとよく語られますが、空襲は、米軍が計画して、意図的に民間人の上に爆弾を大量に落としたのですが、多くの人が「空襲」「B29」などを自然災害と混合して捉えているとしか思えません。
 そのような混合した認識があったから、昭和世代は、米国の豊かな生活に憧れながら、野坂昭如や本多勝一の著作を支持していたのだはないでしょうか。

<タテジマ>

 Twitterまとめを独自ドメインtwitter.ohtan.netで 運営したいのですがバリュードメインDNS設定がうまくいきません。
 解決策をお知りの方はこちら迄ご連絡お願いします。

<YH>

 DNSレコードの変 更/URL転送の変更→ 「DNS設定」の「設定フィールド」に
cname twitter c.seesaa.net.
を追加すればよいはずです。

<太田>

 どうも、ご協力ありがとうございます。


 本日の記事の紹介は1件です。

 元外務省情報局長にして元防衛大教授の孫崎享、ひどいもんだねー。
 ボク、同じ元官僚の端くれとして恥ずかしー。
 イスラム・テロリストは、対日テロ攻撃能力を保有しているかどうかについていささか疑問符はつくけど、対日・・少なくとも対在日米軍・・テロ攻撃を行う意思は間違いなくあるのに対し、北朝鮮や中共には、対日ミサイル攻撃能力はあっても対日ミサイル攻撃を行う意思がない。
 ミサイル攻撃が日本に侵攻し日本を占領する前提として行われるのなら意味はあろうが、この両国に日本に侵攻し日本を占領するだけの軍事能力はない。
 よって、日本に対してミサイル攻撃をしても、日本や(対象が在日米軍基地の場合)米国を怒らせるだけで、得られるものが何もないことから、この両国がそんな攻撃をするワケがないってこと。
 すなわち、イスラム・テロリストは日本にとって軍事的(ちゅうか治安上の)脅威であっても、この両国は、日本にとって(現時点はもちろん、見通しうる将来にかけても)、死活的もクソも、そもそも軍事的脅威ではない、ということになるのさ。↓

 「・・・日本に対する死活的脅威は何であろうか。
 中国に関しては核兵器であり、弾道ミサイル、クルーズミサイル攻撃である。
 11月4日付ワシントン・ポスト紙は「中国ミサイルは米国基地を破壊できる(Chinese missiles can ravage U.S. bases)」との見出しの記事で「80の中・短弾道弾、350のクルーズ・ミサイルで在日米軍基地を破壊できる」と報道した。クルーズ・ミサイルは地形を自ら照合しながら、レーダーによる捕捉が困難な低高度を飛ぶことができるとされている。この記事では対象は米軍基地であるが当然日本のどこでも対象として破壊できる。現在中国は通常兵器でも、これだけの対日攻撃が可能である。
 では北朝鮮はどうか。北朝鮮は射程約1000〜1300km で日本全土を射程に収めるノドンを有し、配備数は150-320基と言われている。これが日本にとって最大の脅威である。それは中国の潜水艦などの海軍力よりはるかに日本にとって脅威である。
 なぜその脅威を詳細に述べないのか。「我が国を取り巻く安全保障環境」の分析の中で、長々と述べているテロなどのグローバルな脅威よりはるかに重要である。あたかもこれに対抗するにミサイル防衛が役立つように記述しているが、日本の政治・経済・社会の中心地が攻撃対象地になったときには全く無力である。仮にミサイル防衛システムの構築が可能となる日が到来するとしても、それははるか将来の話である。この防衛大綱が対象とする期間中に、実効性のあるミサイル防衛システムはとても構築できない。
 こうした中国の短距離弾道弾やクルーズ・ミサイル、さらには北朝鮮のテポドンに対抗する唯一の答えとして、新新防衛大綱は「日米関係の強化」に言及しているだけである。確かに、米国は北朝鮮には抑止として有効である。しかし相手が中国になり、80の中・短弾道弾、350のクルーズ・ミサイルにどう対応するかのなると、術がない。・・・」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20101220/217646/?P=3
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太田述正コラム#4452(2010.12.22)
<東と西(その4)>

→非公開