太田述正コラム#4443(2010.12.18)
<皆さんとディスカッション(続x1048)>

<太田>(ツイッターより)

 (コラム#4441に関し)太田コラムじゃ、あらゆるトピックスが相互に有機的に関連してるって書いてる本人が時々びっくりしてるような状況だ。
 今後どういう展開を見せるのか自分でも分かんないけど、どしどしインプットをお願いしまーす。

 ・・・国家や企業の舞台裏の暴露で名をはせたアサンジが、自分自身の性生活を暴露されて追い詰められている、という傑作な図式だね。
 相手をした複数の女性がハニートラップだったらオモロイねえ。

<δδοο>(「たった一人の反乱」より)

 扁桃体切除で恐れを知らなくなるって、どうなんだろ?サンプルが少なすぎじゃないかなぁ。
 痔の手術やったら恐れを知らない男になれるよ。
 俺もあの手術以降、ケツの穴が一回り大き<くなり>、男としても成長したと思うよ。
 都知事の慎太郎も経験者だよ。(ソースは佐野真一の本)

<δοοδ>(同上)

 ・・・おいらも最近脱肛になったみたいで、扁桃核のせいでふんばることに怖れを抱くようになった。
 肛門科はなんかおっとろしくて…力まないと脱肛にはならんので、炭酸飲料(水)をよく飲んで便通をよくして何とか凌いでいる。

<ΠΠΔΔ>(同上)

>サンプルが少なすぎ じゃないかなぁ。<(δδοο)

 人体実験するわけにもいかないし、仕方ないんじゃない。
 被験者の扁桃体の機能障害が、先天的なのか後天的なのかは、記事には書かれてないけど、関係ないんかな?とは思った。
 恐れに関する感情が無いのと、無くなるんじゃ、微妙に違いそうだから。
 いずれにせよ、猿の実験では確定済みの話らしいから、人でもあり得る話っぽい。↓

 ・・・In the 1930s, researchers discovered that when a certain part of monkeys’ brains was removed, the animals became fearless. ・・・
< http://www.nytimes.com/2010/12/21/science/21obbrain.html?_r=1&hpw=&pagewanted=print >

<δοοδ>(同上)

 動物における恐怖の研究で、記憶する大脳新皮質を破壊されてもなお恐怖反応を示す上部組織の回路をとばして視床から扁桃核に伝わる…扁桃核が独自に音や様々な事象を知覚し、記憶し、恐怖を喚起することがわかった。
 扁桃核には私たちが日常自分でも気がつかないうちに示す情動反応のレパートリーが記憶されている。
 「気がつかない」のは、視床から扁桃核につながる近道が大脳新皮質を完全に迂回しているから。
 自分でも気がつかないうちに、対象に好悪の感情を抱くのは扁桃核にたくわえられた情動の記憶のせい。
 扁桃核の興奮が大きければ大きいほど、記憶は脳に強く刻み込まれる。
 この怖れなどの情動反応を判断する扁桃核を切除することで、怖れに対し情動反応しなくなる。
 おいらも封切りでみた大好きな映画「カッコーの巣の上で」で、前頭葉ロボトミー手術と呼ばれる絶望的な外科的治療が行なわれていたが、社会生活は当然崩壊してしまう。

<太田>

 こういった典拠を付けて欲しかったね。↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%89%81%E6%A1%83%E4%BD%93

 また、扁桃核(扁桃体)は、側頭葉にあるというのに、唐突に前頭葉の話が出てくるととまどっちゃうな。
 いずれにせよ、ここまで、恐怖のメカニズムが明らかになってくると、(人間一般が持っている)蜘蛛や蛇恐怖症だけでなく、ヒッチコックの『マーニー』
http://en.wikipedia.org/wiki/Marnie_(film)
でお馴染みの女性の男性恐怖症も、近い将来、「治療」できるようになるのかもね。

<δοοδ>(「たった一人の反乱」より)

 うんこの話のあとでなんだが 太田さんの

≫米国における宗教原理主義が急速な退潮傾向を示しつつあることから…≪(コラム#4384。太田)

 頑固な便秘なんで問題にならないくらいの、米国における宗教原理主義がそんなに急速に退潮するってことが理解できないが…。

<太田>

 コラム#4323とコラム#4345でそれぞれ紹介したロサンゼルスタイムス記事を読んでたもれ。


 それでは、記事の紹介です。

 哀れで正視に耐えないねえ。
 小沢「元リーダー」は重篤の権力中毒者であり、即刻、入院加療が必要だ。↓

 「・・・ 17日の<岡田・小沢>会談も、小沢氏が政倫審出席を拒む理由を説明する文書を秘書を通じて党本部にいた岡田氏に渡した上で、「午後2時半から3時の間なら面会出来る」と“通告”。岡田氏が急きょ小沢氏の事務所に駆けつけたものの、小沢氏が不在のため約10分間待つという経過をたどった。・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20101218-OYT1T00174.htm?from=top

 ありゃま!
 朝鮮日報の東京特派員ともあろう記者がこんなこと書いててどうすんの?
 「日本のリーダーシップの危機」の理由は国家ガバナンスの欠如の帰結なんだぜ。
 そもそも、議院内閣制の方が大統領制より、リーダーシップが確立するの!
 太田コラムを読みなさい。↓

 「・・・日本の政治家、知識人の大多数は、議院内閣制が日本のリーダーシップの危機を招いた主因だと考えている。1年ごとに首相が交代し、交代した首相の支持率は3−4カ月で20−30%台に急落する。これでは通常の国家運営だけで精いっぱいで、国家的な重大事項には手が付けられない。・・・」
http://www.chosunonline.com/news/20101217000045

 やっぱ、ノーベル平和賞授賞式にフィリピンは出なかったんだね。
 イラクについて、NYタイムスが自国を揶揄しているが、2声くらい足らないね。
 キューバ、フィリピン、イラクと来りゃ、米国の植民地統治がいかに犯罪的(悪魔的?)にひどかったかが、一目瞭然だってのにね。↓

 ・・・an axis of opposition to the democratic notions・・・China, Russia, Kazakhstan, Tunisia, Saudi Arabia, Pakistan, Iraq, Iran, Vietnam, Afghanistan, Venezuela, Philippines, Egypt, Sudan, Cuba, Morocco and Algeria.・・・
 Iraq — was supposed to be the emblem of America’s desire to spread democracy in the Middle East. ・・・
http://www.nytimes.com/2010/12/18/world/europe/18iht-letter18.html?ref=world&pagewanted=print

 ヴォルテール(Voltaire)だって、モンテスキュー同様、単なるイギリス・オタクだったんだよー。↓

 ・・・At the height of his early fame as an author, when he faced jail or worse for threatening a duel with a nobleman, Voltaire spent two years in England soaking up the language and the culture. ・・・ Within months, he was writing colloquial, more or less correct letters, and within 2-1/2 years he had used English to write most of the explosive book that became “Lettres Philosophiques.”
 Having become a friend of Alexander Pope and an admirer of England’s comparatively enlightened religious toleration, Voltaire even considered becoming an English writer: “[H]e was captivated by the wholly foreign but seductive experience of political liberty and religious pluralism.” ・・・
http://www.csmonitor.com/Books/Book-Reviews/2010/1217/Voltaire-A-Life

 シューマン
http://en.wikipedia.org/wiki/Robert_Schumann
生誕200年の年が暮れつつある、ということで、たまたま、朝日とNYタイムスに彼の記事が出てた。
 まず、朝日の方から。↓

 「・・・妻のクララや子どもたちへの愛がインスピレーションの源になり、優しさあふれる音楽を書いた。耳を澄ませる人には、彼の本当の思いが聞こえてくるんです。・・・」
http://www.asahi.com/showbiz/music/OSK201012170076.html

 要するに、彼はドイツのクラシックの中では例外的に、形而上学としての音楽ではなく、私小説としての音楽・・スラブ的音楽・・を作曲したということです。

 この対談の中で登場する2曲をどうぞ。
 「ダビッド同盟舞曲集(Davidsbundlertanze) ピアノ:ケンプ」
http://www.youtube.com/watch?v=q9q45cWPBXU&feature=related 以下
 「幻想曲(Fantasy) ピアノ:ホロヴィッツ」
http://www.youtube.com/watch?v=bEbB1L-n_w0&feature=related 以下

 シューマンについては、これまで何度も何度もとりあげてきている。(コラム#4205、4219、4233、4289、4317、4355、4429)
 この機会に、再度耳を傾けてみたらいかが。

 次にNYタイムスだ。
 この記事は、シューマンの作品の演奏を収録したCDの評価をやってるんだけど、内田光子(コラム#4205、4289)が2度も取り上げられてて我が意を得たりだ。↓

 ・・・“Carnaval” and “Kreisleriana.”・・・Mitsuko Uchida offers noteworthy interpretations of both works. She creates vivid characterizations in the 29 movements of “Carnaval,” with colorful portraits of the dreamy Eusebius and the volatile Florestan (Schumann’s alter egos). ・・・
 ・・・three sonatas for violin and piano・・・With sensitive musicianship, the violinist Jennifer Koh and the pianist Reiko Uchida illuminate the charm and depth of these three works, in which the two instruments have an equal role. Particularly impressive is their performance of the Sonata No. 2 in D minor, a key that for Schumann (as for Mozart) had a particular significance, implying emotional turbulence. ・・・
http://www.nytimes.com/2010/12/17/arts/music/17schumann.html?_r=1&pagewanted=print

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 一人題名のない音楽会です。
 本日は、森山良子特集です。
 彼女、声がすばらしいから美人だってイメージがあったんだけど、若い頃は、健康的なイモ子ちゃんだったんですねえ。

 さて、彼女の持ち歌中、有名な、今日の日はさようなら、さとうきび畑、涙そうそう、この広い野原いっぱい、は、私の好みじゃないので、選びませんでした。

 まず、彼女の持ち歌から。


ふたつの手の想い出
http://www.youtube.com/watch?v=oLjRNmGouU0
恋人
http://www.youtube.com/watch?v=jx6VswgMPmc
セフィニ〜愛の幕切れ
http://www.youtube.com/watch?v=YEwg8Uin37E&feature=related
さようならの夏
http://www.youtube.com/watch?v=-OAxLhhxOro&feature=related
幸せのすきま
http://www.youtube.com/watch?v=GLX0INfoLOw&feature=related
いつも通るこの道
http://www.youtube.com/watch?v=D3qDcx5GwkE&feature=related
ある日の午後
http://www.youtube.com/watch?v=AvI9WZq2LNo&feature=related
愛する人に歌わせないで
http://www.youtube.com/watch?v=H9XgnEq8g-s&feature=related
(加藤登紀子はこの歌は結構イイ線行ってますね。森山とどっちが上手?)
http://www.youtube.com/watch?v=phgh8ebluEY&feature=related

 今度は、カバー曲です。

学生街の喫茶店 ガロ
http://www.youtube.com/watch?v=qAI3Xbat8JY&feature=related
花と小父さん 伊藤きよ子
http://www.youtube.com/watch?v=GqU-XLyn5Ak&feature=related
(畠田理恵。単に顔がかわいかっただけですが、どうぞ。)
http://www.youtube.com/watch?v=12qwbLyqZrs&feature=related
(藍美代子。単に声がかわいかっただけですが、どうぞ。)
http://www.youtube.com/watch?v=CdTTZi68TGQ&feature=related
私は泣いています リリイ
http://www.youtube.com/watch?v=zFwTvyYHTi8&feature=related
灰色の瞳(アルゼンチンのサンバ音楽AQUELLOS OJOS GRISES。歌詞は加藤登紀子)
http://www.youtube.com/watch?v=dHlhtD6tNds&feature=related
時には母のない子のように カルメンマキ
http://www.youtube.com/watch?v=_OyeZWWkGz4&feature=related
心もよう 井上陽水
http://www.youtube.com/watch?v=3GqOYJNLGc8&feature=related
掌 さだまさし
http://www.youtube.com/watch?v=a7NPk-Dg_jI&feature=related
風 はしだのりひことシューベルツ
http://www.youtube.com/watch?v=sjB4nj-Qgg8&feature=related
神田川、旅立つ彼 かぐや姫
http://www.youtube.com/watch?v=rh0kCGU3X3c&feature=related
旅の宿 吉田拓郎
http://www.youtube.com/watch?v=3uxL8OS72Dk&feature=related
小さな日記 フォーセインツ
http://www.youtube.com/watch?v=isQy6Y3pm2Q&feature=related
白いブランコ ビリーバンバン
http://www.youtube.com/watch?v=76CifmNeYQo&feature=related
白いギター チェリッシュ
http://www.youtube.com/watch?v=HIHOUqjPD4U&feature=related
あなた 小坂明子
http://www.youtube.com/watch?v=YGOsH9FIWnM&feature=related
Friend +玉置浩二(森山は最後にちょっとハモるだけですが・・。)
http://www.youtube.com/watch?v=znaBY9CR-88&feature=related
死んだ男の残したものは (誰の歌ってことはないんでしょうが・・。コラム#3490)
http://www.youtube.com/watch?v=ugIxNPKQNeg&feature=related

 それぞれ、しんがりは「反戦歌」に務めさせました。
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太田述正コラム#4444(2010.12.18)
<ハセガワとベーカーの本(その7)>

→非公開