太田述正コラム#4339(2010.10.27)
<皆さんとディスカッション(続x996)>

<ΔΔιι>(「たった一人の反乱」より)

 今更ながら吉田<茂>のスネヲ振りは度し難い…と言うか、子供じみた幼稚な意趣返しなんぞを日本の総理という立場をも考えず、まるで激情に駆られてポチ宣言するのは一寸無理筋でね?
 後に悔やんだと云っても、これほど頭に血がのぼって(心臓機能に疾患あれば致命傷レベル)それ(殿のご乱心)を周りは、結果的に知らん振りを決め込む羽目になったのは、独裁国家ぢゃないんだから吉田だけの責任である筈もなく、寧ろ側近含め日本の中枢が機能不全に陥っていたことの証左。

≫そこへ1950年6月25日に朝鮮戦争という東西「熱戦」が勃発します。
 茫然自失後、正気に戻ったマッカーサーが痛切に感じたのは、先の大戦前からの自分を含む米国の指導者達の東アジア認識が間違っており、昭和天皇の認識こそ一貫して正しかった、ということであったに違いありません。
 そこでマッカーサーひいては米国は豹変し、日本を含む東アジアの防衛に米国がコミットする必要性を認めるとともに、日本に再軍備を命じるのです。 
 このようにして、朝鮮戦争は、日本の再軍備を認めない戦略から、日本を米国の東アジア防衛の拠点とする戦略への大転換を米国にもたらしたのです。≪(コラム#2094。太田)

 ↑マッカーサーと米国が公式でなくとも、後に間違いを認めるような文書が残っているんでしょうかね?
 非を認めるようなマッカーサーと米国ではないとおもうんだけど。

<太田>

 正確には以下のような経緯なんだな。

 「1948年:ケネス・クレイボーン・ロイヤル米陸軍長官、2月にジェームズ・フォレスタル国防長官の“日独の再軍備の方針について研究せよ”との指示を受け、答申「日本の限定的再軍備」を5月にフォレスタルへ提出。・・・
 1949年:2月、統合参謀本部、ロイヤル答申に基づき日本に限定的ながらも再軍備を容認する方針を決定。・・・
 1950年:<6月に>朝鮮戦争<が勃発し、これ>に対する米国の介入。警察予備隊の創設・・・、レッドパージの開始。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%86%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%82%B9
 「朝鮮戦争において・・・第8軍全部隊が朝鮮半島に移動することとなり、日本における防衛兵力・治安維持兵力が存在しないこととなった。
 7月8日にGHQより日本政府へ、75000人の「National Police Reserve」創設に関する書簡が渡されている。これに基づき「警察予備隊令」(昭和25年政令第260号)を8月10日に公布、13日より人員の募集を開始した。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AD%A6%E5%AF%9F%E4%BA%88%E5%82%99%E9%9A%8A

 つまり、米国は既に1948〜49年に共産主義の脅威に対抗するために日本を再軍備(=「独立」)させることを決めていたが、翌年、朝鮮戦争が勃発したことによって、共産主義の脅威が顕在化した機会をとらえて、この方針を実行に移そうとした。
 ところが吉田茂の抵抗によって、「独立」抜きの軍隊もどきの新たな警察機関が日本にできちゃったってわけだ。

<ΔιιΔ>(「たった一人の反乱」より)

≫日本の主要メディアの電子版に載ってたかなあ。≪(コラム#4337。太田)

 日経になら載ってましたよ、もう落ちたようですが。
 2ch過去ログ
http://hato.2ch.net/test/read.cgi/news/1287164926 まとめブログ
http://yutori2ch.blog67.fc2.com/blog-entry-2023.html#more

<ιιδδ>(同上)

 まあ吉田首相もアレだが、その属国状態を前提となる冷戦終焉後も続けようとした日本の政治家が一番悪い・・・
 つーか独立へのビジョンを誰も描いていないのな。
 維新の時は太田氏がご尊敬されております横井小楠がシナリオを描いていたが・・・。

<ιδιδ>(同上)

 小沢氏が27日に特別抗告 起訴議決執行停止求め
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/101026/trl1010262216013-n1.htm
 小沢の粘り強さは政界No.1だな。
 小沢「まだまだ辞めへんでー!!」

<太田>

 要するに小沢は裁判で勝つ自信がないんだよ。
 だから、セカンドベストだけど、できるだけ裁判が始まるのを妨害しよう、始まった裁判は長引かせよう、としてるんだ。
 間違いなく、最高裁まで持ち込むつもりだな。

<ιδδι>(同上)

 月間アクセスランキングの5位と9位に、太田さんの記事が!
http://ex-iinkai.com/
 注目されていないわけではない・・・か?

<太田>

 せっかく情報提供していただいたけど、有料ネットTV「たかじんのそこまでやって委員会」の会員の中だけの話じゃん。

<太田>(ツイッターより)

 (コラム#4280に関し)自分の父親に実母を殺され、自分の継母の配偶者に性的いたずらをされたというのに立派な君主になったエリザベスはエライねえ。
 自分がダメなのをすべて小さい時に受けたトラウマのせいにする奴もいるがね。

<chihilo>(同上)

 「足るを知れ。分を弁えろ」という言葉が、自らの無能力と嫉妬を覆い隠すために使われる場合、とても醜いと思います。
 「お前が頑張って成功しちゃったら、俺の無能力が証明されるし、俺の世界観が不安定化するだろ!」と。
 自分がダメな理由を直視しない人は案外多いかも。

<bonkers_blunder>(ツイッターより)

≫ボクを検索機械扱いするのは止めて欲しい≪(コラム#4337。太田)

 不快な思いをさせて申し訳ありません。人間主義的になれるように努力します…orz。

<太田>(同上)

 <一>昨夜のNHKのニュース解説で、今回の日印FTA<(注)>調印をあたかも対中戦略同盟成立のように言っていたが、集団的自衛権行使や武器輸出のできない日本がそんな大それた役割を演じられるワケないだろが。

 (注)EPA(経済連携協定)とすべきだった。

<太田>

 それでは、記事の紹介です。

 日本の大学のランキングが下がったことに不満囂々のようだが、ランキングが長期低落傾向にあるのは間違いない。
 高等教育への財政支出を増やすこと、大学の国際化を飛躍的に図ること、をとにかくやらなきゃならない。↓
http://www.asahi.com/edu/university/toretate/TKY201010250350.html

 アフガニスタン情勢、必ずしも好転していないという見方が出てきた。↓

 An intense military campaign aimed at crippling the Taliban has so far failed to inflict more than fleeting setbacks on the insurgency or put meaningful pressure on its leaders to seek peace・・・
 Omar and other leaders of the Afghan Taliban are thought to be based primarily in Quetta, a sprawling Pakistani city that the Islamabad government does not allow CIA drones to patrol. ・・・
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2010/10/26/AR2010102606571_pf.html

 報道の自由度でロシアは最低のグループ。
 米国もふるわない。↓

 ・・・with the release of the 15th annual Transparency International report on corruption perceptions around the world, ranking nations from least to most corrupt. Russia slid from 146th place to 154th, out of 178 countries, and into a tie with Tajikistan, Papua New Guinea and several African nations. ・・・
 Russia was the most corrupt among the G-20 nations. The United States, because of financial scandals, dropped out of the top 20 least-corrupt nations for the first time since Transparency International began issuing its annual list 15 years ago. The United States fell from 19th place to 22nd, behind Chile. ・・・
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2010/10/26/AR2010102601429_pf.html

 ウクライナも急速に順位を落とした。↓

 ・・・Ukraine・・・has dropped 42 places to 131 on Reporters Without Borders' annual press-freedom index, which was released on Oct. 20.・・・
http://www.time.com/time/world/article/0,8599,2027389,00.html

 米国の非営利団体のトップの年間報酬額10傑が報じられている。1番は265万ドルだとさ。すごいねえ。↓
http://www.newsweek.com/2010/10/26/15-highest-paid-charity-ceos.html?from=rss
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太田述正コラム#4340(2010.10.27)
<ガリレオ(その1)>

→非公開