太田述正コラム#4377(2010.11.15)
<皆さんとディスカッション(続x1015)>

<太田>(ツイッターより)

 戦前の日本の国防費が米国のそれを上回ってたというのは日本が日支戦争をやってたことを考慮しても驚きだね。
 日支戦争をやってたことだって日本兵の練度を米兵に比べて高めていたに違いない。
 何かひらめかないか?

<ΔΜΔΜ>(「たった一人の反乱」より)

 ツイッターで太田さんが言っているひらめきとはなんぞや?誰かわかった人居るかい?
 日本の国防費・・・海軍力拡充に比重が置かれていた・・・がアメリカより多かったと、言う事を考えたら、ミッドウェー海戦で、もし日本側が大勝し、戦略的攻勢を維持し続られていれば日本が勝利する可能性も十分に残されていた、と言う話なのか。
 それとも、もっと根本的な何かについての事なのか、さっぱりわからんぜよ。

<Artanejp>(ツイッターより)

 そこまで軍事費に注力して他分野をおざなりにし続けてたから、大恐慌の前に大不況になって青年将校のテロルとその後の軍部の暴走めいた台頭に大衆が希望をつなぐような社会情勢をひき起こしていた気がするのですが…
 もうひとつすいません。そういう莫大な軍事費が国内産業を育成するような形で使われずにいて、総力戦研究所が大東亜戦争に惨敗すると言う予想を出すに至ってたのではないかと。
 資源戦略の無さと産業基盤の著しい不十分さがあの戦争を長引かせて敗戦に至らせたのでは。

<太田>

 全面的にペケ。

 第一に、大恐慌到来前に、軍部、就中陸軍は軍縮をやっていた、というか、やらされてた。↓

 「第一次世界大戦後、世界的に軍縮が大勢となって海軍力の軍縮が主要国で協議されワシントン海軍軍縮条約<ができ、>・・・海軍が大規模な軍縮に着手している以上、陸軍としても議会の軍縮要求にまったく耳を貸さないでいることは許されなくな<り、>・・・加藤友三郎内閣の陸軍大臣・山梨半造により、1922年8月と翌年4月の二度にわたって・・・陸軍史上初の軍縮・・・<が>行われた」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E6%A2%A8%E8%BB%8D%E7%B8%AE
 「これではまだ不足であるとした政府・国民の不満と1923年(大正12年)9月に発生した関東大震災の復興費用捻出のため1925年(大正14年)5月に宇垣一成陸軍大臣の主導の下、第三次軍備整理が行なわれ・・・た・・・
 これにより浮いた金額を欧米に比べると旧式の装備であった陸軍の近代化に回した<が、>・・・それでも師団の編制装備内容は列強陸軍に著しく劣った。また、将校の退役と進級の停滞と将校採用枠の削減はのちの支那事変以後の将校不足の原因となった・・・
 <また、>一度に大量の将校の首を切ったことは陸軍内部に深刻な衝撃を与え派閥抗争の激化を招いた。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%87%E5%9E%A3%E8%BB%8D%E7%B8%AE
 その後、世論が一転して軍拡志向となったけれど、その期待に応えられなかった軍部の焦りが陸軍において下克上の風潮をもたらしたわけだ。
 要するに、戦前、軍部は民主主義に翻弄され続けたってこと。

 第二に、1930年代に入ってから日本の軍事費は増えたが、経済全体も高度成長軌道に乗った(『防衛庁再生宣言』235頁図8の各国工業生産推移を参照)。私の言うところの、日本型経済体制構築の成果だ。

<MajiYabasu>(ツイッターより)

>何かひらめかないか?

 然るべき時に英米に開戦していたなら、英国には勝利し、米国に対しては日本が有利な和平を結べていた可能性が高いと言うこと?

<太田>

 <日本が勝てた可能性が高かったというのに、>1940年対英(だけ)開戦論が今までほとんどとりあげられてこなかったのは不思議だな。
 旧軍関係者までもがどうして黙ってたんだろ。
 日本(人)ってホント東洋の神秘だわ。
 --神秘の国通信(社会人類学者Ohtan)--

<lhasa0619>

 もともと日本はアメリカではなくイギリスを敵視していたと西尾幹二氏がGHQ焚書図書開封の中で仰ってたはず。
 ウル覚えですが。

<太田>

 さてと、「何かひらめかないか?」で私が示唆したかったのは、現有軍事力においてその量と質(装備・練度)で米国を上回るだけの予算をそれまで国民がつけてくれていて、かつ英国は対ドイツ戦で手一杯の状況だというのに、英米に怒り心頭のその国民の声に逆らって、「米国とは国力で圧倒的な差があるから、中長期的にはほぼ間違いなく負けるので、対米英開戦はできません」とは言えなかっただろうなってこと。

<ΔΔΜΜ>(「たった一人の反乱」より)

 福岡市長選:自公支援の高島氏初当選 民主推薦の現職破る
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20101115k0000m010030000c.html?link_id=RSH02
 福岡の朝の顔だし関東の感覚でいうとズームインの羽鳥が横浜市長選にでるようなもんなんで、自民党でも民主党でも勝ってたとは思うが、さてこれでさらに民主党は追い詰められたね。
 民主党の巻き返しはあるのか?乞うご期待。
 それにしても自民党、まだ公明党とつるんでるのかよ・・・。
 いい加減にしてくれ。

<ΔΜΜΔ>(同上)

 俺は植田氏と縁もゆかりもないからどうでもいいんだが、太田ブログの読者に植田氏と縁のあるやつはいないのか?
 もしいるんなら、晒し者にされていることを教えてやれよ。かわいそうだろ。

<ΔΔΜΜ>(同上)

 むしろ植田氏におーたんが晒し者にされてない?
 そもそもおーたんに晒し者にされたくなけりゃおーたん言い負かすか、おーたんに一切触れないかした方がいい。
 おーたんはその発言内容に納得いかなきゃ自分を擁護してる人間であろうが何だろうが問答無用で切りつける人間だってのは周知の事実なんだし。
 (むしろ擁護してる人間に対しての方がキツイかも知んない。)
 でも本人は女性に優しいつもりらしい。
 他のサイトに比べると女性に対しても十分キツイですよおーたん。

<μμΔΔ>(同上)

 太田さんのツイッターを頻繁に俎上に載せ、心底傾倒しているように見えるけど、肝心のブログ上の該当記事を読まないで、それだけ取り上げるのは愚弄しているとも受け取れる行為だわな。
 そもそも、太田論に首肯できないなら関わらないはずだし、首肯できるならもっと良く知ろうと思うはずだが、それをどっちも行なっているように見えるからよくわからない。
 自分が思うにインスピレーション(ひらめき)を与えてもらうか、つまみ食いする為に利用しているだけじゃないかな。
 それは即ち、太田論自体は一顧だにしていない事を意味する、と思うな。
 穿った見解かもしれないけど、そう受け取られてもしょうがない状況。

<μΔμΔ>(同上)

 世界に向けて公開されてる記事を、心底傾倒しようが斜め読みで済ませようが読者の勝手。
 やめろという権利は誰にも無いだろう。

<μΔΔμ>(同上)

 <μΔμΔクン>の云うとおり。
 <ΔΜΜΔクン、> 今までの流れからすると、見ていながら、見ていないふりだとおもう。其れもアリだろ−けど。
 <ΔΔΜΜクン、>媚びたり諂ったり全くなしの(情状すら考慮せず)徹底ぶりは逆に清々しいよな。

<ΔΜΜΔ>(同上)

 ああまで太田さんに呆れられ虚仮にされているのを知りながら、「実に結構です」(キリッ)な〜んて、書いているっての?
 それはないでしょ・・・。

<太田>

 そう、権利がないからお願いしとるのよ。彼のためだと思ってね。
 ま、たまには、こういうたわいのないおしゃべりもいいかも。

>太田ブログの読者に植田氏と縁のあるやつはいないのか? もしいるんなら、晒し者にされていることを教えてやれよ。<(ΔΜΜΔ)

 私が知ってるだけでも何名もいるんだけど、誰も彼に「教えてや」った形跡がないし、「太田コラムを宣伝してもらったささやかなお返しに、最後に、彼の律令理性論ってどんなものか紹介しておきたいので、どなたか、かいつまんだ説明文をつくってくれませんか?」(コラム#4197)というボクの呼びかけにも、「太田サン、植田サンのこのURLを見てください」程度のことすら誰も声あげないしなあ。
 植田サンのブログの読者、ヒマつぶしでそのブログとつきあってるだけの冷たい人ばっかしってことかもね。
 植田サン、その可能性に全く気付いてないんだろな。
 痛ましいことだ。
 あれだけ大量のブログを毎日書き綴るエネルギーがあるのなら、ボクより若そうだし、そのエネルギーを、もっと建設的なことに使って欲しい、と切に思う。

>本人は女性に優しいつもりらしい<が、>他のサイトに比べると女性に対しても十分キツイですよおーたん。<(ΔΔΜΜ)

 反省・・。


 それでは、記事の紹介です。

 これ、出身の東大工学部、ひいては日本の高等教育研究機関一般に対する批判ってことになるんじゃないか。↓

 「ことしのノーベル化学賞に決まった根岸英一・米パデュー大特別教授(75)・・・は「わたしは日本人だが、プロの研究者として必要なものはすべて米国で学んだ」とあいさつ。・・・」
http://sankei.jp.msn.com/science/science/101113/scn1011131430001-n1.htm
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%B9%E5%B2%B8%E8%8B%B1%E4%B8%80

 オバマの言ってた抹茶アイスって、抹茶アイスキャンデーの記憶違いだったのか、それとも、外務省が菅政権または米オバマ政権にうらみがあって、あえて今回抹茶アイスキャンデーを用意したのか、誰か解明してくれー。↓
http://mainichi.jp/select/today/news/20101115k0000e040017000c.html
http://cookpad.com/recipe/206914

 ワシントンポストが、オバマは再選をめざさないという宣言をすべきだとするコラムを載せた。くじけるなオバマ。↓

 ・・・we believe Obama should announce immediately that he will not be a candidate for reelection in 2012. ・・・
 We do not come to this conclusion lightly. But it is clear, we believe, that the president has largely lost the consent of the governed. The midterm elections were effectively a referendum on the Obama presidency. And even if it was not an endorsement of a Republican vision for America, the drubbing the Democrats took was certainly a vote of no confidence in Obama and his party. The president has almost no credibility left with Republicans and little with independents. ・・・
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2010/11/12/AR2010111202846_pf.html

 米国が独立してから初めての英国王族の訪問は1860年だったんだね。↓

 ・・・1860・・・The doughy-faced teenager, known more formally as Prince Albert Edward, had just become the first British royal to visit the United States since the Revolution. (In 1782, his great-uncle, Prince William Henry ? later King William IV ? had been stationed as a Royal Navy midshipman in New York, where he eluded a plot by George Washington to kidnap him as a hostage.) ・・・
 His tour eclipsed even that of the Japanese envoys earlier in the year・・・
http://opinionator.blogs.nytimes.com/2010/11/13/travels-of-a-teenage-prince/?pagemode=print
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太田述正コラム#4378(2010.11.15)
<『吉田茂の自問』を読む(その6)>

→非公開